あ、どうもみなさん前回ぶり。TSチート転生者のヒビキです。ごめんねユウキちゃん、泣いちゃって。HIV治したから許せ。と内心はかなり落ち着いていたのだが外側はなかなか取り繕うことが出来ずにいた。
「ずびばせん急にないぢゃって」
「ううん、大丈夫だよ」
「ほら、これで鼻かんで」
「ズビビッ!」
などとあやしてくれる女性陣。あ〜優しい。すき。おっとあぶねえ堕ちかけた(手遅れ)。もう大丈夫です(涙声)、と言ってなんとか泣き止んでしばらく後。私たちの元にディアベルはんがやってきた。今回は10個の6人パーティーを多少人数を入れ替えて壁役部隊を3つ。攻撃部隊を5つ。サポートの長槍など部隊を2つ作ったようだ。これを壁2つがボスを交互に受け持ってその隙に攻撃する攻撃部隊を3つ。残りの2つと予備の壁とサポート部隊が適宜取り巻きを相手取る作戦らしい。それでいいのか知らんけど。原作のそんな細かいとこまで覚えてねー。ただキリトを見る限りはオーソドックスな戦術なんちゃうかな?
「君たちは取り巻きのコボルト処理のサポートを頼むよ」
原作通りの役割だな。あまりのソロぼっち組だからしょうがないんだろうけど。ちなみにディアベルはんが泣きじゃくっていた私を心配していないのはディアベルはんが薄情なわけではない。魔術を使う時は人に見られないように私から意識を逸らす魔術を自動で発動するようになっているのだ。これで魔術が世間に露呈する確率を大幅に減らすことに成功している。仮にこの世界に魔術師協会があったとして、出てきたりしても言い訳の余地ができると……いいな。
そんな感じで各隊のリーダー、ドロップアイテムやらの分配方法とかを決めて今日は解散。明日はボス戦だ。ガンバルゾー。と、そういえばアスナさんはお風呂に入りに来るのだろうか?どういう経緯か忘れたけどキリトの泊まっている部屋のお風呂にアスナが入りに来るイベントがあったはずだ。まあそれはそれで二人の仲を深める重要なお色気イベントではあるけど……本筋に関係なさそうだしどうでもいいか。ユウキは別の場所に宿をとっているらしいので今日はここで、ということだったが私、いいこと思いつきました。
「ユウキさんユウキさん」
「なになに、どうしたの?」
「おっきいお風呂、入りたくないですか?」
「えっ!お風呂あるの!?入りたい!」
というわけで、カポーンなのであります。キリトとアスナはなんか説明をする約束をしているらしいので今は例の豪華なお部屋が空いています。デフォルト設定で宿屋の部屋はパーティーメンバー開錠可。基本ソロのキリトにはそれを切る習慣は無い。よってパーティーを組んでいる私たちは不法侵入して勝手にお風呂を使うことができるのです。まあ私はこの間から一緒に泊まっているので不法侵入ではないでしょう、たぶん。
「ゔぁ〜気もちぃ〜」
「それは良かったです。私も連れてきた甲斐があるというものです」
「ん〜ねぇなんでこっち向かないの?顔を見て話そうよ!」
「そりゃ、今は同性ですけどモニョモニョ」
一応前世の性別は男であるので配慮というやつだ。一緒に入るつもりはなかったんだよ?ホントだよ?今現在の私は既に十数年を女として生きてきたおかげで大分自分が今女なんだなぁと自覚が芽生えてきたがそれでもやっぱり女性に興味が残る。下卑た目で見られるのは嫌だろうからこうして後ろを向いているのである。……待てよ?可愛い女の子にならいやらしい目で見られても嬉しいのでは?今の私は可愛い女の子。つまりいやらしい目で見ても許される?謎の理論を展開し、意を決して振り向いた私の目にユウキの艶やかな姿が映る。こ、これは……
「ユウキさん……綺麗、です」
「そう?んへへ、ありがと」
あっ、カワイイ。なんとか言葉を搾り出した私に強烈なカウンターが入る。瞬時に脳が沸騰して顔が真っ赤になるのがわかった。うう、意識が……
「ああ!?ヒビキちゃん!?大丈夫!?」
悔いは無い、がくっ
「ヒビキちゃあああああん!!」
薄れゆく意識の中、ユウキの絶叫する声だけが風呂場に響いていた。
ボス戦のつもりやったのに……なんかこんな感じになりました。高評価、チャンネル登録、コメントお待ちしております。(ゆっくりAA)