人の幻想   作:空想卓遊戯

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第五話「Name」

「ヨロシク。」

 

「よろしく・・・。」

 

白い部屋の中、声が木霊する。

 

「えっと、君は武術とかの経験ってある?」

 

「空手と剣道。あとアーチェリーやってた。」

 

「ん。センセーこの子の名前ってなんていうノー?」

 

「君」と呼ぶことに”飽き”を感じた "九音寺院”は、

青年の方に向き直りながらそう、質問をした。

 

「ん。あー、あれだぁあれ、適当に決めて良いよ。うん。」

 

「・・・そんな適当で良いんですか?本人めっさ縦皺付いてますけど・・・」

 

 青年は"九音寺院”にそう言って、目を閉じてしまった。

 

「ありゃりゃ。また瞑想デモするつもりなのカナ?

 まぁ、ソンなら仕方ないね。

 名前何がイーい?

 特に無いなら、お勧めのがあるんだけど。」

 

「貴方達の名前は誰が決めたの?」

 

「ん~?私たちのはセンセだよ。

 偶に自分で決めたり、人に決めて貰ったりする人もいるヨ~」

 

「ん。じゃぁお願い。」

 

「ん?私が決めちゃってイーの?」

 

「うん。名前なんて結局大した意味も持たないから。」

 

「んー。わかったヨー。それじゃあ名前は~...」

 

 ”九音寺院"はそこまで言うと小首をかしげて、考えている様なポーズを取った。

 そしてゆっくりと口を開き言った。

 

「”祝音さん”で良いよね?ヨネ?」

 

「・・・由来は?」

 

「”祝”福の”音”色。一応”天使”(御使い)ってことになるからね♪ワタシ達。」

 

「みつかい?」

 

「そ、御使い。神の使い。」

 

「?貴方たちはいったいどんな意思を持って”神”に仕えてるの?」

 

「御使いは自身の意思を持たないの。

 意思を持って行動する天使は、一般的に堕天使って呼ばれてるんだヨ。」

 

「しってた?」と、首をかしげる。

 

「じゃあ、貴方たちは何?」

 

「ワタシ達?

 ワタシ達はワタシ達だヨ♪

 ワタシ達がワタシ達でワタシ達だから

 ワタシ達として個々に在る事が出来るの。」

 

「・・・」

 

「茶子。お遊びはその辺りにしておきなさい。」

 

 にししと笑う”九音寺院”と、

 ”ワタシ達”に頭を悩ませる少女に黄葉が声をかけ二人を制止する。

 

「すみませんね祝音さん。

 この子は私たちの中でも突発している個体なの。

 悪気は無いから許してあげてね。」

 

 紅葉が、先のあっけらかんとした調子とは一風変わって、

 落ち着いた年配の女性のように立ち振るまう。

 

「いえ、大丈夫です。」

 

「そぅ?なら良いわ。」

 

 黄葉はそれだけ言うと「じゃぁ、よろしくにゃ~ん」

 と、先の軽い調子に戻って青年の腿を枕に眠り始めた。

 

「コウヨウ、後で絞める…」

 

“九音寺院”が何か物騒なことを言っていたが“祝音”は聞き流すことにした…

 

「さて、じゃぁ始めよっヵ♪」

 

_____________________________________________________to be continued...

 

 

【次回予告】

 

「あれ?軽い…」

 

「うん。上出来、上出来♪」

 

---手にスルは“カタナ”

 

「背中に力の塊が生えるのをイメージして。」

 

「背中…」

 

---背にモツは“ツバサ”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うん。やっぱり天使はコウじゃなくっちゃ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回「Signal」




どーも主です。

皆様の声の代弁です。

「駄文乙」

はぃ。その通りでござんす。

こんな堕主ですが、今後ともよろしくお願いいたします。


doog night~祝福と救済を~
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