ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版~メインストーリー事変~   作:天野空

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このはの手によって【ホロライブ城】に閉じ込められたあなた。
しかし、ラプラス・ダークネスと桐生ココの力によってあなたは、決戦の地である【世界の境界線】の先に行くことができた。

【ホロライブソード】の立つ伝説の地で、あなたの最後の戦いが始まろうとしていた。


第55話 決戦の地で

俺は【ホロライブソード】へと向かって走る。

道中、影のようなモンスターが襲ってきた。

(前回、ここに来た時はこんなモンスターはいなかったのに…)

赤竜帝の小手の力を解放し、モンスターを倒しながら進む。

爆発音が近くなってきた。

モンスター達を退け、視界が広がる。

その視線の先の空で巨大な魔法弾が浮かんでいた。

そして、その魔法弾が地面へと放たれる。

俺は地面へと視線を向ける。

そこにいるのは。

(ホロメン!?

く、間に合え!)

 

ドカーン!

俺の目の前で魔法弾が爆発する。

(鬼斬丸とシオンちゃんの絆の力で何とか抑え込めた)

「大丈夫ですか?」

俺は振り返り地面に座るホロメンを見た。

「来てくれたんだね」

ゆっくりと立ち上がるのは、ときのそらちゃん。

「間に合ってよかった」

「ありがとう」

そらちゃんはにこっと笑った。

「遅いぞ!」

「まぁまぁ」

「そちらも無事で何よりです」

俺の側にモンスターを倒したAZKiちゃん、おかゆちゃん、ころねちゃんが集まってきた。

「ほう、よく出てこれたな」

空に浮かぶアイツがこちらに語りかけてくる。

「俺には仲間がいるからな」

俺はやつに鬼斬丸を構えて答えた。

「ふ、仲間か」

吐き捨てるように言うアイツ。

「まぁ、私にも【絆】の力はあるからな」

やつは【ホロライブソードzwei】を俺達に見えるように前に出す。

「それはお前が紡いだ絆じゃない!

その体の本来の持ち主が紡いだものだ」

やつが使っているこのはと呼ばれるキャラクター

彼女もまた世界を救った【世界の答え】だった。

「確かにな。

だが、この世界。

中見がなんだろうとキャラクターはキャラクターだ。

今はオレがこのはだ。

だから、そいつらもオレに手出しができないんだよ」

【ホロライブソードzwei】をこちらに向けてヤツは、バカにするように言い放った。

「なんだと!」

俺はヤツを睨み付ける。

「確かに、相手が言ってる事は本当よ」

そらちゃんが悔しそうに言う。

「彼女、このはは世界が選んだキャラクター

そして、私達はこの世界の一部。

だから、このはには攻撃が出来ないの」

「本当は危険だと分かってるけど、世界に認められたもう1人のあなたに頼むしかない」

AZKiちゃんは申し訳なさそうに俺に言った。

「大丈夫です。

俺はその為に来ましたから」

俺は4人の顔を各々見て頷く。

「それじゃ、僕達は周りのモンスターを倒す役ね」

おかゆちゃんの声にころねちゃんが腕を振る。

「はい、そちらはおまかせしました」

4人は頷く。

そして、俺はそらを見上げた。

「お前1人でオレと戦うのか?

ついさっき負けたくせに」

(確かにその通りだ。

だけど今回は違う。

俺は教えてもらった、ヤツを封じる方法を)

「いくぞ!」

俺の声と共に俺達は前へと飛び出した。

 

「おらぁ!」

俺は空中を蹴りながら、ヤツへと向かう。

「ほう」

それを見てヤツは感心したように笑っている。

(キラくんの絆の力。

さすがはグランド魔法使い)

俺はそのまま目の前にいるヤツに鬼斬丸を振り下ろす。

【ホロライブソードzwei】で受け止める相手を俺は地面へと思い切り脚で蹴り落とした。

地面に降りた俺はすぐに構える。

「へぇ、何か変な力使っているな」

土煙からゆっくりと立ち上がる相手。

(ヤツにはホロスターズの絆の力は感知できないみたいだな)

「なら、ここからが勝負だ!」

俺はヤツとの間合いを一気に詰める。

「遅い!」

それに合わせてヤツが武器を振り下ろした。

「!」

しかし、ヤツの武器は空を斬る。

「ここだよ」

俺はクロエちゃんの力を借りてやつの背後にまわっていた。

そして、鬼斬丸を振る。

(いろはちゃん、朱雀さん力を貸してください)

「侍絆奥義【朱雀風烈斬】」

「なに!」

振り向き様に炎と風を纏う斬撃を受ける相手。

「くそ!」

ヤツが剣を思い切り振り、風と炎を打ち消す。

しかし、ダメージは与えている。

「なんなんだ。

さっきから知らない力を使いやがって」

「俺はお前と違って新しい人達を絆を紡いできた。

そして、これからがお前を倒す、本当の攻撃だ!」

悪態をついてくるヤツに俺は鬼斬丸を向けて言い放つ。

「な、なんだとぉ!」

怒る相手。

「いい加減にしろ!

調子にのるな!」

ダ!っと相手が間合いを詰めてくる。

(早い。

だけど…)

「くらえ、ノエルとスバルの絆の力だ!」

振り下ろされる剣を俺は鬼斬丸で受け止めた。

しかし、ただ受け止める訳ではない。

(ノエルさん、すばるちゃん、ありがとう)

ガキン!

甲高い音が周りに響く。

「はは、受けるだけで精一杯か」

ニヤリと笑う相手。

「いや、狙い通りだよ」

俺はそのまま体当たりをする。

「く」

飛び退く相手。

「何が狙い通りだ!」

叫ぶ相手に俺はそのまま突っ込む。

「かなたちゃん!」

ギャン!

俺の攻撃を剣で受ける相手。

俺は怯まず前に出て連続攻撃を畳み込む。

「ココさん、わためちゃん、トワ様、ルーナちゃん!」

一撃、一撃、絆で繋がったホロメンの名前を叫びながら。

「はは、どうしたどうした寂しくなったのか」

バカにするように言いながら、ヤツはその攻撃を

【ホロライブソードzwei】で受ける。

「ぺこらちゃん、るしあちゃん、フレアさん、マリン船長!」

武器が重なりあう音が響く。

俺の防げる程度の速度で放つ攻撃をヤツは、ニヤニヤ笑いながら受けている。

「ミオちゃん、おかゆちゃん、ころねちゃん!」

「は~い」

と俺の叫びに少し離れたところから返事が返ってくる。

(ころねちゃん…)

少し笑ってしまった。

「ほらほら、ヘルプが欲しいなら助けてください~て言えよ」

相手は相変わらず、俺の攻撃を受け止めながら、何をされてるのか分からず笑っている。

「あくあちゃん、シオンちゃん、あやめちゃん、ちょこ先生!」

(あともう少し)

「…」

相手が何かを感じているのか、押し黙っている。

(気づかれる前に!)

「フブキちゃん、アキちゃん、メルちゃん、まつりちゃん、はあとちゃん!」

「お前、何してる?!」

俺の最後の一撃を受けて相手は大きく飛び退く。

(くそ、後少しだったのに。

でも、後5発)

「さぁな」

俺はとぼけて見せる。

【ホロライブソードzwei】を見る相手。

「力が弱まっている?」

俺はその隙を狙って間合いを詰めた。

「AZKiさん!」

「!」

俺の攻撃を今度は避けようとバックステップをしようとするヤツ。

しかし。

「はい」

トンとヤツの両肩に手を置くAZKi ちゃん。

「な!」

バックステップを阻止されたヤツは剣で受けるしかない。

ギャン!

AZKiちゃんは俺に笑顔を送って消える。

(相変わらず規格外)

俺は心の中でそう思いながら次の攻撃を繰り出した。

「【侍絆奥義 星桜二段】!」

先ほど剣で防御した姿勢のままの相手に、俺は剣に向かって技を放った。

(すいちゃんとみこちゃんの力)

「まだ!」

技の威力で後ろに下がるヤツに俺は鬼斬丸を突き伸ばし追い討ちをかける。

「ロボ子さん!」

ギン!

高い音がして、俺の追い討ちは【ホロライブソードzwei】へとヒットした。

後ろに下がる相手。

「お、おまえぇ!!!」

剣を握り何かを確かめたヤツは怒り狂った形相をしていた。

「やっと気づいたのか?」

俺は自分の鬼斬丸を見る。

心なしか刃に宿る光が薄れていた。

「くそが!

こんな方法を使うだと!

お前は自分の絆がなくなってもいいというのか!」

「別にいいとは思ってないさ。

でもな、俺は一度全ての絆を失った。

そこから、もう一度絆を紡いだんだ。

失くしてもまた紡げばいい。

俺はそれを知っている!」

鬼斬丸を構える。

「くそくそくそくそ!」

狂ったように同じ言葉を繰り返す相手。

俺は最後の絆を使う。

(この絆を使えば、俺の鬼斬丸に宿る絆の力は消える。

使ってない絆もあるけど、それはどうしようもないと言われた。

だけど、俺はこの力を使ってヤツを!)

「そらちゃん、力を!」

俺は鬼斬丸を振り上げヤツへと走る。

『うわぁぁぁぁぁぁぁ!』

俺の声にたくさんの声が重なったように聞こえる。

背後にいない筈のホロメン達の力強い気配を感じる。

(みんな力を貸してくれてるんだ)

「はぁ!!」

ヤツに向かって俺は鬼斬丸を振り下ろした。

キン!

「な、なにぃ!」

今度は金属が打ち合う音はしなかった。

俺の鬼斬丸は【ホロライブソードzwei】だった物を斬った。

カラン

相手の剣の先が地面に落ちる。

「な、な、なんで」

ガランと柄の部分も手から落としながら、後退りする相手。

俺はゆっくりと間合いを詰める。

(『このはをどうか静かに眠らせてやってくれ』俺はそうある人に頼まれた)

ぐっと鬼斬丸を握る。

「や、やめろ、やめろ」

弱々しい声でヤツは手を前に出して首を振る。

俺の絆の力を代償に相手の力を封じた。

ヤツも俺もただのプレイヤーでしかない。

ドス!

俺はこのはの胸に鬼斬丸を突き刺した。

大きく口と目を開けて、このはが止まる。

そして、足元からこのはは光の粒子へと変わっていった。

「終わった」

こちらに駆け寄ってくる数人の足音が聞こえる。

振り返れば、そらちゃん達がこちらに向かってきていた。

『まだだ』

「!」

不気味な声に俺は鬼斬丸を構えながら振り返った。

そこにこのははいなかった。

しかし、代わりに黒い人型の靄のようなものがあった。

『まだ終わらせない…

俺はまた力を取り戻して絶対にこの世界を潰してやる』

靄は勢いよく【ホロライブソード】へと向かっていった。

「どうしたの」

そらちゃん達が合流し、俺はさっき見た事を話す。

「まさか、残留思念?」

「そんなものが存在するの?」

AZKiちゃんの言葉におかゆちゃんが不思議そうに聞く。

ヴゥン

目の前に突然ウィンドウが出現した。

『お疲れ様です』

映っているのはAちゃんとのどかちゃん。

『プレイヤーこのはのリスポーンを確認しました。

無事に達成できたんですね』

Aちゃんの優しい声に俺は頷いた。

ただ、さっきの件が気になり、俺はAちゃんに伝えた。

『不気味に喋る黒い靄?

【ホロライブソード】に向かったんですね?』

「はい」

Aちゃんはのどかちゃんの方を見る。

のどかちゃんは頷いて直ぐにキーボードを叩き始めた。

『まさか!』

のどかちゃんは慌てた様子でAちゃんに報告する。

『直ぐに【ホロライブソード】の頂を隔離』

Aちゃんはのどかちゃんに伝え、のどかちゃんは作業に入ったようだ。

「何かあったんですか?」

『はい、あなたの言っていた黒い靄の正体が分かりました』

Aちゃんは真剣な顔でそう答えた。




長かった【ホロライブワールド】の戦いもとうとう終わりに向かっています。
あなたは【ホロライブワールド】を救う事が出きるのか?
結末はすぐ近くに…
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