10章を書いていたら別の方向に進んでいったので。
何処に挟むのかを悩みましたがここが適当…なのかな?
約10年経った。
この大陸は前世のユーラシア大陸よりも広いのだけれども、ナザリックがほぼ世界征服してしまったよ。
八欲王と言う前例は有るけれども、あれは世界征服と言うよりも、人間種の為の間引きでまともに支配して居なかったからね。
とは言っても、無理やりツアーの後を追った為、かなり無理をしていたのは確実で、確かにモモンガさんが居ない、つまりワールドアイテムの用意や金貨蘇生が出来なかったらできなかったのだろう。
「結局、後は我々だけか。」
正確には違うのだけれども、大きい勢力は我々だけになってしまった…面積的には大陸の9割以上と1割以下だけれども。
この大陸以外も大陸が存在していて、どうも竜帝はそちらにいるようだけれども何を考えているのだろうか?
ナザリックも既に他の大陸の情報を持っている筈だけれどもどうするのだろうか?
モモンガさんと伝言も数年間していない。
私は、ひたすらに内政が出来そうな人材の確保だけに勤めていた…すべてが終わった時に世界を押し付ける為に。
「戦うしかないのだろうね。」
私はアレクに告げた。
「世界を支配なさりますか?」
「そんなことに興味はない。
今、モモンガさんを倒したとしても世界は大混乱だろうね。
でも、時間が経てば経つだけさらにとんでもないことになる。」
モモンガさんは労働をアンデッドに任せる、と言う世界を作ろうとしている。
完成すればナザリック無しでは立ち行かない世界になる筈だ。
私達が居なければ、実質的に永遠の支配体制が形成されることになると思う。
そう、居なければ。
モモンガさんが何時狂うか分からない。
何より、何もしなくて済む世界なんて何のために生きているのだろうね。
資源に頼って全く何もしない、または何人かに一人しか働いていない国があったけれども、資源が無くなった後は大抵ろくな結果にならなかった。
私とモモンガさんの見ている物は違うのだろう。
あの、転移前の世界を知っていたら進歩がない、アインズ・ウール・ゴウン魔導国による微睡にも似た平和が良い、と言う発想も悪くはないと思うのだけれども、結局のところ競争のない社会ってろくでもないのだと思う。
技術が進み、私を倒せる存在が出来たで良いのではないか?
私はそう思ってしまう。
それまでに十分すぎる程、生きていられるのだから。
おかしなものだ。
カルマ値が低く、アンデッドのモモンガさんが微睡にも似た平和を志向して、人間種の私が混沌を志向する。
大企業群に支配された転移前の世界と、モモンガさんに支配された世界とどう違う?
本当にそう思う。
「モモンガさんの腹にある球、あれは、事実上のワールドアイテムだからあれをどうにかしないとモモンガさんを本当にの意味では倒せない。
頼んだぞ。」
支配地域が世界中に広がってモモンガさんが単独で居るところを狙う。
問題は、パンドラと誤認する事だったけれども、この問題も解決済みだったりする。
後は、
あれで、蘇生可能かもしれないので問題だったがこれの問題も解決してしまった。
ナザリックが持つ元から持つ二十のうちの一つは
何時も指輪を一本付けていないのはその為だった。
シャルティアの洗脳を解くワールドアイテムとはこれの事だったようだ。
モモンガさんが狂ったようにツアーを追いかけて戦争を開始した時に最終的な対決は避けられないと思って、
「戦力の振り分けは終わっていますから、アインズ・ウール・ゴウン魔導国の全守護者を抑え込めます。」
面積的には大陸の9割以上と1割以下でも戦力的には私達の方が上回っているのは回避しようがない。
「この作戦が失敗した場合でも、アインズ・ウール・ゴウン魔導国の者達はナザリック地下大墳墓から出られないようにできるな。」
私は再度確認をした。
「可能です。」
「宜しい。
徹底的に叩き続ければ、ユグドラシル金貨が尽きてナザリック地下大墳墓自体が崩壊するはずだ。
では始めようか。」
完全に一人の所を狙いたいのだけれども、どう考えても罠なので、アルベドだけは回避できなかった。
私は近衛と共に転移した。
「モモンガさんお久しぶり。」
「シルトさんお久しぶり。」
この世界に来て初めて会った時もお久しぶり、そう声を掛け合った。
あの時と状況は全然変わってしまったが…
「復讐は済みましたよね、今はどんな気持ちですか?」
多分こうなる事は分かっていたのだろうな、何となくそう思う。
「そうですね、むなしい、そう思うだけですか。」
アンネがスキルで
そうしたら、後ろにパンドラが現れた。
弐式炎雷さんに化けていたのだろう、装備品が忍者だった。
「私を暗殺するつもりでしたか?
まあ、無駄ですけれども。
ステラ、私が暗殺されそうになった。
これを持って魔導国からの宣戦布告と見做す。」
メッセージでステラに伝えた。
展開した戦力全てに伝達されたはずだ。
「世界征服ですか、馬鹿馬鹿しい。」
長い付き合いだ、私は普段は口上など無視して一気に畳みかけるのだが、一回くらいはこういうのも良いかと思った。
まあ、今回逃げられた場合に私と戦っても無駄であると言う事を叩きこむ為でもある。
「魔導国の国民の全てに豊かさと平和を与えている。
それの何が問題で?」
どうにもならない。
「モモンガさん、貴方は本当に永遠で?
我々の先輩たちが誰一人としていない、長寿種族もモモンガさんと同じく寿命と言う物が存在しない種族だっていた。
だから考えてしまう、モモンガさんが存在しなくなった時、この世界はどうなるのか?
モモンガさん、全アンデットの稼働を停止してください。
今なら混乱は最小限で済む。」
「そう言う訳にはいけません、ナザリックによる完全な平和と平等、それを行うのです。」
「何故腐敗しないと?
確かに自分の
完全な監視を行えば、国民だってできない。
そうとでも思っているのでしょうね。
そうでしょう、アルベド。」
「ええそうよ、アインズ様による全ての者の平等。
この世界の全てはアインズ様の物。
それの何が可笑しい。」
「この先、ただ生きているだけ、そうなってしまう。
またはこの世界が支えられないほどの人口になって、食い扶持の為に奪い合いになる。
結局のところ緩慢な亡びへの道を歩んでいるに過ぎない。
そう思うから、私は魔導国の世界統一を認められない。」
「あら、見解の相違ね。
私達に忠実な者達にはそれ相応の物を与える。
それの何が問題なのかしら。
緩慢な亡びの道を歩むなら、それはそれだけの事。」
「モモンガさん、いや鈴木悟さん。
そもそも貴方は世界征服を望んでいたのですか?
我々は、この世界の異物に過ぎない。
私も貴方も世界への干渉は最小限の影響に留めて拠点でおとなしくしているべきだった。
今からでも遅くはない、世界で動いている全アンデッドを停止して拠点でおとなしく過ごしましょう。」
ああ、八欲王が争った理由と同じような理由で私とモモンガさんは戦うのだな。
「ここまで考え方が違うと戦うしかないのですね。」
「そう思ったからここに来ました。
その事が分かっているから、モモンガさん、いや多分デミウルゴスかな?
こうやって私を誘い出したのでしょう?」
多分、予想ではここで一回負ける前提で戦ってくるはずだ。
こちらもルべドの情報が欲しい。
情報が分かり倒せることが判明したなら、ここで決着をつける。
「そうですね、
対策していない筈がないでしょうが。
ほぼ同時にハサンとクスタフがパンドラと交戦に入った。
変身していない
私は、辺り一帯に
モモンガさんに効くとは思っていない。
隠蔽されているアンデッドを排除する為だ…
倒しきれていないのでそれなりに高位のアンデッドも隠蔽されているようだ。
後退しようとしたモモンガさん
先ほどおしゃべりしておいた間に辺り一帯にばら撒いておいたものだ。
アルベドがこちらに突っ込んできたので、アンネが応戦した。
多分来る。
「
モモンガさんがアンネに仕掛けたようだけれども、当然対策していない筈がない。
私は、
一つ残ったそれが、地面から現れて一気に私に突っ込んできた…予想通りルべドだ。
私がルべドの攻撃を回避すると同時に威力増大した
流石はワールドアイテムで作ったゴーレムだけは有る。
ほぼ同時にオックスが
一瞬、ナザリック側の動きが止まった。
分かるよ、味方ごとだ。
12秒もあれば蘇生魔法を味方全員に行使するのは余裕だ。
ルべドがターゲットを私からオックスに変更したから、と言うのもある。
ルべドのオックスへの一回目の攻撃は
素手の一発で
三回目の攻撃の前に追いついたので私の攻撃してノックバックで飛ばされた。
ノックバックは効くのだな。
モモンガさんは
時間系はアイテムで排除されたためだ。
超位魔法なら排除できないけれども。
そこで諦めて、スクロールを広げるのが見えた。
ここで12秒経った。
ここでパンドラが砂となって消えた。
どうも、既に蘇生アイテムを使用していたらしい…変身していない時のステータスはLV60程度しかないからね、しょうがない。
「クスタフ、ルベドを頼む。」
記録映像では不明だったのだけれども、ルべドの天敵は
何故分かったかって。
この戦闘を見ていた政宗が
ワールド・クリエイターは伊達では無いな。
ゴーレム系なら完全に識別できる。
道具破壊や建造物を破壊する攻撃なら効くが、そうでないならほとんどを無効化するって、やってくれる。
私やアンネの飛翔に匹敵する速度と異常に高い攻撃力、ほとんどの攻撃を無効化するって初見殺し過ぎるな。
いくらワールドアイテム製とは言ってもこうも無効化を作れば弱点には異常に弱くなる。
クスタフの武器破壊スキル一回で沈むとも連絡が来たのだ。
ルべドの評価がニグレドとアルベドで違う訳だ。
モモンガさんから
アルベドがアンネの後を追おうとしたけれども…行かせるかよ。
アルベドに向かって
真なる竜王やワールドエネミーと比べたら柔らかいな…比較対象が可笑しいか。
「アルベド~、シルト~やってくれたな、うぎゃ。」
初めて丁寧ではない口調のモモンガさんを見たよ。
最後の〈うぎゃ〉は、アンネの攻撃が当たった為だ。
おかげで締まらないな…。
自身の斬撃耐性や刺突耐性に自信があったのだろう。
今使用しているのはレメディオスから借用した聖剣サファルリシアでカルマ値の差でダメージが出る武器だから、正攻撃脆弱Ⅳも合わさってアンデッドでも声に出るほどのダメージが出たか…それとも演技なのか?
まあ、どうでも良い。
例え一瞬でも我を忘れた隙にハサンがモモンガ球のスティールに成功したからだ。
正直、ほぼモモンガさん専用、と言って良いワールドアイテムだからな、使い物にならない…とは言っても、これでまともにモモンガさんに攻撃できる。
当たり前だけれどもあっさり倒せた。
同じころ、クスタフがルべドを破壊した。
やれやれだよ。
様子見なんてするから倒される。
アランから
「外に出ていた
と報告が来た。
まあ、ここ程戦力差が少ない戦場は無かったからね。
「装備品を全て回収して。」
実際は言うまでも無く回収は開始していた。
装備品が全てなくなったモモンガさんを見て、レイラに命令した。
「
ここから砂になる直前まで蘇生と倒すを繰り返す事になる。
合計20回弱で終わる筈だ。
まあ、レイラの魔力が持たない可能性があるから、途中からは私が行う事になるのか?
後、一、二回、要するにLV10以下になった所で
「完全に消滅する前に聞いておきたいのですが、本当は私に世界征服を途中で止めて欲しかったのではないですか?」
「そう思っていました、でも無理だとも思っていましたよ。」
「そうですか。
ユグドラシルからの転移は約100年周期です。
この後で、ナザリックの転移してきた他のメンバーがあなたを見た時、本当に認めたのでしょうかね?」
「認めないでしょうね。」
「分かっていたのですか。」
「現にシルトさんは私の行動を認めなかったではないですか?」
「そうですね。
コンソールの金貨蘇生はバックアップ復元な気がしますので、一月ほど経ったらモモンガさんを亡ぼしますが許してくださいね。」
「許しません。」
そう言う割に、憎しみが感じられなかった。
「私が逆の立場なら許すのだけれどもね。」
苦笑しながら私は答えた。
「シルトさんはこの後どうされるのですか?」
「正直、世界の支配とかには興味は無いのですよ。
ツアーのようにある程度の管理をするだけにします、と言っても部下任せになると思いますが。
一つだけ、ユグドラシルからの転移を止める方法の模索はしますが、これが成功したら、エルグリラの奥で退廃的なのんびりとした暮らしを送りますよ。
何時か私を殺す者が出てくるまでは。」
「シルトさんは死ぬのは怖くは無いのですか?」
「人は、いや生き物は、子をなして、子が、また子をなして、そうして命を紡いでいくのです。
それをなした後は死んでもいいかな。」
実際に一回は納得して死んだからね。
「シャルティアの一件も素直に受け止めればよかった、あけみちゃんさんの件も復讐なんてしなければ良かった、そういう事でしょうか。」
「非生産的ですからね。
モモンガさん、アルベドの願いをかなえてあげる、それだけでよかったのだと思いますよ。」
そう、世界征服をやめようとしない限り、子供を産めるような処置はしなかったのだ。
一方、私には既に子供がいる。
「今更抵抗しようとしないで下さいよ。
今のモモンガさんは単なるスケルトンメイジなので。」
「抵抗しませんよ。」
こうしてモモンガさんを捕縛した。
聖剣サファルリシア
これも
耐性を無視してくる。
モモンガさんにダメージが出ているのはそれが理由。
カルマ値がプラスでないと装備できない。
カルマ値がマイナスの相手でなければ殆どダメージが出ない。
以上、私の設定から