ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版~メインストーリー事変~   作:天野空

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頂へと向かったあなた。

そして、あなたは何をなせたのか?


最終話 新たな場所へ

気づいたらそこは真っ白い天井だった。

起き上がって周りを見ると、案の定ここは病室だった。

(帰ってきたんだ)

カーテンがかけられているけど外は明るい。

(昼頃かな?)

トントン

ドアがノックされる。

「はい」

返事をすると、医者が部屋に入ってくる。

「調子はどうですか?」

「まだ頭がぼーっとしてます」

そう答える。

「そうでしょう、かなりの時間ゲームギアを付けられていましたし、意識も戻られていませんでしたから」

「そうですか…」

「ただ、検査の結果、悪いところはありませんでしたので、様子見で何日か入院となります」

「分かりました」

「それでは、ゆっくりとお休みください」

そう言って医者は部屋を出ていく。

出ていった後、ベッドに横になって天井を見る。

(あの後、どうなったんだ?

光の柱を登った後、頂上が見えた。

そして、意識が途絶えたような感じがした…

あの世界は救われたんだろうか?)

そんな事を考えていると、眠気がおそってきて目を閉じてしまった。

 

 

あれから数日入院した後、いつもの日常に戻った。

忙しくもあり、楽しくもあり、しんどくもある日常。

あれからゲームはしていなかった。

退院した日に、ネットで【ホロライブワールド】の事を調べた。

現在、メンテナンス中で復帰の目処がたっていないということだった。

あの戦いは意味があったのだろうか?

あの世界【ホロライブワールド】を救う事は出来たのだろうか?

あのゲームの製作に関わっていない自分には、それを知るよしもなかった。

 

 

そして、月日は流れた。

 

あれから数ヶ月。

突如、【ホロライブワールド】はサービス終了となった。

あれから1度もメンテナンスが終わらないままの事だった。

たくさんの人が残念がっていたが、あの強制ログアウトやログインできなかった日に、何かがあった事を察していた。

運営からは【ホロライブワールド】が消滅した訳ではなく新たな形として、また再出発したいとネットの記事には書かれていた。

あの世界が消滅していないという事にとても安堵した。

ただ、もう彼女達に会えない事が寂しかった。

「約束したんだけど…」

部屋の窓から外を見る。

夏の暑さも少し和らぎ、もうすぐ秋に入ろうとしていた。

 

 

そして、1年。

たくさんの事に追われて結局、ゲームから遠ざかっていた。

日常がこれほど忙しくなるとは思ってもみなかった。

用事が終わり、少し買い物をして家に帰る。

たまには歩くのもいいものだ。

「おい、見たか?

新しいゲームが始まるらしいぞ」

「おお、見た見た。

案外早く新作お披露目だよな」

「そうなんだよ。

俺、楽しみでさ。

ま、今回はいろいろと仕様変更があったらしいけどな」

「そういや、ホロメンに会えるイベントがなくなったとか?」

「そうそう、なんかイベントで各々のホロメンの証を習得したらレアな技を覚えられるらしい」

「へぇ。

ま、会えないと言ってもゲーム内ライブとかはあるんだろ?」

「ああ、そこは前と変わらないらしいぞ」

道端で話をする2人の男性の話が聞こえた。

(新しいホロライブのゲーム?)

気になってネットを調べる。

確かに情報がある。

それにダウンロードの日付が今日になってる。

早足で家へと向かった。

自分の部屋に入ると、ゲームギアを探した。

あった。

使わないから押し入れの奥にしまっていた。

ゲームギアを充電する。

その間、ネットでゲームを調べてみる。

確かにホロメンとの絡むイベントがなくなっている。

ホロメンの様々な事情を考慮した結果らしい。

あと、前回のゲーム【ホロライブワールド】で使用していたキャラクターを使用できるらしい。

(けど、使っていたキャラクターなくなったんだよな)

ピーピー

充電が完了したらしい。

早速ゲームギアを付けてベッドに横になる。

ゲームをインストールする。

題名は【ホロライブRE:ワールド】

ダウンロード中、画面の端で光るアイコンを見つける。

メールだ。

開いてみる。

それはホロライブの運営からだった。

内容は【ホロライブワールド】を救った事への感謝の言葉と新たな世界への招待状だった。

もし、ゲームをするなら前回のキャラクターを完全とはいえないが修復してくれたそうだ。

そのキャラクターを使ってもいいし、新たなキャラクターで始めるのも大丈夫だそうだ。

そして、最後にこの世界にホロメン達は存在する事が書かれていた。

前回のように表舞台に頻繁に出てこないが、必ずオリジナルAI達がこの世界に住んでいるという事だ。

だから、会ってやってほしい。

彼女達はあなたとの約束を待っているという事だった。

それを読んだ後、目があつくなるのを感じた。

彼女達は生きている。

あの世界はまだ続いている。

ゲームを起動する。

これからまた新しい冒険が始まる。

今度はほぼ初めから。

でも、目的は決まっている。

彼女達、ホロメンのみんなに出会い絆を作ることだ。

 

さぁ、行こう【ホロライブワールド】へ

 

        next【ホロライブRE:ワールド】

 

 

 

          終わり




これにて長く続いたホロライブ・オルタナティブver.IF は全ての物語を終えました。

これから先の物語はあなたが新たに体験する物語。
いつか【ホロライブワールド】でホロメンに出会い新たな絆を紡ぐ事を願っています。
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