魔法少女リリカルなのはInnocent ~デュエルの王女様~   作:ラモン

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※注意!

舞台はリリカルなのはInnocentですが、原作の10年後という設定になっております。
メンバーはなのは達が主役ではなく、ティアナ、スバル、そしてオリ主達となりますので、なのは達が主役じゃなきゃ嫌だ! と言う人にはあまりおすすめできません。
それでも良いという人は、ゆっくりしていってくださいね。





第1話『始まりの日』

 

 

 

 

 

 プレイヤーが体を動かすことで3D立体映像のプレイヤーキャラクターを操作する、革新的システムを誇る新しい体感型ゲーム、ブレイブデュエル。

 長らく低迷していたゲーム業界に、文字通り革命を起こしたこのゲームは瞬く間に日本を席巻した。

 稼働した数年後にはスポンサー付きの大会がいくつもが開かれるようになり、各地でブレイブデュエルを扱うゲームセンター、ゲームショップが増えていく。

 

 全国で展開されるブレイブデュエルの熱は高校生や中学生を中心にさらに熱く燃え上がり、ついには全国の高校・中学校でブレイブデュエル部が相次いで設立されていく。

 すぐに中学・高校生を対象とした部活動単位での全国大会が開かれ、ブレイブデュエルの人気は更に燃え上がる。

 10年という時間が過ぎる頃には、テレビ中継される夏の高校生最大のイベントが甲子園とブレイブデュエルの真っ向勝負となる程に人気は高まっていった。

 

 もちろん部活動以外の大会で成績を出すこともできたが、ブレイブデュエルに青春を燃やす中・高校生にとってこの夏に行われる全国大会で優勝することは一種の憧れとなり、更には職業としてプロのデュエリストが認められるなど、その先の展望を見せるにまで至る。

 こうしてブレイブデュエルは全国に浸透し、今や一大ムーブメントとなったのだ。

 

 

 これは、そんなブレイブデュエルに青春を賭けた少年少女たちの物語――。

 

 

 

 

●魔法少女リリカルなのはInnocent ~デュエルの王女様~

 第1話 『始まりの日』

 

 

 

 

 ――私の原点。

 

 

『このショッププレイヤーの人がカッコいいんだよなぁ』

 

『名前なんて言うんだっけ?』

 

 

 ――あの日、テレビ越しに見たあの人の姿。

 

 

『なんだよお前しらねーの? 高町さんだよ、高町なのはさん』

 

 

 ――その人を見て、まだ小さかった私が思った事。

 ――今でもはっきりと、鮮烈に思い出せるその時の気持ち。

 

 

 

《 決まったぁー! この瞬間、T&Hエレメンツ所属、高町なのは選手の全国優勝が決まりましたー!! 》

 

 

 

 

 ――――私も、いつかこの人みたいに!

 

 

 

 ◇◇◇◇◇

 

 

 

 ブレイブデュエルが稼働してから10年後、東京・私立海聖高校。

 高校・中学にブレイブデュエル部が発足するようになってすぐ行われた全国大会、そこで華々しい栄光を築いた実績のある高校である。ただしそれは昔の話。

 この高校に所属していたスター世代が卒業すると同時に、ブレイブデュエル部の成績は右肩下がり。

 一時期は東京最強の呼び声も高かったが、今ではその座を他の高校に奪われて久しく、近年はもっぱら過去の栄光だけの古豪などと呼ばれているくらいだ。

 

 だが、そんな古豪の私立海聖高校ブレイブデュエル部に入部しようとしている少女が2人。

 

 

「ほら、ティア急いで!」

 

「あぁもう! そんな急がなくても部室は逃げないわよ!」

 

 

 海聖高校の文化部棟へと続く廊下を、少女たちが走る。

 先導しているのは青いショートカットと活発さの溢れる瞳が印象的な少女、スバル=ナカジマ。今年海聖高校に入学したばかりの1年生。

 スバルは目を輝かせながら、もう一人の少女の手を取って我慢できないとばかりに前だけを向いて進む。ある種の強引さはあるが、それでも悪意の欠片もない彼女の顔を見ればそれも気にならない。

 事実、彼女に手を引かれているもう1人の少女も、溜息を付きながらではあるが足並みを揃えて走っている。

 

 

「そんな事言ったって、やっぱり早く入部したいじゃん!」

 

「別に走る必要ないでしょ……はぁ」

 

 

 スバルと共に走る少女の名はティアナ=ランスター。スバルと同じ1年生で、彼女とは中学の頃からの付き合いだ。

 オレンジ色の髪をツインテールにまとめ、気の強そうな言葉づかいが似合う釣り目でスバルを見やりながら、ティアナは我先にと走っていく友人に本日何度目になるかわからない溜息を吐いた。

 

 2人が目指しているのは、今は知っている廊下が続く先にある文化部棟の一室。

 そこにある海聖高校ブレイブデュエル部、その部室こそが、彼女たちの目的地。そう、2人はブレイブデュエル部へと入部するために、こうして廊下を走っているのだ。

 

 

「楽しみだなぁ、名門・海聖高校ブレイブデュエル部!」

 

「って言っても、海聖が強豪って言われてたのはずいぶん前の話よ?」

 

「そうかもだけどさ~、あたしにとっては憧れなんだよ! なんったって――」

 

「“あの”高町なのはさんが所属してた部活なんだから、でしょ。耳にタコができるくらい聞いたっての」

 

 

 キラキラと目に星さえ浮かべてうっとりと話す友達のセリフを遮り、ティアナがげっそりとした顔で言葉を返す。

 なにせ中学で同じクラスになり、お互いがブレイブデュエルをやっていると知ってから、それこそ毎日のように聞かされてきたのだ。ティアナでなくともいい加減にしろよと思うものだろう。

 

 

「あたしの原点だからね! あの時の感動は、今でも鮮明に覚えてるよ!」

 

「はいはい」

 

「あれから毎日ブレイブデュエルをやって、少しでもなのはさんに近づけるように頑張って。

 そして、こうして無事に海聖高校に入学できた! だからもうこれはブレイブデュエル部に入るしかないよね!」

 

「はいはい」

 

 

 自分を手を引いて走りながら熱弁をふるうスバルの言葉を右から左に聞き流し、今晩のメニューはどうしようかな、とまったく別の事を考えるティアナであった。

 さて、そうこうしているうちに文化部棟へと続くそこまで長くない廊下を渡りきり、目的地である文化部棟へとたどり着いた2人は一度足を止める。まだ入学して日が浅い2人にとっては、初めて足を踏み入れる場所。勝手がわからないということもあり、さすがにむやみやたらと歩き回るのは気が引けた。

 

 

「えーと、ブレイブデュエル部は……」

 

「文化部棟の2階、一番奥のところよ」

 

 

 入口であたりをキョロキョロと見回すスバルに、案内板を眺めて呆れたように返すティアナ。文化部の部室がどこにあるのかを分かりやすく書いてある案内版を見れば、2階の一番奥に『ブレイブデュエル部』という文字が彫られている。

 それを確認するが早いか、スバルは再び目をキラキラと輝かせ、今度はティアナを置いて2階へ続く階段を駆け上がっていく。どんだけ楽しみだというのだろうか。

 

 

「あ、こらスバル! ちょっと待ちなさいよ!」

 

 

 自分を置いていったスバルを追いかけ、なんで放課後にこんな走らなければいけないんだと頭の中で愚痴を零しつつ2階へと続く階段を駆け上がるティアナであった。

 

 

 

 ◇◇◇◇◇

 

 

 

「……」

 

「……」

 

 

 ほどなく、2人は案内板で確認したブレイブデュエル部の部室前へと辿り着いていた。

 まぁ案内板を見たのだし、探す必要もなくあっさりと部室は見つかった。しかし、目的の場所を見つけたというのにスバル達の表情は優れない――というよりは、茫然としていると言うべきだろうか。

 その原因は、今日ここに来た最大の目的であるはずのブレイブデュエル部……正確に言うならば、その部室の扉が原因であった。

 

 

「ティア、本当にここ?」

 

「まぁ……そうでしょうね。ブレイブデュエル部って書いてあるし」

 

 

 2人の目の前にある扉には、ここが目的地である事を示す『ブレイブデュエル部』と彫られたネームプレートが飾ってある。しかしながら、そのネームプレートがかけられている扉はボロボロの木製で、部室の広さも近くにある他の文化部と比べてみれば半分ほどしかない。

 いくら最近はあまり目立った活躍が無いとは言え、過去には全国に名を轟かせた『名門』の部室としては、あまりにも貧相すぎるその部室を見れば、なるほどティアナ達が訝しむのも無理からぬことだろう。

 

 

「てか、これ部室じゃなくて物置きじゃないの?」

 

「いや部室棟にあるんだし、部室だと思うけど……」

 

「そうよね……」

 

 

 どう好意的に見ても物置きにしか見えないブレイブデュエル部の部室に、スバルもティアナもしきりに首を傾げる。

 一応意識の上ではここが部室なのだろうと思っているのだが、やはり心のどこかで認められない部分もある。なにせ海聖高校と言えばブレイブデュエルの名門だった学校だ。

 そのブレイブデュエル部の部室が物置きだったとなれば、そりゃあ誰だって認めたくはない。

 

 

「……どうしよっか」

 

「入るしかないでしょ。書いてあるんだし」

 

「だよね」

 

 

 とはいえ、案内板にも書かれていたしネームプレートもある以上はここが部室だと判断するしかない訳で。

 ティアナもスバルも、この海聖高校ブレイブデュエル部に入る事を目的としてこの高校を選んだのだ。多少部室の見た目が悪かろうと、例え本当に物置きだったのだとしてもここで諦め踵を返すという選択肢は取れなかった。

 2人はお互いの顔を見合わせると、一度だけ頷いて決心したような表情になると2人同時にドアをノックする。

 

 

『すいませーん、今月の友達料金の徴収なら明日まで待ってくださーい』

 

「……は?」

 

 

 しかしそのノックに返ってきたのは、いじめられっ子のような台詞と間の伸びたやる気の無い声。想像だにしてなかった返答に、思わずティアナが間の抜けた声を出す。

 

 

『友達料金の値上げならお断りしてまーす。すみやかにお引き取りくださーげぼっふっ!?』

 

『お前は馬鹿か! 新入部員かも知れないのになぜそんなアホな返事を!?』

 

『えー、こんぐれーご愛敬じゃんよー』

 

『面白い事を言うな。駄賃として拳をくれてやるから、もう一度言ってみろ』

 

『殴られるとわかってて言う訳ねーだろバーカ』

 

 

 続けて聞こえてきた悪ふざけとしか思えない台詞と打撃音、そして不穏さ満点の台詞に、今度こそティアナとスバルは言葉を失った。もう一度お互いの顔を見れば、「帰った方がいいんじゃないか」という感情がありありと見てとれる。

 なんというか、2人とも直感的にこれ以上関わるとロクな事にならないと感じたようだ。

 しかし。だがしかし。

 

 

「し、失礼しまーす」

 

 

 2人の……特にスバルの情熱はここまで来ても折れる事はなかった。

 頬をひくつかせながらも、スバルは不穏な声がしている扉を開け、一言そう断って中へと入っていく。

 

 

「だからお前は……おっと」

 

「んあ?」

 

 

 おずおずと扉越しに中を覗き込むスバル達が見たのは、部屋の奥……窓際の方から自分たちを見ている2人の少年少女の驚いた表情だった。

 

 

「……」

 

「……」

 

 

 

 お互いに見つめあいながら一言も喋らない4人。何とも言えない緊張感の流れる室内とその入り口で、4人は固まったまま暫しそのままの体勢でお互いを見つめる。そうして10分ほどが経っただろうか、その沈黙を唯一の男である少年が破った。

 

 

「……あれで帰らないとかすげぇなオイ、逆に馬鹿だろ」

 

 

 寝癖などが付きっぱなしでボサボサの金髪を揺らしながら、少年はドアの隙間から自分たちを見ているスバルとティアナを眺め、その青い瞳に楽しげな感情を浮かべて笑う。

 

 

「馬鹿はお前だ……はぁ、折角の新入部員かもしれないと言うのに」

 

「新入部員? ないない。チンクも俺も、全然勧誘とかしなかったじゃんよ」

 

「そうだな、お前の課題を手伝ったせいで勧誘時間に何にもできなかったものな。

 だから私はあれほど課題はきちんとこなせとだな……」

 

「あーはいはいはいはい」

 

 

 そんな少年の言葉を聞いて溜息を漏らす者が1人。

 今しがた少年にチンクと呼ばれ、彼の隣りに立つ小学生と見間違ってしまいそうな程に小柄な少女だ。腰の下まで伸びた銀色の髪と、右目を隠している眼帯が特徴的で、しかし少年よりもよっぽど大人びた態度で彼を窘める。

 チンクの言葉を聞いて、そういえばそうだなとスバルとティアナは思い返した。

 

 海聖高校は新入生の入学式の翌日に、1日丸ごと使って大々的に部活の勧誘時間を作っている。

 この時にほとんどの部活が、自分たちの部活の魅力を最大限アピールして新入部員獲得を目指すのだ。

 しかし、スバルとティアナがどれだけ必死に探しても、ついぞブレイブデュエル部の勧誘を見かけたことは無かった。少女の言うとおりそもそも参加していなかったと言うのなら、それもなるほどと頷ける。

 

 

「はい、は一度だ! 大体お前がそんなだから新入部員もめっきりこないんじゃないか!」

 

「それは俺のせいじゃないだろーよ。なぁ、そこのお二人さんもそう思わねぇ?」

 

「へっ!?」

 

「ふぇ!?」

 

「あ……ご、ごほんっ!」

 

 

 入学式の翌日の事を思い出して「なるほどなー」と呆れていたところに突然話題を振られ、スバルとティアナは思わず素っ頓狂な声を出した。

 それでようやくチンクも彼女達の存在を思い出したのか、声を荒げていたのを誤魔化すように一度だけ軽く咳払いをすると――

 

 

「いらっしゃい。ここはブレイブデュエル部の部室だが、何か御用かな?」

 

 

 ――とまぁ、何事もなかったかのように優雅な仕草でそう尋ねた。

 もっとも、見知らぬ人の前で声を荒げたのが恥ずかしいのか耳まで赤くなっているので、いまいち取り繕えてはいないのが可愛らしい。

 

 

「今更そんな優雅ぶっても手遅れだろ、常識的に考えて」

 

「うるちゃい!」

 

「……しかも噛むし」

 

 

 よほど図星を突かれたのが恥ずかしいのか、チンクはますます顔を赤くして少年を睨みつける。

 とはいえ小学生と見間違うほどに小柄な彼女の視線は、どれだけ鋭くても迫力には欠けてしまい、視線の先にいる少年は特に表情も変えずへらへらと笑い続けるだけ。

 これ以上は何を言い募っても無駄だと悟った彼女は視線を少年からスバル達に向け、やや引きつった笑みを浮かべながらもう一度問いかけた。

 

 

「そ、それで2人は何の御用かな? 見たところ新入生のようだが……。

 あぁ、部室の場所がわからないというのであれば案内するぞ」

 

「いえ、そういう訳では……」

 

「一年C組のスバル=ナカジマですっ! ブレイブデュエル部に入部しにきましたっ!」

 

 

 入部しに来たというのに、延々とそれを言う機会を逃し続けていい加減焦れていたのだろうスバルが、チンクの問いに対して言葉を濁すティアナの声をかき消すように大きな声でそう宣言する。

 その場にいた3人が思わず言葉を失う程の大声量に、他の部室から何人かが「なんだなんだ」と顔を覗かせる。

 そうなれば、ブレイブデュエル部前の廊下にいるスバルとティアナは当然ながら注目の的になる訳で。そんな状況に立たされたティアナは顔を真っ赤にし、すみませんすみませんと何度も頭を下げてから、どこかやり遂げた顔で満足気に鼻息を荒くしているスバルの襟首を引っつかみ、ブレイブデュエル部の部室へと飛び込んだ。

 

 

「この馬鹿っ! なんて声出してんのよ!」

 

「だ、だって! なんかこのままだとずーっと入部できそうになかったからぁ……」

 

「だからってもう少し手段を考えなさいよ!」

 

「うぅー……ごめんなさい」

 

 

 部室に入るやいなや、ツインテールを逆立てんばかりに目を吊り上げてスバルを叱るティアナ。

 最初こそ口を尖らせて反論していたスバルだったが、猛烈な彼女の怒りを前にその語尾はだんだんと小さくなり、最終的には涙目で謝罪することになってしまった。

 

 

「あんたは本当に中学の頃からもうっ!」

 

「うえーん、ごめんってばぁ~」

 

 

 まぁ、いきなりあんな注目の的となれば怒るのも無理はない。

 しかしスバルの言うとおり、あのままだったら結局いつまでも部室にすら入れなかったろうな、とはティアナも思っていたところだったので、実際はそこまで怒っていなかったりする。

 だがあっさりと許してしまえば、スバルはきっと反省しないだろうなと心を鬼にして怒っている次第だ。

 

 

「……なんだろうか。あのオレンジ髪の少女にとても親近感を感じる」

 

「あー。苦労人ポジっぽい雰囲気出てるわー」

 

「私の苦労のおよそ9割はお前のせいなのだがな」

 

「はっはっは。んで、そっちの青髪ちゃんは入部希望なのはわかったけどよ。オレンジちゃんも入部希望かい?」

 

 

 スバルを叱るティアナに謎の親近感を覚えつつ自分を睨むチンクの言葉を受け流し、少年はティアナに向けてそう尋ねた。スバルが入部希望なのは本人が公言したのだからそうなのだろうが、ティアナについては言葉を濁していたこともあり、もしかしたら付き添いなのかと思ったからだ。

 

 

「え? …………あー、はい。私も入部希望です」

 

 

 尋ねられたティアナは一度どう返事をしようかと言葉に詰まり――ぶっちゃけ半分くらいは入部をやめようかと考えていた――その後で、観念したように肯定の返事をする。

 たぶんここで違うと言おうものなら、またスバルが騒ぐだろうことは目に見えたし、何よりここまで来てやめるのも馬鹿らしいと思ったのだろう。

 

 

「……ふむ」

 

 

 その答えを聞いた少年が、楽しげに息を吐いてから片眉を上げ口を開く。

 

 

「うちの評判は聞いてるだろ? 過去の栄光だけの古豪、今となっちゃ昔の栄光なんざ見る影もねぇ。

 大会でもロクな成績は残してねぇし、閑古鳥が鳴くぐらいに暇ーな部活だ。それでも、入部するかい?」

 

「もちろんです」

 

「それを聞いて逃げ出すくらいなら、まずここに来てませんっ!」

 

 

 自分たちを試すような問いかけに、最初にティアナが短く簡潔に。

 次いでスバルが目を輝かせながら諸手を挙げて元気よく返答する。2人ともそんな噂は百も承知だし、スバルに至ってはそれでもと無理やりこの高校に進学したくらいなのだ。

 今更尋ねられたところで、返事など決まっている。

 

 

「はは、こりゃひやかしって訳じゃなさそーだな。チンク

 

「頼もしいじゃないか。私は嫌いではないぞ」

 

「俺も嫌いじゃねぇわ、おけおけ。青髪ちゃんとオレンジちゃんが本気ってのはよーく伝わった」

 

 

 まっすぐに見つめるティアナとスバルの瞳に楽しげな笑顔を浮かべ、チンクと少年は嬉しそうな表情で立ち上がり、その手をスバル達に向かって差し出し――

 

 

「ようこそ、海聖高校ブレイブデュエル部へ。

 俺が部長の高峰 隼人(たかみね はやと)だ」

 

「私は副部長のチンク=スカリエッティ。歓迎しよう、2人とも」

 

 

 頬笑みながら、そう挨拶するのであった。

 

 

 

 

 




はじめましての人ははじめまして。
名前を聞いたことがあるという人は、お久しぶりのラモンです。
何となくで始めてみました、ティアナとスバル、そしてオリ主を主軸に置いたリリカルなのはInnocentの二次創作。
第1話、導入部の導入部ということで駆け足でやっていきましたが楽しんでいただけたなら幸いです。

ちなみにこの先どうなるのかは割と考えてません。テニプリみたいな感じになるんじゃないかな、うん。
まぁ楽しんでもらえるように頑張っていきたいと思います。

更新は月1~2回……かなぁ。
やる気があったらもうちょっと増えます。あんまり期待せずにのんびりまったりお待ちくださいませ。


それではまた、次のお話で。

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