それっぽいサブタイトル考えるの癖になる〜
まさか再戦を受け付けるって言った2日後に再戦の申し込みが来るとは思わなかった...。
どうやら先日戦ったメイド服の彼女らはC&Cというミレニアムの特殊部隊らしく、中でも一際強かったスカジャンを着た幼女、美甘ネルはコールサイン
まあ今回のリベンジマッチは俺の勝利という結果に終わったわけだが。
「てめぇ...!どういう仕掛けだ!いくらダメージ与えても次の瞬間にはピンピンしてやがるじゃねえか!」
「企業秘密だ」
今回は先方の強いご要望により、大団長と共に挑んだのだが、受けた傷がみるみるうちに回復していく俺たち。徐々に生傷が増えていく彼女達。まあどちらが勝つかは明白だよね。ネルに対しては吹っ飛んだ瓦礫の破片とかしか当たんなかったのだが、徐々に疲弊していきついに大団長の一撃を受けダウンした。
「それにどういうわけか、この前よりも与えるダメージも少なくなってる気がするんだよな...クッソ〜、釈然としねえ負け方だぜ」
もちろんこれには訳がある。イノリの壺、というものがモンスターハンターストーリーズにはある。これはお祈りやお札をお供えすることで様々な効果を得られる、というものなのだが、実はこの前ブラックマーケットをぶらついていたら売り物として無造作に置かれていたのだ。もちろん買った。
こちらは2仕様の祈りの壺らしく、お祈りとお供えで好きな効果を選べたのだが、今回はお祈りで【忍耐】、お供えで【活力】のお札を奉納してきた。壺レベルは適当に最大にしたのでこれで7%のダメージ軽減と、毎ターン12%のHP回復効果を得られることができるという訳だ。ズル?いいえ、大団長も言ってた。「あるものは全て使え!」って。
まあこんなことしなくても絆技使えばまとめて決着できる気もしなくもないけど、オーバーキルしないかっていう懸念と、ゲーム中のムービー見る限り地形への影響がエグそうだからあんまり使いたくないんだよな。
「ところでよ、ミレニアムに来たついでの用事ってのはもう良いのか?」
「...まだだな。頼れるナビが着いてるし、そっちの用事はのんびり済ませるとするよ。じゃ、また今度な」
「おう、次はその兜ひん剥いてやるから覚悟しとけ」
背後でに手を振りながらC&Cの面々と別れる。いや正直なんか全体的にこの前より強くなってた気がするから、この調子で行くと普通に負けるかもしれないんだよな。まあ大分先だと思うけど。なんか彼女らが持ってる生命力とは別の何かが強化されてる気がする。
そんな事を思いながらもナビルーの指示に従って歩いていると、【ゲーム開発部】と書かれた部室に到着する。
『ミドリ!粉塵撒いて粉塵!』
『お姉ちゃん人の回復当てにするのやめてっていつも言ってるでしょ』
『ふ、2人とも、相手エリア移動したよ...?』
部室の外からでも聞こえる楽しそう(?)な声に思わず頬を緩ませると、あの姉妹は元気にやっているようだと安心する。姉の方はあの成績でどうやってミレニアムに入学したのか疑問だが、まあ入学できてるのだから良いのだろう。そのまま部室の扉を開ける事なく、俺はミレニアムを後にした。
「今誰か部室の前にいなかった?」
「お姉ちゃん、そうやって嘘ついてプレミを誘発しようとしても無駄だよ」
「いや本当に誰かいた気がしたんだってば〜!」
「はぁ...レクトさんがいればお姉ちゃんももう少しお馬鹿にならずに、今頃フルパで【モンスターイーターブースト】を出来ていたのかな」
「そ、それって前話してた2年前いなくなっちゃったっていう2人の知り合いの人?」
「そうそう!2年上の先輩なんだけどね!あの頃は時間さえ合えば毎日のようにモンスターイーターをやったり、アプデが来なくてマンネリ化したら一緒に別ゲーに逃げたりしてね!」
「お姉ちゃんの下手くそなプレイを笑って流せる貴重な先輩でした」
「下手くそは余計だよミドリ!でも、ユズにも会わせたかったなぁ...どうしていなくなっちゃったんだろ。モモトークも未読で繋がらないし、モンスターイーターはずっとログインしてないし...」
「そうなんだ...あ!でも、最近発売された【ライダーズストーリー】ってゲームの主人公のデフォルトネームが【レクト】だったよね。内容も2人が言ってたレクトさんの相棒に似た竜と旅する話だったし、もしかしたら...関係者が作ったのかもね?なんて」
「ああ、最近では少し珍しいソロ専用RPGとして発売された割に異様な完成度の高さにバカ売れした奴だね。確かに主人公の名前、そんな感じだったかも」
「言われてみればそうじゃん!私としたことがなんで気づかなかったんだろう!...でも気づいたところで開発者にアポなんて取れないよ〜!」
「個人開発のゲームだしメッセージだけでも送ってみれば良いんじゃ無いかな?ダメで元々、送ってみよう」
「...うん、そうだね!レクトの手掛かりになるかもしれないし!このハントが終わったら送ってみよう!」
「あ、お姉ちゃんそこ落とし穴あるよ」
「え!?」
帰り道。久々に柴関ラーメンが食いたくなってきた。いやでもリスクがな...いやでも食いたい。ならば行くべし。人間三大欲求には抗えんのだ。
「いらっしゃいませ!カウンター席でよろしいですか?」
柴関ラーメンにやってくると、2年前には見なかった黒髪のツインテールの猫耳少女が出迎えてくれた。新しく雇ったアルバイトかな。
「ああ、問題ない」
席につき定番の柴関ラーメンを注文し、大人しく来るのを待つ。時刻は夕刻...というには少し遅い。日はもう沈んでいる頃だ。そのせいか店内にいる客はそこそこ多く、さっきのバイトちゃんも忙しそうだ。
「待たせて悪いな、あんちゃん。柴関ラーメンだ。チャーシュー増やしといたから許してくれ」
「この混雑だ、気にしないでくれ大将」
そう言って目の前のご馳走を食べるために兜を外す。
「お前さんは...」
「なんだ、覚えてたか」
「当たり前よ。こっちは客商売してんだ。一度覚えた常連さんを忘れるはずもねえ。...2年前突然居なくなったからどうしたかと思ったが」
「まあ色々あってな。今はただの傭兵さ。アビドスでもない」
「そうかい。まあ深くは聞かねえが...アビドスに残った嬢ちゃん、苦しそうだぞ」
「...」
「ま、今はうちの自慢のラーメン食って元気出してくれや」
そう言って大将は奥に引っ込んでいった。
やはり大将のラーメンは美味かった。だが量は少し多いと思う。どう考えても。これは580円の量じゃない。いや良い事なんだけどね?
無事完食し会計を終わらせて外に出た頃には空はすっかり黒く染まり、電灯や電子看板だけが暗闇を照らしているところだった。
「人通りも少ないし、早いとこ帰るか...」
「おや、もう帰られてしまうのですか?」
ククク...と笑いながら背後に出てきたそれは、相変わらずの黒のスーツにひび割れた白い顔面をこちらに向け歩いてきた。
「悪いが、夜更かしはゲーム以外でしない主義なんでね」
「それは残念。ですが私は2年前以上にあなたに興味を抱いているのですよ」
「なんだ?ちゃっかり俺が死んだところでも観測したか?まあ死人が生き返ったのなら興味も湧くわな」
「ええ、それも勿論興味の対象ではあります。ですが、本来神秘を持たぬ体の骸に、小鳥遊ホシノ...暁のホルスの神秘が流れ込み蘇生された。今のあなたは神秘を持たぬはずの超常の肉体の中に神秘を内包している...しかし神秘がもたらすその恩恵の数々は得られていない。全く興味が尽きませんとも」
「なるほど。この蘇生のエネルギーはホシノからか。そして神秘ってのは生徒が体に纏ってるエネルギーみたいなものか?まあ2年前ホシノを勧誘したのも分からんでもない。ホシノはずば抜けてヤバいからな」
「ほう...その身で神秘を感じ取りますか。ますます興味深い。どうです?やはり私たちにその身を差し出しませんか?アビドスの借金を帳消しにする事もできますよ?」
「断る。アビドスに関しては頼れる大人になんとかしてもらうよう依頼するからな」
「そうですか...あなたが言う頼れる大人というのも気になりますが...あなたを怒らせるのも私の本意ではありませんからね。ここらでお暇させてもらうとしましょう...では...ククク」
最後に不敵に笑うと黒服は暗いゲートの中に身を包み帰っていった。
それにしても俺が生命力と呼んでいたアレ、神秘っていうのか...いや俺たレウスが持ってる生命力とは違うものだとわかっていたが、それが俺の中に?言われるまでわかんなかったぞ。
でも検証するのはまた明日だ。今日は色々ありすぎた。帰って寝よう。
その翌日。連邦生徒会長が失踪したという噂が俺の耳に入った。
連邦生徒会長が失踪したのがニュースになってたらもう先生来てね???という疑問が生まれたのでニュース→噂に変更しました。
先生は?
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男
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女