転生ライダーinキヴォトス   作:KIARU

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とうとうこの作品も50話まで来ました。これも日々見てくださる読者様のおかげです。

というわけで外伝(本編)です。青星時代のヒナちゃ達の絡みとFOX小隊との小話と迷ったんですが結局こんな話に…!上記の話も見たい人いたら書きます。

MHXX、尻尾から尻尾出せ委員会を発足しました。多分全員入会すると思うので手続きとかは要りません。

今回クッソ短いです。おそらく過去最短。
近いうちに本編出すからユルシテ…ユルシテ…


50話記念・AnotherWorld

 マフラー、どこにやったんだっけ。

 

 すごく大切なもののはずだったのに、思い出せない。

 

 ホシノ先輩が緑の恐ろしい竜に立ち向かって、姿を見せなくなった時?

 

 ノノミとセリカが、白い海竜の電撃を受けて動かなくなった時?

 

 アヤネが飛ばされた鱗で傷まみれになってそのまま出血が止まらなくなった時?

 

 それとも―――

 

 レクト先輩が私をレウスに乗せて逃がして、一人黒龍に立ち向かった時?

 

 先生は意識不明、蘇生の可能性は無いというニュースが流れた。

 

 黒龍はいなくなった。レクト先輩が倒したのかな。

 

 ―――でもレクト先輩は帰ってこなかった。

 

 皆の最後に見た顔さえ思い出せなくなってきている。どんな顔をして、皆消えていったんだっけ。

 

 ああでも、レクト先輩だけは覚えてる。

 

「シロコ。俺が何とかして見せる。だから生きろ。生きてくれ。これは先輩命令だ。…レウス。頼んだぞ」

 

「待ってレクト先輩!!先輩までいなくなったら私…!」

 

 レクト先輩は笑ってた。これからレクト先輩ですら死を覚悟するような戦いに身を投じるのに、笑ってた。これは自分のせいで起きた事だと言って。

 先輩の唯一無二である相棒のレウスの背中に乗せられて、私はレクト先輩の背に、届かせるにはあまりにも短い手を伸ばすことしかできなかった。

 

 それから…どうなったんだっけ?もう歩く気力もない。血を流しすぎたから?傷を手当もせず、何日も何も食べてないから?…今となってはどうでもいいか。

 

「ごめんね、レウス。結局レクト先輩との約束、守れなかった」

 

 レウスは小さく唸って倒れてる私の傍に包まった。

 

 ああ、あたたかいなあ。初めてアビドスに来て、マフラーを巻いてもらった時みたいに。レクト先輩が謎の霧をかけた時みたいに。

 

 

 

 

 

 

「何故だ…何故色彩が…!」

「飲み込まれたとでも言うのか、あの黒龍に!」

「しかし、死の神に接触自体はした。直にキヴォトスに死を振りまくだろう」

 

「馬鹿な、黒龍が我々の存在を…!?」

「理解できぬ」

「理解できぬ」

「ここで我々が終わるなど…!よりによって色彩の手によって…!」

「しかし、彼の黒龍もまた次元を渡る存在。平行世界のすべての忘れられた神々を消すのは明白」

 

「黒龍が箱の主と接触した!」

「この事態は想定していない…我々が滅ぼされるのも時間の問題だというのに…!」

「何故だ…あの者は崇高、神秘、恐怖。いずれも有していない。黒龍に飲み込まれたとはいえ、色彩が無価値なものに接触する理由などない」

「彼の者が死の神の代わりに色彩の嚮導者になるというのか…!」

「箱の力を我々の手にできればよかったが…それが叶わぬのは明らかだ」

「これからは我々ではなく、彼の黒龍の意思が全てとなるだろう」

 

「忘れられた神々を追放できるはずが…!」

「理解できぬ」

「理解できぬ」

「理解できぬ」

 

 

 

 

 

 

 ―――シロコ、このお守り持っとけ。きっと役に立つ。多分な。

 

 レクト先輩がくれたお守り…まだ持ってたんだ。偶に銃弾が痛くなくなるくらいだったけど…冥土の土産にしては勿体ないくらいかな。

 

 足音がする。こっちに近づいてきてる。

 

「せん…せい?」

 

「"…”」

 

「そんな…色彩は、黒龍はまだ生きて…?色彩が先生に…ダメ、そんなの…!やだやだやだやだ!」

 

 ―――シロコ、あなたのせいじゃないよ

 

 

 

 

 この日、世界の一つが破滅を迎え―――黒龍は飛び去った。

 

 




この世界線のレクト君はビナーに負けてないし、二年間眠ってなんかいないし、アビドス三年生まで平和に高校生活を謳歌してました。それの何がいけなかったんですかねえ。

無名の司祭は色彩飲み込んだ黒龍に概念ごと消されました。ご愁傷様です。

最終編は?

  • 伝説の黒龍
  • プレナパテス
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