ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版~メインストーリー事変~   作:天野空

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「ルイ姉が抑止力ってどういう事?」
こよりはお茶を1口飲んでラプラスに聞いた。
「ん~
なんて言ったらいいかな」
ラプラスは小首を傾げる。
「そうだなぁ。
RPGによく魔王っているだろ?」
ラプラスの言葉に頷くこより。
「で、魔王がいたらそれを倒す勇者がいる」
「ふんふん」
「ルイがそれだ」
「??」
ラプラスの説明に頭の上に?が浮かぶこより。
「えっと、それだとラプちゃんが魔王?」
「そう」
「ま、確かにゲーム内では魔王だよね」
こよりはそう言ってラプラスの頭を撫でる。
「いや、違うって。
例えだから」
ラプラスは、ん~と首を振る。
「例え?」
「そう、我輩の力はある意味、この世界を壊しかねない程あるわけ。
その力がもし暴走したらやばいから、それを抑える力をルイが持ってる」
「じゃ、ルイ姉ってラプラスより強いって事?」
「ん~
ちょっと違う。
ルイは我輩には強いってやつだな。
言わばラプラスキラーってとこだ」
「ラプラスキラー…」
何故か威張って言うラプラスに、変なあだ名を付けられたルイに同情しながら、こよりは苦笑いをした。


第48話 ラプラス・DE編 集う援軍達

「こんのぉ~!

おりゃ、おりゃ、おりゃ、おりゃぁ!」

かなたちゃんの凄まじいラッシュがラプラスDEに放たれる。

ラプラスDEはその攻撃を両手を組んだまま、紫の腕で防いでいた。

「こんなものかぁ?」

あざけわらうようにラプラスDEは言った。

「うるさぁい!

トワ!」

ラプラスDEにそう怒鳴り返して、かなたちゃんは横に避ける。

その背後からトワ様の黒炎の玉がラプラスDEに向かって飛ぶ。

「だから、こんなもの…」

ラプラスDEはその黒炎の玉も紫の腕で弾き落とす。

しかし、黒炎はそのはらった腕に纏わりついている。

ラプラスDEはすぐにその腕を消す。

そう、狙いどおりに。

「おりゃ!」

俺は振り上げた鬼斬丸をラプラスDEに振り下ろした。

「!」

ラプラスDEはそれを受け止めようとしたが、すぐに後ろに飛び退いた。

「くそ」

俺は地面に着地する。

「危ない危ない。

まさか、あのタイミングで裏秘奥義を使ってくるとはな」

ラプラスDEはにやにやと笑っている。

(くそ、当たらなければ意味がない)

かなたちゃんと、トワ様の陽動も無駄にしてしまった。

「時間稼ぎをするのではなかったのか?

じゃ、その時間稼ぎに付き合ってやる」

ラプラスDEは地面に降りて両手を上げ、そして、勢いよく振り下ろす。

ラプラスDEの影が左右に広がり、その影から漆黒のモンスターが現れた。

「それも全部星持ちか」

確認すれば、みな何処かに星2つがついている。

スターズだ。

「ほら、時間稼ぎの手伝いだ。

せいぜい楽しんでくれ」

ラプラスDEは黒い玉座を作り出し座る。

「相手するしかないか」

かなたちゃんが拳を構える。

「そろそろ増援もくるはず」

トワ様はちらっとゲートがあった場所を見る。

(そうだ、青くんがゲートを復元してくれてる)

「やりましょう」

俺もぐっと鬼斬丸を握った。

 

「うりゃぁ!」

ドゴォ!

凄まじい音が鳴り、かなたちゃんの一撃がモンスターの腹にヒットする。

相手はかなたちゃんの数倍の大きさのゴーレム型スターズ。

ホロメンの一撃だ、スターズだったら吹き飛んでいるところだけど、この相手は違った。

ゴ…

鈍く喋るゴーレムはそのまま、かなたちゃんを掴もうと手を伸ばす。

かなたちゃんはその腕を掴み鉄棒のように回り、ゴーレムの頭へと飛んだ。

そして、ドガ!っと頭を蹴り、後退した。

かなたちゃんの強烈な一撃がまったくと効いていない。

ゴーレムは首を左右にゆっくりと振った。

まるで肩叩きをしてもらった後のようだ。

「くそぅ」

かなたちゃんはキッとゴーレムを睨むと、また攻撃を開始した。

 

「く」

トワ様がスターズの攻撃を避ける。

素早い動きで襲いかかってくるスターズ。

オオカミ型のスターズはクバッと大きく口を開けた。

「気持ち悪い」

トワ様は両手に黒い炎を生み出しながらスターズと対峙する。

トワ様は【魔神化】している。

普通なら苦戦する筈がないが、やはり普通のスターズとは違うみたいだ。

トワ様がスターズに負けない早さで、間合いを詰める。

スターズはそれに反応して動くが、トワ様の方がわずかに早い。

トワ様の黒い炎がスターズに前足部分に燃え移る。

燃え広がろうとする黒い炎。

しかし、スターズは躊躇なしにその前足を口で噛みきった。

前足はそのまま燃え消える。

3本足になったスターズはトワ様を見て口端を上げた。

グジュと噛みきった部分が盛り上がり、新たに足が生える。

その姿をトワ様は気持ち悪そうに見ていた。

「はぁ、本当に厄介」

トワ様はため息混じりに黒い炎を連続で撃ち出した。

 

「ヒケン【ツバメガエシ】」

侍の奥義を繰り出すガイコツ。

キ、キン。

1つ目から2つ目の斬撃が間髪いれずに放たれる。

俺は何とか鬼斬丸で防いだ。

「侍の奥義を使うモンスターか」

いないとは言わないが、スターズで使ってくるモンスターに会うのは初めてだ。

(やっぱり普通のスターズとは違うのか?)

俺は正眼に構える。

かなたちゃんもトワ様もなかなか決着がつきそうにない。

完全に時間稼ぎをされている。

こちらとしてはそれが目的だったが、下手すればそのまま押しきられる可能性もある。

(だったら、1体でも先に倒して他のサポートにつく)

俺はホロメンの力を借りる。

(クロヱちゃん、ノエルさん)

2人の力がこの身に流れる。

(いく)

俺はクロヱちゃんの力を使い一瞬でガイコツの背後に移動した。

「【一閃】」

そのまま侍の技を叩き込む。

ノエルさんの力を借りている一撃だ。

威力は申し分ないはず…

しかし、スターズはこちらを振り向くことなく剣を背後に回して受け止めた。

「な…」

俺はさっと背後に跳ぶ。

ガイコツの顔はぐるりと90度回り、腕の間接もでたらめに、飛び退く俺に対して技を放ってきた。

「【ザンテツザン】」

「なに!?」

その技の威力はよく知っている。

だけど、それを使ってくるとは俺は考えもしていなかった。

避ける動作が少し遅れる。

(このままじゃヤバい!)

技で真っ二つになる自分の姿が頭によぎった。

「あぶなぁ~い」

ドガ

「ぐふ」

そんな時、俺の横から激しい一撃が掛け声と共に届く。

俺は蹴られて横に転がる。

(そのお陰で真っ二つにならなかったけど…)

「手加減してくれよ」

蹴った相手、最近聞いたその声の主に向かって俺は叫ぶ。

「あ、ごめんごめん、勢いあまっちゃった」

そう言って頭をかきながら笑う奏ちゃん。

見るとかなたちゃんのところにらでんちゃん、トワ様のところに青くん、そして、莉々華ちゃんは俺の近くに立ち、レールガンを召喚してラプラスDEに向けていた。

「ほう」

その光景をラプラスはニヤリと笑いながら見ている。

「余裕な顔できるのも今のうちだよ」

莉々華ちゃんはラプラスDEに言う。

「で?

そんなものでどうにかできるのか?

この我輩を」

莉々華ちゃんの頬に汗がつたうのを見た。

莉々華ちゃんには分かったのだろう。

レールガンでは今のラプラスDEにダメージを与えられない事に。

「形勢逆転とはいかないか…」

それでも、ここでやられる確率はぐっと減った。

かなたちゃんが言った時間稼ぎは十分にできるはずだ。

俺は鬼斬丸を構えて立ち上がり、スターズと対峙する。

奏ちゃんも同じく並び立ってくれた。

その時、かなたちゃんが空を見上げる。

「来た」

小さな声でそう言ったのが聞こえた。

ビシィ

聞いたことのないような音と共に、上空の空間にヒビが入る。

「な、なんだ?」

ラプラスDEも驚き空を見る。

俺達も空を見上げていた。

そして、ガラスを割ったような音と共に、空間が割れた。

そして現れたのは巨大な真っ赤な竜。

その竜には見覚えがある。

「ココちゃん…」

俺はその名を呼んだ。

巨大な竜はそれに答えるように雄叫びを上げる。

その場にいた全てが一瞬空を見上げて固まっていた。

そして、そのまま竜は何処かに跳び去っていく。

ただ1つ、その竜から誰かがこちらに飛び下りたように見えた。

すごい高さからなのに、その人は音もなくふわりと着地した。

その人物はこちらを見る。

見たことのある人だった。

赤い外套を着けたピンクの髪の綺麗なお姉さん。

「待っ鷹ね~」

そう言ってルイちゃんはニコッと笑った。




援軍が続々と到着して来ました。
ラプラスDE戦も終盤。
あなた達は圧倒的な力を待つラプラスDEに勝利することができたのか?
そして、ラプラスキラーのルイちゃんの実力はいかに?
では、またの記憶で
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