ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか 作:薔薇餓鬼
ウラノスの口からジョットという単語が出て、衝撃を受けるツナ。
「な、何でその名前を……!?」
ジョット。【ボンゴレファミリー】の創設者であるボンゴレ
ジョットはイタリア人なのであるが、ボンゴレファミリーのボスの座を退いた後に日本に隠居。日本に帰化してからは沢田家康と名乗るようになった。
「やはりそうであったか。これも運命か」
「ど、どういうことだい!? 僕にもわかるように説明してくれ!!」
ツナの反応を見てウラノスは1人で納得する。ヘスティアは1人だけ話についてこれず困惑してしまっていた。
「ジョットって名前は俺の先祖の名前なんです……」
「え!? じゃあ君のご先祖様はこの世界に来たことがあるっていうのかい!?」
「その通りだ」
ツナの先祖がオラリオに来たことがあると知ってヘスティアは驚きを隠せないでいた。そしてヘスティアの言葉をウラノスは肯定する。
「数百年前にジョットはこのオラリオの地にやって来た。当時のオラリオは経済的に疲弊していた。そのせいか市民や【ファミリア】による争いが頻繁に起きていた。そんな中でジョットは突如として現れ、争いを止める為に戦っていた」
(初代は異世界でも戦っていたんだ……)
ウラノスの言葉を聞いてツナは思い出していた。ボンゴレファミリーが創設された経緯を。
【ボンゴレファミリー】は最初からマフィアだった訳ではない。元々は自警団だったのである。
ジョットの住んでいた町は貧しかった。それでもジョットは自分の生まれ育った町が好きだった。しかし町は無法者によって荒らされていた。警察も無法者に屈してしまい誰も助けてくれなかった。
そんな中でジョットと同じ町の住人であり、後に【シモンファミリー】のボスとなるシモン・コザァードが自分たちで自警団を創設して町を護ることを提案した。コザァードの提案を聞いてジョットは幼馴染みのGとコザァードと共に【ボンゴレファミリー】を創設。これが【ボンゴレファミリー】の起源である。
その後、【ボンゴレファミリー】はどんどん大きくなり、市民を護るという大義の元、貴族、無法者、政治家、警察。腐敗していった者を次々に正していった。
だが【ボンゴレファミリー】の2代目。ボンゴレ
「ジョットの噂を聞いた私はジョットのことを調べた。だが私は驚いた。なぜならその男、
「
「ジョットはこの世界に来る前から特別の力を持っていた。その力で戦い、争いを止めていたのだ」
「特別の力?」
「死ぬ気の炎と呼ばれる、炎自体が破壊力を持った生命エネルギーだとジョットは言っていた」
「死ぬ気の炎……?」
「沢田綱吉よ。もしジョットと同じく力を持っているのではないか?」
「そ、それは……」
「どうやら持っているようだな」
ウラノスはツナがジョットと同じく死ぬ気の炎の力を持っているのではないかと推測する。ツナが言うべきか迷ってしまったが、
「その力。ここで見せてもらえぬか?」
「え……!?」
「安心しろ。これは言わば見定めだ。これからお前の力を見て、これから処遇を決めたいのだ。他言するつもりはない。ましてやお前の力を利用しようなどとは考えてはいない。神ウラノスの名において約束する」
「わ、わかりました……」
自分の命運がかかっていると知ったツナは、ポケットから27と書かれた手袋を取り出して両手に装着する。そして目を閉じて深呼吸をした。
「「っ!?」」
するとツナの手袋が赤いグローブへと変化し、額にオレンジ色の炎が灯り、瞳の色もオレンジ色に変わる。そんなツナを見て目を見開きながら驚いていた。
この状態は
本来、
そしてツナの装備しているグローブはジョットが使っていた
「おおっ……」
「感心して場合じゃないよウラノス!! も、燃えてる!! 額が燃えてるって!!」
かつてのジョットと同じ姿のツナを見て感動すると同時に懐かしさを感じていた。一方でヘスティアはツナの額が燃えていることに慌てふためいていた。
「落ち着けヘスティア。これはそういう力だ。人体に問題はない」
「そ、そうかい……」
先程までとはツナの雰囲気が打って変わった為、ヘスティアは困惑してしまっていた。
(これが俗に言う多重人格って奴なのかい……?)
先程のツナと今のツナとではあまりにも雰囲気が違っていた為、ツナが多重人格なのではないかと疑っていた。
(強い……【ゼウスファミリア】や【ヘラ・ファミリア】の眷属以上……よもやここまでとは……)
ウラノスは思い出していた。かつてこのオラリオに存在したファミリア。その
「お前の力はわかった。それではお前の処遇を伝える」
「まず沢田綱吉のオラリオの滞在を認める。ヘスティア。お前の【ファミリア】の一員として私の方で処理しておく。それでいいな?」
「ああ。構わない。元よりそのつもりだ」
「一応、沢田綱吉はお前の【ファミリア】の眷属として扱う。なので
「わかった」
「それとお前の所は
「ああ。だが綱吉君には帰りを待ってる人が……」
「わかっている。無理にダンジョンに行かせる必要はない。本人の意思を尊重しろ。ただギルドには冒険者として登録しておく」
「恩に切るよ。ウラノス」
「ただもし【ランクアップ】した場合、【ランクアップ】させるな。理由はわかるな?」
「ああ。わかった」
(【ランクアップ】?)
ツナは【ランクアップ】がどういう意味なのかわからず疑問符を浮かべていた。
「わかっていると思うが異世界から来たことは他言するな。それとこの世界のことはちゃんと教えておけ。周囲に違和感を覚えさせない為にな」
「わかった」
「私からは以上だ。何か質問があるか?」
ウラノスが伝えたいことを全て伝え終えるとウラノスは質問がないかと尋ねる。
「1ついいか?」
「何だ?」
「初代……ジョットはその後どうなった?」
「そうであったな。私としたことが失念していた。お前にはそのことを伝えねば」
大事なことを言い忘れてしまっていたウラノスは、右手を額に当てながら後悔する。
「まずジョットの噂を聞いた私はジョットと直接対面しジョットが異世界から来たということを知った。そしてオラリオへの滞在を許した。ジョットが異世界から来たという事実を知られない為に私はジョットに
「君が
「何を驚くことがあるんだ? 神が
ウラノスが
「私はこのオラリオ創設して以来、中立を保つことにしている。故に
「だったらなぜジョットに
「ジョットの願いを聞き入れたのだ」
「願い?」
「このオラリオの治安を守る為に戦う。だからオラリオの滞在を許可して欲しいと言っていた。私はその願いを聞き入れた。だが【ファミリア】に所属していないことがバレない為に私が
「なぜオラリオの治安を守る為に? ジョット君からすれば戦う意味なんてないはずだろうに」
「今のオラリオは自分の生まれ育った故郷と似ていて放っておけないと言っていた。そしてジョットが戦ったお陰で争いは沈静化。そして人々は手を取り合い、疲弊した経済は回復していったのだ」
「凄い人物だね……ジョット君という男は……」
「オラリオの秩序が戻ってからジョットはいつの間にかいなくなっていた。私もどこに行ったのか調べたのが全く手掛かりが掴めなかった。おそらく元の世界に帰ったのだろう」
「なぜそう言える?」
「奴はこの世界をからいなくなる前に言っていた。元の世界へ戻れたら日本という国で隠居すると。今まで戦ってばかりだったからこれからは自由に過ごすと。つまり奴が元の世界に帰っていなければお前は今ここに存在していないはずだからな」
(日本……つまりジョットがこの世界に来たのはボスの座を降りて日本に隠居する前か……)
ウラノスの言葉からジョットがこの世界に来た時系列を推測する。
「悪いが帰る方法は私にはわからない。だが私も個神的に調べるつもりだ。もし何かわかれば情報を伝えよう」
「助かる」
「他に質問はあるか?」
「いや。もういい。知りたかったことは知れた。ありがとう」
ツナをランクアップさせたら面白くないのでランクアップはさせません。期待していた方、申し訳ありません。
個人的にアルフィアとか出したいです。後、アルフィアがジョットに恋する話とかやってみたい。
ツナvsアルフィアもやってみたいな
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