ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)77 予知夢(プロフェティア)

 

 

 

 

 

 時は流れ夜。

 

「ベルくぅんんんんんんん!!」

 

「か、神様!?」

 

 バイトを終え、ダッシュで青の薬舗に戻って来たヘスティアはベルを見るやいなや、滝のように大量の涙を流しながらベルに抱き付いた。

 

「君に会えないこの1週間、僕は頭がおかしくなりそうだったよー!!」

 

「お、大袈裟ですよ……」

 

「大袈裟なもんか!! 僕は君のいない間、ずっとベッドでシクシク泣いてたんだからな!!」

 

「か、神様……」

 

 ヘスティアは涙目になり、ベルの胸に顔を埋め嗚咽を上げながら泣き始めた。その表情を見てベルは自分がいなくなってから寂しい想いをしていたのだと理解する。

 

「うぜぇ」

 

「コラァ!! 僕とベル君の感動の再会をぶち壊すんじゃない!!」

 

(容赦ねぇー!!)

 

 せっかく良い雰囲気なのにも関わらず、リボーンは無慈悲な言葉を放つ。リボーンの辛辣な言葉を聞いたヘスティアはリボーンに視線を移し目くじらを立て、ツナは相変わらず空気を読まないリボーンの言いように驚く。

 

「自分の眷属に発情すんのは結構だが、それよりもまず先にやることがあるだろうが」

 

「発情っていうな!! ていうか赤ん坊の癖に卑猥な発言をするんじゃない!! しかも処女神の前でだぞ!!」

 

「その処女神が一番卑猥じゃねぇか。人前で抱き付いたあげく顔を左右に振って、眷属の匂いで興奮してんだからな」

 

「尾ヒレをつけるんじゃない!! 僕はそこまでの変態じゃない!! ベル君、誤解しないでくれ!!」

 

 リボーンに根も葉もないことを言われ、ヘスティアは慌てて誤解を解こうとする。

 

「第一、僕はそんな卑猥な女なんかじゃない!! 純粋で、もっと甘々な恋を求めてるんだ!!」

 

「普通過ぎてつまんねぇな。27点」

 

「勝手に採点するんじゃない!! というか恋愛もしたことない赤ん坊の君にどうこう言われたくないよ!!」

 

「何言ってんだ。俺にだって女はいるぞ」

 

「意味わかって言ってるのかい君は!?」

 

(ヘスティアでもリボーンをどうすることもできないのか……)

 

 リボーンが右手の親指だけを曲げ、他の指を立ててヘスティアに見せた。即座に意味を理解したヘスティアはツッコミを入れ、その一方で神という存在ですら自分と同じくリボーンに振り回されてしまうのかとヘスティアに対し同情する。

 

「はぁ……はぁ……」

 

「どうした? バイトがそんなに疲れたのか?」

 

「君のせいだよ!!」

 

 リボーンに振り回され息を切らすヘスティアだったが、リボーンの呑気な発言に再びツッコミを入れる。

 

「そうだベル君!!」

 

「な、何ですか神様!?」

 

「修行の方はどうだったんだい!? 綱吉君からリボーン君の修行が厳し過ぎて死にかけたと聞いていたんだ!! 大丈夫だったかいベル君!?」

 

「……だ、大丈夫でしたよ……?」

 

「どう見ても全然大丈夫な顔じゃないよ!?」

 

 ヘスティアを心配させまいと視線を反らして答えるベルであったが、神に対して欺ける訳もなくベルの嘘をすぐに見抜いてしまう。

 

「リボーン君!? 君は僕のベル君に何をしたんだい!?」

 

「いたって普通の修行だぞ。まずは……」

 

「ガハッ!?」

 

「べ、ベル君!?」

 

 リボーンが修行の内容を話そうとした瞬間、ベルが床に倒れ陸に打ち上げられ死にかけた魚のようにピチピチし始める。ベルが倒れ、ヘスティアは慌ててベルの元へと駆け寄った。

 

「ヘスティア、この話は止めた方がいいよ……ベルはリボーンに修行と言う名のトラウマを植えつけられてるから……何よりヘスティアも聞かない方がいい……」

 

「ほ、本当に何をしたんだい君はー!!」

 

 怒りを爆発させるヘスティアだが、これ以上話を続ける事はベルを追い込むことにもなりかねない為、流石にこの話題に触れることは止めざるを得なかった。

 仕方なくリボーンの修行で得た【経験値(エクセリア)】を反映させる為、そのままベルのステイタスを更新することになった。

 

「う、嘘だろ……!?」

 

 いつものようにステイタスを更新するヘスティアだったが、新たに更新されたそのステイタスを見て驚愕する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃。

 

「一体、どういう意味なの……?」

 

 ここは今回の戦争遊戯(ウォーゲーム)が行われるシュリーム古城跡地。現在シュリーム古城跡地では【アポロン・ファミリア】が昨日からすでに在中し、戦争遊戯(ウォーゲーム)の準備を進めていた。

 そんな中、シュリーム古城跡地にて青髪のロングヘアーの少女が頭を抱えていた。

 この少女の名はカサンドラ・イリオン。【アポロン・ファミリア】の治療師(ヒーラー)であり、【悲観者(ミラリビス)】の二つ名を持つLv.2の冒険者でもある。

 

「意味がわからな過ぎる……」

 

 カサンドラは時折予知夢を見ることがある。ただ何でも知ることができる訳ではなく、未来の映像、17節からなる詩のような言葉が浮かび上がり、予知夢の内容を理解するためにはそれらの詩を解読する必要がある。

 ただこのカサンドラの力の事を何度言っても誰にも信じてもらえず、カサンドラの気弱な性格も相まって自身の力を信じてもらうことをもう諦めている。

 

 

太陽の神によってもたらされた戦が始まる。

 

太陽神の眷属は城を守らんと戦う。

 

処女神の眷属は城を攻略せんと戦う。

 

外から来たる妖精は忌むべき剣を握り戦う。

 

用心せよ。戦が始まる前にすでに破滅(トロイ)は運び込まれている。

 

破滅(トロイ)によって兵たちは踊らされその最中に雷が昇る。

 

だが一番警戒すべきは大空。

 

霧と化した大空が蓄えと武器を喰らう。

 

大空によって兵たちは施しを受けられなくなる。

 

先導者が大空となりて戦場はさらに混沌と化す。

 

大空は偽りの太陽を手にし兵士たちの動きを止める。

 

大空は太陽の恵みを拒む者たちへ覚悟を問う。

 

大空の問いに対して覚悟を決めた1人が檻を蹴破る。

 

その者の覚悟が伝播し、檻を蹴破る契機となる。

 

檻を蹴破った者たちは怨恨を解き放つ。

 

この解き放たれた怨恨が自由への1歩となる。

 

苦難を乗り越えた先、先導者は大空の手に堕ちる。

 

 

 

 

(昇る雷も意味がわからないけど……一番わからないのは後半に出てくる大空。しかも大空が霧と化すってどういうことなの?)

 

 

 

 

 

 

 




カサンドラの予知夢考えるのがしんど過ぎた……大森先生って凄いな……下手クソな詞になりましたが温かく見守ってくれたら幸いです。

1/11 カサンドラの予知夢を一部変更しました。


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