なんだか気恥ずかしくて返信しづらいんですがとてもうれしいです。
今回はなんか挿話みたいな感じなんで短いです。
口には出せないような夢を見て、ちょうど良いところで目が覚めた。
うつらうつらしながら、部屋を出て食堂に向かう。
その途中で寮のみんなと出会った。どうやら同タイミングで起きたみたいだな。寝起きの女子カワイイ。男子? 知らね。
ん? ソーマがいない……。
そんなことを考えながら食堂のドアを開けるとそこにいたのは……
「昨日はおあずけ食らったからね。さぁ……第七席をかけて、勝負だ!一色先輩!」
ソーマがいた。
そういえばそんなシーンあったよね。
たしか『食戟』の説明回だ。
「ごめんよソーマくん…説明が足りなかった…この学園の勝負について」
「?」
その後……食堂で朝飯をみんなで食べながら一色先輩はソーマに食戟の説明をしていた。
ん?俺? 吉野と榊と三人で話してたよ。
ジビエとか塩麹を使った料理を作りたいんだけど、どこかに専門家はいないかな~、いてくれたらな~とか言ってたら食いついてくれた。
今度三人で料理の勉強する約束もしたからな。
大分仲良くなった。
完全攻略の日も近いな。
そんなこんなで放課後だ。
どこかの誰かが食戟やるらしく、道が随分と混んでる。
ここ通らないと寮かえれないんだけど…………。
まぁ何かの縁だしついでに見ていこう。
そう思い俺はイベント用会場の中に入っていった。
うわぁ……すごい熱気だな。
みんなもライブみたいに盛り上がってるし…。
……朝のことといい今日はついてるな。
まさか薙切えりな様の食戟が生で見れるとはな…。
俺の夢のためには彼女との勝負は不可欠。
ここでじっくりと見ておく必要がある。
「審査は決した!この食戟薙切えりなの勝利とする」
司会のその言葉でいっそうにうるさくなる会場。
「やかましいな………」
そう一言つぶやき、俺は会場を後にする。
寮へと帰る道すがら、俺は先ほどの勝負を頭のなかでもう一度振り返ってみた。
ラビオリドラングスティーヌ、えりな様が作った品だ。
さすがは食の魔王の血族と言うだけある。
幼い頃から一流の英才教育を受けてきたのだろう。
質の高さが相手とは段違いだった。
………勝てないことはない。
それは事実だ。
だがまだだ。今、えりな様に食戟を申し込むのはまだ早いかもしれない。
負けるかもしれない……。
えりな様の料理を見て俺はそう思ってしまった。
俺はオリ主だ。
料理に対する天賦の才を神から貰ったオリ主だ。
物心ついてからよく料理もしてきたし、努力も怠らなかった。それでも正直まだまだ上に行けると思ってるし事実そうだとも思う。
だが今の段階での料理人としての完成度はおそらく薙切えりなの方が上だ。
別に舐めてるつもりはなかったんだが、それでも俺は少し舐めてたのかもしれない。この世界の料理人全体を。
食の魔王の孫娘にして俺と同じく神から与えられた舌を持つ少女。
そしてこれまでの16年間絶えず一流の教育を受けてきた……か。
「だけど、あくまで今の段階は……だ」
負けられねえし負ける気もねえ。
むしろ簡単に勝っちまう方がつまらなかっただろう。
「…………燃えるぜ」