勝者と敗者の違い=勝者は自分で選ぶが敗者は他人に決めてもらう、らしい。どうも、アンケートとか募集とかしまくって他人に決めてもらいまくっている敗者です。
どもども〜みなさ〜んこんにちは。TSチート原作知識持ち転生者のウルきゃわ美少女のヒビキちゃんです。現在SAO第一層階層ボスであるイルファング・ザ・コボルドロード討伐中!
前回ラスト、コボルドロードをドロップキックで吹っ飛ばした私は仮想の重力に従い落下する体を立て直しながら余韻に浸っていた。出力は多少下がっているとはいえ今の私はリアルの肉体を取り戻したかのようなめちゃくちゃな動きができている。なんでなんやろな?と思ったその時!
恐れていたことがついに起こってしまったか……。まだ1層なんだけど?早すぎない?こんな無駄撃ちしまくってネタ切れしない?そんな心配を全部捻り潰した私はまあなんとかなるっしょ!!の精神で行くことにした。
正直明らかにアバターの限界をぶっ飛ばした性能が出ているので普通にBANが怖い。いや、流石に改造もしてないのに理不尽にぶちぎったりすることはない、ないよね?でも明らかにゲームの仕様を逸脱してるからなぁ。ヒースクリフがいつ現れるか知らんがそれとなく聞いてみようかなぁ?それまで消されなきゃいいんだけど。ああ、消されると言っても脳を電子レンジでチンされたくらいでは私は死なないからゲームに入れなくされるってことね。
あー怖い怖い、と着地し、コボルドロードの方に向かおうとしたところにパーティーメンバーが合流した。なんかみんな覚悟完了のキリッとした顔をしているので多分一緒に戦いに来たんだろうなーってことはなんとなくわかる。
「あ、一緒に来ます?私は一人でも大丈夫なんですけど」
「当たり前だろ!って本気で一人で相手する気だったのかよ!?」
「だ、だめだよ!いくらあれだけ強くても1発でHP半分持っていくんだよ!万が一があったらどうするの!?」
「それに私たちパーティーなんでしょ?一緒に戦うのは当たり前じゃない」
と3人は言う。まあ私は自惚れ系チートオリ主となって説教されたいわけではないしそこまで言われちゃしょうがない。危ない時は私が守ってあげればいいのだ。
「まあみなさんの言うとおりです。さっさとみんなで倒して次の層に行きましょう」
言いながら3人の手を取る。といっても私の手は幼女らしくちゃっちいのでギュッと掻き抱く形だが。
「ヒ、ヒビキ?」
「ふえ?なに?どしたの?」
「ヒビキちゃん?」
ふえ?ってなんだ可愛いじゃねえか
「うおわあああああああああああ!?」
「いやっほう!!!!」
「いやあああああああああああ!?」
よし、問題ないな!約1名ほどすごい顔になってたが1名は顔をキラッキラさせて最高だぜ!してるしもう1名は涙目がかわいいので問題なし!ボッ、と空を蹴り体を制御して壁に足を向ける。もう1発ボッ、としてあげれば急制動がかかり、重力に従い体が落下していく。落ちる途中で全員に武器を握らせ、私も鎌を構えた。真下にはのそのそと起きあがろうとするコボルドロードの姿。月曜日の学生のごとき緩慢さで立ちあがろうとしているボスに私たちは一斉に武器を振り下ろした。
「「「「せええええあああああああああ!!!!!」」」」
グオオオオオオオッ!!!、と上空からの大ダメージを喰らったイルファング・ザ・コボルドロードが叫ぶ。
「畳み掛けるぞ!」
とのキリトの声に応!、と応じた私たちは一斉にボスに殴りかかるのだった。
その後私たちでスイッチを繰り返しボスを押し留めていたのだが完全に体勢が崩れていた最中に喰らったダメージが大きかったのだろう。ディアベルはんらが復帰する間もなくあっさりとイルファング・ザ・コボルドロードは倒れたのであった。
バシャーン、と大量のグラスを割ったような大音量の破砕音がボス部屋に響き渡る。……思ったよりこいつ弱え。って、いやいや。今回はチートさんが覚醒してくれたから誰も死なずに済んだのであって本来だったらあの人は絶対死んでた。そんなわけで!はい、自惚れダメ絶対!感謝感激!チートさん!と祈っておく。そしたらへっ、いいってことよ!と言った感じの思念的な何かが聞こえた気がした。こいつ人格を形成しつつあるような……?*1
その数秒後、私の眼前にメッセージが現れた。獲得経験値、分配されたコル。アイテムは……なし?けっ、しけてんな。それと同時にずっしりと体が重くなる。あ、タイムアップですかそうですか。チートさんが言うにはあの状態はゲーム側への負荷が結構重いらしく最大10分しか使えないそうだ。クールタイムは2時間くらいがいいんじゃないかな?とか。まあ最後の切り札らしくてとってもいいと思います。使ったら死ぬかもしれない(ゲームから追放的な意味で)ところも切り札っぽい。
あ〜でもやっぱこの体はクソだわ、と再び体が重くなって意気消沈の私をよそにメッセージが全員の元に届いたのだろう。ボス部屋は歓声に包まれた。みんな続々と中央へ集まってお互いを讃え合っている。やった、やった、と肩を組んで身を揺らしている集団がいる。両手を突き上げて叫ぶ者がいる。キリト、アスナ、ユウキに招かれて私も重い体を動かすのが辛い中、中央に向かってテクテクと歩みを進める。
「お嬢さん、これを。見事な戦いだった」
コングラチュレーション、と言ってさっき落としたマントを渡してくれたのはエギルさん。おお、エギルさんのコングラチュレーションもらっちゃったぜ。内心は結構狂喜乱舞だが今回こそは外側は冷静にありがとうございます、と言えた。
さて、原作ではここでキリトがなぜ刀スキルを知っているのか、と言う話になって糾弾されるわけだが、この世界ではどうだろうな。ディアベルはんも死ななかったし糾弾される謂れはない。HPは半分まで削られたものの回復してる間にボスは私たちが倒しちゃったし。もし今後もキリトの武器を狙ったりなんだりしてまで
もちろんのことキバオウさんだ。はあ、私ですか?なんでっしゃろ。喋るならキバオウじゃなくてオレ知ってる!さんだと思ったんだけどな。ああ、あれは原作だし関係ないか。そんなバカなことを考えてる私にキバオウさんが詰め寄ってきた。いや近いわ、ボケ。
「なんなんやあのデタラメな強さは!?あんたさては元ベータテスターやろ!?どんな汚い手を使ったらあんなことなるんや!?」
ああ、そんなことか。別に私の強さはゲーム由来のものではないからな。説明が難しい。周囲の人間が確かに……とかあいつ元ベータテスターだったのか?とかとか聞こえてくる。いやいや、ベータテスターごときじゃこの強さは手に入らんよ。しかしどうしたもんか。別にチートだってことをバラしてもいいのだが。う〜むと悩む私の元にディアベルはんがやってきた。
「君、ありがとう。彼の命を救ってくれて、本当に感謝する」
と頭を下げるディアベルはん。へ〜パーティーメンバーだったんだ。貸しひとつやな。と考える私にディアベルはんは追い打ちをかけてきた。
「そして俺にも教えてくれないか、君がどうやってあんな強さを手に入れたのか」
あんたまで敵に回るかディアベル……。お前はキリトさんの剣買おうとしてまで戦力を減らそうとしてたこと白状しろよ……。まあこれは言ってもいいか。なんか言おうとしていたユウキとアスナとキリトを押し留めて私は……
アスナのセリフが……!出てこねえ!
そういえば地味に月歩の片鱗見せましたね。
懲りずにアンケートします。次回の展開について。3択、いやサイコロ含めて4択だあああああああああああ!敗者の道は続く……。