読んでくれてありがとうございます。
〜フリーレン視点〜
あいつは…ニトは、私が幼い時からずっと一緒に過ごしてきた。
少し大人びていて、それでいてガキっぽいところもある。
今まで一緒にいることが当たり前だと思っていた。
フフ…あの時のことは今でもすぐに思い出せる。
⭐︎✴︎★⭐︎✴︎★⭐︎✴︎★⭐︎✴︎★⭐︎✴︎★⭐︎✴︎★⭐︎✴︎★⭐︎✴︎★
その日も私はいつものように外に出て魔法の練習をしていた。
うーん…やっぱりまだ大きいものは浮かすのが難しい…
どうしたものか…
「うおーー!!それ魔法!?!?」
「うん。君は…」
「あ、俺はニト!俺の他に子供がいるのは知ってたけど、魔法使えるんだなー!名前教えてよ!」
「…フリーレン。別に、そんな凄いことでもないよ。」
「いやいやめっちゃすげーって!俺なんて魔力すら感じられねーもん。」
…この村他に子供がいたんだ。
魔法に集中してて気づかなかったや。
それにしても、私より魔力が少ない。
半分…いや、それより下かな。
「なぁ、俺も魔法使えるようになるかな?」
「…魔力があるから使えはすると思うよ。だけど才能は別。まずは魔力を感じられるようにならないと。」
「じゃあ魔力を感じ取れるよう稽古をつけて欲しい!」
「えー…めんどくさい。」
「たーのーむーよー!そこを何とか〜!」
「やだ。」
だけど、あいつは毎日こんな感じで頼み込むようになった。
しばらくして、根負けした私が魔力の感じ方を教えた。
といっても私もそこまで詳しく教えられず、自分の感覚を言葉にして教えたりした。
あいつは筋がいいのか、すぐ魔力を感じられるようになった。
「見えた!!俺の魔力見えたー!!!」
「よかったね……少なっ」
「少なくねぇし!?」
だけど、魔法の方は全然ダメで…
「全然できる気がしねぇ!!何で!?」
「才能の問題だよ。つまり、ニトは全然才能がないってこと。」
「ねぇひどくない!?俺は自分の才能を信じるし!!」
て言ってずっと魔法を撃とうとしてた。
家に遊びにいった時も…
「ニト。遊びに来…」
「フゥゥゥ…メラゾーマ!!メラゾーマ!!メラ「何してるの?」うおおおおおい!!ノックぐらいしろよ!!」
「ごめん。それで何してたの?」
「いや…その…魔力が暴走しそうで体外に放出しようとしててだな…」
「そんなに魔力ないでしょ。」
「バカァ!バカフリーレン!」
「…あ?」
「ゴメンナサイ…」
こんな風に意味がわからない奇行をしたりして、やっぱり魔力について教えたのまずかったかな?と思ったりした。
私はニトが魔法を使えなくても気にしないんだけど…
ニトは、私の魔法をキラキラした目で見てくる。
だから、ニトに魔法を見せるのが好きだった。
あいつは役に立たなさそうな魔法を見せても、決して「くだらない」とは言わず…
「『鼻毛を手を使わずに抜く魔法』だよ。」
「おー!!俺にかけてくれよ!!」
「はい。」
ブチッ!!
「すげぇ痛い!!攻撃魔法かよ!?」
と、毎回面白い反応を見せてくれる。
そして、この日もいつものように魔法を見せてあげようとニトの家に寄ろうとした。
!ニトの家から魔力が…!
何かあったらまずい!急がないと…!
「ニト!!なんか少し大きな魔力をニトの家の方で感じたんだけど!」
「おー!見てくれよ…こ…れ……」
ドサッ
「ニト!?しっかりして!」
ニトが倒れた!!
…魔力を体外に一気に放出したから魔力がなくなっている…。
魔力切れによる失神か…。
「もう…心配させないでよ。」
でもどうして魔力切れが起きたんだろう…?
辺りを探ってみると、魔法陣が描かれた紙がそばに落ちていた。
魔力の痕跡がある…。
これを使って何かをしていた?
何だろう…ニトが目を覚ましたら聞いてみるか。
そこからだった。
目を覚ましたニトに、注意しつつも何をしてたか聞きこうとした時…
ドガァァン!!
!?村に複数の魔力反応…!気づかなかった…!!
この村で戦えるのは私だけ…
「…ニトは逃げて。私が食い止める。」
そのまま私はニトの家から出て、外にいる魔族の前に立つ。
「ほう…生き残りか?全員殺したと思ったのだがな…まあいい。死ね」
来る…!
相手の魔法を、指の向きで場所を確認して右に避ける。
ドガァァン!!
不可視の魔法…そして直撃したところを爆発させているのか…
まずい…後ろにも複数の魔力反応。どうする…
複数相手にどう立ち回るか考えていたその時…
バンッ!!
ニトの家の方から大きい音がした。
「ニト!?」
「うおおおおお!!!!」
ズバッ!!
「ぐっ!!小癪な!!まだゴミがい…
ブワァァ!!
よ、よかった…。魔族がニトを攻撃する前に倒せた…。
「よし、このままいけ…
ドパァァァン!!
「え…?」
あ…
「ぐあああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ニト!!今助けるから…
ドパァァァン!!
一瞬だった。何が起きたのか理解できなかった。頭が真っ白になって何も考えられなかった。
「ニト…?ねぇ…?返事してよ…」
「フン…滑稽だな。魔力も少ない。反応も悪い。そのまま隠れて出てこなければいいものを…。まあ、死ぬのは変わらないがな。」
「……黙れ。」
「んん?何かいったか小娘?」
「……黙れって言ってるんだよ。」
そこから先はあまり覚えていない。ただ、こいつらを殺さなくちゃいけない気持ちでいっぱいだった。
「…殺さないでくれ。もう人は食べない。反省している。家族もい…
「死ね。」
ボウゥ!!!
すべて焼き尽くした。
焼き尽くしたはずだったのに…
「魔王軍の命令でエルフは皆殺しにする。…ほう。これをやったのはお前か?」
こいつらはまるで害獣のようにどこからともなく湧いてくる。
♢♦︎♢
「玉座のバザルト…こいつを殺したのはお前か?」
「……」
♢♦︎♢
あの後、私は大魔法使いフランメに拾われ、そのまま弟子になった。
魔族に村が襲われた次の日、私とフランメは村だった場所に戻ってきた。
あたりには見たことある人の遺体がいたるところに転がっていた…
事切れたニトも…
遺体をそのままにはできないので、フランメと一緒に埋葬した。
ニトの遺体を埋める時、私の心は限界だった。
「…っ…!助けられなくて…!守れなくて…!っごめん…っ!」
埋葬した後、フランメが周りに『花畑を出す魔法』を使い花でいっぱいにした。
「…何もないのはかわいそうだ。」とフランメは言っていた。
「…行こう。フリーレン。」
「……そうだね。はやく魔族を滅ぼさなきゃ。」
そして私は、フランメのもとで魔法使いの訓練、そして魔族を滅ぼすために村を後にした。
一回文章全部消えてガン萎えした。
頑張ったよ?
読んでくれてありがとう