ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版~メインストーリー事変~ 作:天野空
何度破壊しても最後は自爆まがいな攻撃で、るしあDEへと攻撃は届かない。
そして、そんなるしあDEへの攻略を考えついたあなた達は、はたしてるしあDEを倒す事ができるのか?
俺は鬼斬丸を構え前に一歩出る。
その横にはリグロスファイブのレッド、莉々華ちゃん。
「では、行きます!」
俺の声に3人が頷いた。
俺と莉々華ちゃんがEVEに向かって走り出す。
EVEはそれを迎撃しようと口から紫の気弾を吐き出す。
「させない!」
それを俺達の後ろから魔法銃で撃ち落とすフレアさん。
(助かる)
俺と莉々華ちゃんはEVEの間合いに入った。
「ガァァァァァァ!」
EVEの2本の腕が俺に向かって振り下ろされる。
(普通ならリスポーンする一撃だろうけど、今の俺なら!!)
俺の意思に反応して赤竜帝の小手が反応しフル解放される。
赤き竜騎士になった俺は、鬼斬丸をふるう。
「【八葉】!」
左右4つずつの斬撃が、迫る腕を切り裂いた。
「ギヤァァァァァァ!!」
叫び声を上げてEVEがこちらに口を大きく開いて向ける。
「させない!!」
俺の背後から飛び上がり、莉々華ちゃんは作戦通りにバズーカを、その大きく開いた口に向かって発射した。
その反動で後ろに吹き飛ぶ莉々華ちゃんの足を俺は掴んだ。
バズーカの弾はEVEの頭を吹き飛ばす。
俺は莉々華ちゃんと共に背後に反動を使い跳んでいた。
ダン!
俺の跳んだ下を通すようにフレアちゃんが魔法銃をEVEに撃ち込む。
しかし、それを予想通りにEVEが自爆して相殺した。
「ぺこらちゃん!」
「任せるぺこ!!」
俺と莉々華ちゃんの前に飛び出すぺこらちゃん。
凄まじい自爆の爆発の中、ぺこらちゃんは一歩一歩前に進む。
「ぺこらちゃん、がんばれ!」
俺もぺこらちゃんの後ろについて、背後から押す。
「ぐぐぐ!!」
「さっきより爆発が長い」
莉々華ちゃんの言うように、爆発がなかなか収まらない。
「くぅあ~!
この期に及んでぇぇ!」
ぺこらちゃんが叫ぶ。
(EVEも必死で抵抗しているんだ。
でも、このままじゃ、ぺこらちゃんの勇者力が…)
盾から光の壁を作り対抗しているぺこらちゃんだが、幸運眼の力を使っている。
(そんなにもたない)
EVEの姿は消え、るしあDEの姿が現れる。
しかし、るしあDEからはまださっきの爆発の力を出し続けていた。
「だ、ダメぺこ」
ぺこらちゃんが片膝を地面につける。
「ぺこらちゃん」
「莉々華がどうにか…」
莉々華ちゃんが前に出ようとする。
しかし、ぺこらちゃんが止める。
「もう、そんな力残ってないぺこでしょ」
「う…」
(確かにさっきお金がって言ってた)
「万事休すか?
後少し、後少しで届くのに」
俺は拳を握り爆発の先を睨んだ。
「くそ!!」
「間に合ったぁ!」
俺の叫びと同時に声が背後から聞こえた。
『え?』
俺と莉々華ちゃんは横を見た。
そこには頭から滑り込むように現れる。
見たことのある姿。
「リグロスグリーン?」
「らでん?」
俺と莉々華ちゃんの声にサムズアップするリグロスグリーンことらでんちゃん。
「マリン船長先輩!!」
らでんちゃんはそう叫んで、ぺこらちゃんに向かって青い宝石を投げた。
宝石は空中で砕け光を放つ。
そして、その光から彼女が現れた。
「よくやったらでんさん。
ぺこら、またせたね」
船長はぺこらの肩に手をのせる。
「いいところばかりとろうとするの止めるぺこ」
悪態つきながらぺこらちゃんは、マリンちゃんの顔を見て微笑んだ。
「褒め言葉と受け取るわ。
エンペラーターーーーイム!」
マリンちゃんは目につけた眼帯を取る。
黄金の眼が光輝く。
ぺこらちゃんを共に包み込み、エンペラータイム。
無敵の壁が出来上がった。
「ど、どうして船長が?」
「詳しいことはあとあと」
「でも、これで前に進める」
「その必要はないんだなぁ」
俺の言葉にマリンちゃんが答える。
「どうして?」
マリンちゃんはゆっくりと上を指差した。
俺は上を見る。
そこには小さく何かが落ちてきていた。
「ドンピシャだぁ!!」
落ちてくる誰かが叫んでいる。
「やばい、またEVEを纏う」
背後からフレアちゃんの悲痛な叫びが聞こえる。
「大丈夫、間に合うって、あの子達なら」
そうマリンちゃんは呟いた。
「そうだ、これ使えって言われてたんだ」
落下している奏は、懐から青い宝石を出した。
「お願いします、ノエル先輩~!」
奏が投げた青い宝石が割れ光が溢れ出す。
そして、現れたのは白銀の騎士だった。
「あれ?
ここどこ?」
白銀の騎士、ノエルは辺りを見回すが、そこは果てしない空。
「ノエル先輩!」
「あ、奏ちゃん」
「実はかくかくしかじかで…」
慌てて身振り手振りの奏を見て、ノエルはゆっくり頷き「わかった」と答えた。
そして、2人は落ちていく。
行き先は1つ。
彼女達が倒す相手へ。
「うわぁぁぁぁ!」
「きゃっほ~~!」
それは白とオレンジで出来た螺旋の流星だった。
賑やかに落ちてくる星は、まだ爆発のエネルギーを放ち続ける、るしあDEに向かっていた。
「大丈夫なんですか?
あれ」
俺は流星を見て言った。
「ま、あの2人だったらね」
マリンちゃんはくすっと笑う。
『ユニゾンキ~~ック!』
叫ぶ流星。
マリンちゃんの言う通り、流星は爆発エネルギーを貫き目標に到達した。
俺は見た。
2人の蹴りがるしあDEの胸に当たるのを。
そして、るしあDEが背後に大きく吹き飛ぶ。
「とうちゃ~く」
「ああ、びっくりした」
蹴った後、バク転をしながらこちらにきた奏ちゃんが、両手をピッと上に上げて着地する。
ノエルちゃんはそのまま走ってこちらに合流した。
「おつかれさん」
ノエルちゃんにフレアちゃんが苦笑しながら言う。
「いぇ~い」
奏ちゃんは莉々華ちゃんとらでんちゃんとハイタッチしていた。
「さて、ノエルも来たしいけるね、ぺこら」
マリンちゃんがぺこらちゃんに声をかける。
「任せるぺこ」
ぺこらちゃんがバシッと手を胸の前で合わせて、モニターの前に立つ。
『え?』
モニター中のるしあちゃんが不思議そうにぺこらちゃんを見ている。
「第三世代組は4人集まれば5人集まってるのと同じぺこ。
というわけで、おりゃぁぁ~」
ぺこらちゃんが勢いよく手をモニターに突っ込んだ?
『え、え、ちょっと?』
焦るるしあちゃん。
「そ~れ!」
『きゃぁぁ」
るしあちゃんがモニターから引っ張り出される。
「えええ、こんなこともありなのですか?」
びっくりするるしあちゃん。
「もちろんぺこ」
胸を張るぺこらちゃん。
「さて、これで第三世代組が集合っと。
じゃ、例のやついきますか」
マリンちゃんは第三世代組の4人に向いて言った。
頷く4人。
「では、露払いはらでん達が」
リグロスファイブの3人はそういうとるしあDEに向かう。
るしあDEはもう気を纏うのを止めたのか、天に咆哮して自分の周りに小型のEVEを生み出している。
「るーちゃん」
「うん、わかったぺこら。
来て、【死屍累々】」
るしあちゃんの手に禍々しい気を放つ包丁【死屍累々】が現れる。
「勇者の剣よ」
ぺこらちゃんも勇者の剣を前に出した。
「サモンアンデット」
るしあちゃんの言葉に地面から骨が無数に浮き上がる。
そして、勇者の剣と【死屍累々】を取り込みバスターソードに変化した。
「エンペラーマリンは告げる。
【皇帝眼】の力をノエルに譲渡する」
マリンちゃんを包む金色の光がノエルちゃんを覆う。
『ノエル』
ぺこらちゃんとるしあちゃんに言われて、ノエルさんがバスターソードを掴んだ。
禍々しい気を放つバスターソードだが、【皇帝眼】の力を受けたノエルさんにそのダークな気の侵食はない。
「仕上げ。
魔法剣【フレア】!」
フレアさんの放つ異世界魔法がバスターソードを包む。
『ノエルいける』
四人の声に頷くノエルさん。
「あと、一声欲しいな」
ノエルさんが俺を見た。
「はい、ノエルさんやっちゃってください。
がんばれ~!」
俺は力一杯応援した。
「ありがとう、これで元気数万倍だぁ~!
【金剛眼】」
ノエルさんの眼が光る。
白銀の気がノエルさんを包んだ。
「そして、黒騎士バージョン」
ノエルさんの衣装が黒の鎧に変わる。
(いろいろと過激な衣装だけど…)
「よし、いくぞ~!」
ダッとノエルさんがるしあDEに走る。
るしあDEが生み出した小型のEVEを、リグロスファイブの3人が押し退け道を作る。
『いっけ~!』
みんなの声に呼応するようにノエルさんは、るしあDEにバスターソードを突き出した。
ズン
刃はるしあDEを貫いた。
バスターソードを離し、ノエルさんはぎゅっとるしあDEを抱きしめる。
「ごめんね、こんな事でしか助けられなくて」
ノエルさんの小さな声が俺にははっきりと聞こえた。
るしあDEは光の粒になって消える。
残った魔集石をノエルさんは天高く上げた。
『やった~!』
その場にいるみんながそれを見て歓声を上げる。
3人目のDEとの戦いはこれで終わりを迎えた。
DE3人目、るしあDEをなんとか倒せたあなた達。
次は【ふぉーす】へと向かいましたね。
さて、次は誰が待ち構えているのか?
また、次の記憶で…