TS憑依堀北さん   作:larana

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評価赤だしお気に入り登録者300人超えてるしで驚く通り越して震えてる自分が居ます。
ここまでの評価をいただけると思ってなかったので本当に驚いてます。
しかもその上自分の好きな作品の作者様からもお気に入り登録頂いてて思わず二度見しました。
いやびっくりした……
皆様ありがとうございます


入学式とその前の瑣細な事象

「お前は……堀北か。何だ?」

 

 

―――その茶柱先生の発言を受けて、教室中の注目がこちらに向く。

 

 

前世ではこうやって目立った発言をするような人物ではなかったし、そういった機会があっても緊張してしどろもどろで終わっていた人間だけにクラス内39人+茶柱先生の視線がこちらに向いている状況は緊張するし、正直出来ることならさっさとやめたい。

 

ただ、それでも、これだけは聞いておかないといけなかった。

 

 

「先程先生は『10万ポイントは私達への評価だ』と仰られましたが、これは学校側からの私達の評価によってポイントの支給額が変動することがある、と言った事でしょうか?」

 

 

正直この段階で言うにはあまりにもこの学校のポイント制度に関して核心をついた発言過ぎるか?と思ったが、それに対する茶柱先生の反応は―――

 

 

―――彼女は一瞬硬直した後、ほんの少しだけ笑みを浮かべていた

 

 

―――良かった、これでDクラスにバカしか居ないと思って辛辣に当たったり綾小路にいらんちょっかいかけたりする可能性は減りそうだ。

 

 

「その質問には今は回答できない」

 

「……そうですか。ありがとうございました。もう一つ質問なのですが、これは『必ずしも全生徒に毎月10万ポイントが支給されるわけではない』ということでよろしいですか?」

 

「その質問にも回答できない。ポイントは毎月1日に自動的に振り込まれる、とだけ言っておこう」

 

 

 

これだけ聞ければクラス内の察しが良い連中は察してくれるかな?

いやそうであってくれ頼む、もし誰も気づかなかった場合原作でこの段階で気づいてたっぽい高円寺――全くクラスに協力する気のない唯我独尊マンなので5月のネタバラシまで何も言わない――の他に誰も気づかず散財して授業態度でポイントを減らすアホアホクラスになってしまう。

 

 

「……改めて聞くが質問は以上か?では良い学生生活を」

 

 

そういうと茶柱先生は退出してしまった。

当然、クラスで1人だけ意味深長な質問をした私に視線が向けられたまま、気まずい沈黙が流れる。

 

 

 

―――こういう沈黙苦手なんだ、誰かなんとかしてくれ……

 

そう思っていると意外な方向から助け舟が出た。

 

 

「え、えーっと……堀北さん?さっきの質問はどういう意味だったのかな?」

 

 

―――櫛田桔梗が私に質問してきたのである。

 

わざとらしい初対面のふり(厳密には初対面ではあるが私は原作知識で、櫛田は校内での噂などで私を知っているためまあ普通の初対面同士ではない)をするために一旦私の机のネームプレートに目線を落とす仕草まで入れてきた。

()()で中学生活を卒業ギリギリまでやってきただけはある、と素直に感心した。

 

 

「あなたは……」

 

「私?私は櫛田桔梗だよっ」

 

「ありがとう、櫛田さん。……先程の質問についてだけど、茶柱先生の仰った通り『私達の評価』として10万ポイントが4月に振り込まれているなら、その評価が下がるような行為……例えば成績不良や正当な理由のない遅刻欠席、授業態度、その他不適切な行為で支給額が下がることもありうるんじゃないかしら、と思って」

 

そう言うと、教室内が一気に騒がしくなる。Dクラスの面々でもここまで言えばそういう可能性もある、ということに気づくやつは多少居るようだ。

教室内を見回してみると、幸村や松下と言った元々頭の良い面子はもうその事態が現実に起きうるということに気づいたらしく愕然としているし、そうでもない面子、軽井沢とか佐藤とか池とかも「これもし来月0ポイントとかだったらヤバくない!?」等と騒いでいる。大当たりだよ軽井沢さん。

 

―――原作通りだったら君の言った通り来月の支給額0ポイントなんだよこのクラスは。

 

 

「でもさ~、それって堀北がそう思ってるだけだろ?茶柱先生だってさっき『ポイントは毎月振り込まれる』って言ってたし」

 

 

その振り込まれる額が変動することがあるって話をしてんだよ山内!というか初対面の女子呼び捨ては中々凄いな!ちょっと尊敬するわ!

 

 

山内の発言を受けてクラス内の空気が今度は逆方向に流れ始める。「この堀北とかいうやついきなり変なこと言い出したけど心配のし過ぎなのでは?」と。

 

まあ40人学級だからそりゃ色んな奴居るし、何よりこの段階だと私の発言には証拠も何もないからなあ……

 

 

「皆、少し良いかな?」

 

 

私の発言に賛否両論出て喧騒に収集がつかなくなった教室内に、1人の男子生徒の声が響く。

 

 

「堀北さんの発言には一理あると思う。来月10万ポイント支給されるのか、学校側からの評価がどのように付くのか……という点はまだわからないけど、中学校まででやってきたように授業態度が成績の評価に反映される事はありうると思う。」

「だからひとりひとりが遅刻とか私語とかそういった点について気を付けて言ったほうが良いんじゃないかな、と僕は思うよ」

 

平田ありがとう!本当にありがとう!神様仏様平田様!

 

クラス内の和を重んじる平田なら授業中も騒がしい教室になるよりかはこっちの方向に持ってきてくれると信じてたよ……

 

平田のお陰で女子はだいたい気を付ける方向に行きそうだ。

 

男子は……三馬鹿もいるしなあ、いや三人とも悪いやつじゃないんだけどこの時点だと……

それにイケメン陽キャ感が強い平田の発言なせいで逆に男子は受け入れ難くなってる感じもチラホラしている。

 

「そうだね、平田くんと堀北さんの言う通りだよ!授業中の私語とかスマホとかしたら評価が下がることはあっても上がることはないと思うなっ」

 

 

櫛田ナイスアシスト!これでこっちの退学狙ってくる事が確定してなかったら五体投地して拝んでた!

 

 

 

こうしてなんとか「とりあえず授業や生活態度には気をつけよう」という流れが形成された後、平田が先頭を切って私達は自己紹介をした。

 

本来の流れなら退出していたであろう須藤も渋々と言った形ではあるが残って自己紹介をしていた。

あれだけ生活態度が云々って話をした後だったので流石に思うところがあったのだろう。

 

 

私も当然参加した。ここで退出するのさっきの質問してからの一連の流れ台無しになるやろ、という合理的な打算もあったが「原作で声とか台詞一切ない面々の自己紹介聞けるのここだけだな」というオタク心が働いたのもあった。

 

 

そして私達1年Dクラスは入学式に参加し、昼前に解散したのであった。




本当はこの後コンビニ行くくだりも書きたかったんですがそれはまた次回に……
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