抹消ヴォイスのヒーローアカデミア【番外編】   作:M.T.

11 / 12
この世界線での敵連合

死柄木「カイネが吹っ飛ばされた…だが、平和の象徴は死んだ…子供も瞬殺だった…あんなに簡単に事が運ぶと思わなかった…!話が違うぞ先生……w」
 
梅干し『違わないよwただ、子供相手に過剰戦力だったねwww』←イスから転げ落ちて爆笑
 
ドクター『うむ… 買い被りすぎたな。(ヴィラン)連合なんちうチープな団体名にしなければ良かったわいwwwww』←笑いすぎて過呼吸
 


IF 敵名『壊音』・後編※

 USJ事件から数日後。

 ヒーロー達は、爆豪救出のため連合のアジトを探したが、結局何も手掛かりは得られなかった。

 爆豪の幼馴染の緑谷出久は、爆豪を救出しに行こうとしたが、担任の相澤から待機命令が出たため爆豪を助けに行く事は叶わなかった。

 だが爆豪拉致から一ヶ月後、事件は思わぬ方向に急変する。

 

 

 

「お届け物でーす」

 

 ある日、A組の担任の相澤宛てに『親愛なる雄英高校の皆様へ』と添え書きされた段ボール箱が届く。

 段ボール箱の中には、血や肉塊が詰められたガラスの箱が入っていた。

 無論、入っていたのは爆豪()()()()()だ。

 連合に拉致された爆豪は、そこで凄惨な拷問を受けた。

 そもそも連合が爆豪を拉致したのは、ワンフォーオールの後継である緑谷の幼馴染であると知っての事だった。

 だが爆豪は、どんな拷問を受けても、見せしめに両親を殺されても、雄英やワンフォーオールに関する情報を吐く事も、連合に寝返る事もなかった。

 脳を改造しても強靭な精神力で抵抗してきた爆豪に対し、これ以上何も搾り取れるものはないと判断したカイネは、爆豪を生きたまま圧し潰して殺した。

 使えそうな部分は後に脳無の素体として利用され、それ以外の要らない部分はガラスの箱に詰めて雄英に送り返された。

 

 

 

 そして、爆豪の死亡が確認される二週間前、保須市でA組の生徒“飯田天哉”が何者かによって惨殺される事件が発生していた。

 同じ現場でプロヒーロー“ネイティヴ”の遺体も発見された。

 警察は、二名を殺害した犯人を、当時保須市でヒーローを殺して回っていたヒーロー殺し“ステイン”と断定。

 さらに警察は、飯田天哉殺害の数日前に彼の兄のインゲニウムがステインによって半身不随にされている事から、飯田は兄の敵討ちの為にステインを探していたのではないかと推測していた。

 爆豪の捜索をしながらも、トップヒーローをはじめとした捜索班が、ステインの捜索にあたった。

 だがこれは表向きに公開された情報であり、真相はさらに深い闇の中にあった。

 

「やあ、随分とみっともないツラを晒しているね、大先輩」

 

「ハァ…貴様がインゲニウムの弟を殺めたのか」

 

 雨が降り頻る路地裏で、警官の格好をした零は変身を解きながらステインに話しかける。

 

「まあね。あんたの犯行だと思わせる為に偽装するの、大変だったんだからね。こーんな風にさ」

 

 零は、“個性”を使って変身しながら笑みを浮かべる。

 ステインの目の前には、ステインの姿をした零が立っていた。

 

「つーか、あんた的にはああいうリベンジ野郎は粛清の対象じゃなかったっけ? 何で見逃したの?」

 

「奴はまだ子供だ。粛清にはまだ早い。もっとも、あのままヒーローになっていればどのみち殺していたがな」

 

「怖え〜」

 

 ステインが言うと、零は変身を解いてヒラヒラと手を振る。

 零がなかなか本題に入らないので、ステインは零を睨みながら言い放つ。

 

「で…何の用だ、()()()

 

「おお、話が早くて助かるね。じゃあ単刀直入に言おう。俺らの仲間になれ、ステイン。俺達が何もかも全部ぶっ壊して、正しい社会を作ってやる」

 

 ステインが尋ねると、零はヒュウっと口笛を吹きながら、ステインに手を差し伸べた。

 こうして、ヒーロー殺しステインが連合に加わり、連合の知名度も桁違いに跳ね上がった。

 

 そして飯田の殺害事件の裏側では、もう一つ別の事件が起こっていた。

 A組の生徒のうちの一人、青山優雅を含む青山一家が一夜にして全員不審な死を遂げた事件だ。

 実は青山は連合のスパイとしてA組に潜入していたのだが、隙を見て連合を裏切り雄英やヒーローの窮地を救おうとしていた。

 だがその考えはオールフォーワンの“個性”によって筒抜けになっており、さらにはカイネとシエスタが共同開発した超高性能な盗聴デバイスやハッキング技術によってより詳しく信憑性の高い雄英の情報がリアルタイムで入ってくるため、オールフォーワンや連合にとっては青山が入手した情報には何の価値もなかったのだ。

 それでもオールフォーワンが青山を泳がせたのは、万が一盗聴がバレた場合に『連合の情報収集力は所詮生徒を脅して情報を聞き出す程度だ』とヒーロー達に思わせる為のカモフラージュでしかなかった。

 だがその役目すらももう用済みと判断され、他の駒への見せしめに惨殺されたのだ。

 

 さらに、悲劇はここで終わりではなかった。

 USJ事件で重傷を負い総合病院に救急搬送されていた轟焦凍は、ようやく意識が戻ったが、荼毘の攻撃を受けて右半身に修復不可能なレベルで火傷を負っており、そのせいで二度と氷を出す事は叶わない身体となってしまっていた。

 大事な母親から受け継いだ“個性”を失い、大嫌いな父親から受け継いだ“個性”しか残っていない事を悟った轟は、完全に精神が崩壊した。

 見舞いに来た担任の相澤は、心を病んだ轟を見てヒーロー活動は困難だろうと判断し、その場で除籍を言い渡した。

 その事実を知った荼毘は、腹を抱えて大笑いしていた。

 

 さらには、ただでさえ残り僅かなA組の中から、自主退学をする者が出た。

 葡萄頭の小柄な男子“峰田実”だ。

 峰田はただ一言、「ヒーローになればモテると思ってた」とだけ言い残して雄英を去っていった。

 

 雄英高校では、1年A組の生徒が今ではたったの3名になり、危機感を覚えたB組からも自主退学する生徒が出てきたため、最初は40名いたヒーロー科の生徒は、今ではA組B組合わせてたったの13名にまで減っていた。

 これでは授業を行うのに不都合という事で、爆豪の死亡が確認された日の翌週からはA組の生徒は自動的にB組に移籍となり、1年A組は教室自体が閉鎖される事となった。

 こうして、本来2クラスあるはずのヒーロー科は、1年生だけB組のみとなった。

 ヒーロー科の教育方針も、凶悪な(ヴィラン)と戦える戦力を鍛える方針ではなく、今残っている生徒や教員をこれ以上失わないように守りを固める方針へと切り替えたようだ。

 

 

 

「雄英もとんだ愚策を講じたものだ。既に雄英内部に内通者がいた事までバラされたのだから、そこはハッタリでも(ヴィラン)なんぞに屈しないという姿勢を国民に示すべきだったのだ。下手に守りなんぞに入るから、国民からの信用も失い余計に我々が暴れやすくなるというものだ」

 

「一流のヒーロー育成機関でも、イメージ戦略は三流だったようですね。オールマイトがいないとこうも容易く瓦解するものか…」

 

「聞いた話じゃ、B組からも大量に退学者が出たらしいじゃん? 信用失うような事ばっかやってるから逃げられたんだよ。エリート校が聞いて呆れるな」

 

「言ってやるな。どんなにご立派な大義名分を掲げようと、結局どいつもこいつも、最後は我が身が可愛いんだよ」

 

 鷲鼻の男リ・デストロ、オールバックとサングラスが特徴的な男トランペット、そしてマスタードがヒーロー達を嘲笑うように言うと、零は呆れるように笑った。

 すると死柄木も、うっすらと笑みを浮かべながら口を開く。

 

「そもそも生徒を一日で10人以上も死なせた時点で、雄英への信用なんて地に堕ちていたんだ。今までオールマイトに頼りきりだったゴミ共に、その分の代償(ツケ)を払わせるのも酷な話だろう。全く、オールマイトありし日が懐かしいよ」

 

「ジョークがお上手で」

 

 死柄木が皮肉めいた口調で言うと、リ・デストロもまたうっすらと笑みを浮かべる。

 すると一番奥の席に座っていたオールフォーワンは、マッカランの入ったグラスを片手に微笑む。

 

「ご苦労だった、皆。特に弔。僕がいない間によくギガントマキアと異能解放軍を従えたものだ」

 

「試したな、先生」

 

 オールフォーワンが言うと、死柄木は不機嫌そうに目を細める。

 爆豪の死以降、オールフォーワンは姿を眩ませていたのだが、これはヒーロー達からの追及を逃れる為だけでなく、死柄木率いる(ヴィラン)連合を試す為でもあった。

 死柄木はまず、オールフォーワンから課された、ギガントマキアを従えるという課題に取り組んでいた。

 ギガントマキアとの戦闘により、連合のメンバーは全員“個性”が覚醒し、更なる力を手に入れていた。

 連合がギガントマキアを従え、絶大な力を手に入れて勢力を拡大させていく中、デトネラット社の社長であり異能解放軍のトップであるリ・デストロは、連合にコンタクトを取ってきた。

 リ・デストロは、死柄木こそがデストロの遺志の体現者だと信じ、サポートアイテムや資金などの全面的支援を約束する代わりに異能解放軍を(ヴィラン)連合の傘下にして欲しいと交渉してきた。

 (ヴィラン)連合と異能解放軍の交渉は成立し、『超常解放戦線』と名を改めたのは最近の出来事だ。

 

 そして、次に死柄木は、オールフォーワンの僕の一人であったウォルフラムに目をつけ、直々に超常解放戦線に勧誘した。

 オールフォーワンに忠誠を誓っていたウォルフラムは二つ返事で了承し、超常解放戦線に加わった。

 

 さらに、“個性”の絶滅を目論んでいる組織として世界的に有名な『ヒューマライズ』のトップであるフレクトターンに目をつけた死柄木は、圧倒的な力を見せつけた上で、フレクトターンに一方的な交渉を持ちかけた。

 連合の目的を知ったフレクトターンは、自分や部下を“救済”する事を条件に超常解放戦線の傘下に降った。

 さらに死柄木は、第二のオールフォーワンになる為の改造手術を受け、絶大な力を手に入れようとしていた。

 連合が総勢200万人もの戦力を手に入れたのは、6月中旬の事だった。

 

 

 

「それでは、諸君。超常解放戦線の結成に、乾杯」

 

「「「「かんぱ〜い」」」」

 

 死柄木の代理のリ・デストロの掛け声と共に、連合の初期メンバーは乾杯をした。

 更には、講堂からは「超常解放戦線万歳!」といった掛け声が聴こえてくる。

 そんな中、前髪で目が隠れた男スケプティックが、スマホを見ながら報告する。

 

「おっと、連れてきたみたいですよ」

 

「ご苦労」

 

 スケプティックが報告すると、リ・デストロがニッコリと笑顔を浮かべる。

 しばらくすると、脳無がとある人物を連れてくる。

 脳無が連れてきたのは、両脚の腱を潰されて逃げられないように拘束された心操だった。

 

「クソッ…(ヴィラン)に堕とすくらいなら殺せ!」

 

 超常解放戦線に捕まった心操は、幹部を睨みながら吐き捨てる。

 すると幹部は不気味に笑い、脳無は心操を地下室へと引き摺っていく。

 心操が連れられてきたのは、地下の拷問部屋だった。

 心操はそこで、爆豪が受けたのと同じ拷問を受けた。

 彼の両親はカイネに寝床と食事を分け与えたよしみで命だけは見逃されたが、それ以外の心操と仲が良かった者は悉く心操の目の前で殺された。

 

「ゲホッ、ゲホッ…」

 

「これだけ痛めつけてもまだ幻覚が効かないとは…精神系の“個性”には効きにくいのかもな」

 

 散々拷問された心操が血を吐いていると、零が少し考えながら言った。

 零が去っていくと、入れ替わりでカイネが入ってくる。

 

「ひー君、大丈夫?」

 

 カイネは、心操の顔を心配そうに覗き込むと、心操の頬に手を添える。

 そして心操の身体を分子振動で温め、拷問で受けた傷を癒した。

 

「可哀想…今手当してあげるね」

 

 カイネは、心操に完璧な処置を施して完治させた。

 だが拷問ですり減らされた心までは癒えなかった。

 

「クソッ…スタートで躓いて、それでもやっとヒーローになれると思ったのに…何で、何でこんな目に遭わなきゃならねえんだよ…!」

 

 心操は、ここに来て初めて、ポロポロと涙を流しながら弱音を吐いた。

 するとカイネは、心操の波長から記憶を読み取り、心操をそっと抱きしめた。

 

「……そっか。つらかったね。ひー君は、ヒーローになる為に一生懸命頑張ってるのにね。ひどいねぇ。哀しいねぇ。周りが見る目無い奴らばかりだと、本当に報われないね」

 

「カイネ…」

 

 心操の過去を知ったカイネは、目に涙を浮かべながら心操の頭を撫で、心操の心に優しく語りかける。

 

「あのさ。もう、プロヒーローになんかならなくていいんじゃない?」

 

「………え?」

 

「あんな腐敗した奴等にひー君がなる事ないよ。人一人を救う事すらできないくせに、自分から膿を作り出しておいて、その膿を排除して英雄面するマッチポンプ共。ひー君がなりたかったのは、本当にそんなものなの? 君が本当になりたいのは、困ってる誰かを笑顔にするヒーローじゃないの?」

 

「それは………」

 

「それに、ひー君は、行き倒れてた僕を助けてくれた事があったよね。職業ヒーローになんかならなくったって、君はもう僕のヒーローなんだよ。だから、誰かの為に“個性”を使いたいなら、君をいじめる奴らなんかの為じゃなくて、僕の為に使ってよ」

 

 カイネが言うと、心操は無言で俯く。

 心操は、ここで(ヴィラン)になったら、自分を(ヴィラン)呼ばわりした者達に負けた事になるという一心で、どんな拷問にも耐えてきた。

 だがカイネの言葉を聞いて、その足掻きは無意味なものであったと悟った。

 

「一緒に堕ちよう? 僕のヒーロー」

 

 カイネは、まるで恋人に話しかけるかのように暖かく心操を受け入れ微笑みかける。

 

「大丈夫、二人一緒なら怖くないよ」

 

 カイネが言うと、心操はカイネの背中に手を回し、静かに涙を流しながら俯いた。

 極限状態まで追い込まれて、心操の考えは変わり始めていた。

 自分が本当に欲しかったものは、金でも、名声でも、ましてや国の犬としての称号でもなかった。

 自分の“個性”で誰かを笑顔にしたい、たったそれだけの事だった。

 その為なら、プロヒーローに拘る必要など無かったのだ。

 そして自分の事をヒーローだと言ってくれる人がすぐ近くにいた事に、ようやく気がついた。

 今の心操にはもう、堕ちない理由はどこにも無かった。

 

「……ああ、それもいいかもな」

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 しばらくして、心操は拷問部屋から解放され、傷を完璧に治療された上で超常解放戦線の新たな仲間として受け入れられた。

 だが心操は、超常解放戦線に加わる前に、ひとつだけオールフォーワンに頼み事をしていた。

 心操は、再び地下室に訪れ、自分がいた部屋の隣の部屋の鍵を開けた。

 心操が開けた部屋は、彼の母親の人美が監禁されていた拷問部屋だった。

 

「人使!! よかった、無事だったのね!」

 

 ボロボロの姿になった人美は、息子の顔を見るなり安堵の表情を浮かべる。

 人美は、拷問を受けただけでなく、夫が見ている前で(ヴィラン)に輪姦された。

 夫の目の前で何百人もの男に犯されるのは耐え難い屈辱だったが、拒否すれば夫と息子を痛めつけると脅されていたため、最後まで耐え抜いた。

 どんなに身体を痛めつけられ穢されても、人美の心は美しいままだった。

 心操が人美の拘束を解くと、人美は力なく心操にもたれかかる。

 

「あのね、父さんが…悟使さんが右隣の部屋にいるの…お願い、助けてあげて…皆で一緒に家に帰りましょう?」

 

「ごめん、母さん。それはできない」

 

「え……?」

 

 心操は、ニィッと不気味な笑顔を浮かべると、人美を抱き寄せて腹をナイフで刺した。

 人美が血を吐いて混乱する中、心操は人美の耳元で囁く。

 

「ここが俺の家だから」

 

 そう言って心操は、人美を突き放す。

 人美は、冷たい床に力無く倒れ、少しずつ意識が薄れていく。

 

「ああ、言い忘れてたけど、もう父さんは始末済みだよ。母さんも同じところに送ってやるさ。あの世で父さんと仲良くな」

 

 心操は、床に倒れ血を流していく人美に対し、不気味な笑みを浮かべながら語りかけた。

 心操の言う通り、彼の父親の悟使はもう既に殺処分済みだった。

 父親が最期に言い遺したのは、息子が(ヴィラン)に堕ちた事への戸惑いと、その原因を作った事への謝罪の言葉だった。

 そしてそれは、母親も同じだった。

 

「ごめんね……人…使……ごめ、んね……」

 

 人美は、血の海に沈みながら、涙を流して力なく心操に謝罪をした。

 ヒーロー向きの“個性”に産んでやれなかった事に対してか、最後まで守ってやれなかった事に対してか、何に対して謝っているのかはわからなかった。

 人美がとうとう息絶えて何も言わなくなると、心操は人美に対して冷たく言い放つ。

 

「そこは『ごめん』じゃなくて『おめでとう』って言って欲しかったな、お母さん」

 

 こうして、実の両親までもを手にかけた心操は、完全に(ヴィラン)に堕ちた。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 その後も超常解放戦線は、日本中に悪名を轟かせ続けた。

 超常解放戦線の名前を利用できると判断した死穢八斎會の若頭のオーバーホールこと治崎廻は、超常解放戦線に対して死穢八斎會の傘下に降るよう要求したが、そのプライドの高さが災いし、結果的に超常解放戦線を怒らせる事になった。

 死穢八斎會は、トガとトゥワイスの手でたった一夜にして壊滅させられ、組の者は全員語るのも悍ましい手口で惨殺された。

 治崎と、彼が実験体にしていた壊理という少女は、拉致されてアジトで殺害された上で死体は脳無の素体にされた。

 

 そして死柄木がオールフォーワンの因子を定着させている間、那歩島では別の事件が起こっていた。

 殻木が死柄木に何かあった時の為の保険としてオールフォーワンの因子を植え付けた“ナイン”という男は、部下を引き連れて那歩島に侵略し、たった一夜にして島を海に沈め、島に住んでいた島乃姉弟を拉致した。

 島乃姉弟の弟の方が持っていた『細胞活性』の“個性”を奪ったナインは、“個性”のデメリットを完全に克服し、絶大な力を手に入れた。

 だが完全な力を手に入れ、死柄木がまだ眠っているのをいい事に、調子に乗って自分達が超常解放戦線を乗っ取ろうとしたのが良くなかった。

 

「ひー君、そっちはどう?」

 

『うん。ちゃんとやったぜ。でもさぁ、人殺すのって服汚れるから嫌なんだよな。だから殺し合ってもらったよ』

 

「はは、さすがひー君」

 

『にしても、キメラのおっさん強かったなぁ。まあ最後は自分で死んでもらったんだけどさ』

 

「ご苦労様! いやぁ、ひー君有能すぎて僕困っちゃうなぁ。で、どうする? これでもうあんたの味方は一人もいなくなっちゃったね」

 

 心操が報告すると、カイネはケラケラと笑う。

 超常解放戦線を怒らせた結果、ナインの部下は心操の『洗脳』の“個性”で殺し合いをさせられ、最後に生き残ったキメラも自害させられた。

 仲間を一人残らず殺されたナインに対し、カイネはゴミを見るような目を向ける。

 するとナインは、カイネを睨みつける。

 

「貴様ら…!」

 

「死んじゃえ」

 

 カイネは、ニヤリと笑い、ナインの“個性”を壊し、身体を内側からボロボロにして殺した。

 こうしてナイン一派は全滅し、(ヴィラン)側で超常解放戦線に喧嘩を売る勢力はなくなった。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 そして9月。

 ヒーロー達は、超常解放戦線に二重スパイとして潜伏していたNo.2ヒーロー“ホークス”が入手した情報をもとに、超常解放戦線のアジトを奇襲した。

 だがそれは、超常解放戦線の仕掛けた罠だった。

 ホークスの二重スパイはカイネにとっくに見破られており、()()()()()()()()ヒーロー側の情報を引き出された上で、心操の“個性”で洗脳されてヒーロー側に偽の情報を伝える三重スパイにされ、用済みとなった後は他のヒーローたちの前で惨殺された。

 さらにヒーロー達にとって想定外だったのは、死柄木の覚醒だった。

 まんまと誘い出されたヒーロー達は、ヒーロー達を迎え撃つ為に準備をしていた超常解放戦線に完膚なきまでに叩きのめされ、突入からたった5分で日本のトップヒーローの8割を失った。

 トップヒーローのエンデヴァーさえも、家族全員を目の前で荼毘に焼き殺され、絶望の中で自らも荼毘に消し炭になるまで焼かれて息絶えた。

 家族全員に復讐を果たした荼毘は、大袈裟な身振りをしながら高笑いしていた。

 

 そして、何とか他のヒーロー達の援護を受けながら超常解放戦線のアジトの中心部まで突入したヒーロー、イレイザーヘッドこと相澤はというと。

 相澤は、元解放戦士達を次々と倒し、幹部のいる会議室へと走っていく。

 だがその途中、廊下から人影が出てくるのが見えた。

 その人物を目が合った相澤は、思わず目を見開く。

 

「零…凪……!?」

 

 相澤の目の前にいたのは、19年も前に死んだはずの弟だった。

 相澤は、信じ難い事実を前に、その場で足を止めて固まってしまった。

 その直後だった。

 

「がっ…!」

 

 零の“個性”で気配を完全に消した心操が、背後から相澤の背中を刺した。

 心操に刺された相澤は、その場に膝をつく。

 すると相澤の弟は、ニヤリと笑うと自らの変身を解く。

 

「零凪…? ああ、ごめんごめん。これ、僕が生まれ変わる前の姿だったね」

 

 そう言って変身を解き本当の姿を見せたのは、零であり、一度死んで(ヴィラン)として生まれ変わった相澤の弟だった。

 相澤は、(ヴィラン)に堕ちた実弟と弟子を前に、今になって後悔や罪悪が込み上げ、薄れゆく意識の中で二人に謝罪を伝えた。

 

「すまない…心操……零………凪……………」

 

 相澤は、血の海に沈みながら何とか謝罪の言葉を絞り出した。

 零は、懐から拳銃を取り出すと、無表情のまま銃弾が切れるまで相澤を撃ち続けた。

 心操と零が相澤を殺害すると、プロヒーローチーム『四神』の首を持ったカイネがぴょこっと出てきて子猫のように首を傾げながら尋ねる。

 

「ねえ。にぃにとひー君はこのおじさんと知り合いなの?」

 

「さぁ? 俺、(ヴィラン)になる前の記憶無いもん」

 

「そっかぁ」

 

 カイネの質問に心操が答えると、カイネはケラケラと笑う。

 カイネ達は、相澤の遺体をどこかへと引きずろうとする。

 するとその時、相澤の親友のプレゼントマイクが駆けつけてくる。

 

『消太!!!!』

 

 カイネ達の足元にある相澤の遺体を見たプレゼントマイクは、血相を変えて叫ぶ。

 するとカイネは、ニィッと口角を吊り上げ、声を張り上げて叫ぶ。

 常人なら即死は免れず、もはや音として捉える事すらできない衝撃波がプレゼントマイクに襲いかかる。

 だがプレゼントマイクは、鼓膜が破れ“個性”因子がズタズタに傷付いてはいたものの、絶命は免れていた。

 

「…あれ? 殺すつもりで叫んだのに」

 

「同系統の“個性”だと耐性があったりするんだよ」

 

「なるほどね〜」

 

 一撃でプレゼントマイクを殺し切れなかった事に対し、カイネが不思議そうに首を傾げていると、零がカイネの疑問に答える。

 カイネが触角をピコピコさせ次こそ確実に殺そうと息を吸い込んだその時、満身創痍のプレゼントマイクが立ち上がる。

 

「クソッ…いきなりやりすぎだろうが、バカガキ…!」

 

「はっ、バカぁ? バカっていうのはさぁ…」

 

 プレゼントマイクは親友の仇であるカイネ達を討とうと、一瞬でカイネの目の前に迫る。

 だがカイネは、余裕そうに相澤の遺体を持ち上げて盾にする。

 するとプレゼントマイクは、一瞬ではあったが動きを止めた。

 その瞬間、カイネは右手首に装着したバングル状のサポートアイテムを展開し、血のように真っ赤な槍に変形する。

 そして相澤の遺体の後ろから、槍で相澤の遺体ごとプレゼントマイクの腹を貫く。

 

「がはっ……」

 

「こんなしょぼい手に引っかかって殺される奴の事を言うんだろ?」

 

 プレゼントマイクが目を見開いて血を吐くと、カイネは牙のような犬歯を見せて笑いながら言い放つ。

 この日、ヒーローは超常解放戦線の手で滅ぼされた。

 オールマイトから“個性”を受け継いだ緑谷出久から“個性”を奪い、日本にいるヒーローを一人残らず殲滅したオールフォーワンは、大袈裟に両手を広げながら高笑いする。

 

「ここまで長かった。ここからは僕の時代だ。さあ、共に悪の時代を創ろうじゃないか。死柄木弔(もう一人の僕)

 

 オールフォーワンは、死柄木に向かって手を差し伸べた。

 だが死柄木は、不気味な笑みを浮かべながらオールフォーワンの顔面を掴む。

 

「弔!? 何を……」

 

「邪魔だよ、先生」

 

 死柄木は、不気味な笑みを浮かべてオールフォーワンに対して“個性”を発動し、オールフォーワンを崩壊させた。

 オールフォーワンを始末した死柄木は、連合の初期メンバーの方を振り向く。

 

「さて…と。やるぞお前ら」

 

 死柄木は、連合の初期メンバーと心操を連れてアジトの最上階に訪れた。

 そこにあったのは、巨大な魔法陣のような装置だった。

 志賀の研究を零とカイネが受け継いで完成させた、“個性”を極限まで増幅させてエネルギーに変換し、中心に聳え立つ柱に供給する装置だ。

 中心に聳え立つ柱には死柄木とカイネが入り、連合の初期メンバーから供給されたエネルギーが二人に流れ込む仕組みになっていた。

 連合の初期メンバー達は、決められた位置に立ち、中心に聳え立つ柱に触れた。

 

「なあ…本当にうまくいくのか?」

 

「んだよ、今更ビビってんのか?」

 

 スピナーが不安げに言うと、荼毘が揶揄う。

 連合メンバーは、柱に触れたまま“個性”を発動する。

 

「このゴミみたいな世界に永遠の別れを」

 

「新しい世界に祝福を」

 

 死柄木とカイネが言った直後、柱がドス黒いオーラのようなものを放ち、ドス黒いオーラは世界中に拡散されていく。

 オーラが触れた場所から崩壊していき、建物も、人も、動物も、草木も、大地も、空気も、時空さえも、全てが崩壊する。

 全てが崩壊する中、連合の初期メンバーが立っている場所だけはまるで時空ごと切り取られたかのように、何の影響も受けずにぽつんと佇んでいた。

 死柄木の“個性”によって崩壊させられた世界は、やがてカイネ達のもとへと集約していく。

 カイネ達のもとへと集約した膨大な量の粒子は、カイネの“個性”でエメラルドグリーンの光に変換されて再び散り散りに散っていく。

 散り散りになったエメラルドグリーンの光の粒子は、やがてひとつひとつが原子へと姿を変え、大地を、空気を、草木を、動物を、そして人を創っていく。

()()()()()()()元の形に修復された世界は、何事もなかったかのように再び動き出す。

 こうしてカイネ達によって世界そのものが創り変えられ、死柄木達が憎んでいた前の世界は文字通り消滅した。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 世界が創り変えられてから1年後。

 新しい世界は、前の世界ほどは栄えてはいなかったが、人々は貧しいながらにそれなりに幸せに暮らしていた。

 だがそこには、前の世界には無かった異様な光景があった。

 ガリガリに痩せ細り身体中に奇妙な色の痣を持った者達が、首と両手を鎖で繋がれた状態で街頭を歩き、街で普通に暮らす人々に石を投げつけられていた。

 カイネが新たに創った世界は、“個性”が生まれてからの歴史が全て上書きされた世界だ。

 カイネの“個性”の本質は、“個性”を壊す事ではなく、『波長を介して異能の存在そのものを抹消し、万物をあるべき流れへ戻す事』であった。

 カイネはこの“個性”で『選別』を行い、前の世界で社会的弱者だった者以外の全ての人間から“個性”を奪い、はじめから“個性”を持たない人間として創り変えた。

 さらにその中でも、プロヒーローだった者とその家族、そして欲望のままに振る舞い社会的弱者を生み出した(ヴィラン)には、“個性”を奪い遺伝子的な欠陥を与え、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を与えて創り変えた。

 それ以外の者達には、痣を持つ者達が前世でどんな人間だったかを刷り込み、痣を持つ者に対して憎悪を抱くよう仕向けた。

 

 神野区では、痣を持つ者達が、そうでない者達によって迫害されており、武装した兵士に囲まれていた。

 

「やめろ…やめてくれ…! 俺達が悪かった! だから助けてくれ! せめて子供達だけでも…」

 

「俺には、まだ小さい妹がいたんだ。親がまともに働かねえから、骨と皮だけになって、毎日腹空かせててよぉ。学も才も異能もない俺は、盗みを働くしかなかった。それしか、妹を生かす道がなかったからだ。お前らは、事情も聞かずに俺を(ヴィラン)として追い回したな」

 

「それは……っ」

 

「…結局、妹は死んだよ。お前らが助けてくれなかったせいだ」

 

 前世ではプロヒーローだった者が命乞いをするが、武装した兵士は命乞いを聞き入れずに銃を突きつける。

 

「お前は俺にこう言ったな。確か、『お前みたいな(ヴィラン)は俺達ヒーローが倒してやる』、だったっけか?」

 

「っ………!」

 

「天下のヒーロー様が、力を失った途端これか。なあ皆、どう思う?」

 

 兵士は、後ろにいた民衆に尋ねる。

 すると民衆は、元プロヒーローに向かって石や瓶などを投げつけながら叫んだ。

 

「殺せ!!」

 

「殺せ!!」

 

「殺せ!!」

 

 民衆が声を荒げると、元プロヒーローは絶望した表情を浮かべる。

 すると兵士は、元プロヒーローに失望した目を向けながら銃を突きつける。

 

「これが答えだ。じゃあな」

 

 兵士は、元プロヒーローの命乞いを聞かずに容赦なく射殺した。

 その光景を見ていた小さな子供に対し、子供の母親が眉間に皺を寄せながら言い聞かせる。

 

「あんたはあんな風になっちゃダメだからね。力を振り翳して、弱い人達を助ける事もしないで地位や名誉に溺れて…ホント悍ましい! 力を取り上げられて当然の事をした連中なのよ」

 

「………うん」

 

 母親が言い聞かせると、子供は素直に頷いた。

 すると殺されたプロヒーローの家族だと思われる女性は、涙を流しながら民衆に向かって叫ぶ。

 

「何で…何でこんな事されなきゃいけないの!? 私があなた達に何かした!?」

 

 女性は、民衆に対して憤りながら悲痛な叫び声を上げた。

 だがそれを見ていた子供は、表情を変えずに平然と答える。

 

「なんでって…悪い人だからでしょ?」

 

 子供がそう言って去っていくと、女性は絶望の表情を浮かべる。

 元々プロヒーローだった者達が弱体化させられて民衆に虐殺される中、連合の初期メンバーは少し離れた場所でその様子を眺めていた。

 

「これが私達の理想の世界…ねぇ。あんなに欲しがっていたものだったはずなのに、いざ手に入るとこうも呆気ないものなのね」

 

「この世界では俺達が英雄で、前の世界ではヒーローだった奴がこの世界では家族もろとも民衆に嬲り殺される、か。何とも皮肉なもんだな」

 

「『人を一人殺せば殺人、人類の半分を殺せば英雄』、ヒトラーの言葉だったっけか」

 

 マグネとスピナーが言うと、Mr.コンプレスもシルクハットの鍔を押さえながら呟く。

 するとトゥワイスは、自分の分身を生み出しながら口を開く。

 

「しっかし、不思議なもんだな。いや、全然おかしくねえんだけどよ! 生みの親が“個性”を失ったのに、俺達には“個性”が残ってんのな」

 

「どうやら俺達は、世界の改変の対象から外れたようだ。あるべきレールから外れた奴は、正しい流れに戻る事すら許されないらしい」

 

「でも生きやすい世の中になったものです。ちうちうするのを邪魔する人がいなくなったのは、いい事です!」

 

 トゥワイスが言うと、荼毘は景色を眺めながら呟き、トガはナイフを眺めながら恍惚とした表情を浮かべる。

 そんな中、死柄木はぼんやりと一点を見つめていた。

 するとスピナーが死柄木に尋ねる。

 

「どうしたんだよ、死柄木」

 

「…いや。気に入らないもの全部ぶっ壊したはずなのに、何も満たされないのは何故だろうと思ってな」

 

 死柄木は、自分の掌に目を向けながら呟いた。

 すると零はクシャッと頭を掻き、笑顔で話しかける。

 

「復讐の後ってのはそんなもんさ。何も満たされないなら、これから満たしていけばいい。とりあえず今は、たらふく飯を食って、たらふく笑おうぜ。つーわけで、Mr.何か作れ」

 

「はぁ!? 俺!?」

 

「わあ! やったあ! ごはん、ごはん!」

 

 零が言うと、Mr.コンプレスが自分を指差しながら振り向き、カイネはその場でぴょんぴょん跳ねた。

 連合の仲間がワイワイはしゃいでいると、心操がカイネに話しかける。

 

「カイネ」

 

「ん?」

 

「もし俺がヒーロー科に合格してたら、俺はお前らに殺されてたか?」

 

「…断定はできないかな。あの頃はまだ君は僕のヒーローじゃなかったし…どのみち生き残れた可能性は低いだろうね」

 

「俺がお前らの仲間にならなかったら、俺は今頃“個性”を奪われて、あいつらと一緒に石を投げつけられてたのか?」

 

「多分ね」

 

「あそこにいたら俺は、誰かのヒーローにはなれなかったか?」

 

「少なくとも、僕のヒーローにはなれてなかったと思うよ」

 

「…そっか。良かった」

 

 カイネが笑いながら言うと、心操は安堵の表情を浮かべる。

 するとカイネは、触角をくねくねさせながら心操に尋ねる。

 

「ねえひー君」

 

「ん?」

 

「君は今幸せ?」

 

 カイネが無邪気な表情を浮かべて尋ねると、心操は僅かに目を見開く。

 カイネは、頬を少し染めながら満面の笑みを浮かべる。

 

「僕は幸せ!」

 

「…俺もだよ」

 

 カイネが笑うと、心操も微笑んだ。

 改変された世界で、その後二人がどう生きていくのかは、誰も知らない。

 

 

 

 

 




原作及び本編との違い

・かっちゃん死亡
連合に拉致された後、拷問を受けて死亡した。両親も、息子が拉致された際に惨殺されている。というか原作でもこうなる可能性はあったのに、ヤオモモは何でショッピングなんて悠長な事をやっていたんだろうか。

・飯田死亡
お兄ちゃんにコロコロされて死亡。

・ネイティヴ死亡
原作では『ネイティブ』だったが、作者の書き間違いで『ネイティヴ』にされたかわいそうなヒーロー。ぶっちゃけ発音的には『ヴ』の方が正しくね?

・ステイン味方化
お兄ちゃんに説得されて味方化。この世界ではオールマイトはもういないししょうがないね☆

・青山一家死亡
用済みと見做されて一家全員コロコロされた。

・轟除籍
氷の“個性”を失って発狂したため。
現在は精神病棟に入院しているが、回復の見込みはない。

・峰田自主退学
カイネちゃん達に心を折られたせい。
この世界線では、モテたい一心ではやっていけなかった。

・B組自主退学
A組から大量の死者が出たため、雄英を信用できなくなった親が無理矢理退学させた。

・ヴィランアカデミア回避
デトネラットのハゲが戦いを仕掛けなかったため。
この世界線では、解放戦士達は誰も死なずに死柄木の下についている。

・ウォルフラム味方化
有能死柄木くんのおかげ。

・フレクトターン味方化
有能死柄木くんのおかげ。

・心操(ヴィラン)
カイネちゃんのせい。
心操くんはカイネちゃんのヒーローになる道を選んで、カイネちゃんは心操くんと一緒にいられてウルトラハッピー。
というかぶっちゃけ、心操の事(ヴィラン)“個性”って言ったクラスメイトは、彼がこうなる未来を考えなかったのだろうか。

・死穢八斎會終了のお知らせ
プライドの高さが災いして死柄木達をプッチンプリンさせたせい。
組員は全員その場でコロコロされ、オバホとエリちゃんは脳無にされた。

・ナイン一派終了のお知らせ
プライドの高さが災いして死柄木達をプッチンプリンさせたせい。
全員仲良くバカップルにコロコロされましたとさ。

・世界終了のお知らせ
プロヒーローは全滅し、連合の手で世界を改変された。
改変後の世界は、善悪が逆転している。

・梅干し終了のお知らせ
梅干しを用済みと見做した死柄木くんがコロコロした。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。