ウィザーディング・ワールド・オブ・リコリス・リコイル   作:峰霧 澪

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お久しぶりです、峰霧です。ちょくちょくペンネームが変わるのはご容赦を。
リコリス・リコイル×ハリーポッターのクロスオーバーに挑戦してみました。


The Philosopher's Stone|賢者の石
Prologue: From the world of guns & bullets|銃と弾丸の世界から


──リコリス。

女子高生の姿をした殺し屋。彼女らは現代日本の治安を維持すべく、犯罪者を文字通り()()する極秘組織、「DA(Direct Attack)」に所属している。

彼女らの携行する銃は空気銃(エア・ガン)遊戯用空気銃(エア・ソフト・ガン)のような「玩具」ではなく、麻酔銃ですらない。実弾の入った「兵器」だ。彼女らリコリスを政府のお墨付きのもと公然と市井に潜伏させているDAは、ある意味では日本でもっとも危険な組織ともいうべき存在だった。

そんなDAの支部が一つ、東京都内の喫茶店「喫茶リコリコ」には、歴代最強の呼び名も高い錦木千束と、そのバディである井ノ上たきなが在籍していた……

 

 

「突然だが、お前たち2人にはイギリスに飛んでもらう」

8月末の昼下がり、ミカが唐突に言った。2人とは勿論、千束とたきなのことだ。

「イギリス? いいねいいね! 出発はいつ? いろいろ行ってみたいとこあるんだよね〜」

(はしゃ)ぐ千束とは裏腹に、たきなは怪訝そうな顔をミカに向ける。

「まさか特別休暇ってこともないでしょうし……DAの任務ですか?」

「そうだ。楠木局長から直々の依頼でな──依頼の性質上、大々的にリコリスを動かすことはできんし、それに日本の治安維持を疎かにするわけにもいかん。そこで我々への依頼だ」

「しかしなぜリコリスを? 日本の治安維持機関員がイギリスで活動するのは不自然に思えますが……」

「まあ、当然の疑問だな」ミカが答えた。「お前たちリコリスの年齢は高校生のそれだ。故に日本でも学生に偽装して活動できる。だが、イギリスを含め、諸外国にそうした諜報員(エージェント)は存在しない」

「ってことは、学校で事件が起きたってこと? 物騒だねぇ」ミカの発言に千束が割って入る。

「いや、派遣──というか潜入先は学校だが、学校で事件が起きたわけではない。イギリスの()()()()で不穏な動きが見られてな、英政府が局長に内密に依頼を出したそうだ。任務は日本と同じく犯罪者の排除だが……少し──いや、かなり困難な任務になるだろう」

「はぁ〜……にしても局長も人遣い荒いわねぇ〜?」昼から一升瓶を開けてとぐろを巻いていたミズキがぼやく。「んで? 潜入先ってどこよ?」

「ああ──すこし話が逸れたな。本題に戻ろう。さて千束、たきな」ミカが2人の方へ向きなおり、いつになく真剣な面持ちでいった。

「──()()の存在は信じるか?」

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