日々の未来の青春譚 -メビウスアーカイブ-   作:逃げるレッド五号 5式

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08.【奮戦の“ルーキー”】

 

 

 

―――ピコンピコンピコンピコン…!

 

 降臨してから早々のカラータイマー点滅…予期せぬ急転直下のアクシデントに見舞われたメビウスであるが、いつまでも驚愕したままではいられない。

 対面の…暴の化身たる黒い巨獣はこちらの都合など考えて待っていてくれないのだから。

 

 矢先、ゴウッ! と繰り出されたのは()()()()()アイアンテール。

 

――セヤッ!

 

 首に喰らい付かんと迫ったその長尾を、メビウスは右の手刀で弾き捌くと、次に左の握り拳を素早くお見舞いした。

 続け様に、拳を振り抜いた勢いを殺さず、それをそのまま利用して身体を捻り回し、今度はゴメス本体に痛烈な後ろ蹴りを喰らわせた。

 ゴメスが数歩後退る。その度、コンクリートの大地に散らばるミニカー達がピコピコとブザーを鳴らしながら跳ね回った。

 

…………グゥゥゥゥ…ッ!

 

 胸を無造作に押し込まれたゴメスは不快感いっぱいの苛立ちを露わにし、底冷えするような唸り声を上げた。黒の巨獣の双眸が、鈍く光った。

 

 メビウスもそれにファイティングポーズを構え直すことで応える。相変わらずカラータイマーの点滅が続いているが、歴戦の戦士は取り乱さない。

 彼はこの土地の環境や特性をまだ知らない。しかしそれが、全力で戦わないという理由には成り得なかった。

 

 故に、未知なる戦場、未知なる敵を前にしても、果敢なる攻勢を緩めない。

 

《――そこだっ!!》

 

――セアッ!!

 

 ()()()()()による再度の連続刺突をバク転で後ろへ距離を取ることでひらりと躱わすと、鏃状の高速牽制光線“メビュームスラッシュ”を二度三度四度と続けざまにゴメス目掛けて左の手刀から発射。光撃はゴメスの胴部へ吸い込まれるように全弾命中。鉱物質由来の外皮装甲に甲高い金属音を響かせながら激しい火花が散った。

 

 息吐く暇も無い怒涛の連撃………だが()()()()()()()()()。この戦いを見ている者達はそう感じていた。それは言われるまでもなく、メビウス本人も自覚していた。

 

 ゴメスは怯んだ様子を見せたが、巨人の飛び道具(牽制弾)の威力が大したことは無いと悟るとすぐに体躯を屈めて突進の準備姿勢に移った。

 自分(ゴメス)には他陸棲怪獣らが有するような火炎弾や怪光線、射出用臓器などの…自前の飛び道具と言える遠距離戦用の得物は無い。

 ゴメスは相手(メビウス)土俵(距離)で戦闘が進むのを嫌った。

 

――ゴアアッ!!

 

 発破代わりの尻尾による叩きつけを合図に、山をも揺るがす超重突進が雄叫びと共にメビウスへ繰り出された。ゴメスが一歩前へと踏み込む毎に、その足下では大地が捲れ上がり、爆音と共に凄まじい量の瓦礫と粉塵が舞う。

 途方も無い自重を軽々支える二本の大脚は、その鈍重そうな見た目に反した莫大な走力を生み出す。

 黒く巨大な肉弾頭が赤き巨人に迫る。

 

 如何に超弩級戦艦のそれと同等以上の並外れた馬力の持ち主たるメビウスと言えど、万全の用意無しでこの突撃を正面から受け止めるのはあまりに無謀。加えて、左右には密集した背の高い建造物が居並んでいる。横軸方向への緊急回避も躊躇われた。

 

――シュアッ!!

 

 ……故に、空に活路を求めるに至る。

 ダンッ! と両足で前方にメビウスは大跳躍(ジャンプ)をし、空中よりゴメスの頭部へメビュームスラッシュを左右の手刀から次々撃ち下ろす。だがそれらは、うなじから尾の付け根までビッシリと張り付いた鉛色の重装甲によって威力の殆どを減衰させされ、防がれてしまう。

 

 急ブレーキを掛けて突進を停止するゴメスを背にして着地しようとするメビウス。

 ――その時、凄まじい速度で()()が灰色の大地を駆けて這い寄ってきていた。“着地狩り”を狙ったゴメスの、鞭のようにしならせた尾による攻撃である。

 これをメビウスは“ウルトラ念力”で研ぎ澄まされた第六感をもって察知。すんでの所で身を翻し、口付き尻尾の噛みつきを避けることに成功した。空振りの隙を見せたゴメスの尻尾に、膝蹴りと肘打ちによる挟み込みを喰らわせる。

 尻尾はメビウスのカウンターに驚き怯んで主人の元へと帰って行った。

 そしてゴメス本体が所狭しと並んでいる__先ほど巨人が傷つけることを躊躇した__付近の建造物を無遠慮に薙ぎ倒しながら振り向く。仕留め損なったことを不服とする唸り声を上げて睨みながら。

 

《………やはり硬すぎる。打撃の効きも悪い》

 

 これまで何度も記したように、メビウスは宇宙警備隊が誇る最精鋭士官の一人である。

 幾年にも渡って彼が研鑽に研鑽を重ねた格闘技(マーシャルアーツ)の数々…それらはどれも、一撃一撃が緻密でありながら重く、そして強力だ。

 並の相手であれば一発で致命傷に繋がる…正しく「必殺」の域に仕上がっている。本来であれば、最初の連撃で()()()()()()()であれば沈んでいてもおかしくは無かった。されど現実として当のゴメスは両の足で目の前に立っている。

 まるで、途方も無い厚みを持つ緩衝材(クッション)を殴っているかのような感覚だった。表層とその付近までは衝撃が届いていると知覚できるが、どうやら体の芯にまで達してはいないらしい。このままでは大技である光波熱線を含めた凡ゆる光撃も手応えの無い同様の結果に終わると考えられた。

 

 この異様なタフネスさを誇る()を壊さぬことには、ゴメス攻略はできない。

 

 リンとカヤの通話内容からして、ゴメスは最低でも二度、変態を遂げているのは間違いない。急激な巨大化…何らかの外的要因があると彼は睨んだ。

 恐らくは、このキヴォトスに在る未知のエネルギーを体へ取り込み、それをそのまま外皮の物理防御強化へ充てているのだろう。メビウスの攻撃が軒並み不発に終わっていたのも、これなら頷ける。

 博打にも近い思考だったが、()()は絞れた。

 

――ならば、こちらも何らかのエネルギーを付加させた全力の一撃を与えれば?

 

 彼は己の左腕を見遣った。

 真紅のブレスレット___メビウスブレス___はクリスタルサークルを爛々と輝かせている。

 ブレス内部とメビウス自身が貯蓄しているプラズマスパークエネルギーの残量は心許ない量だが…やってみる価値はあった。

 

《けれど……》

 

 ただし懸念点が一つ。

 

グルルルルッ……!!

 

 ゴメスが、これまで自身が巨人から受けた攻撃の殆どが、こちらのアクションを足掛かりにした反撃であると察したことである。

 巨人の攻勢は、積極的反撃を軸として組まれている。奇跡的に何度も紙一重の()()を続けているに過ぎない…であるなら、下手にこちらから仕掛ける必要は無い。防御が貫かれていない以上、警戒は緩めず、待ち構えて叩きのめすべし。ゴメスはそう判断したのだ。

 

 このゴメスの一手は正しい。

 同格の戦闘力を秘めるメビウスの動きを抑えておけば、あとは相手が勝手に消耗するのを待って消化試合へ持ち込めば良いのだから。

 

 メビウスは近中距離戦をメインに据えたインファイターである。彼の戦い方が、持ち前の機動力を活かして喰らいつき、そうして生じた綻びから相手を崩すスタイルなために、攻めを捨て守りに徹し不動要塞と化したゴメスを相手取るのは些か苦しいとしか言えなかった。

 数少ない切り崩しの択である高速牽制光弾(メビュームスラッシュ)も今の体力的に考えてこれ以上はタダでそう何度もポンポン撃てない。それに、二度も同じ手はゴメスも食わないだろう。次に撃てば初速でマッハを叩き出すあの尻尾による迎撃で防がれることは想像に難くなかった。

 

 この拳で、どうにかして現状を打破したい。

 

 だが次に接近した場合、その尻尾が大口を開いて亜音速でこちらの死角から何度も突っ込んでくると思われる。アレを何度も捌いてゴメス本体に単独で肉迫するのは、今の彼では厳しい。逆にこちらがそれで一撃を貰ってしまうとリカバリー不可能なほどの消耗を強いられる。

 

 勝利への道筋まで、もう一手欲しかった。この拮抗状態を掻き乱す、()()からの一手が。

 

 ………ゴメスの一手は正し()()()

 

 

 

 これが―――

 

 

 

『――ダガー01より全機、赤の巨人を援護せよ!!』

 

 

 

 

 

 

 ―――()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

―キュイイイイイイインッ!!

――バタバタバタバタ!

 

 巨獣ゴメスの左右足元から、急浮上してきたのは…キラリと光るルーンの校章(マーク)たち。

 空を切り裂き、エンジン音の高鳴りと共に、キヴォトス守護を掲げる天駆ける正義の執行者…ヴァルキューレ・ダガー飛行群が、メビウスに釘付けだったゴメスの眼前へ一挙に現れた。

 

『オールダガー、シザース・フォーメーション!攻撃(アタック)っ!!』

 

 彼女達は、ゴメスに悟られぬよう摩天楼(ビル)の合間、地面スレスレの高度を高速で突っ切ってきたのだ。

 すべては、巨獣の意表を突くため…ヤツに一泡吹かせるために。

 

 無論これは、上層部より言い渡されていた待機命令を無視した違反行動に他ならない。

 だがそんなことは、ダガー01のメインパイロットを務める飛行隊長にとっては些細なものだった。他のダガー飛行群の面々も同じ所感である。

 彼女らは日和見の傍観者として指を咥えて見ていることを拒んだのだ。怯まず、そして臆さず巨獣に立ち向かい続ける赤い巨人の勇姿を目にして、キヴォトスの安全の一翼を担ってきた者として、黙ってられなかった。

 

 ―――あの巨人と共に戦う。

 彼女たちはその“選択”に一抹の不安も後悔も抱くことなく、「指揮系統から外れた独自行動」を実行するに至ったのである。

 

『対象の頭部視覚器官に火力を集中!!残弾を全て叩き込めっ!』

 

 ダガー飛行群は、巨人が…メビウスが何を狙っているのかを悟っていた。そのため、自分たちがしなければならないことを絞り込むこと、実行に移すことが出来ていた。

 

 巨人の援護となるのは、視界の撹乱だ。

 

 先の号令から敢行された全力射撃によって、ゴメスの頭部周辺が一瞬で黒煙に覆われた。

 

 巨獣に致命的な死角が生じた。

 斯くして、黒き悪魔の運命は確定する。

 拮抗は崩壊した。

 

『―――今だッ!』

 

 AH-6を駆る飛行隊長が、ヘルメットを片手で乱暴に外し、メビウスに素顔を見せて叫んだ。

 

《――ありがとう…!!》

 

 光の巨人にその声は届いた。

 彼は彼女の操るヘリに視線を向け小さく頷きを返した後、すぐにゴメス目掛けて駆け出した。

 彼女達より渡された勇気のバトンを無駄にしないために。重心を前へ前へと、体は地面とほぼ並行になるほど極端に傾け、大地を蹴ってメビウスは闇夜の雷光の如く疾る。

 

 一歩、二歩、三歩…とぐんぐん加速していく赤い弾丸。

 黒い怪物の目前に迫った彼は、右手を添えた眩い明色の光で包み込まれている左の握り拳を、迷いなく振り抜いた。

 

 

 

 ―――しつこく纏わりついてくる実体なき火薬製目隠し。ゴメスもこの隙が自身の死に繋がってしまうと理解していたがため、長尾を動員させてなんとかそれを剥がそうと躍起になっていた。

 

 そして、やっとの思いで黒煙を取り払った巨獣が第一に目にした光景は、自身の胸に届かんとする緋色の拳であった。

 

 

 

 “ライトニングカウンター・ゼロ”。

 

 メビウスブレス内部で生成・集約させたプラズマエネルギーを腕部より一気に放つ高威力電撃光線“ライトニングカウンター”を、撃鉄のように繰り出す拳を介してゼロ距離で放つ応用技だ。

 このような特徴故に、同技の被弾を許した対象は二度のインパクトによる痛烈なダメージを受ける。

 亜音速の鉄拳の後に、膨大な熱量を内包するプラズマの塊がコンマ数秒の僅かなインターバルを挟んでから更に炸裂する()()()だ。

 

―――セヤアアッ!!!

 

 ―――結果、胸部鉱物質装甲中央に広がる()に、明色の稲妻を迸らせながらそれは突き刺さった。

 刹那、ゴメスの背部を螺旋状の強烈なる閃光が穿った。

 青一色のキャンバスに、一条の光芒が描かれる。

 

――ヴォォ…ガフッ!! ……ガァッ!

 

 正に渾身の一撃。

 ヴァルキューレの総攻撃すら弾き返した要塞の如き身体の真ん中に大穴が空いていた。ゴメスが体内に吸収していた黒い瘴気が外への噴出を始める。

 加えて上の攻撃で多数の重要内臓器官を一挙に失ったゴメスは正常な呼吸動作を没収され、咳き込み呻き声を上げることしか出来ない。如何に人智の及ばぬ怪生物であれ、哺乳類の枠組みに組み込まれている存在である以上、普遍のそれからは逃れられない。

 しかも先程のプラズマ光線の接射を受け、体内放電を許してしまったことで、体の神経と言う神経をズタズタにされていた。

 ………最早ゴメスは動くこともままならない。立ったまま死を待つのみだった。

 

 黒い怪物から拳を引き抜いた赤き勇者は、即座にバックステップでそれとの距離を取る。

 

 

 

 決着の時だ。

 この戦いを見てきた人々は勘付いた。

 次にあの巨人が繰り出す一撃は、()()()であると。

 

 音という音が消えたD.U.の摩天楼に、カラータイマーの音のみが響き渡る。

 

 メビウスはブレスレットに右手をかざす。

 そのまま両腕を水平に開いて紅玉クリスタルサークルを回転(スピン)させ、スパークしたエネルギーを解放する。

 

 

 

「――ちょ、ちょっと!あの動きは何なのよ!? さっきのよりも熱量の測定数値がどんどん上昇していってるんだけど!? 一体あの身体に何GJ(ギガジュール)のエネルギーを内包して……ああもう!理解が追いつかないわよぉ!!」

 

 何処かでミレニアムのセミナー会計担当が端末を見て叫んだ気もするが、それは些細なことである。

 

 

 

 メビウスが自身の開いた腕と腕を、頭上へ半円を描いて持っていく。巨人の背後には、“無限の輪”を模る神々しい光のオーラが顕現している。

 両の手が頭上で交錯した時、皆が固唾を飲む中、遂にメビウスは胸元で二本の腕を十字に組んだ。

 それは数多の敵を破ってきた、必殺の構え。

 

 白銀と真紅の十字(クロス)に、琥珀のスパークが迸る。

 

 斯くして、眩い閃光と共に黄金色の光波熱線――“メビュームシュート”がゴメスに指向し放たれた。

 

 黄金に輝く必殺光線は、巨獣の頭部に激突。纏っていた黒紫の瘴気が霧散したゴメスには、最早それを防ぐ術を持ち合わせていない。

 ゴメスの肉体は爆散する事なく光の粒子へと昇華していき―――

 

 

 

 

 

 

『…………巨大生物、沈黙!』

 

 

 

 

 

 

―――外郭地区の大地の上に残ったのは、立位状態の巨大な古代怪生物の白骨だった。

 

 

 

 勝利を掴んだのは、ウルトラマンメビウス。

 

 

 

 巨人(メビウス)巨獣(ゴメス)の戦いの行く末を見守っていたD.U.外郭地区の市民達は、理不尽なる脅威が消え去ったことに安堵し、次の瞬間には歓声を上げて光の戦士の勝利を喜んだ。

 

 

 

 だがしかし。

 人々が()()()()に気づいていくにつれて、その歓声は徐々に消えていき、不安げに光の巨人を見上げる視線とざわめきが増えていく。

 

―――果たして、あの巨人は何者なのか?

 

 当然だろう。不透明ではあるが意思の疎通が出来たと思われるダガー飛行群の人員を含む一部を除けば、正体について置いておくにしても、この巨人が敵か味方かも分からない者が大多数だと思われる。

 赤の巨人が、キヴォトス人類の味方であると決まった訳ではない。手放しで喜ぶには、判断材料が少な過ぎるのだ。

 いくらゴメスを撃破したとは言え、それは「結果そうなった」だけであり、突如キヴォトスに現れたかの巨人の行動理念は依然として秘密のベールに包まれている。何を思い考えてゴメスと交戦したのかさえ分からない。ヒトの形をしていても、巨人はあまりに()()であった。

 民衆の中には、あの光波熱線が自分達に降り注ぐかもしれないとイメージし顔面蒼白になっている者も見受けられた。

 

 静かにキヴォトスの人々を見下ろす巨人は何も言わない。

 人々の中で疑心が募るかと思われたその時。

 

 

 

「――――赤の巨人さんっ!! ありがとぉお!!!」

 

 

 

 外郭地区のざわめきをピシャリと止めたのは、撤退中のヴァルキューレ警官隊からの…外郭区支部交通局の警官生徒からの、巨人への感謝の言葉であった。

 彼女含む、ゴメスに地上戦を仕掛けた警官隊が誰一人欠けることなく離脱できたのは、赤の巨人が黒の巨獣の前に立ち塞がり、それを相手取ってくれたから。自分達に代わって一歩も退かずに立ち向かってくれたからだ。

 理屈ではなかった。あの巨人から、自分達と通ずる信念のようなモノを感じ取っただけ。

 ……それに、どうであれ助けて貰った時には、感謝の言葉を相手に伝えるのが道義である。例え言葉が通じぬのだとしても、しなくてはならないと思ったのだ。

 彼女に続いてその同僚が、先輩が、行動を共にしていた機動隊員たちが、身振り手振りを混ぜて巨人に感謝を思いおもいに伝える。

 

「……あっ! 巨人が――!!」

 

 すると光の巨人が彼女達に無言のサムズアップを返したのである。又、上空を飛ぶダガー飛行群の編隊に向けても、大きくゆっくりとした頷きを併せて同様のジェスチャーをした。

 これを見た群衆はしんと静まり返っていた空気を一変させ再度沸き立った。言葉が通じる相手であると判明した安堵と、こちらの言葉へ好意的と取れる反応を見せたことによる喜びからである。

 キヴォトスに住む大人も子供も、ヴァルキューレの少女達に倣ってヒーローの活躍を讃えた。

 

―――シュワッチ!

 

 光の巨人…メビウスはその広がり続ける暖かな声を背に浴びながら、青を取り戻したキヴォトスの空へ、両腕を上げ飛翔。

 あっという間に、その姿を蒼穹の向こう側へ消したのだった。

 

 

 

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同地区市街地中枢部

 連邦捜査部(シャーレ)部室棟

  地上区画 屋外

 

 

 

「………結局、あの赤い巨人は何者だったのかしら…」

 

 茜色に染まりつつある空を見上げながらユウカはそうポツリと呟いた。

 

「怪獣を撃破してすぐに空へと帰っていきましたから、本当に分からないことだらけですね…」

「こちらの言語には一定の理解を示していたようですが…」

「ミライ先生はあの黒い怪獣、ゴメスのことを知っているようでしたし…外の世界ではああいった巨大な存在が闊歩しているのかも……」

 

 チナツ、ハスミ、スズミが彼女の疑問にそれぞれ意見や考察を返す。

 皆んなで光の巨人とゴメスについて頭を悩ませたが、ここでユウカがハッとする。忘れてはいけない大事なことを思い出したからだ。

 

「そ、そうよ!そのミライ先生!! ここから飛び出してから結構時間が経ったのに一向に戻って来ないじゃない!?」

 

 ゴメス侵攻時に「怪獣をどうにかする」と言い走っていったきり即席分隊の前から姿を消してかなりの時間が経過していた。

 

「…も、もしかして…ゴメスと赤い巨人の戦闘に巻き込まれて――」

 

 ――踏み潰されたり……

 最悪のシナリオを脳内でシミュレートしてしまったユウカの顔がサァーッとみるみる青くなっていった…が――

 

「―――彼は、メビウス。ウルトラマンメビウスだよ」

 

 ――聞き覚えのある男性の声が背後からしたため、目を見開き、凄まじい速度で彼女はぐるんと後ろに身を捩った。他三人も声のした方向へ顔を向けた。

 そこには、夕焼けの空を穏やかな表情で眺める大人が立っていた。

 

「「「み、ミライ先生…!?」」」

 

 四人のセリフがシンクロする。

 

「…ただいま、皆んな」

 

 無理も無いことだろう。巨大生物との戦闘に単身向かい、そのまま音信不通になるかと思われていた人物が、何事も無かったかのようにふらっと戻ってきたのだから。

 彼女達はバタバタとミライの元に走り寄った。

 

「…ほ、本当にミライ先生ご本人ですよね?」

「うん。そうだよ」

 

 恐るおそるペタペタとミライの体を触るユウカにミライは苦笑する。

 

「良かった…あの戦闘に巻き込まれたわけではなかったのですね」

「心配掛けてごめんね」

 

 看護師としての心得を持つチナツが、彼に目立った外傷が無いことを瞬時に確認し、ホッと安堵した。

 

「……ミライ先生。聞きたいことが山ほどあります。先の赤い巨人や怪獣、先生ご自身のこと、そして外の世界について、改めて詳しくご説明願えますか?」

 

 心の整理を終えたユウカが、ミライを真っ直ぐ見つめて問い掛けた。

 その目は、ミレニアムサイエンススクール生徒会(“セミナー”)役員のものに変わっている。

 

「―――ヒビノ・ミライ先生。連邦生徒会行政官として、貴方が保有している今次災害を引き起こした巨大不明生物…怪獣ゴメス、そして赤の巨人…ウルトラマンメビウスに関連するあらゆる情報の提供を強く要請します」

 

 ミライの背後…シャーレ部室棟出入り口の方向からは、ゴメス侵攻に伴う連邦生徒会内の混乱をなんとか落ち着かせたリン首席行政官がやってきた。

 怪獣・異星人への備えが凡ゆる面で未成熟であった故、今回被災地となった外郭地区や隣接する他のD.U.地区では未だ官民双方で混乱が続いている。

 ()()のはレベルが違った。学園都市の首都と言ってもいい連邦生徒会直轄領であるウトナピシュテム特別区の一つが怪獣(特殊)災害に見舞われたのだから、民衆が受けた衝撃は推して知るべし、である。

 そういった人々を少しでも安心させるためにも、行政側…連邦生徒会は謎の怪獣と謎の巨人の情報は欠片であっても欲した。そのため、リンはユウカの意見に賛成の立場を取った。

 

「分かった。その要請を受けるよ、リンちゃん」

 

 ミライはユウカの要求とリンの要請を受け入れた。これもまた自身の責務であると認識していたからである。

 

「ありがとうございます。それでは今から、シャーレの第1会議室で―――」

 

 この後、稼働を開始したシャーレ部室(ビル)内にある会議室にて、リン・ユウカ・チナツ・ハスミ・スズミ…そして独立連邦捜査部顧問であるミライを含めた六名による、怪獣・巨人を主とした外界(地球)の情報共有を目的とする外部完全非公開の小会議が開催されるのだった。

 

 

 

 ―――

 ―――

 ―――

 

 

 

 ――会議開始から数時間後…

 

 

 

連邦捜査部(シャーレ)部室棟

 本棟地上区画

  捜査部事務室

 

 

 

「――お疲れ様ですミライ先生。こちらの書類は修正箇所ゼロでしたので、あちらのカゴへ置いておきます」

 

「ありがとね、リンちゃん。……最後まで残って手伝ってくれて助かったよ。おかげで部活始動の手続き書類とか今日のうちになんとか全部できそうだ」

 

 件の会議は数十分ほど前に無事終了した。

 

 ミライは同会議で、自身が宇宙警備隊地球派遣員として駐在していた()()()地球の情勢、怪獣・異星人の存在とそれらとの関係やウルトラマンメビウス…M78星雲のウルトラ戦士とは、“メテオール”とは、“GUYS”とは何かを可能な限り掘り下げて連邦生徒会とキヴォトス三大学園の代表出席者たちに()()()()()()()で説明した。

 会議自体は粛々と進み、各校と連邦生徒会の軋轢による脱線や紛糾等の問題が懸念されていたが、結果として特にトラブルなどは起こらなかった。強いて気になった点を挙げるならば、彼女達によるミライへの質疑応答が予定よりもかなり長引いたことぐらいであり、ミライはその彼女らからの質問疑問には嫌な顔一つせず、懇切丁寧に答えた。

 学園都市に生きる少女達にとって、外界の話というのは希少な物だ。…それに先のゴメスの件もある。興味を示さないわけがなかった。

 彼女たちは、ミライがいた惑星地域国家…極東・日本とキヴォトスの__常識はともかくとして__文化が非常に似通っていることや、D.U.に現れたゴメスのような巨大怪獣の存在が当たり前であること、何よりそのような土地でキヴォトス人よりも遥かに貧弱な筈の人々が何十年も毎日の営みを続けているという逞しさに心底驚いていた。

 

 各々からの質問も出尽くしたところで、司会進行役だったリンにより会議終了が告げられ、そこで自由解散という形になった。

 この会議で取り決められた連邦生徒会・各学園自治区・シャーレ間の協定等の説明はここでは省かせていただく。

 なお、シャーレとの今後の交流や引き続きの情報共有を見据えて…という大義名分の下、各校代表者はミライと__“シッテムの箱”に既定メールアプリとして入っていた__連絡先(モモトーク)の交換を行なったのち、それぞれの母校自治区への帰途に就いた。

 

「……二時間三時間かかる書類をものの二、三十分で、しかも殆どお一人で片付けられてましたが…」

「それは横でリンちゃんが書類の確認を手伝ってくれて、書くことに専念できたからだよ」

「キヴォトス赴任初日…それも激務の範疇を超えた出来事が複数発生した日の夜に捌ける量では無かったはずですよ」

「そうなの?」

「そうです」

 

 そのため、今のシャーレはリンとミライの二人だけとなっていた。

 リンは会議終了後もミライの居るシャーレ事務室に残り、ゴメス侵攻が発生しなければとっくに終わっていたシャーレ宛ての書類の整理等を手伝っていた。

 

「……それも“GUYS”での経験、ですか」

「そうだね。大切なことを沢山学べた。あの場所、あの時に学んだことは今も僕の中ですべて活きてる(生きてる)

 

 ミライはそう言って、よっこいしょ…とデスクチェアから立ち上がり、シャーレ事務室の外窓の前まで行き外の景色を見た。

 リンも彼の横に続いて同じようにシャーレ部室棟の外へ目を向けた。

 

「キヴォトスでの、ゴメスの記録は――」

「――先の会議でも話したように、今次災害が初の事例となります。“セントラルネットワーク”上にあるクラウドデータベース内にも関連すると思われる情報はありませんでした」

 

 外はとっくに日が暮れ、美しい蒼をしていたキヴォトスの空は星々の輝きでいっぱいの紺一色になっている。

 その夜空の下にある外郭区市街地はゴメス侵攻に巻き込まれなかった高層ビルのいくつかが屋上の航空障害灯を静かに赤く光らせているのが見えた。

 また、それらの中心部に未だ鎮座する撤去難航中の巨大な怪骨も。…ゴメスの直立白骨遺骸は、現在照明灯に包囲されており、周辺区域には規制線が張り巡らされ、その監視にはヴァルキューレ警備局員が置かれ、一般人の立ち入りを厳しく制限していた。

 

「…()()ゴメスが確認されたのは、外郭地区の区道9号線に停まっていた―――」

「―――火宮さんの母校…ゲヘナ学園の生徒会組織“万魔殿”所有の1tトラックの荷台からです。元の積荷は百鬼夜行連合学院自治区領内で掘り出された()()()()()ゴメスのミイラであったとゲヘナ側は説明しています。又、トリニティ・ミレニアム二校合同調査隊が提出した報告書によりますと、『原始哺乳類ゴメスの成長限界は、発掘時の計測サイズ…15m強であったことは間違い無い。D.U.に出現した同名の巨大不明生物とは全くの別物だと確信している』とのことでした」

 

 そんな闇夜の空を黒い影が飛び交う。

 第二第三の怪獣(ゴメス)襲来に備え、防衛室とヴァルキューレ本部航空局の合同ヘリ部隊が、巡回ローテを組みD.U.全域の監視飛行を実施しているのだ。恐らく、夜明けまでこの警戒体制は維持されるだろう。

 

「でも、ゲヘナのトラックに積まれていたのは――」

原始哺乳類(ゴメス)のミイラのみです。積み込み作業は百鬼夜行・ゲヘナ両校立会の下実施され、道中で積荷の追加や入れ替えも一切行わなかった…と」

「………調査隊の子たちが発掘された原始哺乳類に“ゴメテウス”と命名したのは――」

「――全くの偶然、とのことでした」

「…………謎だらけ…だね」

「はい…不可解極まりないとしか」

 

 …連邦生徒会主導の外郭区南部復興活動は明日早朝からだと言う。外郭区各地に相談窓口やカウンセリングルームの仮設も予定されているとのことだ。

 

 学園都市(キヴォトス)の人々が初めて経験した怪獣災害の爪痕は決して浅くは無かった。

 

 ミライはリンの方に向き直る。

 

「……分かった。ゴメスの件は(シャーレ)の方でも探ってみるよ。あと、メビウスについてもね」

「ありがとうございます。――それでは、そろそろ私も連邦生徒会の方へ戻ります」

 

 リンは腕時計をちらりと一瞥し、通常業務を再開した連邦生徒会本部施設である“サンクトゥムタワー”へ帰る旨をミライに伝えた。

 夜中の帰り道には十分気をつけてね、とミライは一言添え、一礼して退出するリンを見送った。

 

「……あとは書類を片付けて、就寝に――」

『――ミライ先生! 寝る前に“シッテムの箱”にACアダプターを挿すのをお忘れなく!』

 

 作業机の上に置いていた白のタブレットがバイブレーションと共に画面を自ら起動させる。

 その画面上の中空に小柄なホログラムが出力された。ビシッと敬礼をキメている、GUYS隊服姿のアロナだった。

 どうやらリュウのメモリーディスプレイ内部より“シッテムの箱”に移行した記録データから服装の再現をしたようだ。ご丁寧に、しっかりとショートスカートを履いている。余程隊服が気に入ったらしく、目は椎茸(キラキラ)状態でご満悦である。

 

「そうだった…ありがとうアロナちゃん」

 

 その姿を見ていると、GUYS JAPAN(“フェニックスネスト”)基地祭に訪れたキッズ隊員たちを思い出す。

 懐かしい記憶を辿っていたら、アロナが何処からかGUYSのマークが貼られたオレンジ色の分厚いファイルを取り出していた。

 

『ふっふっふっ…しかも今日はアーカイブドキュメントをゲットしちゃったので夜更かしまでしちゃいます』

 

 電脳空間だと、GUYSアーカイブドキュメントは図鑑のような形になるらしい。

 

「それは良いけど…あまり遅くまでしないようにね」

『G.I.Gです!!』

 

 寝落ちフラグを立てたアロナの頭をホログラム越しに撫で就寝(おやすみ)の挨拶を交わした後、タブレットの電源を切り充電ケーブルを挿し、懐に入れっぱなしであった“約束の炎”を机上にそっと置いた。

 メモリーディスプレイを穏やかな眼差しでミライは見つめる。

 彼の姿勢はいつの間にか直立不動になっていた。それはファイヤーシンボルの下に集った仲間達への敬意の表れだ。

 

「………どうか、見ていてください。“先生(大人)”としてこの世界を歩んでいく…僕のことを」

 

 ミライは静かな声で、かけがえの無い旧友たちへ再び“ルーキー”として出発した己の心構えを示した。

 

 

 

 その時、彼の宣言に応えるかのように…メモリーディスプレイの画面が短く明滅した。

 

 

 

 しかしミライは視線を既に背後のシャワールームへ向けていたため、それに気づくことは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 こうしてミライのキヴォトス波乱の一日目は幕を閉じる。

 

 

 

 

 

 

 この、古代禍威獣出現を引き金に勃発した一連の出来事…キヴォトス史上初の怪獣災害“D.U.外郭区特殊災害”と光の巨人(ウルトラマン)の降臨は、後に“G(ゴメス)事変”として記録されることとなる。

 

 しかしながら………この未曾有の事態も、キヴォトス存亡を懸けた戦いの序章に繋がる出来事(イベント)でしかなかった。

 

 

 





 あと
 がき

 皆様、わっぴ〜!(気さくな挨拶)
 ……大変お待たせ致しました。ユメ先輩の中身が大洗の軍神こと西住殿になったのにびっくらこきました投稿者(逃げるレッド)です。性格はおっとりほえほえしてて、何らかの理由で母校から姿を消して…って、こんなん実質ガルパン(パラレル)だろ……
 アニメ終わるの早過ぎるって!!
 過去回想シーンとかなんかさ、もろ黒森峰の元副隊長だよユメ先輩……なんか胸がキュッとなった…おのれ陸八魔アル、不知火カヤ、紅茶仮面(ダージリン)、ディケイド……!!
 しかも某PMC理事の中の人なんて全肯定不死生命体だったし、バトルゴーもしてたし…
 
 ミライ先生、勝利! マナゾーンから飛んでくるデッドダムドって普通に奇襲性高いんだよね。埋まってること忘れてると轢き殺される(通算5敗)
???「キヴォトス人なめんじゃねえぞぉ!!」
 ……落ち着いて読んでくださいね?―――巨大プロレス回をやったこの作品、なんとねブルアカssなんですよ。

 怪獣大百科設置に関するアンケートに答えてくださった読者の皆様、ありがとうございます。
 結果は僅差で「作成せよ」が勝りました(あと予想以上に無党派「ハッチャー!」が多かった)ので、あと数体怪獣・星人が登場しましたら、投稿させていただきます!
 
 
※毎度お馴染みピックアップ解説コーナー
 (独自設定独自解釈共にもりもり)

◯登場早々のカラータイマー点滅(補足)
 はっきり言えば、外様も外様すぎるビジター球場でのアウェイ戦だったから。
 元気に動けるけれども、なんか大技小技関係無く二、三回もろに相手の攻撃食らったらK.O.待ったなしの中々に危ない綱渡り状態。なので制限時間というより、最初から残りのHPがすんごい乏しいかったから点滅してた。
 
 キヴォトスが存在する惑星…引いては銀河・宇宙には、ディファーレーター因子が混じった宇宙放射線が降り注いでいない…そもそも皆無な環境のため、ミライ先生はディファレーター光線の代わりに“神秘”を変身時に無意識かつ無理矢理プラズマスパークエネルギーへ変質・抽出してメビウスになっていた。これは「先生」が持つ“奇跡”の力も手助けしてくれたのかも。
 このエネルギー変換無自覚工程にも少なく無い労力が伴っている…人で言うところの代謝の負担がエグいので、初手からHP消耗のギリギリな容態となってしまうに至る。現時点だと効率もクソもないので 制限時間の要素を抜きにしてなおM78ワールドの地球を軽く超える過酷さ。
 これを解決するには、“神秘”のエネルギー組み換えを自然にできるようにメビウス自身が適応していくしかない。
 
 (投稿者の)イメージとしては『ティガ・ダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』、ガイアのサタンビゾー劇中第二戦が強い。あっちはあっちで根本的な事情やらなんやらが違うけれど…
 ゼロの銀帝宇宙との類似を指摘し考察されていた読者の方々もいましたね。普通に核心突いててビックリでした。
 ディファレーター含有光も何処ぞのドワォ!(ゲッター)線みたいに宇宙やら時空やら自我持って越えてきてくれればなぁ…

◯連邦生徒会・防衛室航空戦力
 ヴァルキューレ中央本部からの増援部隊同様、結局ほぼ出番というか、戦闘に参加せずなままで終わっちゃった。

 数少ない防衛室の実働部隊の一つ。空の要。有人型の固定翼機__ジェットエンジン搭載の航空機__は一機も配備されていない。
 又、「空」に限った話ではないが、防衛室が保有する機材・物資・装備の殆どは、カイザー傘下企業を筆頭としたキヴォトスの軍需企業群からの導入品或いは寄贈品や、旧SRTの学園閉鎖に伴い接収した管理品で占められている。
 ヘリを含む防衛室所属航空機全般の運用並びに管制要員は、主に元ヴァルキューレ・SRT・ミレニアム・オデュッセイアといった()()()である防衛室()()職員で選抜・構成されている。普通に精鋭。尚、人員数不足の問題で、機体の稼働率は今次怪獣災害…“ゴメス事変”勃発前まで六割程度の横這いを泣く泣く維持していた。怪獣危機への情勢突入に際する連邦生徒会内でのテコ入れを受けて、今後は右肩上がりにシフトする見込み。

◯ウルトラ念力
 M78スペース系に留まらず、個体差はあれどウルトラマンが大なり小なり必ず備えている超能力の総称。
 大気圏内外での飛行用力場の生成、各種感覚器官の一時強化、思念交信(テレパシー)、物体への間接的干渉…などなど、幅広い用途がある特殊能力。

◯メビュームシュート
 ウルトラマンメビウス固有の明色必殺光線。宇宙警備隊員が入隊後にまず覚えさせられる汎用光波熱線…“スペシウム光線”を彼が我流発展させ編み出したもの。
 本作のメビウスは、同光線照射までのインターバルはかなり短縮されており、腕の十字も「不完全な」ものではなくなっている。成長の証だね。

◯セントラルネットワーク
 本作のキヴォトスでは、「連邦生徒会が運営管理している学園都市全土に張り巡らされた唯一の正規情報通信網」という設定。
 そのためカイザーを筆頭としたキヴォトス企業もこれを利用している。
 なお、連邦生徒会から利用承認を受けられない、或いは意図的に受けていない組織・団体・個人が廃墟地域やブラックマーケット専用の非合法通信網(アングラネット)を独自に構築しており、犯罪の温床となっている。

◯フェニックスネスト
 GUYS JAPANベースのシンボルである地上本部施設(基地)
 基地周辺には一般建築物にカモフラージュされた迎撃陣地や、地下格納型のミサイルサイロ、無人砲台を複数配備しており、基地本体も戦術統合攻撃戦闘機“ガンフェニックス”を筆頭とした各種GUYSマシンを格納・搭載する地上の不沈空母でもあることから「不死鳥の砦」の名を冠しているのだと考察する。
 又、独立動力炉と()()()()を有しており、地下区画と接合を解除・分離することで飛行形態(“フライトモード”)へ移行し、大気圏内並びに恒星間航行能力を持つ事実上の航宙戦艦と化す。飛行形態時にはウルトラ戦士の光波熱線と同等レベルの大型粒子砲“フェニックスキャノン”が使用可能である。

 フェニックスネストとか、過去の防衛チームが保有していた巨大母艦を見てると……別宇宙由来の技術込みとはいえ、遥か未来にバケモノ宇宙船である“スペースペンドラゴン”級対怪獣用宇宙戦艦をM78地球が建造できちゃったのも納得できる。
 
 

 電気設備課(でんせつ)のナツ概念、好き。
でんせつ(ケーブル敷設)が今、はじまる…」。

 ヴァルキューレ新衣装、良かったです。キリちゃん配布じゃなかったらこの世にいませんでした。
 そして逸見新隊長に似てるコノカ副局長…………実装列に並ぶ者がまた一人増えた。姉御のぉ〜ハンコぉ〜可愛すぎ。ウルトラ推せる。
 あとさあ!!アリ夏と臨戦おじさんと反転スナオオカミは聞いてねぇんだわ!!!
 銀髪女子って、革命(レボリューション)なんだ!!
 ※2024/07/23追記:シロコ*テラー、天井しました。

 新作『ウルトラマンアーク』、遂に始まりましたね!!
 防衛隊の戦闘シーン、アーク登場からの決着まで、もうね…とっても面白かったです。宇宙怪獣の立ち位置、組織間の隔たり、他にも色々と気になる細かな要素もあって惹き込まれるモノがありました。
 アーク世界の地球戦力、Z・ブレーザー世界のみたく粒子又はエネルギー兵器を実用化してるっぽいですね。
 既に対怪獣戦闘を幾度も経験し、殺意だけじゃなくちゃんと即応能力も高い。コスモスの統合防衛軍のような寄り道ルートにさえ入らなければ、結構心強い組織だと思いました。
 個人的にはシュウさんが推しになりそうです。メガネ冷徹参謀キャラかと思ってたら、めっちゃ義理堅い性格してるじゃんね⭐︎

 ……間も無く次章に突入します。それに連動して今回もアンケを設置させていただきました。
 今回のアンケの選択肢はある程度内容を組んでいるVol.2のサブタイたちで、その中で票数が多いものを優先して執筆・投稿していきたいと思ってます。「これ気になる」と直感で投票してもらってOKですのでよろしくお願いします。

 
 
 次回、【束の間の平穏】
 お楽しみに。
 


※2024/07/14
 タイトル挿絵を作成し、目次に追加しました。


 

Vol.2アンケート

  • 【フトモモのユウカ/ノアの微笑】
  • 【全知の美少女】
  • 【史上最高のバ美肉】
  • 【海辺の怪 -港湾警備依頼-】
  • 【闇の|店主《マスター》】
  • 【追想のユニフォーム】
  • 【メフィラスの“やり方”】
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