FATALITY・・・・・
窓から突き抜けた夕陽が俺の体を刺す。
泣きたくなるほど暖かい。
でも、もう良い。
この先どう生きればいいか分からない。
俺の頭は空っぽで何も出来ない……努力なんて無駄。
ただの役立たず。
辛い事から逃げ続けて……自分がどんな人か分からなくなった。
まぁ、そんな事……どうでも良いか。
あぁ、生まれ変わったらもっといい頭になりたい。
もっといいひとになりたい。
そう願って俺は自由落下に身を任せた。
……あぁ。でも、この人生も悪くはなかった。
色んな人がいて、娯楽があって……楽しかった。
けれどもう自分の判断は覆せない。
ぎゅうと縄の軋む音が聞こえる。
視界が白けていく。
最期の目に映ったのは明るい夕日にも負けない青く輝いた流れ星。
あぁ綺麗だ……。
掴もうと腕を伸ばそうとするが既に力はなく、だらりと垂れたまま。
本当に死んじゃうんだ、俺。
はぁ、漸くこんな世界から消えられる。
意識が、遠のく……。
遠のく……
……暑い……。
香のように煙たく、甘く、重い香り。
皮膚を突き刺し、
熱。
熱。
熱……長い……。
「あっつ?!」
暑さで目を覚ますと、そこは砂漠だった。
「え? え?」
首に触れるが、縄は無く痛みや苦しさも無い。
ここは現実なのか、それとも死後の世界なのか。
まるで地獄のように暑く、辺りには
「どうなってんだよ……」
混乱していると、ふと自分の服装に目がいく。
「なんだこれ……!?」
それはまるで、女子の制服のようだった。
しかもスカート。
足元に風が通り過ぎる度身震いしてしまう。
「うわぁ!? 声もやべぇ! なんだこれ!!」
口から出る音は耳にすっと入ってくる。
少し低いハスキーボイスだが女性らしい魅惑的な声だった。
「何がどうなってんだ!? うわ、なんか燃えてるし!」
周りを見ると綺麗に半円状に深い穴ぼこの所に居るらしい。
私を中心として、
線香のような香りはこの炭になった物から香るものだろうか。
「……はは、なんか、綺麗……だな。拾わなきゃ……」
キラリと輝くガラス片に誘われる様に燃え残った木片を鎮火しつつ夢中で集め始める。
ギラギラと日の照らす砂漠の真ん中で、体力を奪われながら取り憑かれたようにガラスや木片を集めた。
其の姿を遠目から見ればまるでグールや遭難者の様だろう。
「あつい……こんなものだろうか……」
袖で汗を拭って拾った硝子をポケットに突っ込んだ。
この穴にずっと居ても干からびるな……さすがに動くか……
よいしょよいしょと穴から抜け出そうと足をかけるとサラサラと崩れてまた落ちそうになる。
「よっ、ぉっ?! おわぁ、ちょ、埋もれる! 2回目の死に
まるで蟻地獄。足を出せばその分沈み、手を掛ければサラサラと崩れていく。
やっとの思いでクレーターから這い出、ゼーハーと息を乱しながら周りを見渡してもとにかく砂。
「……ひっろいなぁ……」
本当に砂漠に来たようだ。
「あ"っっちぃ!」
既に汗が滝のように流れる中、俺は今の状況を理解する為に考えを巡らせた。
なんだ、ここは……サハラ砂漠みたいな場所だ。
砂は風に吹かれている所を見ると乾いていて黄色い。感触も質も日本の砂浜の砂とは違うだろう。
こうやってじっとしていると、じわりじわりと熱が体力を奪われ
だからといってこの暑さでは、無闇に歩いて逃げ水*1に向かうのは良策では無い。
ふむ……八方塞がりか……。
周りの環境を見ていたらすぐそこの地面から明滅する緑の光がうっすらと見えた。
「なんだ……こんなとこに電気なんてあるのか?」
サッと砂を払うと、金属の板。というかハッチのようなものがあった。
「オープンザセサミン〜……なわけないな……ボタン、ボタン……」
ぺたぺたとハッチを触っていると、ソレは電子音を鳴らし、表面のフィルムによって砂が払われた。
「……綺麗になった。どうするんだ……これ……頼む空いてくれー!」
ぺたぺたと触りまくっていると、何かを読み込んだようでピビッと、ハッチが開いた。
「おお!? すご! SFだ……!」
男心くすぐるドアセキュリティの解除に、思わず興奮してしまう。
このハッチの開閉だけで5~6回は見て楽しめるに違いない!
……今はそんなことをしている場合じゃないけれど。
中を覗くと、途中途中に蛍光灯が付いていて、かなり深くまで下に続いているのがわかった。
コワイコワイ……でも逃げれば云々。進めば云々! 偉い人が言っていた……!
行くしかない。
ゆっくりと、内端な足取りで梯子を降りて行く。
下にいけば行くほど涼やかになっていく。
「……ここが最深部かな?」
最深部は少し広々としており、如何にもな機械達が新品のまま放置されていた。
「おぉ……3Dプリンターに、旋盤、フライス迄……」
何かしらを作る作業場や工場のようだが明らかに1人で使うには規模がデカすぎる。
「……怖いな……なんか出てきたらやばいぞ……」
恐る恐る探索を続ける。ガラス張りの部屋や、浴槽、オフィスのような物があった。
生活感はあまり無く、人のいる気配が無い無機質な部屋。
几帳面で、神経質で、拘りの強い人間の部屋の様に思えた。
「ん? なんだ、これ」
ふと、オフィスの机の上に貼り付けられたいくつもの付箋の中、その1枚が目に映り、手に取る。
「『お前は私だ』」
部屋から感じるものとは正反対の荒々しい字。
「……この……部屋? シェルター? の持ち主らしいな」
俺はメモをポケットの中に入れ、近くに置いてあった手鏡を手に取った。
真っ先に写るのは顔。
美少女。そう、明らかに2次元にいる美少女の造形だ。
しかもかっこいい。クール系のイケメン風味な顔立ちだ。
髪も長い。鮮やかな紫っぽい色にそれを薄くした色のインナー。右側に赤いメッシュ。そして頭上にある謎の輪っか。
どうやら頭の上を追従するが、触れはしないらしい。
干渉出来ないし、影も無い。物理的対象では無いのはわかった。
「……死んだからこれが付いてるのかな……。天使の輪っかみたいだし……なんってったっけ……エンジェルハイロゥ? だっけ」
鏡に写る美少女が、鏡写しで俺と同じ動きをする。そして俺はそのイケメン美少女と全く同じ動きしかしない……。
低スペックの頭から弾き出された答えは……
「死んだ?天使になったか?いや……これは生まれ変わったってことか……?」
生まれ変わり。転生。再生。いくつか言葉が有るだろうが、どれも信じられてはいる。
ただ、非現実的なものだ。
乾いた笑いしか出ない。
出来損ないのオレに何をしろって言うんだ……。
自分に絶望し自分から首を括った奴に何故もう一度があるんだよ……。
……まぁしょうがない。これが次を願った結果らしい。
しかしなんか既視感あるんだよなぁ……流行りのゲームでこんなキャラクターいたような……。
なんだっけ……エッチなのは駄目、死刑だっけ? 暑くて干からびそうとかもなんかTwitterで流れて来た奴じゃん
「……はぁ」
俺は手鏡をそっと戻し、近場にあった携帯を手に取った。
顔の生体認証をサラリと突破し、デフォルトのホーム画面が映し出される。
「メールも電話帳も空っぽ。ジェーンドウ状態かぁ……」
どうしようかぁ……助けを呼ぶにも……電波なんて無いし。
「食糧……冷蔵庫〜は水ONLY、冷凍庫は……うーん……餃子に炒飯……あとティラミス……なんだこれ」
どうやって生きたら良いんだこれ……
なんも知らんので、ブルーアーカイブしながら書いてきます。
これを見たからには首を吊らないように!続き見れなくなるから!
銃何使うか決めてねぇや……
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AR
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SR
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HG
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SMG!
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MG
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SG!
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GL
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MT
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RG
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RL
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FT
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お前 近接でいいんじゃない?
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何も持たなくて良いよ……
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グレネェード!