TS憑依堀北さん   作:larana

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ここのところ仕事が忙しくて帰宅しても執筆に当てる時間もなくバタンキューだったので更新が遅くなって申し訳ありません


VS三馬鹿!

つい昨日綾小路の協力も取り付けたことだし、今日から本格的にCクラスの赤点組のテスト対策をしていくことにする。

私はこのテストの正攻法───過去問を先輩から入手して丸暗記───を原作知識として知っているが、この方法は今回のテストでしか使えないためどうせ勉強自体はする必要があるから、勉強会を開くつもりでいる。

 

 

というかこれをしないと三馬鹿の学力がマジで終わってるんだよなあ……なんだよ連立方程式すら出来ないって、前世の自分も数学は苦手だったがそこまでではなかったぞ流石に。

 

「堀北さん、ちょっといいかな?」

 

そんな事を考えていると、平田が声をかけてきた。おそらく勉強会についてだろう。

 

「今日の放課後、クラスの皆のために勉強会を開こうと思っているんだけど、堀北さんも手伝ってくれないかな?」

 

……そう来たか。

原作通りなら平田が勉強会の話をクラスに向けてした後そこに参加しなかった三馬鹿達をこっちで勉強会開いて参加させる(そして原作堀北さんはめちゃくちゃ毒舌で辛辣なので大失敗する)という流れなのだが、この世界の私(原作知識有りTS憑依マン)は初日に色々ぶちかましたり一応は櫛田達クラスの女子との交流もある……ということで、平田も私に声をかけてきたんだろう。

 

「実を言うと私の方でも勉強会を開催しようと思っていたの。平田くん達だけで参加者全員を見るとなると大変でしょうし、例えば元々の学力レベルに合わせて二手に分けて行ったほうが良いんじゃないかしら?」

「なるほど、その方が効率的だね……ありがとう堀北さん」

「気にしないで」

 

これでとりあえず平田達の勉強会に参加せずこっちで独自にやる理由付けは出来た。あとは……

 

「綾小路君、その、少し頼みたいことがあるのだけど」

「須藤達を堀北の勉強会に誘ってほしいのか?」

 

判断が早い。

 

「真横でさっきの会話を聞いてたからな……」

 

そういや席真隣だわ。そりゃ筒抜けか。

 

「そうよ、あと出来れば綾小路君にも教える側に回ってほしいのだけれど」

「……オレは前回のテスト、50点だったんだけどな」

「あの全部50点の答案を見せられて茶柱先生の話まで聞いて『あれが綾小路君の実力か~』なんて思う人が居たら、察しが悪いなんて次元じゃないわよ」

「……まあ手伝うって約束したしな、ただオレは人に何かを教えたりした経験が無いから上手くいくかは分からないぞ?」

「そこは私も一緒だから気にしないで」

「ということは、これが堀北の初めて……はうあ!?」

 

教室でまだ人目もある中でなんちゅうネタを振るんだこの子は。とりあえずつねっておく。

 

「……その手のユーモアはやめなさいって話、結構頻繁にしている気がするのは私の勘違いかしら?」

「まだこの学校に来て10回もしてないぞ」

「十分多いわよ……」

 

昼食時とか放課後とか一緒にいると時折他の女子だったら引いてそうなレベルの発言ぶっこんでくるんだよな綾小路、ホワイトルーム脱出出来たからって浮かれ過ぎだろ。

(TS憑依マン)じゃなかったら今頃クラス内のチャットで「綾小路マジ有り得ないんだけど」とか散々に言われてたぞ?ホワイトルームの情操教育はどうなってるんだ全く。

 

「今ちょうどあそこに須藤君達3人で固まってるし、早速誘ってきたら良いんじゃないかしら」

「そうだな、行ってくる」

 

そう言うと綾小路は須藤達の勧誘に向かった。素直に3人来てくれると良いが……

 

……あれ、須藤はともかく池と山内がこっちをチラチラ見てる?なんだろ?

 

 

 

そうこうしていると綾小路がこっちに戻ってきた。

 

「3人共勧誘できたぞ。とりあえず今日の放課後に勉強会の予定だと伝えておいた」

「ありがとう綾小路君。持つべきものは良き友人ね」

 

原作の堀北さんならまず言わなさそうな台詞だな、と自分でも言ってて思う。

 

「友人……か」

 

綾小路君、ホワイトルームでは得られなかったであろう友人と言うものの有り難みを噛み締めたまえ……学生時代の友人ほど貴重なもんなんてなかなかこの世にないからな。

居るかどうかでだいぶ学校生活変わるし。外にも出られないこの学校なら尚更。

 

 

 

 

そんなこんなで迎えた放課後、今日は須藤達三馬鹿と初の勉強会だ。

 

あ~緊張する……実を言うと前世でも人に物を教えたりする経験は殆どなかったから全く自信がない。

前世のはとこの兄ちゃんならあの人は大学で教職課程やってて塾講のバイト経験もあったから教えるの私よりずっと上手かっただろうな……などと考えていると、早速何人かCクラスの男子生徒が現れた。

 

「おう堀北、堀北が今日勉強教えてくれんのか?」

「来てくれてありがとう須藤君に池君、山内君。そうね、私と綾小路君で教えることになるわ」

「綾小路?あいつ前回のテスト50点とかだったろ、大丈夫なのか?」

 

まあ事情を知らないと到底教える側には見えないよな……

 

「あの後必死に勉強したらしくて、確認してみたけど問題ないレベルの学力になってたから」

「そうか?なら良いんだけどよ」

 

 

私の用意した問題を手に勉強会を始めていく。連立方程式とかそのレベルがわからない描写があったから、それより前の段階から復習していくことにした。

苦手教科を勉強するなら何処までだったらわかるのかを把握して、そこから地道にやっていくに限る。

なにせ今回はお助けアイテム(過去問)があるからな、今回のテスト範囲を焦って勉強するより少しでも分からない所を無くしていったほうが良い。

 

 

予想以上に勉強出来ない参加者たちに手こずりながらもなんとか綾小路と2人で教えている最中、池からこんな事を聞かれた。

 

「ところで綾小路と堀北ってさ、付き合ってんの?」

「ふぇっ!?」

 

藪から棒にとんでもない事聞いてくるな!?

 

「べ、別に私と綾小路君はそういう関係じゃないわよ」

「でも堀北と綾小路よく一緒に居るって櫛田ちゃんとか言ってたぜ?」

 

櫛田ァァァァァ!何してくれてんだああああああ!?

 

「今日だってわざわざ2人で教えてくれてるしな!」

「くっそ綾小路、俺達の仲間だと思ってたのによ~」

 

いや顔面偏差値的にはどう考えても同類ではないだろ。根暗っぽそうって指摘はあるが女子からの評価も結構高いぞ綾小路の顔は。

 

「ただの友人よ……勉強に集中しないと本当に赤点で退学になるわよ?」

「あっ話題逸らした!やっぱり付き合ってんのか!?」

 

こんなんだからCクラスなんだよバカがよ、と思ったが口には出さない。出したら台無しである。

 

否定していると綾小路の顔がこころなしか曇ると言うか……無表情?になっていた。

すまん綾小路……後でなにか埋め合わせするから許してくれ。

 

 

勉強会初日はこうしてドタバタした感じで進んでいった。




自分でSSを書くようになってから他の作品を読むと、自分の作品ではこうしたって点を他の作者様がどういうふうに扱っているかとかが気になりますね。
自分では考えつかなかった展開とか考察をされている方がたくさんいて素直に尊敬してます
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