赤い霧になりたくて!   作:アップルプルプル

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 Library of Ruinaからあのカップルが登場します。個人的に1番好きなカップルなので、幸せに生きて欲しいという気持ちを込めて登場させました。

 あと、LORではミミックのことをミミクリーと呼ぶらしいので、今回から名前をミミクリーに変えます。


第7話

 偽ビナーと接触してから2年が経ち、今はブシン祭の決勝が始まろうとしている。アイリスが裏工作をしたのかはわからないが、私とアイリスとの試合が決勝戦以前の試合に行われることはなかった。

 そしてこの試合は、史上最大と呼ばれるほど賑やかであり、観戦チケットはすぐに全て売り切れ、掛け金も史上最多の金額となっていた。

 

 こんなに賑やかなのには理由がある。それはアイリスが準決勝で勝利した時に、『私を稽古してくださった師匠を決勝で打ち倒します!』と宣言したからだ。すごいな王女。だが、正直厳しいだろう。確かにEGO発現をしていないときは体力を多少は使わされたが、それだけだ。私の体力が切れる前にアイリスの体力か魔力が切れるだろう。

 

 ふと観覧席を見てみると、とある人物に目が行った。

 

 そう、ビナーだ。

 

 あいつ見に来てんのかよ。確かにブシン祭後に集合とは言ったよ?でもね、観戦しろとは言ってないのよ。まあいいけど。てかその直ぐ側で怯えてる人がいるんだけど、どっかで見たことある気がするんだよな…

 

審判「それではみなさんお待ちかね!決勝戦です!」

 

 ま、後で考えるか。

 

審判「ミドガル王国の王女!アイリス・ミドガル対その師匠!カーリーゲブラ!審判である私も興奮してたまりません!さあ!始めましょう!「ちょっといいか?」カーリーさん、どうかしましたか?」

 

「ハンデを設けることは可能か?」

 

審判「両者共に異論がないなら、了承いたします。」

 

「だそうだアイリス。そしてハンデ内容は私に傷を負わせる事ができたらお前の勝ちだ。これは決勝戦であり卒業試験でもあるからな。そのかわり、私も例の()()を使う。異論は?」

 

アイリス「ハンデと言われると多少腹が立ちますが…例の()()を使うのなら、私に勝ち目はほぼありません。なので、お言葉に甘えさせてもらいます。」

 

審判「よろしいですね?ところで、例のあれとは?」

 

「EGO発現だ。」

 

観客達「EGO発現?」「聞いたことがあるぞ、確かめっちゃ強くなるんじゃなかったか?」「アーティファクトか?」「いや、確か魔力がどうのとか言ってた気が…」

 

 一応チラッとビナーの方を見てみると、無表情ではあるが、心なしかちょっとうれしそうに見える。なんで喜んでんの?

 

まあいいか…始めてくれ。」

 

審判「了解いたしました。それでは決勝戦、開始!」

 

「EGO発現」

 

 そして私は専用の装備を身にまとい、ミミクリーを抜く。

 

「行くぞ?」

 

アイリス「はいっ!」

 

 私は足を踏み込んでアイリスに斬りかかる。アイリスはなんとか魔力を利用して防御してみせるが、マズいと本能が反応したのか、すぐに距離を取った。

 

「その判断は正しいが、体勢が悪いぞ!」

 

アイリス「くっ!」

 

 流石に大切断シリーズは使うつもりはないし、あまり力も出していない。それでも私が勝てると思っていたからだ。まあアイリスが勝とうが負けようが卒業させるつもりではあった。残りは自分流の戦い方を身に着けて欲しいと思ったからだな。

 

「それにしても、かなり上達したな!前回とは比べ物にならない!」

 

アイリス「師匠のお陰ですよっ!」

 

 ギギギと音を鳴らせ、互いの剣が交わり合う。

 

「楽しかったが、終わりにしよう。」

 

アイリス「はいっ!」

 

 私は突進を準備し、アイリスは全身と剣に魔力を込める。

 

アイリス、カーリー「ハアアアアアア!」

 

 その一撃でアイリスは倒れ込み、決着が着いたと思っていたが…

 

「ん?」

 

 ふと違和感がして右頬を指先で触って見てみると、指先が赤くなっていた。私はこちらから見てアイリスの右側を斬ったので、アイリスの血なら、本来は右ではなく左につくはずだ。つまりこれは、私が血を出しているということになる。慢心して本気でいかなかった結果、私が負けたのだ。悔しい気持ちと同時に、アイリスがそんなに強くなっていたのかと感心もした。

 

「よくやったなアイリス。お前の勝ちだ。」

 

審判「勝者、アイリス・ミドガル!」

 

会場内「わああああああああああああ!」

 

 さて、行くとするか…

 

~例のカフェの外~

 

「おう。来たぞ。まさかお前が私の試合を見に来てるとは思わなかったがな。」

 

ビナー「当たり前だろう。これから仲間にするやつの技量は見定めておかないとな。」

 

「そうか。それで、なんの話をする?」

 

ビナー「まずは協力関係を結ぼうという話からしよう。お前の戦いを見てわかった。お前は赤い霧の名にふさわしいとな。EGO発現を再現できているが故、そう判断させてもらった。」

 

「なるほど。それで、お前にとって私は必要か?」

 

ビナー「言うまでも無かろう。強くてある程度の常識があるやつは何人いても困らない。」

 

「それは遠回しに私を認めてるってことだな?」

 

ビナー「そうだ。では、交渉成立か?」

 

「それでいいだろう。仲間になってやるよ。」

 

ビナー「いい判断だな。」

 

 その後、ディアボロス教団の秘密や目的や構成、シャドウガーデンの拠点や目的や構成など、様々なことを教えてもらった。規模がでかすぎてびっくりしたぞ。

 因みにこのことは、それぞれが表に出てきた頃に教えたほうがいいらしい。それ以前に言ってしまうと、混乱させてしまうからだ。なら、その存在を知ってから言ったほうが頭に入るだろう。起こす騒動の大きさによるが、もし大きいものだと、騎士団はこいつらを敵とみなし、どうやって倒すかを考えるだろう。だったらその時に情報を伝え、こちら側が有利になるようにしたらいい。

 

ビナー「…そういえば、面白いやつらに出会ったぞ。」

 

「お前のそばで怯えてたやつか?」

 

ビナー「そうだ。まさかゲームの人物がいるとは思わなかったがね。」

 

「誰だったんだ?」

 

ビナー「おや、覚えてないのかい?全く、お前は忘れん坊だな。」

 

「ウザッ。さっさと教えろ。」

 

ビナー「まあまあそう慌てるでない。ヒントはあるフィクサーのカップルだ。」

 

「フィクサーのカップル?あー…あっ!」

 

ビナー「わかったか?」

 

「なんであいつらがいるの?てかあいつ死んだの?」

 

ビナー「恐らくアンジェラに殺されるルートか、アンジェラを殺した後に殺されたルートだな。この世界が本で、ただ入っているだけという可能性もあるが、まあそれは無いだろう。じゃないとあんなにアンジェリカにべったりしないだろうしな。」

 

「そいつらはどうするんだ?仲間に引き入れるか、大人しくさせておくか。」

 

ビナー「一応勧誘しておいて損はなかろう。見かけ次第声をかけようか。」

 

「とか言ってたらそれっぽいやつが向こうにいるぞ。」

 

ビナー「?あぁ、本当だな。じゃあ行って来い。」

 

「はぁ?なんで私が…」

 

ビナー「どうせ私が行っても怯えられるだけだろう。」

 

「2人で行けばいいだろ。」

 

ビナー「面倒くさゲフンゲフン紅茶を嗜みたいからね。」

 

「今面倒くさいっつったな?舐めてんのかおい。」

 

ビナー「まったく…仕方ない、一緒に行ってやろう。そんなにさみしいならなw」

 

「お前絶対後でしばく。」

 

ビナー「フフ、やってみるといいさ…さあ、行くぞ。」

 

「言われなくても。」

 

 そして私達はローランの元に向かった。

 

「よおローラン。」

 

ローラン「ヒッ!カーリー、お前は図書館で本になったはずだろ!?なんでこの世界にいるんだよ!」

 

「それは私のセリフだ。」

 

アンジェリカ「赤い霧と調律者…そのような方々が、私達に何か用ですか?」

 

ビナー「まあまあ、一度あそこのカフェに行こうじゃないか。そこで紅茶を飲みながら話そう。」

 

「そういうことだ。着いてこい。」

 

ローラン「因みに聞くが、俺達に拒否権は?」

 

カーリー、ビナー「んなもんは無い。」

 

ローラン「ですよねー。(諦め)」

 

アンジェリカ「…本当に着いていくのですか?」

 

ローラン「多分逃げても鎖で捉えられるだろ…だったら無駄な体力を消耗するよりかは話を聞いたほうがマシだ。」

 

アンジェリカ「危険な内容じゃなきゃいいんですけどね…」

 

 すまない。今からする話は君たちにとって危険かはしらんが、一般人にとっては危険な内容だ…




 あんなのでお別れとか、悲しいだろう?ローラン。

 ビナー構文ムズすぎ。

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聖域編すっ飛ばしてブシン祭行っても良い?

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