10月20日の放課後の時間、ゆかり、順平、そして湊とアイギスは揃って屋上に来ていた。四人の前には晴れ晴れとした表情の風花がいる。上空を覆う澄み切った秋の気配のように、迷いを断ち切った佇まいだ。
「私、分かっちゃいました」
「……何が?」
特に前置きもなく発せられた悟りの言葉に、ゆかりと順平は目を丸くしている。
「私、決めたの。この力でやれるだけのことをやる。それが私の、願いでもあるから……」
「ふ、ふうん……」
一見すると当たり前のことを改めて口にする風花に、ゆかりはやはりかける言葉がない。無理もない反応であるが、湊とアイギスは互いに目配せして頷き合った。予定通りの出来事が発生し、期待通りの結果になった。風花はまだ話していないが、この日、風花のクラスメイトである森山の転校が告げられたのだ。
風花は当初森山にイジメられていたが、6月の満月を契機として親友の間柄になった。『今回』の6月の満月は『前回』と状況が大きく異なったが、この二人の関係は結局同じになった。そしてやはり同じ日に別れを迎えることになったのだ。森山の転校は父親の病気が原因である。湊とアイギスはもちろん事前に知っていたが、どうしようもないことであるし、森山本人とは死別するわけでもないので、特に何もせず成り行きに任せていた。
そうして予定通りに起きた親友との別れにより、風花は『前回』同様に新たなペルソナに目覚めることができた。ローマ神話の結婚の女神、ユノ。言わば縁結びの神である。風花に言わせると、『離れていても、繋がる力』だそうである。
森山の転校から二日が過ぎた22日の木曜日、湊は廊下で保健委員の長谷川とすれ違った。こういうケースでは――
「あ……有里君。今日、委員会来れる? あの……」
(……?)
忙しいようなら、一人でも大丈夫。暇で暇でどうしようもない時だけ来てくれればいい。今のように委員会の活動日に偶然会うと、柔らかく微笑んでそのように言うのがいつもの長谷川である。だが今日はなぜかそう言って来ない。ただ言葉を途中で止めている。
「行くよ」
「そ、そう……良かった。伝えたいことがあったから……」
そう言って、長谷川はそそくさと通り過ぎて行った。
「……」
伝えたいことがある、とは異性に言うには何とも意味深なセリフである。先月の24日、文化祭の後片付けで彼女はアイギスと修羅場を演じた。しかも直後に職員室に二人揃って呼び出されて、週刊誌のガセネタの件で江古田の詰問を食らったのだった。その時は江古田を脅して事無きを得たが、あの一件が彼女にどんな影響をもたらしたか。正直、あまり考えたくはなかった。彼女と特別な関係になってしまったら色々と困るから。
ただ長谷川には好意を抱いている年上の男がいるらしい。はっきりそう聞き出したわけではないが、多分当たっている。そして自分は彼女と学年こそ同じだが年齢は下の為、きっと守備範囲からは外れているだろう――
そんな都合の良い推測の下に、湊は委員会に顔を出すことにした。
放課後の時間、保健室に行くと長谷川は既にいた。江戸川は奥の小部屋に引っ込んでおり、サボってばかりの他の委員もいない。訪れる生徒もほとんどいない。いつも通りの、暇な委員会である。そんな中で、話は唐突に降って湧いた。
「私ね、また転校することになったの」
「!……なぜ!?」
「先月の雑誌……覚えてる?」
もちろん覚えている。『前回』と『今回』に起きた諸々の出来事は、ただ一つの例外を除いて細大漏らさず全て覚えている。『愚者』の記憶力は忌まわしいまでに優れているのだ。忘れたい事柄であっても、何一つ忘れられないほどに。
「あれをね……うちの親が見たの。やっぱり恐ろしい子だって。遠くの……全寮制の学校に入ることになったの」
例の週刊誌の件では、学校からは特に処分は下されなかった。だが週刊誌そのものは当然世間に流通したし、少々噂にはなった。学校から正式に何か言われることがなくとも、彼女の両親が週刊誌を知る機会はあっただろう。その結果がこれだと言うのか。江古田を脅すような半端なやり方ではなく、もっとはっきりした方法でもって徹底的に彼女の潔白を証明しておくべきだったか――
「決まったことなのか」
急激に湧いた後悔の念によってか、思わず視線や口調に厳しいものが混じってしまう。彼女は困ったように肩を竦めた。
「ごめんね……庇ってもらったのに、結局こうなっちゃった」
困惑顔の彼女は泣いてはいない。だが泣きそうな顔をしている。未だ流れていない涙の通り道、左目の下にあるほくろが、どこかの誰かを連想させる――
(いや、ちょっと待て。恐ろしい子って何だ? しかも、やっぱり……?)
後悔の念と、ほくろから始まった連想を抑え込んだ。そんなことを今さら考えても仕方がない。少ない言葉の裏側から、今からできる対処の方法を考えてみた。
あの記事に信憑性がないことは一目瞭然だ。そもそもの話、娘が悪い遊びをするから遠くの学校に転校させるというのは、筋が通らないのではなかろうか。門限を決めるとか部活や委員会をやめさせるとか、むしろ家に長くいさせるようにすべきではないだろうか。
(親と上手く行っていない……どころか、親に嫌われているのか?)
もしかすると彼女の両親は、単に娘を近くに置いておきたくないのでは。顔も見たくないと思っているのではないだろうか。厄介払いをしたくて、転校させようとしているのではなかろうか。その機会をずっと伺っていて、週刊誌の話を見つけるやいなや、渡りに船とばかりに飛び付いたのでは。ならば――
「寮ならうちの学校にもあるじゃないか。僕の寮にも、空き部屋はある」
家族から離れるだけなら、転校までする必要はない。寮に入ればよいだけだ。巌戸台分寮でも、ゆかり、順平、風花はそうした動機が少なからずあって入寮している。
(それに彼女は、もしかしたら……)
影時間やペルソナの適性を得る素質があるのではなかろうか。かなりの確度でもって、それを疑えた。
話を聞く限り、彼女の家庭事情はかなり複雑なもののようだ。そしてペルソナに目覚める条件は家庭に問題があること、という状況証拠がある。もっともコミュニティの担い手にはそうした人が数多くいるし、その誰もが適性に目覚めるとはさすがに思えないので、きっと条件は他にもあるのだろうが。
だが彼女ならあり得る。もしペルソナに目覚めたら、アルカナはコミュニティと同じ隠者に違いないから。タロットの解釈では隠者は愚者と深い繋がりがある。愚者と死神を同一人物とするならば、その同じ二人の間に立つ人物が隠者と言ってもよい。
これだけの要素があれば、少なくとも調査する価値はあるはずだ。美鶴辺りを上手く巻き込んで、『愚者』の大嘘も活用して誘導すれば、転校の話くらいなかったことにできる。たとえ桐条グループが適性を見出せなくても、強引に覚醒させることも不可能ではないはずだ。例えばファルロスに聞けば、方法の一つや二つは必ず出てくる。そう思ったが――
「ありがとう……でも、いいの。私、貴方と一緒にいたら……きっと……」
彼女は最後までは言わなかった。そしてこちらに背を向けて、保健室の備品の片付けや、床や机の掃除などを始めた。
「……」
結局この日は保健室を訪れる生徒はいなかった。誰もいない部屋の中で、会話のない二人の影だけが長い時間を過ごしていた。ただし影が重なることは一度もなく、微妙な距離がずっと置かれたままだった。
「おやおや、まだいましたね。今日はもう時間ですから、お帰りなさい」
そんな中、奥の小部屋から江戸川が現れた。
「ああ、そうだ。長谷川、これをあげましょう」
「……人形? かわい……くないですね」
江戸川が差し出したのは、毛糸をぐるぐるに巻いて作った人形だった。確かに可愛くはない。むしろ不気味と言って良い。顔の造作の辺りが特に。
「ヒヒヒ、可愛くては意味がない。こういうものは信心が大事です。タイのお守りのポクポンです。元はブードゥー教の人形で、災いを食べると言いますよ。新しい地へのはなむけです」
「先生……ありがとうございました」
「有里、送ってあげなさい」
それだけを言い残して、江戸川は再び小部屋に戻った。江戸川なりに、気を遣ったつもりなのかもしれない。
荷物を持って、二人揃って校舎を出た。考えてみれば、長谷川と二人で下校するのは初めてだった。6月から7月に学級新聞の仕事をした時も、一緒に下校はしなかった。男女を問わず随分な人数と一緒に下校してきながら、彼女とはこれまでその機会がなかった。そんな初めての状況にあって、互いに会話はない。しかし――
「有里君は、初恋っていつ?」
転校の話に続いての、この日二つ目の話題が唐突に降って湧いた。校門の敷居を目前に置いて、二人揃って立ち止まった。湊は思わず瞬きをして、反射的に答えを考えてしまった。なぜこんな質問をするのかを考えることなく、ただ質問の答えだけを考えてしまった。『愚者』らしくもなく。
(初恋……? いつだ? いや、誰だ?)
月光館学園に転入してくる前は、誰にも恋をしたことはない。では『前回』を含めて転入後で、自分は誰かに恋しただろうか。最初は誰だったか。ゆかりか風花か美鶴か。或いは千尋か結子か。
(違うな……)
あの五人には好きとも愛しているとも言った覚えはない。心の中で言った覚えさえない。酷い話だが、事実だ。ではアイギスか? それともエリザベス?
「ふふ、男の人に聞くことじゃないわね」
答えを受け取る前に彼女は微笑んだ。答えを期待していないのか、期待しているが聞きたくないのか。真意を隠す微笑みの仮面は、今も強固に付けられている。
「私、迎えが来てるから向こうの道なの。ここで……お別れ」
彼女はすっと右手を差し出してきた。やはり反射的にこちらも手を出して、力は入れずに優しく握る。彼女の手には文化祭でも触れたが、あの時は自制が全く効いていなかったので、その感触は初めてのような気がする。
彼女の手は温かかった。血の通った柔らかい、人間の手だ。少しだけ震えている。
「私はね……叔父さん。ふふっ、よくある話でしょ? だから、早く大人になりたいって思ってた……。毎日毎日夜空に祈ってた、あの頃の小さな私が懐かしいわ。いっそ戻ってしまえたらいいのに……」
「……」
沈黙した心の表層部分で、何かが硬く強張った。時間が戻って良いことなどない。実際に経験した身としてそう言ってやるべきかと思ったが、思っただけで言葉は出て来なかった。そうしているうちに、彼女は言葉を更に繋ぐ。
「あの人は……もういないの。遠くへ行ってしまったわ。後を追おうとしたこともあったけど、それも無理だったわ。でも私……やっと前に進めそう」
「……」
良くない流れである。話が明らかに不穏な気配を帯びている。それでいながら、なぜか言葉が出てこない。手を握る彼女の手が、手と一緒に口までも抑え込んでいるかのように。もちろん実際にはそんなはずのない、僅かな力しか込められていない手を引いて、彼女は体を寄せてきた。
唇が僅かに触れ合った。本当に僅かな、瞬きする間に終わる一瞬の触れ合いだった。
「ごめんなさいね。アイギスさんに謝っておいて」
彼女は手を離し、視線を外して俯いた。
「私ね……昔から自分の意見がない子って言われてた。それって、楽なんだ。何でも人のせいにできるから……いつだって、心のどこかで自分のせいじゃないって思ってた。だけど……私の人生に起こることは、自分の身に起きたこと」
「……」
「貴方と一緒にいたら……きっと私、もっと駄目になるわ。貴方なら……何でも庇ってくれそう。何からも守ってくれそうだから……」
「……」
沈黙を続ける心の下の方、言葉の及ばない深層部分から苦悶の呻きが上がっている。何かを言わねばならない。だがどうしても言葉が出てこない。言うべきことは分かっている。知っている言葉なのに、心の中をどれだけ探しても見つからない。
「だから……ここでさよなら」
彼女は今、素顔を隠す微笑みの仮面を外している。俯いているから見えないが、確かに外している。外しながら踵を返し、校門の敷居を跨いだ。自分と別れて、世間に紛れ込もうとしている。
このまま行かせてはいけない。何かを、何かを言わなければ。胸から腹から、体の中央を通る線のあらゆるところから力をかき集めて、閉じた喉を無理やり開き、硬直した舌を強引に動かした。
「沙織!」
やっと出てきた言葉は、名前だけだった。
「ありがとう……湊君」
敷居を越えた先で彼女は振り返り、微笑んだ。そしてその瞬間、時間が停止した。いつもの微笑みの仮面の下にあった沙織の本性は、やはり微笑みだった。真実を持たない『愚者』の心をも揺さぶるほどの、あらゆる宿命を飲み込んだ果ての微笑みだった。それが視界の中心に映った状態で時間が停止した。
『我は汝、汝は我……』
聞き飽きたいつもの言葉が白々しく、だが重く痛く心を突き刺してくる。だがどんなに痛くても、せめてそのまま停止し続けてくれればまだ良かった。しかし時が止まるのは一瞬だけ。隠者のコミュニティが真実のものとして認められた、その瞬間だけだ。宣告が終わると共に、時は再び動き出した。
「たとえ離れていても、貴方に他に大切な人がいても……絆が私たちを繋いでいる。そう信じてるわ」
彼女は再び踵を返して、今度こそ去って行った。風花のような、否、ファルロスのような言葉を残して。
そして彼女は歩く。振り返ることなく歩き続ける。真実を持たず放浪を続ける愚者と、放浪から帰ってきた隠者。アルカナが示す人生の縮図のように、それを逆の位置から見たように。よく似た二人でありながら、同じ場所、同じ時で触れ合い続けることはできないように宿命付けられている。
(何やってんだ、僕は……)
何をやっているのだろう。5月に委員会に入って以来、彼女と特別な関係にはなるまいと気を付けていた。それでいながら最後はこの有様だ。これでは単純に恋人になった方がまだ良かった。向かいの通りを越えた彼女の姿が見えなくなってから、そう思えた。思うと共に遅すぎた言葉が見つかった。
沙織が好き。だから行くな――
そう言えば良かったのだ。それなのに、何も出てこなかった。大嘘吐きの『愚者』のくせに。
(嘘……? 嘘って何だ?)
嘘とは何か。真意とは別のことと言うならば、真意とは何だろうか。磨き抜かれた仮面以上の本音が、心の中に実体として存在する。それはとても素朴で、誰にでも分かりやすい考え方だ。だがことはそう単純ではない。イゴールに褒められるほどの仮面を使い分ける名人にとっては違う。
何の実体もない『無色の仮面』。言葉を変えれば無気力症。それが湊の本性だ。それは即ち、本心がそもそも存在しないに等しい。だから湊はいくらでも嘘を吐くことができる。なぜなら湊の嘘は、嘘ではないから。コミュニティの人々に好意を寄せられるのは、彼らが嘘を見抜けないからではない。嘘が限りなく真実に近い、完璧と言っても過言ではないリアリティを持ってしまう。
コミュニティとは何であろうか。そして絆を教える『我』は何者であろうか。『今回』何度か思ったこの疑問に、答えがようやく見つかった。
我は汝、汝は我――
いつも言われるこの言葉が聞こえるのは湊のみだ。だが実は担い手も同じことを言われているはずだ。聞こえないだけで、言われてはいる。一つの存在である『我』が二人の人間を共に『汝』と呼ぶ。二つの存在である『汝』が一つの存在である『我』に呼ばれる。そしていずれの『汝』も『我』。言い方を変えれば、『彼は汝、汝は彼』。
ペルソナは『我は汝、汝は我』。シャドウは『我は彼、彼は我』。コミュニティは『彼は汝、汝は彼』。これらは言葉が違うだけで、全て同じ意味だ。絆を教える『我』とは、湊自身でありかつ担い手自身だ。即ちコミュニティとは、湊と担い手を無意識の領域において同化させるもの。言い方を変えれば、複数の人間の間で成立するペルソナだ。だからコミュニティの担い手は、ペルソナ使いと同様に家庭環境に問題があったり、心に傷を抱えている人ばかりが選ばれる。
(だから僕の嘘は、嘘にならないんだ。嘘が事実以上の真実になる……)
自分の言葉は相手自身の心から汲み取ったものを、口に乗せているだけのものだ。そうでなければ、それぞれ性格の異なる大勢の人からあんなに好意や感謝を寄せられるはずがない。今まで自覚したことはなかったが、それがコミュニティと言うものだ。
そしてそんな離れ業は、他の誰にもできない。数字のゼロのように、心の質量を持たない『愚者』だからこそ可能なことだ。『愚者』の仮面は、相手から見れば相手自身の顔、否、相手が望む顔なのだ。だからコミュニティの人々は、誰もが『愚者』に好意を抱く。何という不条理だろうか。
コミュニティで結ばれた絆は、嘘と真実の違いをなくす。だから成り行きに任せているだけだと、何人もの女と特別になってしまうのだ。つまり全ては自業自得。流される己が悪いだけだ。
心と言葉が同じとは、何と気持ち良いのか――
いつかの沙織の言葉が身に沁みる。
(僕には言葉と一致させる心が、そもそもないじゃないか……)
沙織に対しては意図しない言動を何度もしてしまっていたが、あれは共感から生まれたものだったのだ。何事も受け身な彼女に自分と通じるところを見出して、感じるものがあって、自分の方こそが彼女に好意を抱いていたのだ。だがそれを自分で理解できなかった。『愚者』には仮面ではない本当の顔が存在しないから、自分の心の動きの意味を、心の名前を自覚することができなかった。
それは何たる不幸だろう。何たる愚かしさだろう。思わず天を仰いで目を閉じた。
(僕の初恋は……委員会の、年上の同級生……)
既に別れてしまった以上、彼女の問いに答えることはできない。再び時間が戻らない限り。いや、たとえ戻ったところで言えるだろうか。言葉と一致させるべき心を持てる日は、今を何度繰り返せば来るのだろうか。
(何度やり直しても駄目だ……)
目を開いて前を見た。夕暮れの迫る中、伸びた校舎の影が差す校門の敷居がそこにあった。大勢の人々と何度も一緒に跨いだはずの、これまで跨いでも何の意味のなかった境界があった。
(もう……嘘は吐かない)
自分自身を持たない限り、襲いかかる不条理に流されるだけだ。言葉と一致させるべき心を、まずは持つことから始めよう。
『今回』コミュニティが築かれなかった千尋と結子はどうしようもない。彼女らには償うこともできない。だがゆかりと風花と美鶴は、まだ残っている。もし今後に彼女たちから恋人として求められたら、はっきり断ろう。たとえそれでコミュニティが破綻しようと、もはや構うまい。
以上、隠者コミュでした。
本作の戦車と隠者では、コミュとはそもそも何か、という問題を取り扱ってきました。戦車が極まった時に、コミュは不条理なものとして一つの結論を出しましたが、隠者ではもう一歩進めました。
『我は汝、汝は我』とはペルソナのセリフですが、同じことをコミュでも言われます。そしてコミュのランクはペルソナに直結します。それはなぜか……ということを考察した結果、シャドウとペルソナが同じものであるのと同様に、コミュもペルソナと同じではないのかと解釈しました。こうありたい姿がペルソナなら、こうありたい関係がコミュ。だから主人公は不条理なまでに、好意や感謝を寄せられるのだと。
不条理に痛恨の思いを抱いて、大嘘吐きの最低な男はとうとう自分を見直しました。ちょっとは真人間に近づきましたかね?