適当に生きたいだけなのに俺の個性がそうさせてくれない 作:論 外之助
あの、アベンチュリンのために聖騎士セット集めてるのに防御がメインステの遺物全く来ないんだが?
なんで?会心系集めてる時は馬鹿みたいに出るのに…
『いやー、無事勝てたね。良かった良かった』
「俺のケツは瀕死だけどな…!」
クッソォ…まだケツがジンジン痛むぅ……
ちょっとは力加減したっていいじゃんかよ……
「…負けた…!まさかケツバットであんなスピードが出るなんて…!」
「クッソ…デクに…負けた…!紅白野郎にも…!しかも普通科の…雑魚に…!」
「星穹…黎流…か…」
「飯田くん飯田くん!一位の人知ってる?」
「麗日くんか…。いや、彼について俺は何も知らない…だがヒーロー科以外の生徒にも警戒する必要があるようだ」
「マジィ!?バクゴー一位じゃねぇの!?」
「あ!あいつオイラが踏み台にしたやつじゃんかよ!」
「普通科の生徒さんかー!」
「何者かは分かりませんが…相当な手練のようですわね…」
「ボク……ヒーロー科で唯一決勝でれてない…☆」
「お……おお…青山…」
「ドンマイね。青山ちゃん」
数多くの人が俺の事を話題にしている。
なんかちょっと恥ずかしいな……でも今はそんなことよりケツ冷やしたい。
ちょ、誰か氷と水を……
「さあさあ!まずは第一種目お疲れ様!脱落しちゃった人も安心して!まだ見せ場は残されてるから!それじゃ!早速第二種目行くわよ!」
再びミッドナイトが壇上に姿を現し、ドラムロールが開始される。
「第二種目は〜〜〜〜〜〜!!これ!!騎馬戦!!」
騎馬戦?これまた面白そうなのを。
「ルールを説明するわ!制限時間は15分!複数人でチームを組んでポイントを競い合う競技よ!そして!ポイントは第一種目の順位を参照に与えられるわ!42位から5ポイント、41位が10ポイント……そして……
1位は1000万ポイント!!」
フムフム……は?
1000万?
聞き間違いでは……とミッドナイトに質問しようとしたがこの場にいる全員の視線が俺の方へと向けられていることに気がついた。
ちょ待てよ(キムタク)。なんでそんなにじろじろ見んだよ!
『ざわ・・・ざわ・・・』*1
『ざわ・・・』*2
『ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・』*3
唐突なカイジやめろ。
でも雰囲気出てるなクソが。
結局俺は1000万ポイントの所有が確定し、全員から
まだ騎馬戦は始まってはいないが、狙われるのは確定だろう。
もういい。なってしまったものは。
逆に考えるんだ。
制限時間いっぱい逃げられれば俺は決勝まで行ける。
そんでもって1位だ。
第一種目で約束してしまったんだ。全力で全種目1位狙ってやる。
しかし……
「まあやっぱりと言うか…だーれも俺と組もうとはしないよなぁ…」
そう。今はチームメンバーを選ぶ時間なのだが…誰も俺の元にやってこない。
というか俺が寄るだけで全員逃げていく。
そりゃそうだよな。
1000万ポイントがあれば決勝まで確定で進めるが博打がすぎるもんな。
俺だって1000万とかいうバカデカポイント持ってるやつとなんか組みたくないね。
しっかしまじどうするよ……
が・・・!ここで・・・!
『ざわ・・・!』
『ざわ・・・!』
『ざわ・・・ざわ・・・!』
悪魔的閃き・・・!
圧倒的・・・天啓・・・!
「すみませんミッドナイト」
「あら?どうしたの?」
「質問よろしいでしょうか?」
「言いわよ!なんでも聞きなさい!」
「チームメンバーなんですけれども……………」
「……なるほど!面白いわね!許可します!!」
言質取ったり!ハイ行けるゥゥゥ!!
「ありがとうございます!」
この時、多分俺は今世紀最大に悪い顔をしていたであろう。
ちなみにこの後サポート科の発目明という女子が食い気味に俺の元にやってきたがちょっと怖かったのでチームのお誘いを丁重にお断りした。というか走って逃げた。
『さあさあ!チームメンバー選びの時間はこれにて終了!待たせたなリスナー!いよいよ騎馬戦のスタートだー!ア・ゲ・テ・ケ!鬨の声ー!!』
『ちょっとは声量落とせ。子供泣くぞ』
『横でミイラマンがなんか言ってるが気にせず行くぜー!!さあ!出場選手入場……おいちょっと待てェ!?誰だあいつら!?』
『…マジで誰だ?』
この瞬間、観客及び司会、そして俺たち以外の出場選手は驚愕の表情を浮かべる。
なにか不思議なことでも起こってるんですかねぇ?(暗黒微笑)
ちゃんとルールに乗っ取って騎馬騎手合わせて四人のメンバーなのに。
それに許可は取ったぞ?『組めるのなら
一位・・・星穹チーム
騎手・・・サンポ
騎馬・・・アベンチュリン・トパーズ・星穹黎流
「アッハッハ!思っていたより早く出番が来たね!」
「うわぁ…!色んな人が見てる…!」
「ちょっと待ってください!なんで僕が出ないといけないんですか!?しかも騎手!?こういうのはもっと適している人が…」
「理由は簡単。さっき俺を大爆笑していた罰だ。後騎手に関してはお前が適任だと思った。存分に働け」
「それだったら花火さんだって…!」
「アイツに何やっても無駄だろ?」
「……そうですね…」
つべこべ言うな。
お前はもう騎馬戦に出る運命なんだよぉ!
『個性で召喚…!?いやこれアリなのか!?』
『…ミッドナイトさん、いいんですか?』
「面白いからアリよ!!」
今回の審判がミッドナイトってのが追い風だ。
あの人ノリがいい。
『えーと…まあなんか面白そうならいいか!そんじゃ!始めるぜ!!』
「一応聞きますけど…作戦は?」
「逃げる。全力で。逃げ続ければ確実に勝てるんだ」
「OK」
「アベンチュリンは防御に回って」
「了解」
「さあ始めるぞ!決勝戦への切符をかけた熱いバトル!第二種目騎馬戦!!レディ……ファイト!!」
スタートと同時に俺たちへと群がってくる敵チーム。
まあそりゃそうですわな。というわけで逃げ……
「…おわっ!?なんだこれ!?」
「ボンド…!?」
俺とトパーズの足に向けてボンドが発射された。
向かってくるヒーロー科のチームの仕業だな。
ボンドを飛ばす個性か。なかなか面白いな……。
「あー……こほん。そこの見目麗しきお嬢さん」
「ん?」
「いや〜本当に美しいですね。このサンポ、思わず見惚れてしまいましたよ」
「ん!?」
「どうです?この体育祭が終わったあとにお茶でも……」
「ん……?」
サンポがめっちゃ口説いてる。
ていうかさっきから『ん』しか言わないな……
無口なんやろなぁ。
「小大!乗っちゃダメだぞ!?」
「ん!」
「おやおや。残念ですねぇ…断るというのならば仕方がありません。ですがせっかくですので……あなたがお持ちのこのハチマキは貰っていくとしましょう」
「ん!?」
「あー!小大!お前ハチマキ取られてるぞ!?」
「いつの間に!?」
「ん……!!」
してやったり。
サンポを選出しておいて本当に良かった。
こいつ手先が器用だからな。まあハチマキに関しては奪っても奪わなくても構わん。
小細工、嘘八百、何でもござれ。それがサンポ・コースキよォ!!
ハチマキを取られたショックからか、小大さんチームは別のチームを攻めに行った。
「中々やるねぇ、君」
「感心している場合じゃありませんよ。騎馬戦はまだ始まったばかりなのですから…」
「その通りなんだよな…」
気合いを入れ直し、次はどう動くかを考えていた矢先、次の刺客が襲来してきた。
「やあ、初めましてだよね?僕はヒーロー科B組の物間寧人さ」
「うわ、胡散臭」
「開口一番酷くないかい!?」
黙れ黙れ!口を閉じろぉ!
俺にはわかるぞ!お前友好的に接して油断したところでポイント奪うつもりだろ!
舐めるなよ!俺が今までどれだけ胡散臭い奴*4と関わってきたと思ってんだ!
年季が違うんだよ!年季がァ!
「胡散臭さを磨き直してから来るんだな!」
「何の話だい!?」
「えーと…どうするの?」
「関わらないのが一番なんだよこういうタイプは!ていうかこのまま遠ざかろう。開幕挨拶から切り込んできたってことは遠距離の有効打ない、もしくはそもそも遠距離の手段がないんだろ」
「それを許すほど甘い訳ないよねェ!?」
案の定というかなんというか、物間チームは俺たちと真正面からやり合うつもりだな。
だが真正面からやり合うのは悪手だぞ!なんのためにトパーズ呼んだと思ってんだ!
「トパーズ!頼む!」
「任せて!出てきて!カブ!!」
トパーズの合図とともにサンポの頭上に豚のような可愛らしい生命体が登場。
次元プーマンのカブである。
トパーズを呼んだ目的、それはカブという手段を増やすためだ。
「なんだソイツ!?」
『あーっと!?星穹チーム不思議な子豚!?を召喚だー!!ていうか呼び出しすぎじゃね!?』
「カブ!お願い!私たちを守って!」
トパーズがカブに指示するとカブは車輪のように回りだし、物間チームへと襲いかかった。
「くっ!?円場!」
「任せろォ!」
しかし、腐ってもヒーロー科。
咄嗟の判断で仲間の個性を使ってカブの攻撃を防ぐ。
「へぇ、やるじゃないか。冷静に状況を判断し、未知の攻撃にもすかさず対処…ただの胡散臭い人じゃないって訳か」
「それあなたが言うの?」
「なんだいトパーズ?僕が胡散臭い人間に見えるって言うのかい?」
「私はあなたと付き合いが長いから特になんとも思わないけど…初対面の人から見たらあなたは充分胡散臭いわよ」
「ひどいなぁ!マイフレンドも何か言ってくれよ」
「トパーズに一票」
「マイフレンド?」
「呑気に会話しすぎだよねェ!?僕らのこと忘れてないかい!?」
あ、ごめん。でもこのままだったらお前たち負けるぞ?
どうやら空気を凝固させて壁を作ってるっぽいけどカブが徐々に削ってってる。
持久戦にもつれ込んだら俺たちが勝つのは明白だ。
だがそんな幻想は早々にうち破かれる。
そう。これはタイマンじゃない。
バトルロイヤルなのだ。
「……!?おい物間!後ろ!!」
「何!?」
「ポイントよこせやァァァァァァ!!」
なんと爆豪が単騎特攻してきた。
両の掌から爆破を起こして空を飛んでいるのだ。
これにより物間チームの状況は一気に不利に。
前門のカブ、後門の爆豪。
カブだけで手一杯だった故に突如飛来した爆豪に反応できる訳もなく、あっさりとポイントを爆豪に奪われた。
「このままお前の1000万貰ってやるよォ!!」
「おわっとこっち来たァ!サンポ!」
「おまかせあれ!」
勢いそのまま突っ込んできた爆豪に対処すべくサンポは自慢のナイフを横なぎになるように投げる。
爆豪の実力は第一種目で高いということが分かっている。
そんな男がナイフを投げつけられた時、馬鹿みたいに突っ込んでくることなんて無い。
「チッ!」
予想通り爆豪はサンポのナイフを危険と判断し、爆破で後退し避けた。
このままのポイント奪取は無理だと悟ったのか自分チームの騎馬へと帰っていく。
ちなみにナイフはブーメランのごとくサンポの手に戻った。
「おや、残念です」
「いや、いい。爆豪から離れられただけでも上出来だ」
「チィッ!切島ァ!あの召喚野郎のとこ行けやァ!」
「無茶言うなよ!他のチームの妨害でそれどこじゃねぇ!」
「一旦退避ー!」
「了解!」
「巫山戯んなァ!!」
よしよし。一旦は諦めたようだな。
『さあここで残り時間は半分だァ!!未だ1000万ポイントは星穹チームが保持!』
半分ね。やっとというかなんと言うか。
「おし。この調子で逃げ「そう簡単に行くかよ」…まあそうだよな…」
「マイフレンド。どうやら本命が来たようだ」
「分かってる。ここは一旦後退して…」
迎え撃つ準備をしよう。そう言おうした時、背後から黒い影がサンポのハチマキに向かっていることに気がついた。
「サンポ!姿勢低く!!」
「えっ!?のわぁっ!?」
あっぶな!超ギリギリで避けた!!
なんだあれ!?影!?鳥みたいな形してんな!?
『フミカゲ!ゴメン!トレナカッタ!』
「くっ…刹那の早業…!」
「でも惜しい所まで行った!このまま押し切ろう!」
「フッフッフッ!人間を召喚する個性!是非研究してみたいものです!」
「あれは確か…緑谷出久くん…でしたっけ?…黎流さん…これ…」
「ちょーっとまずいんじゃないかな…」
「フゥム…どうする?マイフレンド?」
「そうだなぁ……」
「勝負だ。星穹、緑谷」
一人は闘志を燃やし
「三人とも…行こう!!」
一人は勇気を奮い立たせ
「どうすっかなぁ…」
一人は困惑と共に笑みを浮かべる。
騎馬戦の残り時間…6分35秒
三つ巴の戦いが、始まる。
今回はちょい短い?
いや、前回と前々回がおかしいだけなんだ…
本当は一話5000文字程度で済ませるはずだったんだ…
でも書いてるうちに手が止まらなくなって…
などと被告人は供述しております。
ちなみに今回の騎馬戦に関して身長云々は触れないでいただけると幸いです。
調べたけどあまり詳しいのが出なくってね。
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