ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版~メインストーリー事変~   作:天野空

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あなたは強力な助っ人雪花ラミィの力を借りて、常闇トワと共に黒騎士を倒した。
しかし、黒騎士は仮の姿。
中からラプラスDEが現れる。
力を制御する枷を全て外したラプラスDEを前に、あなた達に勝機があるのか?



第47話 驚異の力【ラプラス・DE】そして動き出す抑止力

「ようやくこの状態とはどういう事だ!」

俺は鬼斬丸を構え、ラプラスDEに言った。

「ん?

ああ、さっきの事か?」

そう、ラプラスはさっきようやくこの状態かと呟いていた。

それがどうしても気になった。

「そのままの意味だ。

あの鎧に入っている時は、力がほとんど使えないからな。

それにあの鎧を壊すのにかなり苦労してたからな。

あの程度で手こずるなら、その程度と思っただけだ」

「く」

ラプラスDEに言われ言い返そうと思ったが、目の前のラプラスDEを見ていると言い返えせなかった。

それほど、圧倒的に力の差がある。

「ま、おまえやおまけはどうでもいい。

ここでトワ様を捕まえられれば、吾輩は満足だからな」

ラプラスDEがトワ様を見る。

「おまえはラプラスなんかじゃない」

トワ様はラプラスDEに向かって叫ぶ。

そんなトワ様を見て、ラプラスDEににやにやと笑っていた。

「青、領域を解いて、あの場所を領域の力で復元できる?」

トワ様はゲートがあった場所をちらっと見て小さな声で言った。

「たぶん、やれると思いますが、領域を切れば2人の支援が困難になります」

青くんはそう答える。

「大丈夫。

時間稼ぎはする。

あのゲートを復活出来れば、増援もいけるでしょ」

トワ様が俺を見る。

俺はそれに答えるように頷いた。

「分かりました。

無理はしないでくださいね」

「相談は終わったかな?」

ラプラスDEは腕組みしてこちらをにやけた顔で見ている。

何をされようが、構わないといった顔だ。

「腹立つぅ」

そんな顔を見てトワ様が悪態をつく。

「では、いきます」

青くんはそう言うと領域を解いた。

辺りの風景は変わらないが、何かから外に出たような感じがした。

そして、青くんはゲートの方へと走り出す。

「ふ、やはりそうくるだろうな」

ラプラスDEは分かっていたかのように、自分の影から紫の腕を2本発生させて青くんへと放った。

それのうち1本をトワ様が黒い炎で焼き払い、もう1本は、俺が鬼斬丸で切り裂いた。

「あんたの相手は」

「俺達だ!」

俺とトワ様の言葉にラプラスDEは、ニヤリと笑った。

 

青くんがゲート近くで姿を消すと、ラプラスDEは俺達へと向く。

「それで吾輩をどのように楽しませてくれるのだ?」

自分の影から紫の玉座を作り出し、座りながら普段より何倍も偉そうにふんぞり返るラプラスDE。

紫の腕で玉座を空中に持ち上げているので、俺達を見下ろすような位置にいる。

「だったら燃えときなさい!」

トワ様が黒炎の玉をラプラスDEに向かって放った。

「代わりばえしませんね、トワ様は」

影から紫の腕が伸び黒炎の玉を掴む。

しかし、黒炎はその腕を燃やし続ける。

「消えない炎ですか?

ま、関係ありませんけど」

ラプラスDEは腕を一瞥すると、紫の腕は瞬時に消える。

「実質ノーダメージか」

俺は鬼斬丸にぎゅっと握る。

「あやめちゃん、俺に力を」

柄頭の宝玉が光り、俺にあやめちゃんの加護が付与される。

「【斬鉄斬】乱れ斬り!」

俺はあやめちゃんの力を借りて、技を放った。

無数の全てを切り裂く斬撃が、ラプラスDEに向かう。

(さっきの腕が出てきても、あれだけあれば本体に届くはず)

「はぁ~」

俺の攻撃にため息をつくラプラスDE。

そして、ラプラスDEは何もしなかった。

斬撃は全てラプラスDEに直撃する。

「な、なぜ?」

しかし、斬撃はラプラスDEに当たると同時に弾け飛んでいく。

「効くわけないだろう?

ホロメンにこの技が」

ラプラスDEは呆れたように笑う。

「こんな技で吾輩達が倒せるなら、おまえの持つ【斬鉄剣】なんぞ必要ないだろう」

「!」

(確かに)

「どちらもこの程度…

なら、トワ様はいただいておまえは小虫のように潰してやろう」

そう言って高笑いするラプラスDEの背後から、無数の紫の腕を放つ。

それはまさに逃げようのない津波のような勢いと量だった。

「この!」

トワ様が足掻きの炎を放つが全て飲み込まれる。

迫る紫の腕。

俺達はただ、その勢いに飲まれるだけ…

ズババババババ!

その時、鋭い音と共に目の前の津波が横から切り裂かれた。

「大丈夫、トワ!

それに…キミも一緒?」

津波を切り裂いた十字手裏剣のような物体は、声をかけてきた人物に戻っていく。

「遅い!

かなた」

「かなたちゃん!」

俺達の返事に戻ってきた物体を頭の上に戻したかなたちゃんが、俺達の横に降りた。

「あのねぇ、こっちもスターズ倒すのに手間取ったの、すっごくたくさんいたんだよ。

それより」

かなたちゃんが目の前の玉座に座るラプラスDEを見る。

「なんでラプラスと戦ってんの?」

「あれはラプちゃんじゃないです」

俺の言葉にピンときたかなたちゃん。

「なるほど、あれがDEってやつか」

「やれそう?」

トワ様がかなたちゃんに聞く。

「たぶん倒すのは無理かな。

あれはちょっと規格外すぎる」

確かに前回ラプちゃんのフル解放された状態と対峙した時、ホロメンフルメンバーでも抑えることができなかった。

「負けるって選択はないよ」

トワ様が言う。

「もちろん。

それに前回とは僕達も違う」

トワ様とかなたちゃんが構える。

「作戦はありますか?」

俺の問いにかなたちゃんが一言。

「時間稼ぎをする」と答えた。

それが何を意味するのか分からなかったが、俺は頷き俺達3人は全力でラプラスDEへと攻撃を開始した。

 

 

「はぁ~」

ここは【魔界】にある【魔王城】。

ここにもDE達の魔の手は押し寄せていた。

「何ため息をついているんですかラプ」

魔王の玉座に座り頬杖をつきながらため息をするラプラスに隣で立つルイが聞いた。

「いや、暇だなぁ~って」

「ま、確かに」

ラプラスとルイは眼前にある巨大モニターを見ながら言った。

そこには、【魔王城】に迫りくるスターズ達を、倒しまくっているいろはとクロヱの姿が映っていた。

「あの2人が戻ってきてから、まったくやることなくなったんだよなぁ」

ラプラスははぁ~とまたため息。

「ま、そうですね。

あの2人が戻るまでは、私達がスターズの相手していましたから」

ルイは高笑いしながらスターズを倒しまくっていたラプラスを思い出してくすっと笑った。

「何を笑ってる」

「いえ、何も」

ラプラスに軽く睨まれ、ルイは笑顔で答えた。

「それよりラプ、あれはどうしますか?」

ルイが別の小さなモニターに映るトワとかなたとあなた、そしてラプラスDEを見て言った。

「アレか」

ラプラスも憎たらしそうにラプラスDEを見る。

「あれがラプだというなら私が行かないといけないのですが?」

ルイの言葉にラプラスはしばらく考える。

「方法はあるのか?

今は世界間移動が出来なくなっているだろう?」

「それは問題なく。

ある方に頼みましたので」

「ふん、吾輩に聞く前に行く気まんまんじゃないか」

「そうでもありません。

ラプが止めろと言えばいきませんよ。

その時は先輩達や彼も消えてしまいますが」

「ああ、分かってる。

ルイは意地悪だ」

ふんと横を向いて拗ねた顔をするラプラスを見てルイは微笑んだ。

「では、行ってきても?」

「ああ、その為にいるんだろ?」

ラプラスはもう1度、モニターのラプラスDEを睨んだ。

「その為だけにいるのではないのですがね。

…では、行って参ります」

ルイはそう言って姿を消す。

その後、外で巨大な何かが羽ばたく音がした。

「あれ?

ルイ姉は?」

ちょうどルイが消えたタイミングでこよりがお茶を持って部屋に入ってきた。

「ん?

さっき出たよ」

こよりがラプラスの近くに来てお茶を渡す。

「はい」

「ありがと」

ラプラスはそれを受け取り一口飲んだ。

「それでどこに?」

「あそこ」

ラプラスは小さなモニターに顔を向けた。

「あれ?

ラプちゃんがいる」

こよりはモニターに映るラプラスDEを見て言った。

「アレは吾輩の偽物。

ま、フル解放の力はほぼ同じみたいだけど」

「ええ、それじゃ、誰も勝てないんじゃない?」

こよりも少し驚きながらお茶を飲む。

「だから行ったんだよ、ルイが」

「え?」

ラプラスの言葉に不思議そうにラプラスを見るこより。

「どうしてルイ姉が?」

「ん?

あ、知らなかった?

ルイが抑止力だったって事」

ラプラスの言葉にこよりは不思議そうな顔をした。




大変お待たせしております。
ラプラスDEの続きです。
圧倒的な力を持つラプラスDEにあなた達は、時間稼ぎを選択しました。
そして、それに呼応するように動き出す第六世代組のルイちゃん。
果たして抑止力とは一体どういう事なのか?
それではまた続きの記憶で…
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