あと当小説初めてのプロットを書いてエデン条約編まで完成しました(今更
あとは受肉させるだけや…考えなしで生やした設定後から意味あるものになってるのおもろい
今日の唐突に思いついた一発ネタ
ゴルコンダ「この醤油は程々のしょっぱさの中に甘味がありますね…」
デカルコマニー「しょうゆうこった!!」
シャーレの仕事に勤しみ、レウスと日向で寝たりしてるとあっという間に数日が過ぎ、モモイから連絡が届いた。ミレニアムプライスの登録は無事終了し、3日後に結果が発表される、と。ミレニアムプライスの結果が待ちきれなくて、先にネットにアップロードして感想を見ようとしたそうだが、真っ先に俺にやってもらいたいらしく、まだアップロードはしてないそうだ。アリスも俺が来るのを楽しみにしているそうなので、早く来て欲しいとメッセージを送ってきた。
シャーレの仕事もあと先生が居なきゃ出来ないものばっかだし、この大量の書類の山は先生が帰ってきたらやってもらおう。
ここ数日ずっと送還してないどこかご機嫌なレウスと一緒に、ゲーム開発部へと向かった。
「あ、レクト先輩!待ってたよ!」
「俺が来ない限りアップロードしないみたいな文面だったから急いで来たぞ」
「はい!アリス達の作ったゲームは、一番にレクト先輩にやってほしいので!」
「廃墟の時も、鏡を取りに行くときも、レクト先輩と先生は一番の功労者と言っても過言ではないですから」
「わ、私も!最初にレクト先輩の感想が聞きたいと思って…」
なんだか随分と高い評価と信頼をもらっているらしい。前世の完成でゲームを評価して、ちょっと手伝っただけではあるつもりなんだが…いやまあネルはどうしようもなかったか。あいつなんか異常に強くなってきてるし。
「そういうことなら、期待に応えなきゃな。先生はやらなくていいのか?」
「”うん。生徒達の交流の間に大人が入り込むのは良くないからね。私はレクトがやった後にやるよ”」
先生も結構スマホゲームに重課金したりめっちゃかっこいいロボットのプラモとか買ったりしてるからゲームも行けるのかと思ってたが…いやでも【クラブ・ふわりん】とかいう名前のガチャが出てくるスマホゲームはどうなんだろうか。この前ユウカが領収書見た時勘違いして赤面してたと言ってたいたが、完全な勘違いってわけでもないと思う。明らかにR指定入ってそうなソシャゲのガチャじゃん。今度先生に問い詰めなきゃ…先生の美人で頼れる大人としてのイメージが崩れる。
いい加減先生のルックスの良さには慣れてきたが、それでも大人の魅力がある。精神を落ち着かせるのも一苦労なのであまり近寄らないでほしい。良い匂いするし。その点で言えば一回幻滅すればそういう目で見なくなるかもしれないが、それはそれで嫌な解決法なのでどうか健全なスマホゲームであってほしい。
そんなことを考えながら、セットアップしてくれた
チュートリアルが短くテンポがいい。最初の戦闘までが早い。前作のようなノーヒント理不尽ゲームオーバーも今の所ない。今の所初代とは比べるべくもなく好感触スタート。レトロなRPG風味なので会話ウィンドウも見終えたらサクッと次に進められ、物語性重視のRPGにおける「ムービーとかストーリー長すぎて実際のゲームプレイとただ眺めてるだけの時間4:6か3:7くらいなんだけど!」という不満もない。それでもドットアニメーションによる凝った演出は忘れない。これは神ゲーの予感がしますね…
と、そんな時。部に轟音が響き渡った。
「この砲撃は…!46㎜砲、カリン先輩の!」
「えぇ!?この前の仕返し!?タイミング悪!」
「レクト先輩!避難しましょう…!このままじゃ部室が…!」
「でもこのゲームやめられないんだけど!」
「ふざけてる場合じゃないでしょレクト先輩!ほら行くよ!」
「これからチュートリアルが終わって冒険が始まるというところだったんだが…C&C、生かしてはおけぬ」
「”殺しちゃだめだよ!?”」
非常に、すごく、誠に遺憾だが、折角チュートリアルを終えたTSC2のディスプレイから離れ、廊下に出てひた走る。
「ミレニアムプライスへの出品は完了してる…まだネットへのアップロードはできてないし、レクト先輩にも全然遊べてないけど、このまま結果発表まで逃げきれたら…」
「逃がすと思ってんのか?」
「ひゃっ!?」
向こうの廊下から突然現れたネルによって、逃亡は防がれた。先頭に立っていたミドリがモロに銃弾を食らい、立ち止まる。それに合わせて全員が足を止め、俺の方を見る。なんで??
「レクト先輩…!」
「なんでそんな期待するような目で俺を見てるんだ。いや確かにC&Cに報復する予定ではあったけど」
「なんでお前が報復する立場になってんだ!!…はぁ。レクト、お前が手合わせしてくれるってなら願ってもない話だが、今回はそこのデカい武器二つを持ったチビに用がある」
「??」
どう考えても該当する人物が自分しかいないのにも関わらず、辺りを見まわしてるアリス。正直可愛い。
「お前だよお前!」
「アリスの事ですか?」
「そうだ。てめぇには用がある。ちと面貸せや」
「!アリス、このパターンを知っています!体育館裏で告白されるイベントですね!チビメイド様はアリスに惚れていると。スチル獲得です!」
「ふ、ふっざけんなこの野郎!!てか、誰がチビメイド様だ!!ぶっ殺されてぇのか!?」
「ひっ!?」
喜びながらスチル獲得宣言をするアリスは、ネルを怒らせるには十分だったらしい。しかしブチぎれたネルはなんとか平静を取り戻し、「うちの部員に一発食らわせたやつに興味がある」と言ってアリスに一騎打ちを申し込んだ。アリスはこれを了承。光の剣、スーパーノヴァを構えたのだった。
「おいレクト、今回は横槍入れんなよ。これはこのチビを確かめるための一騎打ちだ。報復はまた今度にしろ」
「あいよ」
「あの時は周りが狭く、鏡を持って帰るという使命がありましたが…今なら…!」
「ちっ、これは…!」
「魔力充填100%、光よ!」
轟音とともに、光が廊下を突き抜け、校舎の壁を突き破る。ネルはそれを回避し、アリスの懐に潜り込む。防戦一方になるアリスに、ネルが獰猛な笑みを浮かべながら追い詰める。
「確かに、その銃は強い。だが、それだけだ。近づかれたらてめぇまで爆風に巻き込まれるし、離れてても狙いを合わせてから発射するまで最低でもコンマ数秒はかかる。それだけあったら回避するには十分だ…そしてキヴォトスにこの間合いであたしに勝てるやつなんざ…そう多くはねえ」
多分俺の事思い浮かべたんだろうか。ちょっと言葉に詰まってたな。
「くっ…!なら!」
「おいアリス!それは!」
アリスがスーパーノヴァを背中に戻し、代わりにミラブレイドを抜刀した。俺の静止も聞かず決まった顔をしてるアリスが、次に何をするかは想像に難くない。
「黒龍よ!我が意思に応えよ!」
アリスがネルに向かってミラブレイドを思いっきり縦に振り下ろした。
世界が置き去りにされたかのような一拍の後、周りにあった窓ガラスは全て砕け散り、壁はズタズタ、アリスが居た地面も含めて広範囲に崩落していた。天井にも大きな亀裂が入っている。
対象がほぼ廊下全域の広範囲攻撃に、ネルは避けきれず遥か前方に吹き飛ばされていた。
アリスは崩落に巻き込まれ、今ミドリとモモイが救出している。
幸いネルもヘイローは消えてないみたいだし、他のC&Cのメンバーもいるからほっといても大丈夫そうだ。
「今のうちに逃げよう!」
そうしてモモイの声に合わせて全員トンズラした後、無事TSC2をクリアし、神ゲーとは手放しに言えないものの個人的にはめちゃくちゃ好きなゲームという感想を伝えたら、モモイ達は大喜びしていた。特に騎獣士というジョブが一部の敵モブを仲間にできて、敵の種類によってステータスが変わるとかいうシステムが完全に俺好みだった。
先生はこれからアップロードしたと同時にやるらしい。「帰ったら書類が溜まってるので覚悟しておいてくださいね」と言ったら死んだ目をしていた。
そして3日後、ミレニアムプライスの結果発表を一緒に見るため、再びゲーム開発部に来た。なおこの三日間も先生がやらなきゃいけない書類は溜まっていった。
で、現在。
「あのな、モモイ。いくらなんでもディスプレイを銃で撃つのはどうかと思うんだ」
「うわーん!どうせ全部持っていかれちゃうんだから関係ないじゃん!レクト先輩の鬼ー!」
「そうですね…お姉ちゃんの気持ちも分かります。この部室は、もう…私たちはともかく、ユズとアリスちゃんは…」
「アリスは…もうみんなと一緒に居られないのですか?」
そんな悲壮感漂う部室の外から、ライダーの耳がこちらに向かって走ってきてる音を捉えた。このタイミングだと、もしかして…。
ガチャ
「モモイ!ミドリ!アリスちゃん!ユズ!」
先生の財布管理者、ユウカだ。
「ひぃ!?もうユウカが!生徒会に人の心はないわけ!?」
「そんなすぐになんて…!」
「おめでとう!!」
「「「「??」」」」
「え、何この反応…」
「さっきモモイが7位以内に入れなかったことが分かった瞬間ディスプレイを吹き飛ばしたんだ」
「なにやってるのよ…ほら、これ見てみて。私もスマホで見てて走ってきたんだから」
その放送をのぞき込むと、TSC2が【特別賞】を受賞していたことがわかった。…ディスプレイ撃たない方がよかったじゃん。いや下がってから上がった事を考えると結果オーライなのか?
「じゃあ、私達廃部にならないって事…?」
「ええ、そうよ。でもあくまで【臨時の猶予】だから。正式な受賞ではないし、生徒会としてはまた来学期まで、ゲーム開発部の廃部を保留することにしたの。部室の延長申請とか、部費の受取処理とかは必要だから、また後で生徒会室に来てね。それじゃ、また後で!」
「今度はモモイに任せっきりにするなよ?」
「今の聞いて開口一番に言うのがそれ!?」
ひどい!と嘆くモモイを見ながら、ゲーム開発部の日常がまだ続くことに、俺も先生も笑った。
エデンが始まんねえ!