適当に生きたいだけなのに俺の個性がそうさせてくれない 作:論 外之助
ようやっとの投稿。
…うん。本当に申し訳ない!!
作者、受験生だから単純に書く時間がなかったんですよ…。
あと話考えるのに時間かかったってのもある。
でも受験に一段落ついたからこれから(多分)投稿再開していきますので何卒よろしくお願いします。
「…何はともあれ勝利だな。皆お疲れさん」
「黎流もお疲れ様!私は
「僕もそうしようかな」
「僕もですかねぇ」
「わたしも〜!」
そう言って個性の中へと四人は戻って行った。
ふと周りを見渡すと選手全員が俺の事を見ている。
まあ普通科の生徒が第一種目を一位通過すること自体アホほど珍しいことな上に第二種目まで一位通過なんだから当然っちゃ当然か。
『さあさあ!騎馬戦が終わったんで順位発表していくぞ!一位は星穹チーム!15分間よく1000万を守りきったァ!!二位は轟チーム!途中でいくつか奪ってたのが効いたか!?三位は爆豪チーム!実はこいつらも割と取ってた!そして四位はなんと二組!緑谷チームと心操チームだァ!っつーか心操チームいつの間にそんなにポイント稼いでたんだ!?三人でよー頑張ったァ!!』
心操?
聞いたことの無い名前が耳に入り、辺りを見回して見るとふと紫色のモジャモジャ頭の男子と目が合った。
…まあ今はどうでもいいか。
その後すぐに昼休憩を知らせるアナウンスが流れたのでやって来ました。
そう。みんな大好き食堂です。
「奢ってくださいよ。社長」
「ゴマをするなゴマを」
食堂に足を踏み入れた瞬間、星が出てきて揉み手しながら欲望をむき出しにしてきた。
ふざけるな。お前の分まで払ったらどんだけの金が搾り取られると思ってんだ。
俺の昼食代だって有限なんだぞ?
すると今度はおもむろに俺の右手を優しく握ってきて…?何する気だ?
「…どうしても…ダメ?」
「!?」
コイツ!自分の顔が良いってことを理解した上での上目遣い!!
何故だか分からないが今!!星がキラキラして見える!!
この姿だけ見れば美少女!!
どこに出しても恥ずかしくない美少女!!
普段の奇行が嘘のようだ!!
「……!ダメだ!!」
「…………うぅ……」
「やめろ!目をウルウルさせるな!絶対に折れんぞ!!」
クソッ!なんでこんなにも必死になっているんだ俺は!
百歩譲ってこの場が最終種目のステージだったらまだしも!
畜生!こうしている間にも星の
だが俺も男の1人!!ここで折れる訳には行かない!!
「……はぁ……仕方がないなぁ…」
「…何?」
なんだ?
急に諦めた…だと…?
おかしい。いつもの星ならもっとあの手この手を使って俺からたかろうとするのに…。
「この手だけは出来れば使いたくなかったんだけど…出てきて」
そう言って出てきたのは…白色で長い髪をした裸足で歩く美少女…クラーラだった。
そしてその瞳には何故か涙が溜まっていて…?
「先生。お願いします」
星がそう言うとクラーラは一歩前に出て俺に擦り寄った。
瞬間、俺の脳内でビービーと警報音が最大級の音を鳴らす。
俺の勘が告げている…!これはマズイ…と…!!
「…お兄さん…」
「あっ…あっ…ァァァ……」
「えと…ダメ…なんですか?」
「クッソが…結局余計に昼食代払う羽目になった…」
結論から言うとあのクラーラの神の如き上目遣いに俺は見事屈服。
星とクラーラに昼食を奢った。
アレはずるいだろ…誰が勝てるんだよあの上目遣いによォ…。
しかもクラーラは俺の個性で呼べる奴らの中でも常識人だから断りづらいにも程がある。*1
…もういいか、過ぎたことだし。
なんてことを考えていると後ろから肩をポンポンと叩かれた。
「おいお前、D組の星穹黎流だな?」
振り向くとそこに居たのは俺と同じ普通科の心操人使だった。
その眼には何かしらの確固たる意思が見て取れる。
「そうだけど?何?なんか用?」
「……!?なんでかからねぇ!?」
「は?かかる?何の話?…あ、個性の話?お前の言葉に反応することが条件?」
「ッ!……そうだよ。『洗脳』、それが俺の個性だ」
「へぇ、洗脳が個性か。良いもん持ってんじゃん。でも残念、こちとら世界最強レベルの洗脳*2を幼い頃から幾度もくらってるんだ。並大抵のやつじゃ効かないレベルの耐性が出来てるのか、はたまた年季の差かね」
「急にお前の身が心配になってきたんだが?」
「安心しろ。もう慣れた」
「慣れちゃダメだろ…」
それはそう。
あと今話しててわかったけどこいつ結構良い奴そうじゃん。
前にA組のヤジの中にいた時は怖いやつってイメージ強かったけどそうでも無さそうだな。
となるとただただA組に嫌悪しているだけか。
「んで、何の用?開幕洗脳から切り込んで来るとか物騒にも程があるだろ」
「…それに関しちゃ悪いと思ってるよ…お前がどんなやつか知りたかっただけだ」
「それって愛の告白?」
「黙れ、星」
急に出てきやがって。
もう絶対に奢らんからな。
あと口元拭け。ソースついてる。
「…なんも無い空間から突然出てきやがった…人間を召喚する個性とか聞いたことないぞ…」
「今のは召喚したって言うかこいつから勝手に出てきただけなんだがな…」
「銀河打者です。好きな物はゴミ箱、趣味はゴミ箱、恋人はゴミ箱だよ。よろしくね」
「なるほど、ヤベー奴だな?」
「ご名答……んで話はもう終わり?帰っていい?」
「……」
うーん…沈黙ではあるが、表情を見るにまだなんかありそうなんだよな。
まあまだ時間はたっぷりあるし、待つか。
後、星は話の邪魔になりそうだから個性の中に帰そう。
「…お前はさ…ヒーローになりたいのか?」
「え?絶対なりたくないけど?」
「何?…なんでだ?」
「だってヒーローってダントツで殉職率高いじゃん。そう易々と死にたくないんだわ。俺は適当にブラブラ生きて人生謳歌するのが夢なんでね」
「…お前なかなか珍しいタイプだな…普通はヒーローに憧れるもんなんだが…」
「そうか。でも俺自分でも思うんだわ…俺はヒーロー向いてないって」
俺は昔からそうだ。
人助けとか好きじゃないし、個性使って敵から市民を守ろうとかそんな気はさらさら起こらないし、オールマイトのようになりたいとか1ミリも思わない。
生憎と英雄になる気なんてない。
そんじょそこらにいる平凡な一般人でいいんだ。
自分が満足できる生を謳歌できるのならば、それでいい。
「そういうお前はヒーローになりたいのか?」
「………」
「…肯定ってことでいいんだな?」
「…仕方がないだろ…憧れたんだ…夢見ちまったんだ…」
「そうか。じゃあ頑張れ」
「は?」
「え?『は?』って何?俺一応、応援してるんだけど…?」
もしかして伝え方悪かったか?
確かに言い方がちょっと良くなかったか…。
「…俺…お前に初手で洗脳かけようとしたんだぞ?」
「んなもん俺の個性で呼べる奴らの性格とか人間性に比べたらまだマシだぞ」
「お前の個性、世紀末過ぎないか?」
「それはそう……話戻すぞ、お前ちょっと卑屈すぎるんじゃないか?俺はお前のことを高く評価するぞ?洗脳なんてすごい個性持ってるんだしさ」
「…初めてだな。
「自信持て。世界一洗脳を食らっているであろう男からのお墨付きだぞ」
「はは…なんだよそれ……ハァーア…なんか自分が馬鹿らしくなってきた気がするな…。でも…ちょっと元気でたよ」
「それは僥倖」
そう言うと、お互いに笑いあった。
心操の笑顔からは、先程までとは違い確かな自信に満ち溢れていた。
ひとしきりに笑ったあと、心操は帰って行った。
その後、第三回戦に出場する選手はミッドナイトの元に集められて試合の説明が行われた。
内容は
それに伴い対戦相手をくじ引きで決めた…のだがそれが始まる前に心操チームのメンバーだったA組の尾白とB組の庄田が棄権。
聞けば騎馬戦では彼らは自分たちが戦っているという記憶がほぼ無く、気づけばもう終わっていたのだと。
騎馬戦は間違いなく行われていた。だが彼らは自分の力でもないのにトーナメントに出場するのはおかしいと主張。
これを聞いた会場は一度騒然としたが青臭い展開大好きっ子のミッドナイトはこれを承諾。
よって繰り上がりでB組の塩崎さんと鉄哲が参戦した。
そして以下が対戦表である。
第一試合 緑谷・心操
第二試合 轟・瀬呂
第三試合 星穹・上鳴
第四試合 飯田・発目
第五試合 芦戸・塩崎
第六試合 常闇・八百万
第七試合 切島・鉄哲
第八試合 麗日・爆豪
そして直ぐに第三回戦…という訳ではなくレクリエーションが始まった。
これの内容はどこの高校にもあるふっつーの体育祭と同じだ。
大玉転がしだったり借り物競争だったりいろいろある。
だがこのレクリエーションは自由参加。
参加するもしないも個人の自由。
参加して次の試合の緊張をほぐすも良し、参加しないで精神統一したり作戦を練るも良し。
でもただ一つ予想外なことがあるとするならば……。
「峰田さん!上鳴さん!騙しましたわね!?」
「「チアガールサイッコー!!」」
ヒーロー科のA組女子が何故かチアガールの服装をしていることだ。
どうやら会話を聞くに峰田と上鳴という男子二名が結託して女子を上手いこと嵌めたのだと。
もちろんA組女子はほぼ全員主犯の二人を親の仇を見ているかの如く二人を睨んでいる。
しっかしよく人数分のチアガールの服余ってたな…ああ、あの八百万さんの個性か。
ホント便利な個性だな。
まあ物作るのにはなんか必要なんだろうけど。
「ここをこーして…それからあっちをこうやって…OK。ほぼ完成だよ」
『サンキュー!!セメントス!!野郎どもぉ!!ようやっとお待ちかねの最終種目!!ガチンコバトルトーナメントのお時間だァ!!』
マイクの宣言に観客は大盛り上がり。
これからこのテンションの観衆の中でタイマンを行うと思うと緊張が全身を駆け巡る。
だがそんな中でも不思議と少しだけワクワクしている自分がいる。
『ヨッシャ!早速始めるぜ第一試合!!成績の割になんだその顔!!ヒーロー科 緑谷出久!!
マイクの紹介と共にリングへと上がる二人。
すると心操がなんかブツブツ言い始めた。
ちなみに俺の隣では星が座っており、売店で買ったキャラメル味のポップコーン*3を貪り食っている。
「命乞いでも始めたのかな?」
「お前それは流石にライン超えてるだろ」
流石にあの会話してから命乞いだなんてことはしないだろうが…。
すると緑谷がいきなり
「なんてこと言うんだ!!」
と心操に向かって叫び出した。
瞬間、緑谷の体は銅像の如く動かなくなった。
多分心操が挑発やらなんやらしてたんだろう。
「にしても洗脳って決まればやっぱ強いよな…」
「流石定期的にカフカの洗脳を食らっている男。言葉の重みが違う」
「うるせえ」
『あら?もしかして遠回しに私をほめてくれてるの?』
「お前のは…さっきは洗脳とは言ったが…洗脳から逸脱してるって言うかさ…」
そう考えるとカフカの技って凄いよな。
心操のは反応することが個性発動の条件っぽいけど、こいつのは喋るだけだもんな。
あれ?もしかして俺の仲間ぶっ壊れか?
他の奴らも奇人が多いってだけで一人一人のスペックはバカ高いし…。
…と、そんなことは置いておいて今は試合を見よう。
心操の術中にハマった緑谷は為す術なく操られてフィールド外に足を踏み出す……ことは無かった。
突然緑谷の右手から爆発音のようなものが轟いたのだ。
「何が起こったの?」
「わからん…だか…今の爆発?で洗脳がとけたってことは確かだ」
心操にとっては予想外の出来事だろうな。
洗脳をかけた人間は正しく自分の操り人形。
そのはずがイレギュラーな出来事により根本から覆る状況。
「あいつの洗脳は確かに強いけど…その分弱点も明確だな。タネが割れたら対処は簡単なところ。声かけられても無言を貫き通せばいい」
「余程のことがなければ…ムグムグ…その状況だと…モグモグ…打開は難しいだろうね」
「食うか喋るかどっちかにしろ」
「黎流も食べる?」
「食べる」
その後は少々近接戦が行われたが、常日頃から体を鍛えているヒーロー科相手には分が悪いと言わざるを得ない。
最終的に緑谷が心操を背負い投げして場外に出し、試合終了。
「負けちゃったね。心操」
「だな……というか…緑谷はなんで心操の洗脳を突破出来たんだ?」
「さぁ?真相は本人のみぞ知る、ってやつでしょ」
そんな簡単に流していい問題かぁ?
……まぁ俺は博士でもなんでもないし、どうでもいいけど。
結果的に心操の凄さが数多くのプロヒーローの目に付いた。
これがあいつの夢の第一歩になることを願うばかりだな。
二回戦。
結論から言おう。ドンマイ!!
もうこれしか言うことがない。
瀬呂と轟というどちらもヒーロー科、かつ同じクラスという組み合わせでの対戦。
瀬呂が開幕テープを轟の体に巻き付けて場外に出そうとしたが、轟はその策を無に帰す程の巨大な氷壁を出した。
それに巻き込まれた瀬呂は為す術なし。降参した。
ちなみにミッドナイトもちょっと巻き込まれてた。可愛そう。
…うん!もう語ることなし!
そして三回戦。
ようやっと出番である。
『さぁさぁ行くぜ三回戦!スパーキングキリングボーイ!ヒーロー科 上鳴電気!
あ、ヤバイ。なんか超恥ずかしい。
見回す限りの人、人、人。
騎馬戦の時にはそこまで気にも止めてなかった観客たちの視線が集中していることがよくわかる。
「えーと…とりあえず対戦よろしく」
「おう!よろしく!普通科とはいえ連続一位のやつなんだ!手加減無しで全力で行かせてもらうぜ!」
話してる感じ…悪い奴では無さそうだな。
チャラいと言うか、陽気というか。
『両者準備OK!!んじゃ行くぞぉ!!』
『START!!』
「丹恒、任せた」
「了解した」
呼び出すは長い一本の槍を持った凛々しい男。
名は丹恒。
俺の個性で呼べるやつの中でもまともな奴。
そう。まともな奴だ。まともな奴だ。まともな奴だ。*4
これで一旦様子見しよっか。
「ハァ!!」
丹恒は一瞬で上鳴との距離を詰める。
「ウェ?」
何とも間抜けな面を見せる上鳴だが、時すでに遅し。
次の瞬間、みぞおちに丹恒の槍が直撃し、体をくの字に曲げてぶっ飛んでった。
無論の事ながら、殺さないように
が、ここで嬉しい誤算が起こってしまった。
「…あ」
そう。上鳴が場外に出てしまったのだ。
しかも当たったところが悪かったのか、ピクピクと体を跳ねらせてる。
さながらコイキングだ。
『えっ?あー…えっと〜……瞬殺!あえてもう一度言おう!瞬!殺!!』
あ〜…マジか…。
正直ガードするだろうな〜。って思った上での丹恒の攻撃だったから次どうしようか考え巡らせてたのに…。
終わっちゃった。しかもあっさり。
「…これで俺の役目は終わりか?」
「えっ?あっ…うん。終わり。お疲れ…丹恒…」
「役に立ったのならば本望だ」
ヤバイ。ホントまともなやつすぎて涙出てきそう。
今度飯おごってやろう。とびっきり美味いやつ。
『最後にもう一度言わせてもらおう!!瞬殺ゥゥゥゥ!!』
やめたげて!!上鳴のライフはもうゼロよ!!
おまけ 実は見ていたスヴァローグ
「うぉぉぉぉ!嫌だァァァァ!!奢りたくなぃぃぃぃ!!」
「お兄さん…凄い嫌がってますけど…」
「これは嫌そうに見せ掛けて照れを隠してるだけなんだよ。*5諦めて。私とクラーラに昼食を奢るのがあんたの運命なんだよ」
「ふざけんなぁ!!そんな運命認めてたまるか……ん?」
「………」
「あの壁からちょっとはみ出てるの…あれ…スヴァローグか…!?おい!スヴァローグ!!頼む!星を止めてくれ!ついでにクラーラも!!」
「……」
「…スヴァローグ…?スヴァローグさん!?」
「………」
「スヴァローグサン!?ナズェミデルンディス!!」
「…………すまない、これもクラーラの為だ」
「あっ、スヴァローグ…どっか行っちゃいます…」
「行くな!!おい!!ちょっと!?オンドゥルルラギッタンディスカー!!」
そして奢ったっていうね。
うん、久々にこれ書いたからか知らんけど所々『こんな感じやったっけ…?』って思うところがあるなぁ…。
はぁ〜あ…。サンデー引きたいなぁ。(唐突)
多分これから記憶の運命のキャラが増えていくよなぁ…。
だとしたらサンデーの株上昇するよなぁ…。トパーズがそうだったしさ…。
でもガチャ石がなぁ…。
アベンチュリン1凸しちゃったからなぁ…。
しかも後半限定停雲だし…バージョン3.0でマダム・ヘルタも来るし…記憶の限定キャラも来るし…。
多分だけどスタレ民、年がら年中どのキャラ引くかを迷う呪いをかけられている。