「じゃぁ始めよっヵ♪」
白い部屋の中、九音寺院の声が響く。
「よろしくお願いします。」
「ん~?礼儀正しい仔は好印象だヨ~♪
じゃあ、始めに剣を想像してミテ♪」
「剣?」
「そーだョ♪
あ、剣道やってたなら
「ポントーって…」
「あれ?違かったカナ?」
「……」
二人の少女はお互いに向かい合ったまま、
顔を見合わせて
「ま、まあ大丈夫。大丈夫。」
場の空気を入れ換えるため、九音寺院は口を開き、
意味を持たない“大丈夫”を繰り返した。
「じゃぁ始めて。」
九音寺院はそれだけ言うと目を閉じた。
それを合図に祝音も瞼を落とし音を紡いだ。
「現具ー。」
少女が紡ぐと変化はスグに現れた。
少女の眼前、ほんの10数cmの所にモザイクが架かり、
鋼色の刀身が創られた。
「掴んでっ!!」
祝音は九音寺院の声に瞼を上げ、
自身の胸元、両の肘ほどの高さにある
「あれ?軽い…」
「うん。上出来、上出来♪
あ、軽いのは君が自分で“持てる”って
思った重さに設定されてるからダョ♪」
「ただ、」と一息置き、九音寺院が続きを話す。
「切れ味はモノホンだから気を付けてね♪」
「……。」
“切れ味は本物だから”、その何気ない一言に祝音は体を
「そ、そんなに固まらなくても平気だヨ?
私も君も、“人間で在ることを拒絶した
「……。」
「ほ、ほら先に進もっ!
次はツバサだネ♪背中に力の塊が生えるのをイメージして。」
「背中…」
祝音はそう言うと瞼を落とし背中に意識を集中させた。
「現具ー。」
祝音は紡ぐ、それに呼応する様に祝音の背後が揺らぐ。
しかし、それは形成を終える前に四散したかのように消えて無くなった。
「ありゃりゃ。やっぱりイキナリは無理かナ?」
「…
「ん。わかったかナ?
力は必ず循環する。その道さえ見えれば君は翔べルョ♪」
「道筋…循環…道筋…循環…タイミング・・・瞬間・・・
祝音は言葉を紡ぎゆっくりと目を閉じる。
そして、はっきりとした声で唱える。
「現具――。」
祝音は光に包まれる。
唯々白く、そして暗い光に呑まれる。
光は波と成り祝音を呑み込む。
そして、波は退く。
白く暗い光が祝音の背面に密集する。
ハジケル。
弾けた力はまた形を造り祝音に押し寄せる。
過剰な力は力を呑み込み徐々に形を縮めて行く。
幾らかの時が経ち、祝音のマワリの力は形をカエル。
祝音を中心に6対12翼。
白い、そして暗いツバサが展開される。
九音寺院は口角を吊り上げてワライ、イウ。
「うん。やっばり天使はコウじゃなくっちゃ♪」
祝音はゆっくりと瞼を上げ自らの背に
「これは?」
「“ツバサ”だよ。
人のヨクの像倶だょ♪
あなたがツバサを欲シタから、
あなたはツバサを手に入れた。
人の欲は無限大で、
行き過ぎたょくは質量を持ツ。」
少女はカタル。
タダ、淡々とソコにアル事実だけを語る。
「質量を持ったヨくは個の世界を蝕ム。
蝕まレタ世界は時に崩レ、人はコワレてしマう。
だからワタシタチは人をヤメタ。」
九音寺院はソコまで言うとイチドくちを噤ンだ。
「ごめんね。
少し喋り過ぎちゃったカナ。
本題に入ろっヵ♪」
九音寺院はそう言うと虚空から双刃の西洋剣をトリダシタ。
刃渡り90cm程度
横幅30cm程。
140cmの身体には不釣り合いに大きすぎる
それを「よいしょっ♪」と言うかけ声とトモに両手で持ち上げる。
「じゃぁ行っくよー♪
あ、ツバサはもう消しちゃってもイイヨ♪」
「うん。」
白い部屋の中、“キュインッ”と、鉄のぶつかり合う音が響く。
_____________________________________________________to be continued...
【次回予告】
「欲シテ。心ヲサラケダシテ。
ソレガ貴方ノチカラニ生ルカラ♪」
「ハァ、ハァ、ッ!!」
---欲スルハ人ノ
「ダメダョ♪ダメダメダョぉ♪
もっと、もっっと、もっと、もっと、もっと、もっと、モっト、もッと、もット、
もっと、もっっト、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっっと、もっと、
モット、もっト、もっッっト、モッっと、もっと、もっッッっッと、ヨクさなきゃ♪」
「……汚い。」
---ソレヲ嫌悪スルモ人。
「駄目ダョぉ♪
自分から“眼”逸らしちゃぁ♪」
次回「Ugly」
みなさんどーも。
駄主です。皆様の声の代弁はやめます。
ので、変わりに皆様の声を下さい。
マジお願いします。
オネシャスです。
さて、こんな所まで読んでいただきありがとうございます。
次回もがんばりますので、どうか見放さないで下さい。
お願いします。のしのし
good night~祝福と救済を~