ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)68 (モルス)

 

 

 

 

 時は3日前に遡る。修行をする為にリボーンと共に都市外に出ることになったベル。

 

 

 

バベルの頂上。

 

「さて。あの子はどんな活躍を見せてくれるのかしら?」

 

 【フレイヤ・ファミリア】の主神であり、バベルの頂上に居住しているフレイヤはバベルの頂上からオラリオを見下ろしながら、意中の相手であるベルが戦争遊戯(ウォーゲーム)でどのような活躍するのか楽しみにしていた。

 フレイヤはベルを手に入れようとしている。そして今回、アポロンがベルを手に入れようとしていると知って最初は自身の眷属に【アポロン・ファミリア】を壊滅させようと思っていた。しかしフレイヤはベル自分のものにしたいと思っているのと同時に、ベルに英雄になって欲しいとも思っている。なので今回の戦争遊戯(ウォーゲーム)に勝利し英雄に近づいて欲しいと考え、【アポロン・ファミリア】の壊滅を見送ったのである。

 

(ルール次第だけど、沢田綱吉が参加するのなら負けることはない。仮に負けても【アポロン・ファミリア】を壊滅させればいいだけだしね。それに沢田綱吉は手を出さないでしょうし)

 

 ミノタウロスの時の戦いはフレイヤは鏡を通じて見ていた。あの時、ツナはベルとミノタウロスの戦いに割って入ることもできたはずなのに、ベルの覚悟を見て助けに入らなかった。今回もおそらく【アポロン・ファミリア】の団長とベルの戦いになってもツナは手を出さないであろうということを理解していた。

 

(でもまた【剣姫】と修行するのでしょうね……)

 

 【アポロン・ファミリア】と戦うなら戦争遊戯(ウォーゲーム)が行われるまでに修行をすることをフレイヤは理解していた。そしてその相手は十中八九アイズ。しかし他の女性にベルに鍛えてもらうというのはフレイヤにとって面白くない話であった。

 

(けど沢田綱吉がいる限り無理なのよね……)

 

 アレンとガリバー兄弟をツナたちの襲撃してきたのはベルがアイズと修行していたことを知って、アイズに嫉妬したフレイヤの命令であった。しかしツナに全員、返り討ちにされたことを知っているフレイヤは、ベルとアイズが修行することを止められないことを理解していた。

 

「あら。噂をすれば」

 

 するとフレイヤはバベルの上から街中を歩いている、ベルの姿を視界に捉えた。フレイヤはいつもバベルの上からベルの様子を伺っているのである。

 

(あれは?)

 

 するとベルと共に歩いている、黒いスーツに黄色のおしゃぶりを胸に携えた存在をフレイヤは視界に捉えた。

 

(あ、赤ん坊……?)

 

 下界の様子を億単位でずっと見てきたフレイヤであったが、赤ん坊が当たり前のように2本足で立って歩いている光景など見たことがなかった為、驚きを禁じ得なかった。

 

(魂の色が見えない……!?)

 

 フレイヤは人の魂の色を見ることができる。しかしどういう訳か、リボーンの魂の色を見ることができなかった。今までこんなことがなかった為、フレイヤは動揺を隠せないでいた。

 その時だった

 

「っ!?」

 

 するとリボーンが明確な意思を持って自分の方へと振り向いた。まさか気づかれるとは思ってもいなかったのか、フレイヤは恐怖を覚え後退りした。

 

(気づかれた!? 一体何なの!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ギルドから外出許可を得たベルとリボーンはギルドを出て都市外に出る門へと向かっていた。

 

「どうしたんですか?」

 

「バベルの方から視線を感じた。誰かが俺のことを見てやがった」

 

「え!? わかるんですか!?」

 

「まぁな。敵意は感じなかったから問題はねぇが、誰かもわかんねぇ奴に見られんのは、あんまりいい気はしねぇな」

 

「あそこにはオラリオ有数の【ファミリア】の主神たちが住んでるんです。多分、オラリオの様子を見ていたんだと思います」

 

「そうか。ま。俺には関係ねぇ話だがな」

 

 そんな話をしていると都市外へと続く門が見えてくる。2人は門番に都市外に出る許可証を見せると、門をくぐって都市外へと出る。

 

「よし。それじゃさっそく修行を始めるぞ。まずはメレンっていう街を目指すぞ」

 

 ナァーザがもらった地図を見て、リボーンはオラリオの南西に位置する、メレンという街を目指すことに決める。

 

「ベル。ナイフを俺に渡せ」

 

「え? どうしてですか?」

 

「今からやる修行にナイフはいらねぇし邪魔だからな」

 

「は、はい」

 

 ベルは困惑しながらもリボーンに【ヘスティア・ナイフ】とヴェルフが自分の為に作ってくれたナイフ、牛若丸をリボーンへと手渡した。

 

「ヘスティアは1週間、時間を稼いでくれるって言ってたが、絶対に時間稼ぎが上手くとは限らねぇ。1週間もないと思って修行する。覚悟はいいな?」

 

「はい!!」

 

「いい返事だぞ。そんじゃ…」

 

 ベルの返事を聞いたリボーンは懐に右手を入れると、銃を取り出した。そして銃口をベルへと向けた。

 

「いっぺん死んでこい」

 

 リボーンは容赦なく銃の引き金を引き、ベルの額に弾丸を撃ち込んだ。撃たれたベルはなす術もなく、ゆっくりと後ろへ倒れて行く。

 

(あれ? もしかして僕死ぬの?)

 

 ゆっくりと倒れながらベルは自分が死に向かっているということを理解する。

 

(命に落とすかもしれないって思ってたけど、こんなにあっさり……死ぬ気になれば【アポロン・ファミリア】に勝てたかもしれないのに……死ぬ気で修行をすればよかった……)

 

 ベルは死にながら後悔した。修行する前に自身の人生を終えてしまうことに。そしてベルは地面に仰向けの状態で倒れ、文字通り人生を終えた。

 

復活(リ・ボーン)!!」

 

 かに思われたが、倒れたベルの体から額に大空の炎を灯し、鬼の形相を浮かべたパンツ一丁のベルが、ベルの体(・・・・)を突き破って生まれる。

 

「死ぬ気で修行するー!!」

 

 するとベルは目的地であるメレンへと向かって、凄まじい勢いで走っていく。あまりのベルの速さにベルの通った後には大量の土煙が舞い、ものの数秒でベルの姿が

見えなくなる。

 

「イッツ。死ぬ気タイム」

 

 




という訳で死ぬ気弾の初お披露目でした。ベルはいずれ英雄になるのでやっぱり大空だと思いました。

ちなみに他のキャラは……

【ヘスティア・ファミリア】

リリ 霧 変身魔法で霧のように敵を欺くから
ヴェルフ 嵐 強力な魔剣であらゆる物を破壊するから
命 雨 重力で敵を鎮静化させるから
春姫 晴 戦闘力を活性化させる
リュー 嵐。異名である【疾風】から

【ロキ・ファミリア】

フィン 晴 小人属(パルゥム)の光だから。
リヴェリア 霧 魔法を連結して新たに魔法を構築させるから
ガレス 雷 雷のように激しい一撃を秘めているから
アイズ 嵐 アイズの魔法の【エアリエル】から
ベート 嵐 ベートの魔法【ハティ】によってあらゆるものを焼きつくすから
ティオネ 雲 怒りが膨れ上がれば上がる程に攻撃が増すスキルを持ってるから
ティオナ 晴 天真爛漫で明るいから
レフィーヤ 雲 魔法を雲のように増やせるから


【フレイヤ・ファミリア】

オッタル 雷 激しい一撃に圧倒的な固さを誇るから
アレン 雷 雷のごとく速く動くから
ガリバー兄弟 雲 雲のように無数の連携を生み出すから
ヘディン 雷 雷の魔法を使うから
ヘグニ 霧 いつも本当の自分を偽ってるから


他にもキャラはいますが考えるのが面倒なのでこれくらいにします


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