もしもあのキャラがウマ娘の世界にいたら・・・?   作:龍角散ガム

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トリックスター・・・

これだッ!!!




ジョセフ・ジョースター×セイウンスカイ

 

「ちょっとスカイさん!!いつまでサボっているのよ!!」

 

 

麗らかな日差しを浴びながら昼寝をしていたセイウンスカイは、同期のキングヘイローの呼び声で目を覚ます。

 

 

「な〜に〜キング。今とっても良いところだったのにさ〜」

 

 

「『な〜に〜』じゃないわよ!!他のみんなは必死にトレーニングしているのにスカイさんはいつもサボってばっかりじゃない!!

 

 

「まあまあそう熱くならないでよ〜。ほら、キングもコーラ飲む?」

 

 

「飲みません!!」

 

 

コーラ瓶を取り出しゴクゴク飲み干すスカイ。

そんなスカイの姿を見てキングは体をプルプルと震え上がらせる。

 

 

「知ってるキング?炭酸抜きコーラってエネルギーの効率が極めて高いらしくて、レース直前に愛飲するアスリートも多いらしいよ?」

 

 

「え、ええ!?も、もちろん知っているわよ!!」

 

 

「だからさ、ほら。キングも飲みなよ。ね?」

 

 

「そ、そこまでいうなら?飲んであげてもいいわよ」

 

 

「一気だよ一気。ぐいぐいそ〜れ!!ってね〜」

 

 

声が軽く裏返りながらもコーラを受け取ったキングはスカイのコールに乗り一気にコーラ飲み干す。

 

 

「———っ!?!?ぶはぁっ!?」

 

 

キングは勢いよくコーラを口に含むと、一瞬にして口の中で炭酸の刺激が広がり、思わずコーラ吹き出してしまう。

 

 

「けほっ!!けほっ!!何よコレ!!炭酸が入っているじゃない!!」

 

 

「当たり前でしょ〜コーラだもん」

 

 

「さっき炭酸抜きコーラはエネルギーの効率が高いって言ってたじゃない!!」

 

 

「あれ〜?私は一言も炭酸抜きコーラを飲んでるなんて言ってないよ〜?」

 

 

「うぐぐぐぐっ!!!」

 

 

キングは顔を真っ赤に染め、再び体がプルプルと震え始める。

 

 

「スカイさん!!!!」

 

 

「いひゃいいひゃいほほほひっはらないへ〜」

(訳:痛い痛い頬を引っ張らないで〜)

 

 

スカイの両頬を手で引っ張るキング。

ギブギブと両手を振るうスカイにキングは伸びた頬を離し、スカイの頬はパチンと音を立てた。

 

キングは涙目で赤く腫れた頬をさするスカイに指を指し高らかに宣言する。

 

 

「今までスカイさんにはレースで負け続けてきたわ!!」

 

 

「レース以外もでしょ〜?」

 

 

「・・・・・・ッ!!!だけど、次の皐月賞は負けないわッ!!確かに貴女の()()()()()()()()()()()は驚異的ッ!!でもッ!!」

 

 

「・・・・・・次にキングは———」

 

 

 

 

 

「勝つのは一流のウマ娘であるこの私、キングヘイローよっ!!」という!!」

 

 

 

 

 

「なッ!?!?」

 

 

セリフを預言し同じタイミングで同じセリフを放つスカイにキングは驚愕する。

 

 

「にゃはは〜キングってば分かりやすすぎだよ〜」

 

 

したり顔でニヤニヤとスカイは笑う。

 

 

「あんまり気合い入れすぎると空回りしちゃうよ?私みたいに肩の力を抜かなきゃね〜」

 

 

「・・・・・・・・・ッ!!!!」

 

 

「ありゃりゃ・・・ちょっとからかいすぎちゃったかな・・・」

 

 

体を震わせるどころか背後からゴゴゴゴゴッと威圧感を放つキングにスカイは冷や汗を流す。

 

 

「あー・・・セイちゃんちょっと用事を思い出したからもう行くね!!それじゃあ!!」

 

 

「待ちなさいッ!!!!」

 

 

このままだと確実にお説教される(やられる)と判断したスカイはその場から逃げ出した。

 

グラウンドを抜け校舎付近まで逃げていると、スカイの耳に自分以外の足音が入るのに気がついた。

 

 

「ってトレーナーさんじゃないですか。なんでトレーナーさんも逃げているんですか?」

 

 

「スカイじゃあねーか!!お前こそなんで逃げているんだ!?」

 

 

「ちょっとキングをからかいすぎちゃて・・・えへへ・・・それでトレーナーさんは?」

 

 

「後ろを見りゃ分かるぜ・・・」

 

 

「後ろ・・・??」

 

 

スカイが後ろを振り向くと、そこには身長195cmの大男がこちらに迫っていたッ!!

 

青味がかった黒髪ッ!!

 

全身が筋肉で盛り上がり、ウマ娘をも超えるパワーを感じさせる容姿ッ!!

 

圧倒的な威圧感を放つも誇り高い貴族のような高潔さをも感じさせる大男が、丸太のような足でドドドドッと床を鳴らし走っていたッ!!

 

 

「待つんだジョセフッ!!!」

 

 

「ってフラワーのトレーナーさんじゃないですか!?!?」

 

 

こちらに迫る大男はジョナサン・ジョースター。ニシノフラワーのトレーナーであり、スカイのトレーナー、ジョセフ・ジョースターの祖父に当たる男である。

 

 

「またトレーナー会議をサボったねッ!!今日こそは君にジョースター家としての心構えを叩き込んでやるッ!!」

 

 

「待ってくれよおじいちゃん!!それっておもいっきしハードなやつ!?!?OH!!MY!!GOD!!」

 

 

「待ちなさいスカイさんッ!!今日という今日は許さないんだからッ!!私と一緒にトレーニングしてもらうわよッ!!」

 

 

「えぇー!?それって「努力」とか「ガンバル」ってやつ!?私が嫌いな言葉じゃん!!」

 

 

「「待ちなさい(たまえ)ッ!!」」

 

 

凄まじい闘気を放ち迫ってくるジョナサンとキング。

二人を見たジョセフとスカイは互いに見つめ合った。

 

 

「スカイ・・・」

 

 

「トレーナーさん・・・」

 

 

 

 

 

「「逃げるんだよォォォォォ!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

『各ウマ娘がたった今ゲートに収まりました!!会場はただならぬ熱気に包まれています!!』

 

 

皐月賞当日。

出走するウマ娘達は闘志を燃やし、スタートに備える。

ウマ娘達がマークしているのはセイウンスカイだ。

 

これまでのレースで先行や差し、追込など様々な脚質で1着をもぎ取ってきた。

今日こそはそんな彼女に負けないと、逃げや先行ウマ娘達は先頭でレース展開を握るトレーニングをしてきている。

 

差しや追込ウマ娘もセイウンスカイが仕掛けるタイミングを研究し、己の末脚を磨いた。

 

誰もが鍛え上げたセイウンスカイ対策に自信を持つ中、キングヘイローだけは何か違和感を覚えていた。

 

自分も今までセイウンスカイのレースを見て研究を重ねてきた。

だが、大事な何かが欠けている。

何かを見落としている。

 

ゲートの中でキングヘイローは今までのセイウンスカイの行動を思い出す。

 

 

 

 

『にゃはは〜キングってば分かりやすすぎだよ〜』

 

 

 

 

何だ・・・

 

 

 

 

『えぇー!?それって「努力」とか「ガンバル」ってやつ!?私が嫌いな言葉じゃん!!』

 

 

 

 

一体何がこんなに違和感を・・・

 

 

 

 

 

 

『逃げるんだよォォォォォ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

「———ッ!!!!まさかッ!!!!」

 

 

 

ガタンッ!!

 

 

ゲートが開き、レースが始まる。

誰もがスタートダッシュを決めようとした瞬間、一陣の風がゲートで吹き荒れたッ!!

 

逃げや先行ウマ娘を跳ね除け、セイウンスカイが誰よりも早くゲートを抜け出したのだッ!!

 

 

『なんと!?一番にゲートを抜け出したのはセイウンスカイッ!!セイウンスカイだァァァァッ!!!!』

 

 

 

 

「「「「「「「「なっ、なにィィィィィィィッッッ!?!?」」」」」」」」

 

 

 

 

セイウンスカイの思わぬ作戦に全員が出遅れる。その中で真っ先にゲートを抜け出したのは、直後でセイウンスカイの作戦に気がついたキングヘイローだった。

 

 

「(これまでの走りはこの皐月賞までのブラフだったッ!!)」

 

 

続くように他のウマ娘が走り出す。

誰もがセイウンスカイを追いかけるように走り出し、バ群が出来ていく。

 

だが、ハイペースで走り抜けるセイウンスカイによって、波乱のレース展開を迎えた。

 

逃げウマ娘は先行、先行ウマ娘は差しという風に、自身の脚質より一つ後ろの脚質で走ることとなったウマ娘達はいつものような力を出すことができずにいた。

 

一方のセイウンスカイは一人風を切り、自身の走りを見せつける。

 

セイウンスカイの作戦にハマったは出走しているウマ娘達だけではなかった。

皐月賞を見に来たファンやトレーナー達も驚嘆の声を上げ、身を乗り出してレースを観戦していた。

 

そして、トレーナー達の中でもジョセフジョースターを知るもの達はやられたっ!とジョセフを睨みつける。

 

 

「イーヒッヒッヒッ!!このジョセフ・ジョースターはなにからなにまでお見通しだぜーッ!!」

 

 

「ジョセフ、君はなんて抜け目のない男なんだ・・・ッ!!!!」

 

 

「頑張れスカイさん!!」

 

 

ジョナサンはジョセフに感心し、ニシノフラワーがセイウンスカイを応援する。

 

そして迎える最終直線。

中山の直線は短く、ウマ娘を待ち構えるように坂が待ち受けている。

 

キングヘイローはその坂でセイウンスカイを見据え一気にスパートをかける。

 

だが・・・・・・

 

 

「(全く差が縮まらないッ!!それどころか離されていくッ!!!)」

 

 

「コォォォォォォォォッッッ!!」

 

 

セイウンスカイは独特な呼吸法で身体中にエネルギーを駆け巡らさせる。

黄金に輝くオーラのような圧を放ち、スカイは一人最終直線を駆け抜けていく。

 

 

 

『キングヘイローやスペシャルウィークが迫るも差は縮まらないッ!!速い速いセイウンスカイッ!!後続を一気に突き放しゴールインッ!!まさに奇策ッ!!ウマ娘界のトリックスターが皐月賞を制しましたッ!!!!」

 

 

「「「「「「「ワァァァァァァァァッッッ!!!!」」」」」」」

 

 

一人独走状態で皐月賞を制したセイウンスカイは観客席へと歩いていく。

身につけていた勝負服の一部であるアメリカンクラッカーを取り出し器用に扱いながらセイウンスカイはファンの声援に応える。

 

 

「またまたやらせていただきました〜ってね!!」

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

「勝った勝った大勝利ィィィッ!!今日は祝杯だぜッ!!」

 

 

「いえ〜い!!トレーナーさん、ピザ!!ピザ頼みましょうよ!!」

 

 

「いいねぇ〜ッ!!それなら俺はイカ墨パスタ頼んじゃうもんねッ!!」

 

 

「なら私はフライドチキン〜!!」

 

 

皐月賞の後、ジョセフとスカイはトレーナー室で豪遊していた。

「祝皐月賞制覇」という看板を飾り、クラッカーを鳴らす。

お互いにコーラ瓶を持ちニヤリと笑い合う。

 

 

「それじゃあ、皐月賞制覇を祝って〜」

 

 

「「カンパーイ!!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皐月賞後のミーティングに来ていないと思ったらこんなところにいたんだね、ジョセフ」

 

 

「スカイさん・・・」

 

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?」」

 

 

 

To be continued...







ゲートが開く瞬間はカナブンのテーマ、最後のは例のBGM(曲)を脳内補完してください。
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