赤い霧になりたくて!   作:アップルプルプル

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予定がなくなったから今日投稿できたぜ!

今回は第3者視点です。


第12話 

ローラン「カーリーッ!」

 

「そんなに叫ばなくても聞こえてる。それにしても今日は遅かったじゃないか。アイリスは今風呂だ。」

 

ローラン「お前はいつ入るんだ?もう遅い時間だろ。」

 

「そんなこと聞いてどうする?あと遅いと言ってもまだ10時じゃないか。」

 

ローラン「あれ?そんなに経ってない?体感がおかしかっただけか。」

 

「何なんだお前は…」

 

ローラン「って、今はそんなこと言ってる場合じゃないんだ!」

 

「いちいち叫ぶな。」

 

ローラン「すいません。でもこれだけ焦らないといけない理由があるんだよ!」

 

「なんだ?」

 

ローラン「アレクシアが拐われた!」

 

「ほーん…え?

 

 

 えええええええええええっ!?は、ちょ、ま、嘘だろ!?」

 

ローラン「本当なんだ!腹が痛くてちょっと席を外してたら、アレクシアがいなくなったんだ!寮にもう着いたのかな―とか思って寮まで行ったけど、生活音はおろか、人の気配すらなかったんだぞ!あーじゃあまだ帰ってないのかと思って門限まで待っても帰ってくる気配すらなかった!」

 

「どうすんだよ!」

 

ローラン「それを今から考えんだよ!」

 

「早く案を出せ!ハリーハリーハリー!」

 

ローラン「お前そんなキャラじゃないだろ!あと少しは黙ってろ!俺も今必死で考えてんだから!お前も急かしてないでさっさと考えろ!」

 

「ふう…一旦落ち着こう。とりあえず、誘拐されたとして話を仮定すると、拐った犯人を絞る必要がある。誰がいる?」

 

ローラン「個人的にはゼノンだな。ディアボロス教団関係でも怪しさ満点だし。」

 

「確かにな。だが証拠がなさすぎる。まずはそこからだな。」

 

ビナー「私の力が必要か?」

 

ローラン「うわあびっくりした!いきなり後ろに現れるなよ!」

 

ビナー「おっと失礼。気に触ったなら謝ろう。」

 

ローラン「いや、別に大丈夫だが…」

 

ビナー「そうか。それで、私になにかしてほしいこととかはあるか?」

 

「そうだな。じゃあアレクシアが何処にいるか、そしてこの事件の犯人は誰か調査してほしい。」

 

ビナー「わかった。」

 

「あと、この状況を期に、近々アイリスにシャドウガーデンと教団について説明するから、その時に協力してほしい。」

 

ビナー「私は別に構わぬが…私は今や危険人物として警戒されている*1身であるが故、信じてもらえんかもしれんぞ?」

 

「言って頭の片隅に覚えてくれるだけで良いから、問題はない。とりあえず今日は解散だ。私は今すぐアイリスに伝えてくる。ローランも着いてこい。」

 

ローラン「わかった。」

 

ビナー「じゃあ行ってこよう。」ヒュン

 

ローラン「マジで便利だよなテレポート。」

 

「わかる。いつか教えて貰おう。」

 

ローラン「だな。」

 

「…じゃあ行くぞ。」

 

ローラン「あいよー…はぁ、絶対怒られるんだろうなぁ…」

 

「当たり前だろ。」

 

 これは余談だが、あの後、案の定アイリスは激怒し、なだめるのに30分はかかったとか…

 

~翌日~

 

 ローランがアイリスの元に向かっている時、なにやら視線を感じる。

 

ローラン(なんでこっちを見てくるんだ…?俺が守れなかったことをそんなに恨んでいるのか?いや、あの情報は俺とアンジェリカとカーリー、ビナーにアイリスのみだったはずだ。なら尚更何故こっちを見ているのかがわからん…)

 

ゼノン「ローラン。」

 

ローラン「…っと、どうかしたか?」

 

ゼノン「…君は先生だから知ってるとは思うが、アレクシアが昨日から帰って無くてね。騎士団が誘拐事件として調査したところ、"アレクシアのことをチラチラと見ていた"君が、もしかしたらの容疑者として浮かび上がっている。念のため、協力してもらうよ。最有力候補*2は別にいるから、君ではないと思っているけどね。」

 

ローラン「…」

(うわやっちまった…アレクシアのことに集中しすぎて見すぎてたか…やらかしたな、俺。)

 

 こうして、ローランは特に抵抗する必要もないので、大人しく連行されていった。

 

 場面は変わってカーリー達の方へ

 

「嘘だろ?ローランが候補者って…」

 

 カーリーはアイリスのいる部屋に入るやいなや、アイリスからそのことを聞いた。

 

アイリス「…私もカーリーさんの友達のことは信用したいけれど、判断用具がないから、なんとも言えないんです。それに、私としましては、アレクシアの方が大切なので…感情で動くわけにはいきません。」

 

「そうか…済まない。流石に私も、少しはくる物がある。」

 

アイリス「…あ、そういえば、私とカーリーさん宛に、なにか手紙が来ていましたよ。」

 

「わかった。じゃあ一緒に読むとしよう。」

 

『カーリー、アイリスへ

 

 我が親友、そして幼子よ、いきなりだが、この事件の犯人と、アレクシアのいる場所を私は知っている。明日の夜9時に、ここに二人で来ると良い。

 

(住所が書かれている。)

 

 ただし、この話を聞く際、覚悟を持って聞くように。内容によっては、幼子にとって辛いものになるかもしれんからな。

 

 ん?私の正体か?それは明日のお楽しみ、というやつだ。待っているぞ。』

 

(…絶対にビナーだよなこれ。)

 

 と、カーリーは確信を得ていた。

 

アイリス「…明らかに怪しいですが、カーリーさんがいるなら安心ですし、カーリーさんの友人ならば、恐らく大丈夫でしょう。ローランさんの件がありましたが…それでもきっと大丈夫なはずです。

 行きましょう。カーリーさん。」

 

「…そうだな。」

 

 内心、意外と行動が早いなと思っていたカーリーは、一旦その考えを置いといて、眼の前のことに集中するのだった…

*1
ギリギリ指名手配されてない

*2
シドのこと




次回はアイリスと調律者の初対面です。お楽しみに。

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