デスクワークほど息の詰まるものはない。
座って数字と睨めっこ。
姿勢が悪ければ腰が痛むし、座り続けているだけでも体力が奪われる。
青白い光に目がしょぼしょぼし、集中力も保てない。
「先生。作業継続時間が、推奨値を超えています」
そっと、音もなく手元にコーヒーが置かれる。
“ん、ありがとう。トキ”
湯気とともに立ち上る、焙煎された豆の香りが鼻腔に広がった。
一口含むと、鋭い苦味に触れ、すぐに丸みのあるコクが舌を包む。
肩の力が、すっと抜けた。
──しかし、何か違和感がある。
不味くない。むしろ、完璧なほどの味だ。
それでも、何かが違う。
“トキ、豆を変えた? ”
トキは一拍も置かずに首を横に振る。
「いいえ。前回と同一ロットです。焙煎日、水質、抽出時間も一致しています」
“……そっか。ごめん。ちょっと気になっただけだから、気にしないで”
……何だろう。この感じは。
前に飲んでいたコーヒーは、こんな味だっただろうか。
美味しい。だが、なぜか物足りない。
湧き出る違和感は、舌の奥に残り続ける苦い膜のようだった。
"……"
「先生。この後はどうなさいますか?」
トキが淡々と尋ねてくる。
今日も朝早くからサポートしてくれているのに、私はまだ仕事を終えられていない。
申し訳なさを覚えつつ、次の予定を確認した。
◇◇◇
やることがない。
何をすれば良いのか。
何から解いていけば良いのか。
やれる事が分からない。
喫煙所を包むタバコの匂い。
これからどうすべきか、それが脳を支配している。
そうして、考え込む間にもはらりと灰は落ちていく。
思考がまとまらないまま、新しい煙草を取り出し火をつけた。
「……先ずは俺の事か……? 先生の事も……」
傷跡のない腕を撫で、紫煙を吐き出した。
翼が生えかけた腰辺りが妙にむず痒く、服の上から掻いでも治まりはしなかった。
思わずこぼれたため息は、誰にも聞かれることはなく、霧散する。
灰色に燻んだクレジットカードを眺めながら、火を揉み消してソファのある部屋で横になった。
何もせずただ手を拱いて何かを待つ。
なんて事をしても仕方がないことは重々承知しているのだが、起き上がって何かをするには気力が足りなかった。
どうしようどうしようと頭の中は騒がしいのに体は動かない。
気晴らしにスマホを開いてみても、出てくるのはモモフレンズというぶちゃいくなぬいぐるみの画像や、銃の新アタッチメント等、そんなもんばかりだ。
……アホっぽいが愛嬌のある顔だ。どこかで見たような気かせんでもないが……そんな画像を見ているうちに睡魔が襲ってきた。
長らく待たせた上に、短くて申し訳ない。
取り敢えず書かなければ面目が立たない故に。
銃何使うか決めてねぇや……
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AR
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SR
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HG
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SMG!
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MG
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SG!
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GL
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MT
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RG
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RL
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FT
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お前 近接でいいんじゃない?
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何も持たなくて良いよ……
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グレネェード!