エリュエンティウと言うよりも、八欲王について頭の中で整理した。
500年間に転移したプレイヤーで竜王と戦い、世界征服して、ハーレムを築いて、欲望を肥大化させた結果、互いに争って滅んだ。
世界征服の際に600年前のプレイヤーである六大神の闇の神スルシャーナは八欲王によって殺された。
男七人に女一人(外観上)で八欲王の一人はエルフの軽戦士であり、その息子がデケム・ホウガン。
所有していたワールドアイテムは
だったか。
彼らの争いが正しいなら、どうしてエリュエンティウに30人の強力な都市守護者がいるのだろう、と言う疑問を持っていた。
都市守護者が拠点NPCとすると、30人も生き残っているのは可笑しくない?
八欲王やNPCの子孫の可能性も有るけれども、デケム・ホウガンの例から見て、子孫が。そこまで拠点に縛られるのだろうか?
防衛用のNPCはそもそも30体も用意するのは厳しい。
どこかのギルドは中途半端なプレアデスなどと言う存在を用意しているけれども、ロールプレイの雰囲気づくりであって、戦闘職のLV100プレイヤーから見たら雑魚だ。
実際に上位無効化スキル持ちならナーベラル(LV61)以外はそもそもダメージを受けないから魔法抜きの私でも足止めにしかならない。
LV差が20あると勝ち目がないユグドラシルでは、戦力としてまともに考えるとLV80は無いと厳しい。
なにせ最大3000だけれども、天空城で、一発攻略報酬の500が無かったのはナザリックに初の高難易度拠点一発クリア報酬の諸王の玉座があるのでほぼ確実。
頑張って同一タイプ拠点の初クリア報酬300だけれども、九つあった天空城の初攻略はセラフィムだからこれもない。
消費型ワールドアイテムと課金を無視すると、2500だから、これは、2000+300のエルグリラと200しか違わないからだ。
都市型拠点なので都市運営用の守護者の用意だっているので、恐らく都市守護者は地上部のみの話で、上空の天空城の守護者は別なのではないかと考えた為である。
都市運営用のNPCは強くない…と言うより非戦闘エリアなので強くなくても良かった。
自分で都市型拠点を運営していて正直疑問だった。
500年は短命種ではそもそも寿命が持たないから金貨蘇生でデスペナルティーを回避してでも生きていない。
なので、どう考えても桁違いの魔法の武具を装備した強力な都市守護者30人は無理じゃない?と思っていたのだ。
せいぜい強力と言っても現地人基準で下手したらPOPモンスターの可能性も有ると。
なにせ、リザードマン達はPOPモンスターのナザリック・オールドガーダーを神々の軍勢とビビっていたくらいなのだから。
現に、
しかしだ、実際に転移して傭兵屋のレンタル傭兵NPCが具現化したことで、十分ありあえるに変化した。
何せ、エルグリラでは469体ものレンタル傭兵NPCも転移してきたのだ。
都市守護者が元傭兵屋のレンタル傭兵NPCなら十分にあり得る人数だよ。
現に、ギルド武器を装備して親衛隊に任命したら親衛隊になっていたのだから、元レンタル傭兵NPCを都市守護者に任命すれば数の問題はクリアできてしまう。
欲望を増大して仲たがいした話も、ハーレムの話も創造主が決まっていないレンタル傭兵NPCの奪い合いの可能性も否定できない。
とすると、30人の都市守護者が全てLV100の可能性も考慮が必要だったりする。
ツアーの監視が厳しくて神人の運用に制限がかかっているらしいスレイン法国と違い、エリュエンティウは戦力的に生き残りの真なる竜王が手を出せない可能性も否定できないのだ。
しかも無限の水と魔法的結界から言って、500年経ってもギルドのユグドラシル金貨が残っているよね。
エルグリラみたいに、拠点内で金貨を補充できる仕組みがあるかもだけれども。
前世の知識を簡単には自身のNPCにすら話せないのが痛い。
エリュエンティウは既に頭になるギルドメンバーが居ない。
とすると、私としては下手に手を出さないで放置が正解のような気がする。
「エリュエンティウの周りは
「そこは間違いないかと。」
「アレクはどう思う?」
「今の所、ナザリックと違って接触があった訳ではありませんから、相手からのアクションが無い限り他の勢力と同じで
「やっぱりそう考えるのか。
同じように転移した拠点とすると先に戦った竜王よりも強敵の可能性があるから下手に刺激はしたくない。
アレクの意見を採用する。」
「では、そのようにいたします。」
多分、顔を突き合わせてしなければならない事はこれくらいか?
アンネの物理攻撃力の確認と、守護者と親衛隊の戦闘力比較をしたかった事を思い出した。
「数日後のパレードの後だけれども、その時に模擬戦を組めるか?
カードはフェンデルとクスタフ、アンネと誰か適当なアタッカーかな?
武器は訓練用で、あくまでも強さの比較をしたいだけだから魔法は無しで。
何なら、賭けをしても良いかもしれない。
用意はできるのか?」
「ステラとフェンデルにも掛け合っています。」
「後、国名の件だけれども、シルトもクレーテもエルグリラも無しだから。
国名が決まったら、私の名前を改名するつもりだ。
と言っても、シルト・クレーテ・レイ・デ・○○と改名する予定だから。
因みに、○○国王シルト・クレーテと言う意味だよ。」
「お名前を使えない理由は理解しました。守護者各員に通達します。」
後しなくてはいけない事は…そうだった。
私はコンソールを出して、メイドのデーターで名前を確認した。
「メイドのシューレを呼んでもらえないか?」
種族はセイレーンの彼女は夏エリア担当のメイドで私に食事を運んできた事もある。
玉座の間に呼び出されたので恐る恐る私の前にやってきた。
まあ、普通に考えて王様に一般メイドが謁見の間に呼び出されたと思えばこうなるよな。
申し訳ない。
「シルト様、御呼びでしょうか?」
「昨日、北に発見された同じようにユグドラシルから転移した拠点であるナザリック地下大墳墓に行ってきたのだけれども、お前とそっくりな守護者が居た。
間違いなく三毛にゃんじゃろさんによって容姿を与えられている訳だが、お前は会ってみたいか?
三毛にゃんじゃろさんに容姿を与えられたのはお前だけではないが、双子の姉妹のようだと言う意味ではお前が一番近い訳だが。」
彼女はバンパイアではないので、牙は無く、目も紫色で、身長設定も彼女が微妙に高いがそれ以外は同じ服を着ればほぼ同じだ。
彼女と言うより、メイド達の外観の多くは三毛にゃんじゃろさん、通称、三毛さんの作品だったりする。
名前が猫っぽいのに狐の獣人(♀)だった。
中身は男だけれどもな。
「私たちに容姿をお与えになられた三毛にゃんじゃろ様は
ですので、それを一々気にしてもしょうがないので、会いたいとも会いたくないとも思いません。」
「そんなものなのか。
そっくりさんなら会ってみたいかと思ったのでね。
ナザリック地下大墳墓の主人のモモンガさんにはこの事を伝えてあるから、先方が会ってみたいと言ってきたら、私のそば付きのメイドとして会ってもらうのでその時はお願いする。」
「シルト様の御命令ならば。」
ほっとした感情でシューレは答えた。
「下がってよいぞ。」
「失礼いたします。」
身長の設定の為なのか、シャルティアよりも大人びた様子の彼女が玉座の間から出て行った。
これで、誰かに会わなければならない用事はない筈。
組合などの市民代表が居たとしても、面会はステラが行っているから私のもとまで来ないからね。
市民代表が領域守護者だったりするから、居たとしてもと言うのはそういう事だ。
「書類仕事はおいておいて、他に私の所要は無いよね。
無ければ書類仕事に移るけれども。」
「書類は溜まっていますのでよろしくお願いいたします。
地図製作は終えますので、玉座の間を今日中には片付けておきます。」
許可したのは私だけれどもさ。
~~~~~
2日経った。
原作ではなんとはなしで見ていたけれども、ソリュシャンとセバスの馬車やエ・ランテルでの活動費はどうやって用意したのだ?
お金と馬は、帝国騎士(偽)と陽光聖典からの剥ぎ取りでどうにかできたのは分かるけれども、特に馬車がどうやって用意できたのかが分からないのだが。
お金は手に入ったけれども、いきなり大商人の身分を偽装できないからその点が困る。
マジックアイテム商人なら物量が無いからどうにかするのだけれども必要なのは食料だからね。
今から種付けをするとして、収穫するまでにざっと4000トンの食糧の調達だからいきなりこの量を取り扱う食料商人なんて出てくる筈もない。
この規模の商人はコネクションと利権の塊だから無茶苦茶に困る訳で、実際に馬車一台の行商人の偽装で精一杯だったりする。
お金があるのに購入できないと言う事態は想像できなかったよ。
モモンガさん、正確にはモモンさんが食料を集め始めているけれどもこちらの方が順調というのがなんとも。
因みに竜王国への支援物資名目で集めているそうだ。
これも、名目上は住民管理がしっかりしているスレイン法国を抜けないといけないのが結構ネックだったりする。
スレイン法国経由でないとすると陸上輸送も竜王国の間にある湖もカッツェ平野越えなのだ。
地図で見ると竜王国って人類領域としては飛び地だったりするからスレイン法国に頼らないと詰むのが分かる。
要するに身分偽装が難しいのだ。
まあ、少なくともエナ多種同盟国での相場の確認と言う情報収集は進んだからマシではあるけれども。
という内容の報告が入っている。
食料のタイムリミットが無ければな…
キュアイーリムだけれども、冗談抜きで生命を殺しつくしただけあって、地中細菌も死滅していたのには驚いた。
これは、自分で確認した結果だよ。
要するに、早急に建国して周辺国に承認させないといけない訳だ。
情報不足極まりないけれども、仕方がないね。
と言う訳で階層守護者全員が玉座の間に集まっている。
早急に国名を決める為だ。
「いくつか候補はございましたが、シャンドラド、シグルズ、エススが残りました。」
アランが私に言ってきた。
「それぞれの意味は?」
「シャンドラドはエルグリラと同じで、黄金の理想郷と言う意味です。
シグルズは竜殺し、エススは鶴の神で商売・豊穣・戦いの神です。」
黄金の理想郷?待てよ、エルドラドとシャングリラか。
エルグリラってそういう意味だったのか、知らなかった。
シャンドラド・ミレニアム、シグルス・ミレニアム、エスス・ミレニアム。
何となくの直感で、アランが最初に挙げていたのもシャンドラドだったよな。
シルト・クレーテ・レイ・デ・シャンドラドか、ま、儀式でもなければフルネームはないから良いのか?
自動翻訳でこの世界の人々が聞いたら、黄金の理想郷の国王 亀、にならないよね。
それだけが心配だけれども。
「エルグリラと同じ意味ならシャンドラドで良いのではないかな?」
「一つご提案が。」
アンネが言ってきた
「何かな?」
「シルト様が他の国と同じく国王と言うのもどうかと?」
何となく嫌な予感しかしない。
「断るつもりだけども、一応は聞いておくよ。」
「神王はどうでしょう?」
「何となく、そう言うような気がしたよ。
先に言ったように断る。
自国を神国と言って痛い目にあった国を知っているので。」
ユグドラシルでの行動がNPC達に大きく影響を与えていそうで怖い。
確かにモモンガさんは『世界征服なんて面白いかもしれない』と言ったかもだけれども、それ以前にモモンガさんは魔王ロールプレイで、アインズ・ウール・ゴウンのメンバーが『ユグドラシルの世界の一つぐらい征服しようぜ』とか冗談を言っていた影響もあると思うのだよ。
カルマ値が低すぎても困るが、カルマ値は高くても独善的な傾向がみられるのはここ数日、NPC特にアンネを見ていて感じた事だ。
要するに、『神の御威光を世界に広げる為に』とか言い出しかねないって事だ。
私が世界征服を止めるのはナザリックだけではないって事だ。
都市型拠点で商業ギルドだったので、私達ギルドメンバーと同格でメンバーや私と仲の良い存在を知っている事がナザリックとは大幅に違う点だから、何となくだけれど世界征服すると言っても経済的に世界征服すると言う考え方になるような気がする。
「私からも提案が、お名前をシルト・クレーテ・レイ・デ・シャンドラドにされる予定なのですよね。」
今度はアレクだ。
「その予定だけれども何か問題が?」
「アインズ・ウール・ゴウンのギルド長モモンガ様がギルド名に改名されたのは同じ境遇の者を探す際の知名度の問題でしたよね。」
「そうだけれども?」
モモンガさんは本人は意図せずにモモンガの名前を知っているかどうかで判断する為と言う裏の目的もあったけれども。
「でしたらシルト様も
確かにそうだよな。
新設のシャンドラドよりも
「一理あるな、ではシルト・クレーテ・レイ・デ・ミレニアムにするとしよう。」
「そこでシルト様の呼称ですが、国王ではなく千年王では如何でしょう?
実際、シルト様は不老不死であらせますので」
君たち、タッグマッチを組んでいないかね。
カルマ値が完全に正反対の者が連携してくるとは驚きだ。
「それで良いよ。」
「では、シルト・クレーテ・レイ・デ・ミレニアム千年王陛下。」
「長すぎるから、普段はシルトで頼む」
多分、千年も持たないのだろうな、半ば確信を抱いていたがそれを言ってもしょうがないことなので次の議題に変更した。
その後は明日のパレードなどの式典の話になっていった。
傭兵屋の傭兵NPCの転移による具現化はエリュエンティウの設定をしていて出来上がった物だったりします。
当初はシルトとアンネを強力にして、その分、エルグリラは、ワールドアイテム数、拠点防衛力、拠点NPCでナザリックに劣る設定にして、ナザリックとの均衡を図っていたのですが、この設定のせいでナザリックよりも大幅に強力な戦力を誇るエルグリラになってしまった経緯があります。
その結果、単なる俺つえーは書きたく無かった私の意向は無視されました。
もう一つ
分かっておいでの方も居られたかと思いますが、シルト・クレーテはSchildkröte(ドイツ語で亀)です。