俺と一色先輩の話し声がうるさかったのか、それともソーマの料理の匂いが原因か伊武崎と吉野と俺の未来の嫁榊涼子が起きてきた。
「ん~何かイイニオイする~」
「幸平くん料理してるの?」
どうやら後者だったみたいだな。
てか榊ちゃんカワイイクンカクンカしたい。
あ、あとついでに吉野もな。ちっこくてカワイイな。
胸も。
「なんか腹立つこと言われた気がする…」
女の感すげえな。
「……どういう状況なんだ、今」
けっ野郎には興味ねえんだよ。
伊武崎の質問は無視したかったが、そんなことして女性陣の好感度が下がったらイヤだから答えてあげることにした。
感謝しやがれ
「一色先輩が先輩なのにソーマに喧嘩ふっかけたんだよ。ほんで料理対決って流れだ。ちなみに今はソーマのターンな」
「分かりやすいけれど、どこか僕に対してあたりがキツイ説明だね。リョーマくん」
「ま、事実ですからね」
「まぁ事実だけれどね」
「え~一色先輩さいてー」
「ひどい先輩」
「……大人げない」
「ハハハ……みんな辛口だね…」
よっしゃこれで一色先輩の好感度ダウン!
榊ちゃんは俺だけを見ててポッ。
「完成だ!!ゆきひら裏メニューその20 鰆おにぎり茶漬けだ!!」
お、いつの間にか完成してたみたいだな。
うまそうじゃん。
「いつもは鮭で作る品なんだけど、本日は鰆で作ってみました。さぁみんなでおあがりよ!」
「注いであるのはなあに?」
「塩昆布茶だよ。やさしい塩気とコクが食事の〆にぴったしだからね」
「もーこんなの出されたらおなか減るに決まってんじゃん!」
……………かわええええええええええ!!
榊ちゃんかわええ。注いであるのはなあに?ってなあにってカワイイカワイイカワイイ。
あと吉野も。もーって、もーって。カワイイんですけど。
こんなこと心の中で言ってたらまた始業式みたいなことになるんだろうな。けど言わずにはいられない。「榊も吉野もカワイイな」
ほらなやっぱり声に出ちまったよ。ま、もう開き直ったからいいけどね。
「んなっ!?」
「ええ!?」
ほら二人とも驚いてるよ。顔赤くしてますますかわいい。
「…リョーマ。茶漬け食えよ」
「リョーマくんはプレイボーイだね!」
「………ただのアホの気がする」
上からソーマ、一色先輩、伊武崎だな。
ごめんね、ソーマ今は実食の時間だよね。勝負の腰折ってごめんね。
「ま、まま、まぁ食べましょ」
「そ、そそそうねえそれが良いと思う」
というわけでいただいた。
うん。旨い!!!
鰆の身がジューシーで噛むたびに旨味が出てくる……この焼き方ポワレか…。
俺が考察している間、一色先輩もおんなじ結論にたどり着いたみたいでみんなに説明してた。
説明あざーす。
てか旨いな止まらねえ。
他の皆もガツガツ食ってるわ。
うん。完食!
「お粗末!」
皆が完食したの見計らってソーマが決め台詞言ってる。
かっこいいな。俺も考えとこうかな……。
勝負が終わったの皮切りに丸井の部屋に集まってたみんなも起き出した。
もう真夜中だし、明日も早い。
というわけで丸井の部屋にゴミ放置してみんなで帰りました。
「ねえ、さっきのって本気で言ってたの?」
こそっと吉野が俺に聞いてきた。
さっきのってのは多分かわいい発言のことなんだろう。
「本気だぞ。もーって言ってたのがかわいかった」
そう言うと吉野は顔真っ赤にして
「そっかぁ。男の子にそんなん言われたの初めてだよ…」
普段がさつな吉野がしおらしくなってる……。かわいい!
ハーレムに入れたいな…。
こうして俺の極星寮一日目は幕を閉じたのだった。
チャンチャン。