νシン・アスカは伊達じゃない! 作:DestinyImpulse
スパロボYの情報凄かったですね!
SEED DESTINYの参戦決定!
PVでシンとデスティニーがシリーズの代表として映っていて嬉しかったです。
Z然りUX然りシンはスパロボでの扱いは良いので不安もないですし楽しみです。(作者はやってないけどDDでも美味しい出番を貰えたし)
しかしゴジラがスパロボとは……凄い時代ですね。
アークエンジェルのエンジン音が、岩壁をかすかに震わせる。周囲ではレジスタンスに交じり、タッシルからの避難民達までもが戦闘準備に忙しい。怒鳴りあい、バギーに弾薬を積み込む者、洞窟から走り出て、また駆け戻る者、家族と慌ただしく別れを告げる者。
「………………」
凄まじい喧噪の中で、カガリはジープに乗り込んで、握りしめている鉱石を眺めていた。
「それは?」
「アフメドが、いずれ加工して私にくれようとしていた物だ………お袋さんが私にと…」
「マラカイトの原石か。大きいな」
彼女にはアフメドがなぜこの石を自分に残してくれたか分からない。ただ、今は居ない仲間の面影が繰り返し目の前を過ぎり胸が締めつけられた。側で影の様に佇むキサカが、じっとその石に目を落とし低く呟いた。
「……綺麗な石だな」
そして黙り込む。その時サイーブの声が、ざわめきを圧して響いた。
「行くぞォ!」
先頭のバギーが動き出し作戦が始まるのだ。カガリは原石を懐にしまいバズーカを構えた。
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「…動き出しちゃったって?」
「は!東へ向かい進行中です」
レジスタンスを連れてアークエンジェルが遂に動き出した。その報告を受けてバルトフェルドは顔をしかめる。
「タルパディア工場区跡地に向かってるかぁ。ま、ここを突破しようと思えば、僕が向こうの指揮官でもそう動くだろうからなぁ」
バルトフェルドは地図を確認しつつ困った様に、だが楽しげに首を振った。
「うーん……もうちょっと待ってほしかったが……しかたない」
「出撃ですか!!」
後ろに立つアスランが声を弾ませて身を乗り出す。バルトフェルドは頷きクルー達に命じた。
「レセップス、発進する!コード•○二!ピートリーとヘンリー・カーターに打電しろ!」
「はっ!」
クルー達が慌ただしく動きはじめるのを別印に、バルトフェルドは腕を組み人の悪い笑みを浮かべた。
「さてと…盛大な花火で歓迎しなきゃな」
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「なんだ?まだ食ってないのか?」
アークエンジェルの食堂で、キラ先輩と食事中に向かい側に座るムウのおっさんがキラ先輩を咎めた。さっきからキラ先輩は料理をぼんやりして殆ど食べていない。
俺が時折注意して食べてはいるが……
「早く食えよ。ほら、これも」
ムウのおっさんがキラ先輩のトレイの上に、取ってきたドネル・ケバブを置き自分もかぶりつき、うーん、と満足げな声を漏らす。
「やっぱ現地調達の物は美味いねぇ」
「おっさん、まだ食べるのかよ?」
ムウのおっさんは既に俺の倍は食べていた。見ているだけで胸が悪くなる。
「おっさんじゃない!……たっく、俺達はこれから戦いに行くんだぜ?うんと食っとかなきゃ力、出ないでしょ」
確かにパイロットたるもの、戦闘前に食事を済ませ、血糖値を上げておくべきなのだろう。しかしモノには限度がある。こんなに食べたらGがかかったとき逆流しそうだ……俺なら絶対にしないな。
「ほらほら食え。ソースはヨーグルトのがうまいぞ」
「あっ………」
ムウのおっさんはソースの容器をキラに差し出して勧め、キラ先輩は容器を受け取りながら視線を落とし、口を開いて少し沈んだ声で話し始める。
「虎も同じ事を言ってました。ヨーグルトの方が美味いって」
ケバブを口元に持っていきかけたムウのおっさんの手が止まる。
「……ふうん。味の分かる男だな」
俺達がバルトフェルドさんと会ったという報告は聞いている筈だ。
バルトフェルドさんとのやり取りを思い出しているのか、切なげな表情を浮かべたままキラ先輩は受け取ったヨーグルトソースをケバブにかける。
俺もキラ先輩から容器を受け取りヨーグルトソースをケバブにかけて頬張る。
「けど、敵の事なんて知らない方が良いんだ。早く忘れちまえ」
「え…?」
「…………」
ケバブを食べていると食い終わったムウのおっさんが口を開いて言う。
「これから命のやり取りをしようって相手の事なんか、知ってたってやりにくいだけだろ」
そう俺達はこれからバルトフェルドさんと命の奪い合いを……戦争をしに行く。
「…………ッ!」
悲しそうに顔を俯かせるキラ先輩に言葉をかけようとした時…鈍い地響きの様な爆音に襲われた。
「っ!なんだ!?」
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アークエンジェルの居住区にまで届いた轟音の前に、レジスタンス達はその爆発を目にしていた。地平線を見えない手が撫でたように、目の届く限りの地雷原がほぼ同時に火を噴く。一拍遅れて、凄まじい轟音が地響きとともに駆け抜けていき、黒煙が立ちのぼって空を覆いつくした。レジスタンスの間を動揺が走る。
サイーブはバギーの上で立ち上がり、怒鳴った。
「狼狽えるな!攻撃を受けたわけじゃない!」
確かに地雷が無駄になった事を除けば、損害をこうむったわけではない。だがこの事が彼らに与えた心的ダメージは大きい。
レジスタンス達が入念に準備し、立てた作戦が、すべて敵に看破されているという事実。
「………虎もいよいよ、本気で牙をむいてきたようだな…」
サイーブの言葉がレジスタンス達の耳に静かに届いた。
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「そうだよ!一号機にランチャー、二号機にソードだ!」
ムウがパイロットスーツに着替えながら、艦内通信機に向かって指示している。
「“何で”って、換装するより俺が乗り換えた方が早いからさ!」
スカイグラスパーの装備についての指示だ。長期戦になった場合、ムウはストライクに替えのバッテリーパックを届ける役目も負わねばならない。そうした後に同じ機体に次のパックを装着するより、装着済みの機体を前もって用意しておいた方が早いに決まっている。
パイロットロッカーではシンも素早く着替えを済ませていた。
「連中には悪いが…レジスタンスの戦力なんぞ、はっきり言ってアテにならん」
ムウは切り口上で言いシンも同意する様に頷く。敵は、持てる戦力すべてを投入してくるだろう。レジスタンスの装備では戦闘ヘリを落とすのが精一杯だ。
「………戦えるな?」
唐突にムウが聞いてきた。“戦えるな?”……それはバルトフェルドと戦う事になっても…と言う意味だろう。
「………はい!」
一瞬、動きが止まったシンは一呼吸置いて…頷いた。
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「レ、レーダーにっ!」
カズイが勢い込んで口を開き、舌をもつれさせる。レーダーに幾つかの光点が浮かび上がり、こちらへ向かっており、トノムラが後を引き取る。
「レーダーに敵機と思しき影!攪乱ひどく、数は捕捉不能!一時半の方向です!」
チャンドラも声を上げる。
「その後方に大型の熱量二!敵空母、および駆逐艦と思われます!」
レセップスとその僚艦だろう。先触れの様に戦闘ヘリが、肉眼でも見えはじめた。マリューは厳しい目でそれを見据え、戦闘開始の指示を出す。
「対空、対艦、対モビルスーツ戦闘、迎撃開始!」
「ストライク、アストレイ、スカイグラスパー発進!」
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〈本当にエールでいいのか!?〉
〈バクゥ相手には火力より機動力です!〉
パイロットはスーツに着替えて各々の機体に乗り込んだ時には艦内が騒がしくなっていた。いよいよ、戦闘が始まるのだ。
ストライカーパック選択でマードックさんがキラ先輩に念を押して聞いてくるが、キラ先輩はエールの機動力でバクゥに対抗するつもりだろう。
〈シン、新しいアストレイはどう?〉
〈調整も済んで問題ないですよ、足手纏いになりません!〉
モニターに映るキラ先輩に笑みを浮かべて俺は改修されたアストレイのデータを確認する。特徴的な金のフレームは問題なく修理され、使えなくなった脚部の代わりに移植したデュエルの脚部にも不備はない。
鹵獲したデュエルには“アサルトシュラウド”と言う追加装備が装備されており、大気圏突入の際に損傷していたが、それもついでに修復され、移植した脚部にはアサルトシュラウドの追加装甲とバーニアが備わっており、防御力と機動性が向上した。
しかし常時電力を消費するフェイズシフト装甲が増えた事でエネルギーの消費が格段に増し持続時間が減少してしまった。
それを解決するのがアストレイの上半身を包み込む様に装備された黒い戦闘機の様な兵装……“ライトニングストライカー”だ。
これは戦闘持続時間向上を目的としたストライカーパックであり開発が難航していたのを連合からモルゲンレーテに引き継がれた兵装であり、これを装備する事でフェイズシフト装甲が増えたにも関わらず、持続時間が前と比べて1.3倍も上昇した。
しかし腕部に70-31式電磁加農砲を装備する関係上、右腕のトリケロスが外された………結構気に入っていたから残念だ。
それに代わってシュベルトゲベールの予備を俺の要望でアストレイの右背面にマウントさせてもらった。
キラ先輩が“あんな大きな対艦刀だと邪魔にならない?”と言ってきたが、別にそんな事を感じた事はないし凄く馴染んでいる。……これもシン・アスカだからか?
〈そのライトニングストライカーって、ストライクにも装備可能なんだよね?〉
〈ええ、あとスカイグラスパーにも装備可能ですよ〉
〈へぇ、随分と良い物を贈ってくれたなモルゲンレーテも!……そろそろ出撃だ気を引き締めろよ!〉
ライトニングストライカーの話を辞めてムウのおっさんがそう言うとミリアリア先輩のアナウンスが聞こえてくる。
〈スカイグラスパー1号、フラガ機、発進どうぞ!〉
〈ムウ・ラ・フラガ、スカイグラスパー、出るぞ!〉
ムウのおっさんのスカイグラスパーが出撃した直後にアストレイとストライクがカタパルトに接続させる。
〈APU起動。カタパルト、両機接続。ストライクのストライカーパックはエールを装備します。エールストライカー、スタンバイ!システム、オールグリーン。続いてストライク、アストレイ、発進どうぞ!〉
ストライクにエールが装備され左腕に盾を、右手にライフルが装備され準備は整った。
〈キラ・ヤマト、ストライク、行きます!〉
〈シン・アスカ、アストレイ、行きます!〉
ストライクと共に、王道ではない者は雷光を纏って砂塵の戦場へと飛び出した。
・アストレイ(第三形態)
大気圏突入の際に損傷したアストレイを修理・改修した姿であり、初期の姿を第一形態、ブリッツの右腕を移植した姿を第二形態と言うなら今回の姿は第三形態と言えるだろう。
損傷が激しかった脚部を鹵獲したデュエルの物を使い、追加装甲である“アサルトシュラウド”も修理され装備されている。これによりフェイズシフト装甲が増加され防御力が向上したが重量とエネルギー消費の増加によりアストレイの強みである素早さと燃費の良さが悪化してしまった。
それを解消する為にモルゲンレーテから状態された戦闘持続時間向上を目的としたライトニングストライカーを装備しフェイズシフト装甲が増加したにも関わらず第二形態に比べて持続時間が1.3倍に上昇した。更にエールストライカー以上の推進力により大気圏内でも飛行が可能になった。
しかし主武装の70-31式電磁加農砲の関係上、第二形態状に装備していたトリケロスを外す事になり、代わりに背面にソードストライカーのシュゲルトゲベールをシンの要望で装備されている。
主な武装は…
・75mm対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルン
・ビームライフル
・70-31式電磁加農砲
・15.78m対艦刀シュベルトゲベール
漸くアストレイ第三形態を出せました!