アンデッドも蘇生魔法でアンデッドとして蘇生と言う事になります。
宜しくお願いいたします。
第6章1話 大森林と丘陵の境
ナザリック勢力と衝突してしまった。
と言っても、実際に戦闘をした訳ではなく勢力圏が衝突したと言って良い。
場所はアベリオン丘陵である。
考えて見たらデミウルゴスはローブル聖王国に攻め込む亜人を用意していた訳で、衝突するよね。
モモンガさんも彼がアベリオン丘陵で牧場経営をしている事は知っていたけれども、亜人に手をまわしていた事は知らなかったし、
結果がこれだ。
デミウルゴスは亜人たちを恐怖と
侵攻と言っても大樹海十五王と言った魔獣を撃破するか
結果、勝手にエイヴァーシャー大森林を制圧できてしまった、と言うのが正しいと言って良い。
そもそも町と言って良いのがエルフの国の王都くらいで他は村レベルで点在しているのだから統治の手間の方が大きいほどだ。
その王都も大森林全体から言うとかなり南東でかつてスレイン法国と協力関係にあった名残か随分とスレイン法国よりにある。
スレイン法国から道が形成されているけれども、これは戦争用にスレイン法国が作った物で、これ以外に獣道?としか言いようがない道しかないのだ。
聞いていたダークエルフの村も、まともな道がないから1週間かかるだけだよね?
ちゃんと回り道しない道を整備したら2日しかかからない距離だよね?
と聞きたいほどで、インフラって何?なのだ。
別にそれほど不足していないお肉が入手されたが穀物はほぼ皆無で、その他は見た事も無いような果物や薬草の類が入手できた位で、領地にしてどうする?って聞きたいほどだ。
近代に入る前のアマゾンのジャングルを制圧したと考えてもらえればいい。
エルフの国も税の概念も支配の概念も殆ど無く、各村で自給自足でスレイン法国との戦争で兵役のみがあったと言って良い。
こんなだからエルフ自体が何故か攻めてくる人属に対するエルフ属防衛戦と言う認識でしかなかった。
要するに殆どのエルフはスレイン法国と言う国家の存在すらまともに知らなかったのだ。
スレイン法国=人属の国と言う程度の意識でしかない。
そんなエルフの国だけれども、どこまでがエルフの国なのかすら分からない一方、スレイン法国からはエイヴァーシャー大森林=エルフの国と言うとんでもない認識をされたのでしょうが無しに制圧したというか勝手に現地の集落や小国が傘下に入っていったのだけれども、エルフの国に属していないエルフ…つまりデケムの存在を知らないエルフもいたしエルフ以外の種族もいた。
私はエイヴァーシャー大森林の広さから考えてそんな事もあるだろうな?と位しか思わなかった。
更に、ダークエルフの村より南の砂漠とエイヴァーシャー大森林との間の草原地帯(スレイン法国とは山越えで別の平野)にいるにいるワイルドエルフはどうするのだという。
これもエルフと言う事で勝手に制圧してしまった。
エイヴァーシャー大森林と海との間にある山岳地帯もある意味エイヴァーシャー大森林の一角と言う事でこれ制圧。
制圧と言っても知的生命体とは戦闘行動自体は発生していない。
集落を訪ねてどこの国の所属ですかと聞いたらエルフ属の場合エルフ属全体で国、オッドアイは王族であると言う認識だったので勝手に、そのほかの種族の集落や小国もなぜか(多分、大樹海十五王をはじめとする強力な天敵のモンスターをペットにするか倒した結果と思うけれども)勝手に傘下に入ってきた…
細かい話だけれども、デケムの事を知らなくてもエルフとその派生種であるワイルドエルフにはオッドアイ=王族と言う認識は有ったのだけれども、ダークエルフにはその認識は無かった。
ダークエルフが元々はトブの大森林で暮らしていた影響なのかもしれん。
聖王国編でアベリオン丘陵地帯の亜人種を傘下にしたアインズ様と同じ現象が起こったと思ってもらえば良い。
デミウルゴスの脅威を天敵のモンスターに変えると大体は同じ事になる。
要するに、その感覚のまま北上してアベリオン丘陵まで入り込んでしまったのだ。
当たり前だが、ここまでは大森林でここからは丘陵地帯ですと言った厳密な区分は何処にも無い。
スレイン法国側も、道と村の開墾地帯はスレイン法国で、その周辺はエルフ伯爵領域みたいな妙な状態な場所も結構ある。
何処までスレイン法国が開発可能でどこからダメなのかの厳密な規定はまだ決まっていないので、私はエイヴァーシャー大森林=エルフの国とはどこまでなのかと言う調査命令しか出していない筈なのにこうなってしまったのだ。
エイヴァーシャー大森林=エルフの国と言ってきたスレイン法国が悪いとか、ちゃんとシャンドラド千年王国に連絡していないデミウルゴスが悪いとか他責思考になりそうだった。
アレクが、ナザリックから見たら
こんな訳で、
亜人たちに悪魔に支配されているので助けて欲しいと言われて大樹海十五王のようなものだろうと思って行った先がデミウルゴス牧場だったと言う落ちだ。
と言う訳で、私はレイラと護衛を伴ってモモンガさんとデミウルゴス及びモモンガさんの護衛(多分デミウルゴスの親衛隊)との会談となった。
今回の会談の場所はエルグリラ第一階層都市長城館の会議室である。
デミウルゴス牧場で行っていたら面白かったのに…
「私は、アベリオン丘陵に拠点を設けているとお伝えしていた筈ですが?」
挨拶が終わり開口一番にデミウルゴスが言ってきた。
「どこまでがエイヴァーシャー大森林でどこからがアベリオン丘陵なのですか?
私達が確認に入った場所はまだ森林地帯でしたが。
後、私達は無理やり従属関係を要求してはいません。」
レイラが反撃した。
因みに問題となった場所は樹海と言うレベルでは木は生えていない。
まあ、森が続けばどこまでも森林地帯と言い訳できるからな。
どう見てもサバンナな草原地帯のワイルドエルフの居住地帯もエルフが住んでいるから大森林と言うかなり無理がある言い訳をしている程で。
面積だけなら本国(250KM半径)よりもはるかに広いのが彼女の伯爵領だ。
アゼルリシア山脈とトブの大森林を併せた面積の3倍くらいある。
よく考えたら本国は人口も現在35万人くらい(約30万人が竜王国からの難民)なので彼女の領地の方が人口も多い。
「既にエルフは住んでいないと思いますが?」
「東に行けばダークエルフの存在を確認しています。」
これも本当で法都シクルサンテクスから見て北西の山岳地帯の麓の森にエルフの国の南部に居たダークエルフとは別のダークエルフの
トブの大森林から移動した際に分かれた一派(と言うよりもエルフの国のダークエルフがここで止まらずに南下した)である事は確認している。
とは言っても双方の領域として衝突した場所には住んでいないのだが、レイラに言わせると領地としない場合は先のダークエルフ居住地域が飛び地になるので避けたいらしい…ダークエルフもエルフなので制圧しないまでもスレイン法国との関係を決めておかないと困るし、ナザリック、と言うよりもデミウルゴスに蠢動されてスレイン法国との間で交戦状態になるのは避けたいのでこちらの勢力範囲にしておかないと不味いので絶対に譲れない。
「そもそも、私達は確かに拠点があるとは聞いていましたが、勢力圏にしているとは聞いていませんが?」
「そう考えるのが自然でしょう?」
デミウルゴスとレイラはヒートアップしている。
こういう時は上司が動く時だ。
「シルトさん、私も牧場経営をしているとは聞いていましたが、どのように運営しているか迄は確認していませんでしたので申し訳ない。」
「モモンガさん、私どもも、エイヴァーシャー大森林のエリアの認識不足でした。
こちらこそ申し訳ない。」
ザ、日本人あるあるの謝罪合戦を行った。
口論を行っている者たちの上司が勝手に謝罪合戦だ。
二人ともかなり慌てていたが、もめている両者をしり目に地図を出した。
「私としてはこのエリアをエイヴァーシャー大森林エリアと認めてもらえればと。」
私は本来の希望よりも広めに線を引いた。
「デミウルゴスは何処までがアベリオン丘陵だと認識しているのだ。」
「アインズ様、私が考えている範囲はこの範囲です。」
デミウルゴスはこれでもかと言わんがばかりに線を引いてきた。
中間線でもこちらの希望エリアよりもかなり小さい、と言うか普通にスレイン法国の領域まで入ってないか?
流石に盛り過ぎだろう。
普通にダークエルフ達が住む森まで入れているし。
「どう考えてもスレイン法国が入っていますよね。
スレイン法国がこのエリアです。」
近代国家ではないので明確な国境線と言う物は実の所は殆ど存在しない。
国境線が明確に存在するのはローブル聖王国位だろう。
私が書いたエリアに確かにスレイン法国の拠点あるけれども、ここは対亜人用の前線拠点と言ってもいい場所だったりするので亜人領域かスレイン法国領域か判断が分かれる場所だったりする。
この論理が認められるなら、旧エルフの国の首都間近までスレイン法国領域となってしまう…既にスレイン法国軍は撤収済みだけれども。
「先ほどレイラが申した通りこの森はダークエルフの領域です。」
このようにデミウルゴスの主張を縮めていった…何という事でしょう、この縮めた境界線と私が主張した境界線の中間線が無難と私が考えていたラインくらいではないですか?
絶対に分かって引きやがったな。
「シルトさん、ここは二人の主張する境界線の中間ではどうですかね?」
私が引き直したデミウルゴスの境界線と元々私が引いていた境界線の中間ラインにモモンガさんが線を引いた。
一か所譲りがたい場所があったので私はそこを広げた代わりに別の場所を狭くすることにした。
実際には下調べしてあった各種族や部族の勢力圏の境界になるように変更したのでそこだけではないけれども。
「こちらで調べた各種族や部族の勢力圏を考慮して、この線ではどうでしょうか?」
「問題ないと思うがデミウルゴスはどうだ?」
「アインズ様がそうおっしゃるのなら。」
デミウルゴスは私が線を引きなおした時に若干顔をしかめたのが確認できたのでそこの何があるのかデミウルゴスは知っているらしい。
「レイラもそれでよいか?」
「シルト様の御決定に異を唱える事は致しません。」
私はモモンガさんに手を出し
「これからも問題があった場合はこのようにちゃんと話し合いましょう。」
モモンガさんが握手をして
「これからもよろしくお願いいたします。」
「こちらこそ。」
こうして境界線(と言っても大森林と丘陵の境界線でそれぞれの行動範囲と言った意味合いで領地ではない)が形成されたのだが…この場合、我々がスレイン法国と亜人種の争いを調停する事になるのが面倒なのだよね。
だから、そこのエリアは譲れないのだよ。
私が譲れなかった場所はダークドワーフの集落がある場所だった。
別に取引禁止にするわけではないし、アゼルリシア山脈にもドワーフはいるよね。
やっている事は、勝手にアフリカを植民地分割した欧州諸国と変わらないような気がするけれども気にしたら負けだ。