ミリしらアーカイブ   作:こまごめピペット

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あっち向いてホイをするべき

 落ち着いた。

 うん。一服が終わったし、そろそろ戻ろう。

 

「ふぅ……ん?」

 

 入口の方に目をやると、すりガラスの上に狼のような耳がチラリと見える。

 見られては居ないだろうか……。

 

 そう言えば生徒の方には名前聞いてなかったな……あの子は……記憶ではあっち向いてホイの子じゃなかったかな……多分。シロコって呼ばれてたっけ。

 

「そこから先は入らないで下さいね」

 

 健常者にどんな影響を及ぼすか分からない。

 副流煙の方が身体に悪いって聞くしね〜。

 

 

 

「チラ……」

 

 少し扉を開けてこちらの様子を伺って来た。

 可愛らしい。

 

「……今其方に行きますね」

 

 服にまとわりついた煙をできる限り払って、匂いを消しつつ覗いている子の方に向かう。

 

「全く、覗き見は駄目ですよ……」

 

 扉を開けると、ズラリと先生達が並んでいた。

 

「……何してんですか……」

 

「いゃぁ〜先生が心配だって言うから、着いてきちゃったんだよねぇ〜? せんせ?」

 

 "え? ぁ、うん、そうだね?"

 

 わかり易い動揺。

 

 ピンク髪の溶けそうな人……えーっと、ホシノさん? が全責任を先生に押し付けた。先頭のこの子が先走ったって具合い……あ、頬っぺた柔らかい。

 

「突然席を立ってすいませんでした、今から支度するので上で待っていて下さい」

 

「わかった〜」

 

「ん、なるべく早くしてね……」

 

 ぞろぞろと出ていく女の子達を見送り、作業に取り掛かる。

 

 先ずは後片付け。

 

 ふむ。ティラミスは全部食べてしまったみたいだ。

 

 

 

 皿を洗ってしまい砂漠対策をしよう……。

 

 

 

 出かける為の準備をする。

 

 

 

 冷蔵庫から、冷えた水をお好みで。

 

 

 

 持ち込む水はあればある程いい。

 

 

 

 いつかに出力したバックに入れるがいいだろう。

 

 

 

 ハットは熱中症対策に丁度いい。

 

 

 メッシュ等、通気性が良いのが好ましいだろう。

 

 

 

 一応節電の為に電気を消す。

 どこから発電してるんだろうか……

 

 もう上がってしまった方がいいだろう。

 

 

 

 出口付近まで行くと、見上げるほどハッチが遠く高い。

 

「よく降りてきたな……これ」

 

 ぶつくさと文句を言いつつ梯子を登る。

 

 

 

 ◇◇◇

 

「お待たせしてすいません。先生や、生徒の方々にご迷惑をお掛けしました」

 

 ぺこりと頭を下げる。

 

 すると、生徒さん達は皆して"大丈夫"と言ってくれたが、その一言が少し俺の首を絞める。

 申し訳無い……。

 

 ポチポチと先生が何やらタブレットを触っている……連絡を取っているのだろうか……

 覗きたくなるが……流石に初対面では失礼だ。辞めておこう……。

 

 

 

 しかし……今更気付いたのだが、みんなゴツくてカラフルな銃? 銃……を持っている。

 

 もしかしなくてもオシャレとしてデザインされているでは? 

 先生以外は大きいのを所持しているようだが……映画で見るようなミニガンすら扱っているようだ。

 

 コワイ……人殺しちゃうよ……? 

 

 

 

 と、言うか良く考えれば私の体よりも年下の女の子達、学生が救難信号にやってくるっていうのがおかしい。

 

 

 大人は何をしているのだろうか。

 

 

 物思いに耽っていると、いつの間にかシロコさんに手を握られ、引っ張られていた。

 

「座ってたからわかんなかったけどおっきいねぇ〜?」

 

「私は越されてますし〜、並んで見ると先生越してるかもしれませんねぇ〜☆」

 

「ん、色々大きい……」

 

 この中で唯一の男である先生と、精神的にも話についていけない私達は少し肩身が狭い思いをしながら暑い砂漠を進んで行く。

 

 暑い。日は傾いて来てはいるが、まだ高く、気温も40度を超えているだろう。

 

 砂漠の砂が靴の中に入り込んでくるし……。

 

「もしかしてずっと徒歩ですか……?」

 

「そんな訳無いでしょ? こんな端っこに居るのに……ヘリのランデブーポイント迄歩くだけよ」

 

 

 セリカさんが少しぶっきらぼうに答えてくれた

 さてはツンツンデレデレか……? 

 

 

 然し、ヘリコプターがあるんだ……この人以外にも大人が居て良かった。

 

 ここだよ、と先生が言い、待っているとけたたましい風切り音と共に砂塵を巻き上げ、上空から近づいてきた。

 

 

 ツンデレのセリカさんの言っていた通り、ヘリでのお迎え。

 

『皆さん、すいません。お待たせしました』

 

 ヘリから響く女の子の声。

 

「……え? あのヘリ、操縦しているのも生徒なんですか……?」

 

 ヘリの風圧と爆音に私の声は掻き消えた。

 

 手を引っ張られ、あれよあれよと言う間にヘリの機内に乗り込んだ。

 

 それらしいヘッドセットを付けられて、シートベルトを付けられた。

 

「暑かったぁ〜」

 

「ん……早く涼みたい……」

 

 

 

 ヘッドセット越しに彼女達の声がしっかりと聴こえた。

 

「自己紹介は帰ってからにしましょう。帰投します」

 

 彼女達と同じ学生服を着た生徒が機長を務めていた。

 

 "学校に帰ろっか"

 

 先生の一言で、ヘリは上昇していき、アビドス高等学校へと向かった。

銃何使うか決めてねぇや……

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