ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)70 第2段階(セカンド・ステップ)

 

 

 

 

 

 海の怪物(モンスター)と戦わされることとなったベル。

 

「た、倒してきました……」

 

 死ぬ気弾の力があったこともあり、ベルは地上に上がり、死にそうな顔をしながら怪物(モンスター)を倒したことをリボーンに報告した。

 

「よし。これで準備運動は終わりだぞ」

 

「じゅ、準備運動……!?」

 

 今までの出来事が準備運動だと知ってベルは絶望のあまり、その場で固まってしまう。

 

「よし。今度は山に向かうぞ」

 

 無事に?準備運動を終えたベルに向かって、リボーンは再び死ぬ気弾を撃った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 死ぬ気になって海から再び移動するベル。

 

「ここどこぉおお!?」

 

 死ぬ気モードが切れて我に返ったベル。今度は数百M(メドル)はあるであろう崖の上であった。

 

「次は崖登りだぞ」

 

(何で神様の格好!? ていうかいつの間に!?)

 

 スーツ姿からなぜかヘスティアと同じ衣装を身に纏い、ツインテールのカツラを被ったリボーンがロープを使って崖の中腹にいるベルの元へと降りて来る。なぜかヘスティアのコスプレをしているリボーンに、ベルは心の中でツッコミを入れた。

 

「ちなみにこの周辺にも怪物(モンスター)がいるから気をつけろよ」

 

「え!?」

 

 リボーンの言葉を聞いてベルは辺りを見渡す。すると空中に鳥型の怪物(モンスター)が自由に空を飛んでいた。今はまだ気づかれていないが、気づかれれば自身が喰われてしまうということをベルは理解する。

 

「そんじゃ死ぬ気で登れよ」

 

 そう言うとリボーンはロープを使って再び崖の上へと登って行った。

 

(早く!! 早く!!)

 

 崖を登っているということは両手が使えない状況にある。早く崖の上まで登りきらなければ、怪物(モンスター)に気づかれて強襲される。今回の修行も下手をすれば死ぬということを理解したベルは急いで崖を登る。

 だがそんなベルの願いも虚しく、ベルの存在に気づいた鳥型の怪物(モンスター)が横から襲って来る。

 

「【ファイアボルト】!!」

 

「ギャアアアア!?」

 

 右手の掌を怪物(モンスター)を向けると、ベルは魔法を放った。ベルの魔法は鳥型の怪物(モンスター)に直撃し消滅した。

 が、

 

「しまっ……!?」

 

 崖を掴んでいた左手の崖が崩れ、ベルは崖から一直線に落下する。

 

「【ファイアボルト】!!」

 

 このまま落下すれば地面に激突することを理解したベルは【ファイアボルト】を地面に撃って、落下の勢いを軽減させる。

 が、

 

「ガハッ!?」

 

 恩恵(ファルナ)があるとはいえ、地面に叩きつけられた衝撃を無力化できる訳ではない。故に凄まじい痛みがベルの全身を襲った。

 

怪物(モンスター)に気を取られて左手への意識が疎かになったな。こんなんじゃ【アポロン・ファミリア】には勝てねぇぞ」

 

(今度はミアハ様!? というか何で格好を変えてるの!?)

 

 ヘスティアの衣装から今度はミアハのコスプレをしていたリボーンがベルに指摘する。ベルはなぜリボーンがコスプレをする意味がわからず困惑してしまっていた。

 

「にしても面白い力を持ってんな。それが魔法って奴か?」

 

「あ……はい……」

 

恩恵(ファルナ)とその魔法があるお陰で地面へのダメージは軽減できるのか。つまりその魔法が使える間は、どんどん死ぬ気弾をぶち込んでも問題ねぇって訳だだよな」

 

「へっ……!?」

 

 地面への落下のダメージを軽減できるのであれば、すぐに動けなくなるということはないということに気づいたリボーンは不敵な笑みを浮かべる。リボーンの言葉を聞いて絶望する。

 

「いっぺん死んでこい」

 

 ここからリボーンは容赦なく死ぬ気弾をベルにぶち込んでいくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局、リボーンの修行に死ぬ気になって挑んだベルであったが肉体の疲労と精神力(マインド)が切れかかった為、修行の初日は終わりとなる。

 

「しっかり食っとけよ。明日からも修行はまだ続くんだからな」

 

「は、はい……」

 

 ベルとリボーンは崖の下にて焚き火をし、森で狩りをして手に入れた焼いた獣を食べていた。しかしベルはリボーンの修行のあまりの過酷さに少しだけ、痩せ細っていた。

 

(ツナが強い理由がよくわかった……)

 

 ツナがあれだけの力を有している理由をベルは身を以って理解する。

 

「そういやツナもこうやって崖を登らせて修行させてたっけな」

 

「え? ツナもやってたんですか?」

 

「ああ。基礎体力とつけるのと(ハイパー)死ぬ気モード使いこなす為にな」

 

「ハイパー死ぬ気モード?」

 

「ツナの戦闘形態の名前だ」

 

(あれってそういう名前だったんだ……ということはやっぱりあれはツナ自身の力……)

 

 ツナのあの戦闘形態に名前を知ると同時に、(ハイパー)死ぬ気モードが恩恵(ファルナ)ではなくこの世界に来る前から、ツナが持っていた力なのだということ理解する。

 

「といっても俺たちの世界には怪物(モンスター)もいねぇから、ただ崖を登るだけだったがな。それでも途中で死ぬ気弾の効果が切れて何度も地面に落ちまくってたけどな」

 

(やっぱりツナにも死ぬ気弾を撃ったんだ!?)

 

「後、違うのはお前らと違って俺たちの世界には恩恵(ファルナ)がねぇのと、戦闘形態じゃねぇツナは普通の一般人となんら変わらねぇっていう違いがあるくらいか」

 

「ええ!?」

 

 多少の違いはあれど、まさか普通の一般人レベルの人間に自分と同じ修行をさせていたとは思ってもいなかった為、ベルは驚きの声を上げた。

 

「それよりもお前、体の方は大丈夫か?」

 

「え? そりゃ疲労とかは凄いありますけど……どうかしたんですか?」

 

「死ぬ気弾によって10回殺されると被弾者にとんでもないことがおこるって言われているんだ」

 

「と、とんでもない……!?」

 

「ああ。死に至るまで人に言えない秘密や恥が文字になって全身に浮かび上がる病気、ドクロ病になるんだ。ちなみに別名、死に恥をさらす病だ」

 

「何ですかその病気!? というかそんな病気が本当があるんですか!?」

 

 あまりにも奇っ怪で恐ろしい病気であるドクロ病の詳細を知って、ベルはツッコミを入れる。

 

「あるぞ。実際にツナもかかったしな。ちなみに今日だけでお前は死ぬ気弾を10発喰らってる」

 

「え!?」

 

「それとドクロ病は発病してから1時間で死に至る病気だ」

 

「ええーーー!?」

 

 まさかすでにドクロ病に発病する条件を満たしていた上に、1時間で死ぬと聞かされてベルは叫ばずにはいられなかった。

 

「だからすでにお前はドクロ病にかかってもおかしくねぇはずなんだが……どうやらお前はかかってねぇらしいな。ドクロ病に対して耐性があるのか、それとも運がいい(・・・・)のか……」

 

「あ……」

 

「どうやら心当たりがあるようだな」

 

「はい。【ランクアップ】した時に発現する発展アビリティっていうのがあるんですけど……それで幸運っていうアビリティが発現したんです」

 

「そうか。こんなこともあろうと持ってきておいたが必要なさそうだな」

 

 そう言うとリボーンは何かが入った紙袋を焚き火の中に投げ入れた。

 

「何ですかそれ?」

 

「ドクロ病の処方箋だ」

 

「何やってるんですか!?」

 

「ドクロ病にかからねぇんだったらいらねぇと思ってな」

 

「いるに決まってるじゃないですか!! まだかからないって決まった訳じゃないんですよ!!」

 

「ベル。人はいつか死ぬものだぞ」

 

「誤魔化さないで下さい!!」

 

 

 

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