ミリしらアーカイブ   作:こまごめピペット

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お前ら、笑うな!

 上空から街並みを眺める。

 

 

 末端は砂に埋もれ、建物は傾き、廃墟ばかりだった。

 人の気配なんて微塵も感じない程荒廃していた。

 こんな環境で、こんな女の子達が過ごせている事が甚だ疑問だった。

 

 

 

 あ、電車が砂に埋もれてる……

 本当に荒廃した土地っぽいなぁ……元に戻すのは苦労するだろう……

 

 ━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 なんやかんやで彼女らの通う学校に着いた。

 

 アビドス高等学校と言うらしい。

 ……じゃあこの娘達は高校生なのか……

 

 銃とか持ってるのに。

 命張ってるなぁ……。

 

 

 さて、学校と云えば〜身体測定。

 

 先生が保健室から追い払われ、5人達に身ぐるみをはがされていった。

 

「この下着、可愛いねぇ〜」

「ん、高身長。170cm」

「スリーサイズ、測っちゃいますね」

「わぁ……大きいです」

「なんて言うか……その、スタイルがいいわよね」

「そ、そうなんですか……」

 

 彼女らの気迫に押され、なすがまま。流されるまま。

 女が3人寄れば何とやら、5人も居るならもっと喧しい。

 

 

 保健室だからか大きな鏡があり、自分の姿が目に入る。

 

 

 

 今紫の髪に、菫色のインナーそして、赤いメッシュ。

 身長としては前世と差は無いが……しっかり見なくても胸がデケェ! 

 

 気にしなかった訳じゃ無い。けれど余裕が無かった。

 

 可愛い……っていうか、かっこいいな、俺。

 

 ◇◇◇

 

 私が部室でアロナやプラナと話しながら待っていると保健室で随分と揉みくちゃにされた『ジェーン』達が帰ってきた。

 

 "おかえり、みんな"

 

「お待たせぇ〜先生」

 

 ゾロゾロと各々が決まった場所の席へ座った。

 

 唯一新参者のジェーンだけがワタワタと自分の席を探し、座る。

 

 "前後したけど、改めて自己紹介をしようか。私は連邦捜査部「シャーレ」担当顧問の████だよ。気軽に先生と呼んでね"

 

 続く様にアヤネが口を開いた。

 

「初めまして、私達はアビドス対策委員会です。私は委員会て、書記を担当している1年生のアヤネで……こちらが同じく1年生のセリカ」

 

「よろしくね」

「2年のノノミ先輩とシロコ先輩」

「よろしくお願いします〜」

「ん、よろしく」

「3年のホシノ先輩です」

「よろしくねぇ〜『ジェーン』ちゃん」

「……あ、そうでした、私でしたね……えっと、書くものを頂いても?」

 

 おずおずとジェーンが紙とペンを求める。

 

 "あ、ちょっと待ってね……これ、使っていいよ"

 

 私は買い溜めた安いメモ帳とボールペンをジェーンに渡した。

 彼女は感謝しつつメモ帳に名前を書き込んだ。

 

 シッテムの箱がバイブ通知で震える。

 懐から取り出すとドヤ顔をしたプラナが見える。

 

 

 

『先生、暗号化されたデータの解読が終了しました』

 

 暗号化されたデータとは、『ジェーン』を助けた時にあのシェルターから発信されていたデータを受け取ったものだろう。

 

『先生! 仮称『ジェーン』さんの情報が出て来ました!』

 

 それに続いてアロナが履歴書の様なモノを表示させる。

 

『ジェーンさんの名前は薪ホムラさんです! 所属校は……特定出来ませんでした……が、年齢は18歳です!』

 

 "そっか、ありがとう。二人とも"

「……先生?」

 

 ジェーン……もといホムラが此方の顔色を伺うかの様に声を掛けてきた。

 

 "あぁ、ごめんね。実は……"

 

 

 

「へぇ〜、ホムラちゃんって言うんだね〜?」

「私達より年上……っていうかホシノ先輩と同学年って事?!」

「じゃあホムラ先輩って事になりますね☆」

「ん、確かに」

「制服ですし学校も割り出せそうな気がしますが……」

「ヒフミちゃんの制服とは違うからトリニティの人じゃ無いのは確かよね」

 

 あーでもないこーでもない、とアビドス対策委員が議論している。

 

 それを横目に気になった単語を渡したメモ帳にサラサラと書き込んでいるホムラの姿を優しく見守る。

 

 "……とりあえずこっちでも調べてみるよ"

「ありがとうございます。先生」

 ホムラはペコリと頭を下げた。

「あの、先生」

 

 アヤネに声を掛けられる。

 

 "ん、どうしたの?"

「えっと……ホムラ先輩これからどうするんですか?」

「ウチに泊めてもいいけどねぇ〜」

 "ホムラはどうしたい?"

「……あ、お……私は……」

 

 ホムラは手元のメモ帳を黙って見つめて考えた。

 

 

 暫くして考えが纏まったのか視線が此方に向く。

 

「1度……先生のところでお世話になろうと思います。学生の皆様に迷惑を掛ける訳には行きません」

 

 ホムラはそう答えた。

 

「ん、別に迷惑じゃない」

「そうですよ、私が何とかしますよ〜?」

 

 居心地が悪そう、というか申し訳なさそうにホムラは笑った。

 

「ありがとうございます。然し、皆様は学業や、やるべき事が多い筈。私自身、混乱しているので落ち着いてから連絡をさせて頂きたいです」

「そっか、まあ気長に待つよ〜」

 

 アヤネは少しだけ残念そうに微笑んだ。

 

「モモトークを交換すれば直ぐよ!」

「モモトーク……?」

 

 セリカはホムラにスマホを開かせ、モモトークの画面を映した。

 

「コレだよ〜」

「……? ……あぁ! コレですか? えっと……あ、これで良いんですかね?」

 

 皆がホムラのアカウントを登録し、メールやスタンプを送りあっていた。

 

「ん、これでいつでも連絡が取れる」

「じゃあまた後で連絡するからねぇ〜」

「困ったら呼んでくださーい」

「いつ送って来てもいいですから」

「連絡待ってるわ!」

 "またね、皆"

 

 5人に手を振られながらホムラと二人でシャーレに向かった。

 

 




※先生達は普通にシャーレヘリで帰りました。

銃何使うか決めてねぇや……

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