B.アーカイブ 蓼科 祈先生とキヴォトス   作:レンガ

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後編です。
アロナいないけど
後編です。

筆者、心の川柳――


先生、初陣。後編

「悲しみも怒りも、全部因数分解してやるわ!!

 ・・・スズミ!ハスミ!!」

「了解。――閃光弾、投擲します!

 

「・・・三人とも強いわね。」

「そうですね。

 まさか即席でこのようなチームワークを発揮できるなんて・・・」

 

多くの武装した兵士(スケバン)をたったの三人で制圧する光景は、圧巻の一言に尽きる。

ユウカが最前線に立ち敵の注意の引き、そこに放たれるスズミの閃光弾。

僅かな隙を狙い、適格に投擲するスズミの技術も、ユウカの持つ機械から発せられる障壁も

私のいた世界では考えられないものであったがやはり一番は。

 

「――逃しません。」

 

ハスミのライフルから放たれる、精確な一撃。

敵味方入り乱れている中でスケバンだけを撃ちぬく技術は――

 

「正義実現委員会 副委員長の肩書は伊達じゃない、って事ね・・・

 チナツ、違う学校の人に聞くもんじゃないとは思うけど

 委員長もやっぱり」

「ええ、かなり強いという話を聞きます。

 ・・・ですが当人の性格や出撃した際の被害状況的に

 そう表に出てくるような人ではない、とも。」

「そうなのね。まぁ会う事がありそうだったらハスミから聞くわ。」

「それがいいと思います。

 恐らく彼女の人間性を知る、という意味では

 ハスミさん以上の適任はいないでしょうから。」

 

 

ユウカ達が一通り不良生徒を鎮圧し、シャーレ部室が目の前に迫った頃。

 

『先生、報告があります。』

「リン・・・何かあったの?」

『ええ、今この騒ぎを起こした生徒の正体が判明しました。』

 

百鬼夜行連合学院

『災厄の狐』狐坂 ワカモ

 

それがこの事件の首謀者である生徒なのだという。

 

かつて似たような事件を引き起こし停学後、

矯正局から脱獄してきた生徒・・・

 

「リン、本当に大丈夫なの?

 ・・・その『災厄の狐』だっけ、

 相手にするには流石に人数足りないんじゃない?」

『そうですね、ワカモを捕まえた時もSRT・・・

 特別な学校の特殊部隊が出動してようやく、でしたので

 その言葉を否定はしません。』

「・・・やっぱり。」

『ですが、それでもやらなければいけません。

 ・・・その時のように捕まえてほしいのが本音ではありますが、

 優先順位というものがありますので』

「当初の目的通り、シャーレの部室を奪還して

 サンクトゥムタワーの制御権を戻す、のよね。」

『その通りです、先生。

 ・・・ワカモは本当に危険な生徒です。

 同行してる皆さんも、十分気を付けてください。』

 

・・・脱獄した危険人物を相手、か。

今ここにいる生徒達も弱くはないのだけど

少し不安は残る・・・

 

・・・私に、何かできる事は・・・?




え?先生が指揮しないのかって?
戦場は駆けてるだろうけど
だからって指揮ができるわけないだろ!!
ただの(?)ジャーナリストだぞ!?

次回、ワカモとの邂逅。
そしてシャーレにて・・・
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