ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか 作:薔薇餓鬼
「なぜあなたがここに!?」
「去り際のお前の目が気になった」
食人花を倒した際、すでに問題が終わったにも関わらずリューは殺意を露にしていたことを超直感で見抜いていた。
「離せ!! 今、目の前にいるのは
「だったら尚更、離せないな」
「何!?」
「このままではまたお前が
自分の大切な者を奪った
「剣を下ろせリュー」
「黙れ!! 貴様に何がわかる!!」
憎き敵を目の前にしてリューは冷静でいることなどできず、ツナに向かって右足による前蹴りを放つ。ツナは木刀から手を離し、その場から飛び退いてリューの蹴りを躱した。
「確かに俺にはお前の苦しみはわからない。だが死んだ仲間が復讐よりもお前の幸せを望んでいることは、お前が一番よくわかっているはずじゃないのか?」
「っ!?」
ツナの言葉でリューの脳裏に死んだ仲間たちが浮かび、リューの体は金縛りにあったかのように動かなくなってしまう。
「それにお前が復讐の道へと走れば、その敵の憎しみはお前だけじゃなくお前の大切な者へと向けられる。そうなればシルはどうなる」
「そ、それは……」
リューの脳裏には自分の命の恩人であり、血に染まった自分の手を取ってくれたシルの姿が浮かぶ。そしてリューは冷静さを取り戻し、
一方で白装束たちはこの隙に無理やり足を動かし、激痛に耐え、四つん這いになりながら逃走を謀ろうとしていた。
その時だった
「っ!?」
突如、ツナがリューに向かって走り出すとそのままリューに飛びかかる。突然のことにリューは避けることができず、そのまま地面に倒れてしまう。
「なっ!?」
そしてリューはうつ伏せの状態となり、リューの顔の両サイドにはツナの両手が、そして目の前にはツナの顔が至近距離に迫っていた。リューはツナに押し倒されているということに気づき、顔を真っ赤にする。
「え……!?」
だがすぐにリューは自分が押し倒された理由を理解する。なぜなら自分の前方の地面にナイフが刺さり、ツナが右手でナイフを受け止めていたからである。
そしてツナはナイフが飛んできた方向へと視線を向けた。
(あれは……!?)
ツナが視線を向けた方向にリューも視線を向けると、そこには紫紺のローブを全身に纏った謎の人物が木の枝からツナたちのことを見ていた。
突如として現れた謎の人物にリューは驚き、白装束たちは安堵の表情を浮かべていた。
「「がっ!?」」
白装束たちが安堵したのも束の間、仮面の人物は懐にしまっていたナイフを後頭部に向かって容赦なく
そしてさらに仮面の人物は懐から魔剣を取り出し、動かなくなった白装束たちに向かって薙ぎ払った。魔剣からは大量の炎が放たれ、白装束たちの装備していた火炎石に引火。それによって大量の火炎と大爆発が発生し、白装束たちは消し炭と化し、ツナたちも火炎と爆発に巻き込まれる。
「
仮面の人物がようやく口を開くも、男か女かもわからない声であった。敵も味方、両方の口封じを終えた仮面の人物はこの場を去ろうと振り返る。
「口封じの為にここまでするとはな」
「っ!?」
仮面の人物は慌てて後方を振り返る。そこにはリューをお姫様様抱っこした状態で、空中に浮いているツナがいた。
「お、降ろして下さい沢田さん!!」
憎き
「ナッツ」
「GURURU……GAOOOOOO!!」
ツナはリングからナッツを出す。そしてツナの額の炎とナッツの炎の
炎が消された大地は草木もない、大量の水たまりのできた大地へと変わって行く。ちなみに雨属性の炎は水と似た性質を持っているのである。
ツナはゆっくりと大地へと降り立ち、リューを降ろした。
「ナッツ。
ツナが呟くとナッツの形状が変化し、グローブに噴射口が取り付けられた。そしてツナの額の炎とグローブの炎がオレンジに変化する。
「お前を拘束させてもらう」
ツナは炎を逆噴射させると、木の枝の上にいる仮面の人物に向かって飛んで行く。
「愚カナ」
「沢田さん!!」
仮面の人物は再び魔剣を振るった。魔剣によって放たれた炎はツナを包み、リューは叫び声を上げた。
「ワザワザ自分カラ殺サレ二来ルトハナ」
「貴様!!」
ツナを消し炭にされた光景を見てリューは、怒りを露にし木刀を構える。
「愚かなのはお前の方だ」
「何ッ!?」
爆炎に包まれた炎の中からツナの声が聞こえると、炎が徐々にツナのグローブの中へと吸い込まれていく。
「【死ぬ気の零地点突破改】」
魔剣は魔法を放つことのできる剣。故に【死ぬ気の零地点突破改】で吸収することができる。
ツナは敢えて真正面から仮面の人物へ向かって行くことで魔剣を使わせるように仕向けたのである。
「生憎だが俺に魔剣は効かない」
「ガッ!?」
ツナは再び真正面から仮面の人物へと向かって行く。しかし魔剣の炎によってパワーアップしたツナの速度に反応することができず、仮面の人物は腹部にツナの放った右ストレートを喰らい、体がくの字に曲がる。
「コノッ……ガハッ!!」
反撃に転じようと思ったが仮面の人物であったが、目の前にツナはすでにおらず、背後から蹴りを喰らわされ、地面へと叩きつけられた。
(先程よりも速い!! まさか魔法を吸収して自分の力に変えたのか!?)
(コイツ……私ト相性ガ悪イ!!)
ツナがパワーアップしたということにリューは驚愕し、仮面の人物はツナに対して嫌悪感を覚える。
(魔剣ガナイ!?)
吸収している間は動けないという弱点を見つけた仮面の人物は魔剣を陽動に使おうと画策したが、右手に握られていた魔剣がないことに気づく。
「探し物はこれか?」
「ッ!?」
仮面の人物が持っていた魔剣はツナの右手に握られていた。仮面の人物は動揺を隠せないでいた。
(アノ時カ!!)
先程、ツナが自身の腹部に右ストレートを叩き込まれた時に、同時に魔剣を取られたということを仮面の人物は理解する。
するとツナの額の炎とグローブ炎の色がオレンジから赤へと変化する。すると魔剣が炎に包まれ、魔剣は消し炭になってしまう。
赤色の炎は嵐の炎。嵐の炎の特徴は分解。大空の7属性の中で一番の破壊力を持つ炎である。ツナは魔剣を分解することで魔剣の使用をさせなくさせると同時に、リューへの被害が及ばないようにしたのである。
「これでもう魔剣は使えない」
すると今度はツナの額の炎とグローブの炎が赤色から緑色へと変化する。
「調子二ノルナ!!」
魔力関連の攻撃が効かないとわかった仮面の人物は、戦闘方法を接近戦に切り替えることを決意。隙を作る為にリューに向かって2本のナイフを投擲した。ツナはリューを護る為に炎を逆噴射させリューの前に移動し、両手でナイフを受け止める。
(カカッタ!!)
リューを狙えばツナはリューを護ろうとリューの前に移動すると予測。予想通りツナはリューの前に移動し、移動したところを狙って、仮面の人物は両腕に装備していたメタルグローブを解放。五指を立てた左手でツナの脇腹を貫こうとする。
だがツナは右足を上げると、仮面の人物の攻撃を右足で受け止め、脇腹を貫通するのを防いだ。
(コレヲ防グカ!!)
完全に隙をついて放った攻撃が防がれたのも驚きであったが、自分の攻撃を真正面から受け止めたことが一番の驚きであった。
ツナは仮面の人物の攻撃を受ける前に死ぬ気をコントロールすることで、ダメージ軽減したのである。
(ダガ!!)
そこから仮面の人物は右足でツナの左足を踏んで動きを封じると、五指を立てた右手で今度はツナの心臓を狙って攻撃を放つ。
「ッ!?」
仮面の人物のメタルグローブは炎を纏ったナイフに直撃。そしてメタルグローブは粉々に砕け、透き通るような白い肌が露になる。メタルグローブより強度が低いナイフでメタルグローブを破壊された理由がわからないでいた。
今のツナが使っている炎は雷属性の炎。雷の炎の特徴の硬化。大空の7属性で随一の強度を誇る炎である。武器に纏えば物体の強度を強化し、防御と攻撃力を上げることが可能。ツナはナイフに雷の炎を纏わせることで強度を上げてメタルグローブを破壊したのである。
「ガハッ!!」
そして時間差で仮面の人物の全身に痛みと痺れが襲う。
雷の炎はその名の通り、電気と同じ性質を持っており相手を感電させることも可能なのである。メタルグローブは金属性の武器である為、破壊されたと同時にメタルグローブに感電し人体にも影響を及ぼしたのである。
「グハッ!?」
そこからツナはバク転すると、右足が仮面の人物の顎に直撃する。ツナのサマーソルトを喰らって仮面の人物は上空へ蹴り飛ばされる。
するとツナの額の炎とグローブの炎の色が緑から紫へと変化する。そして腕をクロスさせ、噴射口から炎を逆噴射させ支えを作ると、両手の掌を上空にいる仮面の人物に標準を定める。そして両手の掌から2つの炎の弾丸が放たれた。
(クソッ!!)
避けきれないと判断した仮面の人物は顔の前で両腕をクロスさせ、体を縮めると防御体制を取り、少しでもダメージを低くする方に思考を移行した。
「【
「何ッ!?」
だが仮面の人物に向かっていた炎が無数に増えていく。炎が増えるとは微塵にも思っていなかった為、仮面の人物は動揺を隠せずにいた。
ツナの今の属性は雲属性の炎。雲の炎の特徴は増殖。あらゆるものを急速的に増やすことが可能なのである。ツナは炎の弾丸を増殖させて、手数を増やしたのである。
増殖した炎に仮面の人物はなす術もなく、全て直撃した。
「これは……!?」
だが爆炎の中から仮面の人物は現れず、身につけていた仮面とマントだけが落ちていたのだった。
という訳でツナvsエインでした。
本来なら遠征の最中に戦わせる予定でしたが、遠征が終わった後にも出るのでこういう形にしました。といってもツナの新しいスキル試す相手になってしまいましたが。
純粋な疑問ですが、大空の調和の力なら
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