ミレニアムの超天才清楚系病弱美少女ハッカー
さて、私がここに来てから1ヶ月が経とうとしている。ここでの生活やスカートにもすっかり慣れてしまった。徐々にこの身体も馴染んで自分の様に動く。
「コイントスもこの通り」
パチンと弾き出されたコインは表を向いて手に収まる。何度弾こうとも。
まぁ、必ず表が出るようにイカサマをしているのだが。
"どうしたの? ホムラ"
「いや、なにも? それで何するんだっけ?」
2人並んで歩く。行先は格納庫。
何処かに出掛けるとこは分かった。
"聞いてなかったね……一緒にミレニアムサイエンススクールに行くよ"
「サイエンススクール……」
名前からしても賢そうな人が通う場所だろう。
少しそそられるが、少し僻みそうで向いたくないと思ってしまった。
"ホムラは記憶喪失って言うていで居てね?"
「そうなんだ……そのサイエンススクールで学校で身体でも見て貰えるのかな?」
"うん、そんな感じかな? 定期的にタバコ吸わないといけない理由とかも分かったりするかもしれないしね"
「俺は何かの代償みたいな感じで好きだけどな」
"……確かに……ってそうじゃないでしょ"
ベシッと脳天に一撃。軽い手刀が打たれた。
「あたっ、まぁよく分からないから副流煙も警戒してたし……あれ? 生徒居るんだよね? タバコ、ダメなんじゃ?」
"あ"
「あ?」
ピシリと固まり、まるで考えて無かったかのように振る舞う先生。
"手巻きで良かった……材料の奴拝借しても良いかな?"
「んーと……ちょっと待ってな」
スカートのポケットからポーチを出し、1回分のシャグを手渡す。
"ありがとうホムラ"
「いいって、俺の為に動いてくれてるんだろう? こっちこそありがとうだよ」
そんな事をしている内にヘリの前へと着いた。操縦員だろうか、制服を着た人物が俺たちを確認するとお辞儀をした。
「お待ちしておりました〜」
"今回もよろしく。さ、出発しようか"
2人が搭乗したことを確認するとヘリはバタバタとけたたましく音を立て、飛び立った。
──
ぼぉっと外を眺める。それだけでも景色は目まぐるしい変化を見せ、飽きない。前世の何処かにありそうなビルや、公園、ブラックマーケットすらある。日本と近しいのに地形も文化も大きく違う。そんな景色に目を奪われる。
"ホムラ、あの建物がミレニアムだよ"
先生が指差す。
「お、あれが……大きいな」
シャーレよりも近代的なビルや建物が整然と並んでいた。
データセンターという所にヘリを停め、降りると、青みがかった髪の子と白い髪の車椅子っぽい機械に乗った子、そして凄い露出度の子が迎え入れてくれた。
正直そっちにしか目がいかない。チャック……気になる……どうやって着てるんだ……
白い子が露出凄い子に押され、前に出てきた。
「ようこそいらっしゃいました、先生。それと、大盾から出たお人」
大盾? まぁ先生の後に言われたし恐らく俺の事だろう。
「勿論ご存知でしょうけれど、私は沈魚落雁閉月羞花と噂される程の超天才清楚系病弱美少女ハッカー明星ヒマリと申します」
凄く滑舌良く言い切った。
儚い見た目の上から極彩色の絵の具を塗りたくったような図太さが見え、少し面食らう。
自分を天才と言い切るその姿……俺は仲良くはなれなさそうだ。
……ただ、礼儀には礼儀を返さねば……猫被り早めておこう。
「無知蒙昧で付和雷同。見た目だけの記憶喪失者、薪ホムラだ。よろしく」
「……はい、よろしくお願いします。ホムラさん」
露出度高いピンクの子はエイミさん、青めの方はチヒロさんと言うらしい。
「ここで話しをするのもなんですし、降りましょうか」
"そうだね"
みんなエレベーターに乗り込み地上へ、そしてミレニアムタワーと言う1番のっぽなビルに向かう。
道中自称天才の人がここの様々な所を教えてくれたので気になったとこをメモしていく。
セミナーがこの学校のトップ、所謂生徒会。その会長は失踪しててんやわんやらしい。連邦生徒会だっけ? それにアビドスも。言い方は悪いが何方もトップが失踪、死亡している。この世界は会長は居なくなるものなのだろうか。
しかしあれもこれも彼女たちが作った物らしく学校がひとつの国として機能している様に感じた。まだそう断言するには比較する学校は少ないがアビドスとミレニアムだけを見ると学校1つで街の様相に差が出るのは不思議だ。都市部に出来ただけの可能性も廃せないが、テレビや新聞、鉄道すらも学校運営している事を鑑みるとかなり顕著だ。
ヴェリタス、特異現象捜査部。
ヴェリタスの方はハッカー集団。
特異現象捜査部はその名の通り。何方もこのヒマリさんが部長らしく最先端と古代を行ったり来たりしているらしい。名義は捜査部のヒマリさんの方らしいので代理部長のチヒロさんがいる。
「それで大盾って何ですか?」
一番最初に聞いた私のあだ名というか呼んだ名前? というか、一切知らない情報が出てきた。
「……先生からは何も?」
先生が知っているらしい。
「先生? なんか隠してる?」
"いや、隠しているというか……私も詳しくは分かってなくて……"
事のあらましを話してくれた。どうやら私はあのシェルターに閉じ込められていたらしい。そしてそのシェルターがナアマの大盾と言うらしい
「コインの人……そんな事言ってたんだ……」
なんだっけな、確か黒服とか言う名前か。身体のことの何を知っているのだろうか……そう思いながら、コインを垂直に下から上へとマッスルパスをする。
「……調査する前に一応事実確認しよ、先生」
「うん……私も賛成。そっちの方が効率良いし」
「エイミ……チーちゃん……」
あだ名で呼ばれ少しムッとするチヒロさんを他所に無情にもエレベーターの扉は開き、目的の階に着いたようだ。
「どうぞ、此方へ」
カラカラとエイミさんに押されながら、案内してくれる自称天才さん。凄く校舎が綺麗……他会社に居るみたいで流石に気が締まるな。着崩したアビドスの制服を整え、背筋を正し、最後にネクタイを確りと締めてついて行った。
銃何使うか決めてねぇや……
-
AR
-
SR
-
HG
-
SMG!
-
MG
-
SG!
-
GL
-
MT
-
RG
-
RL
-
FT
-
お前 近接でいいんじゃない?
-
何も持たなくて良いよ……
-
グレネェード!