システム外スキルだよ……「月歩」   作:ナナの四六三

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主人公がボコされる小説を見て心が荒む。→オリ主最強ものを書く。→心が洗われる 以下無限ループ。最近は質の高いオリ主最強が少なくての……。最近頭の3割で一生自作のこと考えてる。疲れる。
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記念すべき()10話

 私は──全て正直に話すことにした。

 

「まあそれくらいなら教えてあげても構わないんだけど……」

 

 そっちが信じるかどうかなんだよね……と心の中で呟く。しかしうまい言い訳とかも思いつかないのでしょうがない。

 

「んっとですね。まずさっきのはたぶんですけど気合いです」

「え?気合い……というのは、あの?あとたぶんっていうのは……」

「ええ、その通りです。うぉおおおおおお!ってなるあれです。そしてお察しのとおり何が起こったのか私にも実際のところよくわかりません」

 

 あと、えいえいおーとも言います。と付け加えれば質問をしたディアベル含む周囲の全員が微妙な表情をした。まあそんな顔にもなると思うがあながち的外れな話でもないのだ。というのも原作でキリトが茅場と戦った時のラストアタック、通称奇跡の一撃。私はあれと大体同じロジックで身体能力を底上げしているのだ、たぶん。

 

 SAOのプログラムを基にしたゲーム開発支援パッケージであるザ・シードを用いて作った世界アンダーワールド。そこには開発者たちも想定していなかった心意という力が存在した。前世の有識者たちの話によれば心意は元々ザ・シードプログラムに組み込まれていたモノである可能性が高く、つまりはこの浮遊城でも心意が使えたはずだ。よって奇跡の一撃は心意によるものだ、というのが定説となっている。

 

 あの現象(必殺モード)はきっとたぶんおそらく心意によるものだ。そして心意とは要するに気合い。うんうん、何も間違ったことは言ってないね。

 

「……そういう名前のスキルじゃないのかい?」

「違いますよ、本当にただの気合いです。ただまあ皆さんが真似をすることは出来ませんけどね」

 

 こればっかりはリアルの差があるので、というとなんか才能や生まれの差を嘲笑うタイプの嫌なやつに聞こえるかもしれないが紛れもない事実だ。心意を使うのに大事なことは自分は出来る!と確固たるイメージを持つこと、らしい。意志力で世界の法則を書き換えるとかなんとか……その点私はリアルでならあの程度余裕でできるのだ。強固なイメージなどなくても出来て当然。腕を動かすことと同じく当たり前のこと、まあそれくらい馴染んでいたから気合いで発動できたのだろう。

 

「リアルの差っちゅーのはなんなんや」

「そのままの意味ですよ。私は生まれた時に女神様の祝福を受けましたから」

 

 というと一気に電波少女感が増してしまった。更に周囲の人間の戸惑いの声が増える。まあホントのことでも信じられないのは分かるわー、と思っているとついにあいつが声を上げた。ジョーだ。「黙ってろや、ジョー」の時のキバオウさんがなんか好きだから印象も強い。

 

「オレ…オレ知ってる!!こいつのパーティーメンバーの男!!元ベータテスターだ!!そいつの入れ知恵で強くなって!!オレたちにその方法を隠してるんだ!!適当なことばっか言って教える気なんてねーんだ!!」

 

 う〜んそうきたか。もうしゃべらないと思ったんだけどなぁ。ジョーって対立煽ってきたりして色々怪しいんだけどこいつやっぱラフコフなのかなぁ。*1ザワザワと再び周囲がざわめきだす。えっ、そうなのか?とかあいつやっぱり……とか聞こえてくる。まあジョーにずっと喋らせると場がギスギスしてくるからね。ベータテスター云々は全てカットさせていただこう。

 

「ひどいなぁ。私はちゃんと本当のことしか言ってないんだけど?なんなら装備とかスキルとかステータスとか見せてあげようか?」

 

 ザワ……ザワ……と周囲がカイジ並みにざわめき始める。いや私のステータスに大した情報ないんですけどね?パパッと可視モードにしたそれをほら、と見せつけてやる。上から下までじっくりと眺めたディアベルはんとキバオウさんはかぶりをふった。

 

「確かにステータスやスキルにもさっきの動きを可能にするものはない、ね」

「だとしてもさっきの話も信じられない、と」

 

 ホントに何が起こったかわからないんだけどなぁと付け加えるも私の言葉に首を縦に動かす二人。ふむ……

 

「じゃ、もう話すこともないですね!お疲れっした!」

 

 えっ!?と驚いてこちらをポカーンと見つめる二人とそんな二人と似たような状態のその場の全員を置いて、私は階層階段へと駆け出した。だってみんな信じないんだもんしょうがないじゃん!あ〜やっぱなんか適当に誤魔化すんだった!

 

「2層はさっさとマッピングして情報屋さんに預けておきますから〜」

 

 バイバ〜イ、と手を振って階層階段を登り始めた私を慌てて追いかけてくるパーティーメンバー。やっぱり優しいなぁあいつらは。なんてちょっと温かい気持ちになってその後ろの攻略組のポカーンとした顔が面白くて、私は笑った。あ、そういえばビーターのくだり完全に無くなっちゃった!私また何かやっちゃいました?(すっとぼけ)んまあなくてもいいでしょ!スタコラさっさと階段を駆け上がる私の眼前に巨大な扉が現れる。

 

「第二層、張り切っていきましょー!」

 

 ドゴーンと扉にドロップキックをかました私は意気揚々と主街区へ向かって歩き始めたのだった。

*1
オリ主はジョーの正体についてちゃんと知りません




全部正直に話したら信じてもらえなかったっぴ!次回は攻略組の反応をディアベル視点でやろうかなぁ。記念すべき?10話ですがやっつけました。まあ次回は原作キャラ視点お腹痛い人なので時間かかるっす。それも終わったらようやく層が進むのか……もっと長く書いたほうがいい気がしてきた。
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