転生ライダーinキヴォトス   作:KIARU

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ギリ4000文字行った...!


出でよ破壊の権化、相対するは勝利の証

 スカジャンを羽織ったメイド服の幼女...。そして生命力がやたら強い。なんだろう。2年前ゲヘナで賞金稼ぎしてる時も見たんだけどさ、この世界の幼女やたら強いこと多いんだよね。ホシノもそう。ブルアカを作った人はロリコンなのかもしれない。

 

「なーんでオマエみたいな奴が、こんな場所を守ってるのか知らねえが、私らの邪魔するってんなら...ぶっ飛ばす!!」

「あー、ちょっとすれ違いがありそうだし...」

 

 誤解を解くためにも話し合いを...と思ったがそれは銃弾によって遮られる。咄嗟に隣にいたネギが翼でガードしてくれたが、尚も銃撃は止まず、縦横無尽に駆け回る少女から鉛の雨がネギの体に降り注ぐ。幾つか棘がこぼれ落ちるも大したダメージは無さそうだ。元よりネルギガンテという種族は再生力が高い。このまま仁王立ちしてるだけでも護衛の任は果たせるだろう。というかちょっとは話聞いてくれてもいいんじゃないかなあ!?

 

「チィ、全然ダメージが通りやがらねえ。なら、一段階ギア上げるか!」

 

 そう言った瞬間、少女の生命力の出力が上がった。俺が言う俺やオトモン以外に宿るキヴォトス人の生命力、俺とオトモンに宿る生命力は別物だが、キヴォトス人の生命力はその身に宿るだけで銃弾に撃たれても平気なほどに身体が丈夫になるし、無意識下で銃弾に生命力を纏わせて威力を上げるなんてこともできる。つまりどういうことかっていうと、今、出力が上がったあの銃弾を食らったらネギもダメージを食らうかも、ということ。

 

「ネギ、合わせろ」

 

 牽制がてら矢を放ちネギと二手に分かれる。大砲並みの威力の矢に少女は少し驚いたようだったが軽々と避け、俺の方を狙い鉛玉を浴びせながら、そのままこちらに猛スピードで近づいてくる。

 

 ーーインファイトが狙いか...!

 

 ライダーになって強化された五感と動体視力で迫り来る蹴りを弓で受け、銃弾を銃口を見て躱し、壁を走りながら撃たれる鉛弾を矢で弾く。

 

「はっ!お前本当に人間か!?」

「生憎まだ辞めたつもりはないね!」

 

 そうこうしてる内にネギが再び合流し後ろから少女をその手に捉えんとする。

 

「気配でバレてんだよ!」

 

 後ろから来るネギの手をひらりと躱すと、そのままネギの横っ面に回し蹴りをお見舞いする少女。その体躯から発せられたとは思えない威力にネギが数歩仰反る。

 ...これは、ネギだと厳しいかも知れない。

 

「仕方ない、多分ピッタリだと思うし、増援を呼ぶか」

「ああ?行かせると思うか?」

「いいや?ここに呼ぶんだよ。来てくれ。大団長!」

 

 呼び出すは破壊の権化。かの幻獣の天敵たる、金獅子である。その名も、ラージャン。

 

 上から角の生えた大猿が降って来た。天井はあったはずなのだが、壊れた形跡はない。オトモン関連の仕様はいつも不明だ。

 

「へぇ...こいつぁ...とんでもねぇ隠し玉持ってやがるじゃねぇか...!」

 

 すばしっこい奴にはすばしっこい奴をってな。まあ、大団長(ラージャン)の場合力の限り暴れ回ってたら結果的に動きが速くなったってだけな気もするが。...例の如くネーミングセンスはネットの通称である。

 幼女相手に囲い責めとは情け無いが...元来ライダーとは複数で対象を狩るものである。まあオトモンが2体いるのは前代未聞だが。レウスも含めれば3体だ。豪華だねえ。

 

「3対1...悪く思うなよ」

「ああ?誰が1人だけっつったよ」

 

 その瞬間、ネギがいるとこの床が爆破され、大団長が何者かに狙撃された。

 

 何が起きた?

 

「やっほーリーダー!お待たせ〜」

「すまないリーダー、遅くなった」

「全く、毎度のことながらリーダーは1人で突っ込みすぎです」

「やっと来たかお前ら...今回の奴はちょいとヤバそうだ...気合い入れろ!!」

 

 四方から現れた3人のメイド服に身を包んだ少女達。その内2人は前世でネットサーフィンしてた時に見たことある。まさかこんなところで出会うとは。

 

 今回の俺の仕事はこの開けた通路の後ろにある扉を護ることが仕事ではあるが、何やらこの仕事キナくさい。ナビルーが会場の情報を随時集めてクロだと断定出来たら寝返るつもりだが、このメイド部隊がどう言う目的で来てるかわからない以上、こちらの目的を一方的に告げるのは悪手だろう。それに今は聞く耳持っちゃくれそうにないしな...!

 

「ネギ、スナイパーを抑えろ、大団長はチビと応戦」

「ああ!?誰がチビだ!?」

 

 おっと、聞こえてたらしい。しかもなんか生命力上がった...怖い...。

 

 さらに上がった生命力を纏った銃弾は、大団長の表皮に少ないながらも確実にダメージを与える。そこに都度投げ込まれ、起爆される爆弾。徐々に蓄積されていくダメージ。俺は一向に狙われない。くそぅ、俺の弓は脅威じゃないってかぁ!?爆弾魔の方にフォーカスを合わせるも、チビに大団長は飛び蹴りを入れられ、弓は普通に躱される。

 

「あー、大団長、あれ、行けるか?...了解!」

 

 痺れを切らした俺は、大団長に奥の手の使用を指示する。金獅子の十八番のアレである。

 双方いい感じの位置に来たところで...

 

「大団長!今!」

 

 大団長のその口から極太の光線が発せられた。【雷砲】。ラージャンの固有技であり、低確率で痺れを齎す全体攻撃である。

 

「うおぉ!?」

「きゃぁ!?」

 

 横に薙ぎ払われた光線をスカジャンの少女は何とか空中に跳んで避けたが、爆弾魔の少女はそのまま壁にしてた障害物もろともくらい、動かなくなった。

 スカジャンの少女に関しては空中に跳んだ際に弓を当てようとしたが身を捻って避けられてしまった。なんなんだあいつ。

 

「...危ねえことしてくれるじゃねえか。まさか口からビームとはな」

「話し合いがしたい。恐らく俺とそちらで情報を擦り合わせれば協力できる。どうやらあちらも終わったようだし、な」

 

 ちょうど奥を見ると2人の少女が倒れているのを見やりながらネギが戻って来ているところだった。地面が大きく抉れているのを見るに、【破棘滅尽旋・天】で決着をつけたか。

 

「スピード以外は私と同等かそれ以上の奴が1人と2体...負けはしねえが、勝つのも時間がかかる...あークソッ、こんな時じゃなかったら戦ってるのに!で、なんだ?」

「助かる。まず俺は最初からこの依頼にキナ臭さを感じていた。しかし調べても決定的な証拠は出てこない。そこで俺は一度この依頼をわざと受け、情報を集めることにしたんだ。今は頼れる相棒がこの屋敷中の監視カメラをハッキングして情報を集めている」

「ああ?じゃあなんだ。私らがぶつかったのは無駄だったってことかよ。っかぁ〜、早くいえよなそう言うのは」

「いや、問答無用で撃ってきたのはそっちなんだが...」

「とにかく、私らが用があんのはその扉の先だ」

「ここの...?」

 

 俺が任された護衛の通路の奥、その扉の先に用があると言う。確かに堅牢な造りの扉だし何があるのか気になってはいたが...

 

「ま、十中八九碌なもんじゃねえけどな、開けられっか?」

「そういうことなら...大団長!」

 

 大団長の上半身の毛が金色に光ったかと思うと、堅牢な扉は拳一つで粉砕された。

 

「ハッ!とんでもねぇな。そっちのバケモンは」

「ああ、皆頼れる仲間だよ」

 

 扉の奥には地下に進む階段があり、さらに奥に進むとそこには異様な光景が広がっていた。

 頭に謎のヘッドギアをつけられた意識の朦朧とした生徒達。謎の機械に繋げられて生命は保たれているようだがそこに人権の2文字はなさそうに見える。

 

「なんだ...これは」

「最近頻発してた生徒の誘拐事件の被害者達だ。ミレニアム生が多い。生体コンピューターの実験でもしてんじゃねえか?知らねえけどよ。とにかく、私はコイツらの救出班を手配した後、これの主犯を追う。まあもう逃げてると思うけどな。うちのメンバーも誰かさんのせいで行動不能だから、捕まえられる可能性は正直低いな」

「いや、まだ諦めるには早いぞ。俺がいるし...何より言ったろ、頼れる相棒が居るって。ちょっと行ってくる」

「あぁ?一体どこに?...行っちまった」

 

「ナビルー、このタイミングで会場から逃げ出した人物をマーク」

『おう!2人に絞り込めたぜ!固まってるから1人みたいなもんだな!この座標の車に向かおうとしてる』

「流石、有能だな」

『だろ!』

 

 ネギにのって会場内を爆走する。大団長は既に送還させており、ネギで追いついたら...

 

GAAAAAAAAAAA!!!

 

「「ヒィ!?」」

 

 咆哮で拘束っと。周囲の人間全員尻もちついちゃったけどいいか。後コイツら、今回の依頼主だな。

 

「さて、お前ら...地下室の少女達に心当たりは?お前らが主犯か?」

「言いがかりだ!それにこんな事をして、傭兵としての名が地に落ちるぞ!」

「ネギ」

 

 ズドン!と容疑者2人の間の地面に棘が刺さる。ロボ頭と獣人の顔色がみるみる悪くなる。

 

「俺、傭兵だけど金には困ってないから。傭兵として依頼が入らなくても別にそれはそれでいいんだよね。今大事なのはあんたらが主犯かどうかって事だ...まあ俺の中ではもうほぼ黒だから問答無用で連れてくけどな」

 

 2人を引きずってさっきのチビのところまで連れてく。

 

「おいチビ、主犯っぽいの連れてきたぞ」

「ああ!?誰がチビだ!?ってお前か...で、後ろに引き摺ってるのが...はぁー、今回のターゲットと一緒か...仕事取られちまったな」

「そんな日もある」

「そんな日があっちゃ困るんだよ。ったく、その兜取ってツラ拝んでやりたいぜ」

「素顔は晒すと不味くてな」

「そうかよ」

 

 

 

「じゃ、後処理大変だろうが頑張れよ」

「あー、そういうのは私の仕事じゃねえから大丈夫だ」

「? そうか」

「それと!チビじゃねえ!ネルだ!美甘ネル!」

「...【青星】だ。再戦でもしたかったら連絡してくれ」

「なんだよ、顔だけじゃなく名前も隠してんのか?まあ良いけどよ。リベンジマッチは絶対やるから覚悟して待ってやがれ!」

「あいよ」

 

 

 そうして、中々濃い一日が終わった。

 

 再戦を受け付けると言ってしまったばっかりに、これからC&Cと呼ばれる部活と何度も模擬戦をすることになってしまったのはまた別のお話。




というわけで、C&Cは強化フラグが立ちました。

先生は?

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