俺のグレートマンスクール   作:鳥居幾人

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ほんとありがとうございます励みます。
これからも妄想垂れ流しにどうぞお付き合いくださいませませm(__)m

今回から僕の考えた最強の士傑高校が始まります。

とりあえず女の子出します。話はそれからだ。


7話 士傑高校入学

「クラスメイトはどんなかな~♪っと、ここだ1年1組」

 

 真新しい学ランを身に纏い人通りのない廊下を歩く。多分俺以外のほとんどの生徒はすでに登校し終わり、各教室で待機しているんだろう。始業時間までまだあるだろうに規律の厳しさは噂通りか。

 

 今日は士傑高校の初登校日なのにこんなに出遅れてしまった理由は2つ、1つは昨夜寝る前に躁と長電話しすぎたせいだ。いくら話に熱が入ってしまったとはいえ、日付が変わったのに気が付かなかったのは失敗だった。おかげで今眠気がやばい。

 

 ちなみにもう一つの理由は早朝に百からの電話でたたき起こされ、彼女を送り届けるリムジンが雄英の校門に辿り着くまで通話を繋げていたからだ。無難に断って切っても良かったのだが、百が緊張しているのが分かってしまったため断り切れなかった。

 

 なので今朝の準備は眠気と戦いながら百の緊張をほぐしつつ、ゆっくりと進めざるを得なかった。

 とはいえ、おかげで俺の緊張もほぐれたのでお互い様といったところだ。

 

「ふぃ~……さてと、おはようございま~す!」

 

 一度深呼吸をして教室の扉を開ける。

 返事は返ってこなかったものの、クラスメイトの視線はしっかりと返ってきた。見定めようとする油断のない視線は。

 

「もしかして俺が最後だったかな?これって座席はどうなってる?」

 

 ま、初対面でいきなり挨拶が返ってくるとは思ってなかったけどさ、好意的な視線の少なさに若干面食らうぞ。

 いつまでもこんな所に立ちっぱなしだと注目されてしょうがないのでさっさと自分の席についてしまおうと思い、入り口のすぐそばの席に座っている女子に話しかけた。

 

「……はぁ」

 

 めんどくさい、俺の質問に対しそんな感情を隠す素振りも見せない彼女はこちらを一瞥した後ため息を吐き、白く透き通った髪の中に所々色とりどりのメッシュが覗いている手入れの行き届いたその長い髪を弄び始めてしまった。

 

「えぇ?無視ぃ?」

 

 さすがに苦笑するのを抑えきれずそんなつぶやきが漏れる。

 この女子はパーソナルスペースが広いのか?にしたって返事くらいしてもばちは当たらんだろうになぁ。無視・無関心は簡単に人を傷つけるんだぜ?あ、でも俺はそういう人と仲良くなったら面白そうだからひるまないけどね。

 俺を遠ざけたかったのならお生憎様、逆効果だね。

 

「あの、席は五十音の出席番号順です。教卓に割り当ての紙が置いてありますよ」

「お!教えてくれてありがとう!いや~助かった」

「ええ、どういたしまして」

 

 それはそれとしてどうしたものかと思考を巡らせようとしたとき、白髪過剰メッシュ女子の後ろにいた黒毛褐色うさ耳女子がいいことを教えてくれた。

 俺がお礼を言うとあからさまにほっとした様子を見せ、小さく手を振りながら笑顔を浮かべる。彼女は小柄で笑顔も可愛らしい、優等生タイプだし中学ではさぞモテたことだろう。

 

「それで、俺の席はっと……お、やったね!」

 

 教卓に置かれていたプリントにはクラスメイト全員の名前が席順と共に書かれており、うさ耳女子改め兎山(うさぎやま)さんが言っていた通りの順番だった。

 その紙によると俺の席は廊下側から二列目の一番前の席、そうつまり。

 

「隣の席になった志揮紅陽だ!よろしくね安芸(あき)さん!」

 

 先程俺を見てため息をついて見せた彼女の隣が俺の席。

 安芸さんは声は発しなかったものの、その整った顔はほんの少し鬱陶しそうに見える。ま、嫌われているっていうよりよく分からないやつが近くになって気まずいってところかな?

 

「……はぁ」

「ちょっとちょっと!席順で名前は知れたけど自己紹介は重要でしょうよ!プリーズ!ユアネーム!!」

 

 当然俺は気にしないけどな!!

 ここはいっちょ憧れのプレゼントマイクを見習ってウザがらみムーブで攻める!

 

「うるさいなぁ……」

「それは失敬!で、お名前は?」

 

 さっきより眉間にしわが寄った安芸さん、だがまだいける!まだ『嫌い』まではいってない!完全に狂人判定は受けたっぽいけどな!!

 キッと視線を鋭くした彼女が俺の目をまっすぐ見てくるがその程度じゃひるまない。こちとら百から1年間も一方的に敵視されてきた、美人にそういう視線を向けられることに関しては筋金入りだぞ?

 

安芸(あき)彩華(さいか)……これでいいでしょ」

「ありがとう!無理行って申し訳なかったね、もう邪魔しないよ」

 

 俺を睨むのに疲れたか、はてさて俺の両手が永遠にカムカムしてたのが効いたのかはわからないが、とりあえず名前は聞けた。

 今日の所は満足したし、もう無理するのはやめておこう。安芸さんもすっかり自分の世界に戻ってしまったし。

 

「兎山さん、で良かったよね?俺は志揮紅陽!よろしくね!」

「え?あ、はい兎山ユオです、こちらこそよろしくお願いします?」

 

 次に安芸さんの後ろの席、俺に席順の事を教えてくれた兎山さんへと身体を向ける。

 先程までの俺と安芸さんのやり取りを見ていたのだろう、ポカンとした表情のままこちらの名乗りに返してくる。その態度と返事から、兎山さんは性格的にそこまで癖のない少女だろうと予想。このままプレマイリスペクトでも問題ないだろう。

 

「いや~これから色々迷惑かけるかもだけど、大目に見てね!」

「えっと、迷惑は困るんですけど?」

「ごもっとも!そうだ、俺が自制できてない時は兎山さんが止めてくれない?ノリとテンションで生きてるところあるから手綱握ってくれる人がいると助かるんだけど」

「ふふ、しょうがないですね」

 

 ふむふむ、兎山さんは真面目っぽいけどおふざけが嫌ってわけでもないのか。俺のペースについてこられるとは、早く打ち解けられそうで一安心だ。

 

「志揮さんは推薦組でしょうか?」

 

 挨拶もそこそこに兎山さんから俺が士傑に入学した経緯を言い当てられて少し驚く。

 そこまで大きな声ではなかったものの静かだった教室にその質問ははしっかりと行き渡り、聞いていた多数のクラスメイトから再び視線が飛んできた。

 

「すごいね兎山さん、当たりだよ。どうしてわかったの?」

 

 隠してもしょうがないしさらっとカミングアウトする。その返答に教室内は俺と兎山さんの会話に興味深そうに耳を傾ける空気になった。

 

「なんとなくですよ、雰囲気が私の姉に似ていたので」

「雰囲気!!というか兎山さんお姉さんが居るんだね、長女かと思ってた」

「ふふ、破天荒な姉を持つと自然としっかりしようとするんです」

「ははっ!ぜひいつか会ってみたいよ!」

「性格は全然違いますけど話は合うと思いますよ」

「全然違うの!?」

「ええ、全然。でも我が道を行く姿勢がそっくりです」

「へ、へぇ。それは光栄です?」

「どうして疑問形なんですか?ふふふ」

 

 兎山さん曰く破天荒で我が道を行くお姉さんが一体どんな女性なのかは気になったが、楽しそうに話してくれるのだからきっと良いお姉さんだろう。

 それにしても、いかにも兎っぽい個性を持ってそうな兎山さんのお姉さん、やっぱりあの人なんだろうか。

 

「そういえば、お姉さんも士傑の推薦合格者なの?お姉さんに俺が似てるのが分かった理由なんだよね?」

「まさか!姉は士傑の規律なんて守れませんよ!でもプロヒーローなんです、ミルコって知ってますか?私の姉なんです」

「「「「ええぇ!!??」」」」

 

 俺達2人の会話を遮る、特大の声が教室に響き渡る。

 急な事だったのでつい肩が跳ねてしまったが兎山さんはそれの比ではなく、座っていた椅子から勢いよく転げ落ちその大きなうさ耳をすっかり畳んでしまった。

 

「……っくりしたぁ、兎山さん大丈夫?」

「は、はい。大丈夫です、うぅ……」

 

 床にへたり込んだ彼女に手を差し出せばしっかりと握り返される。腰が抜けたり打ったりはして無いようですぐに立ち上がり、若干頬を赤くしながら涙目で声がした辺りを睨むように見る。

 思い当たる節がある数人はその視線に対して申し訳なさそうに何度か頭を下げ、その後避けるように顔をそらしたり気まずそうに頬をかき始めた。

 

「コホン……そんなわけで、姉と似た素質を持っていそうな志揮さんなら推薦合格者でもおかしくないな、と思っただけです。」

 

 席に座り直し、仕切り直すように一つ咳払いをした兎山さんは自身の推測をそう締めくくった。

 

「めちゃくちゃ光栄な理由だった」

「ふふ、そうですよ?こんなこと言ったのは志揮さんが初めてですから」

 

 もうなんか恐縮すぎないか?あの女性トップヒーローの実の妹から似てるだとか素質を感じるとか、あまりにも過分な評価だ。

 ミルコはサイドキックも連れずにあちこち飛び回って活躍する超実力派、もし俺が彼女と同じ個性だったとして同じ行動ができるなどとは到底思わない。一体どの辺が似ているのだろう、もし会って話せでもしたら何か分かったりするのだろうか。

 

「プレゼントマイク以外に似てるって言われたの初めてだよ、実感わかないね」

「あ、確かに似てますね」

「ま、リスペクトして似せてるんだけどね!」

「あれ?それならどうして雄英に行かなかったんですか?」

「ん~一般入試は受けに行ったんだけどね、やっぱり校風が合わないってのが一番の理由かなぁ」

「……そうですか?とても似合っていると思いますよ?」

「うん、友達にも言われた」

 

 もし雄英に行けていたらクラスメイトと打ち解けながらのびのびと過ごし、時に憧れのプレゼントマイクにファンサしてもらいながら満足のいく3年間を過ごせただろう。

 そしてその後残りの人生をそこそこのヒーローとして過ごすはずだ。

 だから俺は士傑を選んだ。規律の厳しいこの環境で、精強な群れの一員となる為に。

 

 自分の将来像、そして憧れの影響を存分に受けられる権利。

 その2つを天秤にかけて真剣に悩み選んだ結果が今だ、後悔なんてあるはずがない。嘘、めちゃくちゃ未練がある。

 

「でもま、自分の道だしね!自分で決めて歩いてかないと!」

「すごいっス!!!」

「うお!?」

「きゃっ!?」

 

 室内で吹くにはいささか強すぎる風と大きすぎる声が俺達2人を捉えた。

 気が付いたときには既にそこにいた1人の大柄なクラスメイトは未だ驚きから立ち直れていない俺の手を取りぶんぶんと激しく上下させる。

 

「俺もほんとは雄英行きたかったっス!!でも俺もあんたの熱さを見習って今日からこの士傑で一生懸命やるっスよ!!仲良くして欲しいっス!!」

「お、おぉう、よろしくね。俺は志揮紅陽、君は?」

「俺は夜嵐イナサ!!イナサって呼んで欲しいっス!!」

 

 巨漢、坊主頭、そして体育会系。まるで熱血の権化のようなそのテンションは俺にとって実に心地のいい熱さだった。

 

「はいよイナサ。俺の事は紅陽って呼んでよ、今日からよろしく」

 

 すでに握っている手を俺の方からもしっかりと握り返して彼の名を呼ぶ。

 

「おお!!初見の俺を見て引かれなかったの初めてっス!!よろしく紅陽!!」

「自覚してた!!あっはっは!面白いなイナサ!!」

「風は涼しいのに空気が熱いです」

「……うるさ」

 

 自分の熱血っぷりを自覚しつつも黙らないイナサ。

 それを同類だと感じて気分が良くなり笑い出す俺。

 真面目でとっつきやすい柔らかい空気の兎山さん。

 口数少なく他人にあまり興味無さそうな安芸さん。

 

 俺の士傑高校生活はとりあえず、飽きなさそうなことだけ決定した。




はいというわけでオリキャラ女子2名、まず出しときます

まず1人目

名前:安芸(あき)彩華(さいか)
性別:女
身長:162㎝
性格:創作意欲の塊、芸術肌、他人に無関心
個性:『色彩』
    体全身が画材の役割、触れたところに色がつく。
    燃料は普段の食事、燃料が切れると髪のメッシュ
    が消えて真っ白になる。


続いて2人目、ミルコの妹。名前の由来はフィンランド語で「夜」

名前:兎山(うさぎやま) ユオ
性別:女
身長:159㎝
性格:真面目で協調性が高い、闘争本能は低い。
個性:『兎(黒)』
    兎っぽいことは大体できる。
    身体能力は本人の据え置きなのでミルコほど強く
    ない。

ってな感じです。
今後も新キャラ出すたびに後書きにかきますね。
オリ主、夜嵐イナサを除くとクラスメイトだけで総勢18人なので、出きったらまとめた一覧も出しましょうか。

あとは先生とかプロヒーローとかもですね、捗るわぁ。
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