アンケートの件ですが、結構均衡してますね。あと少しでアレクシア誘拐編は終了するので、その時のアンケートの結果次第で、今後の書き方を変えます。
もし台本形式が勝ったとしても、16話以降の書き方を台本形式に変えることはしません。(普通にめんどいし)
今回はなんか台本形式っぽい感じになっております。多分。やっぱり俺にこういう書き方は向いてないのか…?
下水道で、剣を打ち合う音が聞こえる。対峙するのは、シャドウガーデンの盟主シャドウと、アレクシア誘拐事件の真犯人ゼノンであった。
そんな2人の戦いに、アレクシアは圧巻され、アイリスはシャドウの剣技をじっと見ていた。なぜなら、アイリスはシャドウの剣技に、
(どうしてこんなにも何処かで見たような感覚がするの?シャドウの戦いを見るのは初めてのはず…)
そんな二人をよそに、シャドウ達は戦いを続け、ゼノンが口を開く。
「なるほど、少し見くびっていたようだ。小規模とはいえ、いくつもの拠点を壊滅させただけのことはある。」
ゼノンが魔力をこめ、シャドウに斬りかかる。
「君にも見せてあげよう、次期ラウンズの力を!ハアッ!」
魔力の余波でシャドウを突き飛ばし、そのまま斬りかかる。それをシャドウは比較的最小限の動きで全て防ぐ。
「うあああああああああ!」
ゼノンが魔力を更に込め、シャドウと小競り合いをするが、
「あっ!」
片手で防いでいたシャドウに小競り合いで負け、後頭部を強打される。
「強い…」
「えぇ…」
アレクシアのつぶやきに、アイリスも同意する。あのゼノンの攻撃に、片手だけで防ぎ、あろうことか打ち合いで勝ってしまった彼の姿に、二人は驚くしかなかった。
「来ないのか?次期ラウンズ。」
「くっくう…」
シャドウがそう煽り、ゼノンは顔をしかめて悔しそうな声を出す。
「うおおお!」
その直後、ゼノンはシャドウに3回斬りかかるが、全て弾かれる。そのままゼノンは斬撃を繰り出し、シャドウはそれを防ぐ。
戦闘が激しいのが原因か、下水道に段々ヒビが入っていく。そんな中、アレクシアはシャドウの戦う姿を見て、あることに気づいた。
(卓越を超えて、超越した剣技。でも、その根本にあるのは…)
それはアレクシアがよく知っていた…
(凡人の剣…!)
そう。シャドウもまた、アレクシアと同じ、凡人の剣であるということに気づいたのだ。そのままアレクシアは、少し思い出に浸る。
(幼い頃の私が見た、バカげた理想の剣。姉様のように剣の才能がなくたって、ひたすらに努力すれば、姉様のように強くなれると信じてた。でも、どれだけ努力しても、天才には届かない。いつだって、姉様と比べられて笑われるだけ。力も才能もない、持たざる者の剣。凡人の剣、と…
でもそんな時に、師匠は現れた。師匠ことカーリーさんのことは…最初、姉様に勝ったって聞いても疑っていたけど、稽古をつけてもらって、カーリーさんの強さを実感した。そんな師匠のことは、天才の剣だって思って、反抗的だったけど…ある時師匠に、突然こう言われたことがあった。)
アレクシアはその話を思い出す。
『なあアレクシア。』
『何よ。』
アレクシアが稽古の休憩中に、カーリーから突然話しかけられる。
『なんでお前は私を避ける?』
『なによ藪から棒に。』
話しかけて来たと思ったら、これである。
『ただそう思っただけだ。で、実際のところどうなんだ?私を避けているのか?』
『本人の前で言うのもおかしい気がするけど、良いわ。そう。私はあんたを避けてる。』
『何故だ?』
カーリーは尋ねる。
『天才からの教えなんて、凡人の剣しか使えない私にはいらないもの。』
『ふむ、天才、か。何故私が天才だと思った?』
カーリーはアレクシアに詰め寄り、アレクシアは少し戸惑う。
『な、何故って、そりゃあんたが強いからよ。』
『強いからって理由だけで、天才かどうかを決めているのか?』
『うっ…』
カーリーからの言葉に、アレクシアは言葉が詰まる。
『図星か。いいか?強いからって、誰もが天才ってわけじゃない。私だって、最初は弱かったさ。』
『えっ?』
カーリーの発言に、アレクシアはカーリーに尋ねた。どうして、どうやってこんなに強く?と。
『努力したんだよ。憧れたものがあったから。それに、お前は確かに凡人の剣だ。だが、お前のはただの凡人の剣じゃない。努力され、洗礼された剣だ。』
まだ粗はあるがな、とカーリーは付け足すが、アレクシアは聞いていなかった。カーリーの言葉に驚かされ、おまけに褒められたことが嬉しかったのだ。
(洗礼された剣と、師匠は言ってくれた。それから、私は基本を愚直に積み重ねるしかないこの剣が…)
『あなたの剣が好きよ。』
『私は好きだぞ。お前の剣。』
「ハッ…!」
アイリスとカーリーにも言われた、その言葉を、アレクシアは正確に思い出した。
そしてそれと同時に、ゼノンはシャドウの一閃で傷を負う。
「貴様、何者だ。それだけの強さがありながら、なぜ正体を隠す!」
ゼノンはシャドウに聞くが、シャドウは不敵に笑い、こう言い放った。
「我らはシャドウガーデン。陰に潜み、陰を狩る者。我らはただそれだけのためにある。」
「正気か?貴様。」
「シャドウガーデン?教団とか、一体何なの?」
「アレクシア」
疑問をいだいたアレクシアに、アイリスが話しかける。
「その話は、この事件が終わってから話すわ。私に教えてくれた人と、カーリーさんと一緒にね。」
「?」
師匠が教えたわけじゃないんだと、アレクシアは思ったと同時に、では誰が教えたのかという、新たな疑問が生まれたが、後ほどわかるだろうし、どうせ今聞いても教えてくれないだろうと思い、そっと心の奥にしまった。
そんなとき、突然ゼノンが笑い出した。
「フフッいいだろう。」
するとゼノンは、懐から赤い錠剤が入れてある瓶を取り出した。
「貴様が本気だというのなら、私もそれに応えようじゃないか。これによって、人は人を超えた覚醒者となる。」
アイリスはその赤い錠剤を見て、なにか悩んでいた。その間にも、ゼノンは話し続ける。
「常人が使えば、その圧倒的な力に体が耐えきれず死に至るが…」
ゼノンが瓶の蓋を取ったと同時に、アイリスは思い出す。あれは、調律者が注意するようにと言っていたものであると。
「まずっ!」
だが時すでに遅し。ゼノンはもう錠剤を飲んでいた。
「最悪…」
アイリスがそう苦言を言うと、ゼノンから叫び声と、先程とは比べ物にならない魔力を感じた。
霧みたいな何かと、赤い電撃のような何かが晴れ、そこに立っていたのは…
「覚醒者3rd。ふんっ!」
剣を振り、魔力の余波だけで砂埃を出し、身体のそこかしこに赤い線が浮かび、目が黒くなっているゼノンがいた。
アンケートに協力を。
聖域編すっ飛ばしてブシン祭行っても良い?
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いいよ!
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だめ!