いやなんか本当にやる気でなくて、書こうと思って書き始めて2文字でやめるみたいなスランプ気味だったんですよ。最近はゲームも手につきませんし…どうしてこんなことに(涙
「レクトさん!背徳感溢れる夜のお散歩に行きましょう!」バァン!
水着パーティの後、夜も更けてきたタイミングでドアが勢いよく開かれ、ハナコはそう言い放った。何言ってんだこいつ。
「合宿中は校舎外に行くの禁止じゃなかったか?」
「ですから背徳感溢れる、と言ったでしょう?レクトさん以外は先生含め全員準備ができてますよ♡」
「拒否権無いようなもんじゃん…」
仕方がないので俺はシャーレの制服に着替え、先生達と一緒に夜の街に繰り出した。
「うぅ…こんなとこハスミ先輩にでも見られたら…」
「怒られる時は皆一緒、ですよ。コハルちゃん♡」
「怒られる前提で話し進めてんじゃないわよ!」
「あはは…でも、なんだか皆で繰り出す夜の街はいつもと違って見えますね」
「ヒフミは普段夜の街に出かけてるのか?」
「ちちちちち違いますよアズサちゃん!?」
「これは図星だな」
ライダーの聴覚で微かに遠くで聞こえる爆音から目をそらしつつ、俺たちはしばらく歩いた後、ヒフミ情報で限定パフェがあるというスイーツ店に入った。
俺は早々に気づいたが、その限定パフェらしきものを3つも*1食べているハスミに皆さん気づいていないらしく、注文を取ってもらっている。どうやら限定パフェは彼女が食っている3つで最後らしく、皆残念そうな顔をしていた。
そこでようやく全員ハスミに気が付き、長いお話になりそうだったので俺はロールケーキを注文した。
少しの間女性陣を横目にロールケーキを食っていると、何やら不穏な雰囲気になり、先生がこちらに寄ってきた。
「”レクト、シャーレの出番だよ”」
「どうしたんですか急に」
「”美食研究会がトリニティで暴れてるらしくてね?今ここで正義実現委員会が動いてゲヘナとトリニティのトラブルってなるとマズいから、シャーレの方で解決したいんだ”」
「またなんでこんな時期に…」
美食研究会は傭兵時代や1年の頃ゲヘナで活動してた時に何度かついでで捕縛したことがある。特にヒナやアコが3年に上がった直後は上級生が卒業したせいか、自由と混沌を極めしゲヘナでもさらに治安が悪くなった時期で、連邦生徒会長失踪時みたいな荒れ方をしていた。
まあそんなわけでヒナ達とは【青星】や【青のドラゴンライダー】としては結構面識があったりするんだが…それは今は置いておく。
「まあ放っておいても正実が逃すとも思いませんけど…そいういうことならしょうがないですね。ちょっと空から爆撃してきます」
「”え…?待ってレクト、どこ行くの!?”」
先生の制止を無視して店の外に出て、オトモンの名を呼ぶ。…爆撃と言ったらコイツだよな。
「バゼルギウス!」
恐らくMHWで最も嫌われてる乱入者。最も好かれてる気もする。不名誉すぎるあだ名の印象が強すぎるため逆に種族名をそのまま名前として付けた経緯がある。
「ナビル―、起きてるか?」
『おうともさ!』
「逃走中の美食研究会の位置、わかるか?」
『ちょっと待ってくれよ…よし、画面に映すぜ!」
「流石だな。頼りになる」
『へへん!お安い御用よ!』
空から俺の真横を滑空したバゼルギウスにそのまま騎乗。真っすぐ空路で美食研究会を乗せている車まで飛ぶ。
「…あいつらか。バゼルギウス!」
バゼルギウスが小さく鳴き、上空から爆鱗が降り注ぐ。美食研究会の乗った車の上にいくつか落ちたそれは、数秒後に爆発し、美食研究会プラス1名は宙に投げ出された。…プラス1名???
地面に降りると縛られてるおいたわしいフウカさんがおった。完全に爆撃に巻き込んだなこれ。さらに言えばあの車給食部って書いてあったな。…後で新しいのを寄付しておこう。
地面で伸びてる美食研究会を一纏めにし先生に連絡しようとしたその時、狂気的な笑い声がこちらに向かって急速に接近してきていた。
「きゃはははははは!」
「…あれが噂に聞くトリニティの戦略兵器か」
剣先ツルギ、正義実現委員会の最強戦力。恐らく美食研究会を追ってきたのだろう。丁度いい。牢屋にぶち込むの手伝ってもらうか。このままゲヘナに引き渡すわけではないだろうし。
「…爆音が聞こえたから来てみれば、既に美食研究会は制圧された後か。その制服、シャーレだな?」
「シャーレ所属の龍塚レクトだ。後でゲヘナに引き渡しすることにはなるだろうが、美食研究会の拘留をお願いしたい」
「…美食研究会は4人と聞いていたが、一人多いようだな」
「あー…あの子に関しては完全に被害者で、いつも美食研究会に誘拐されてる苦労人だ。丁重に扱ってほしい」
「ケヒヒ!…了解した。今うちの回収班がこっちに来ている。少し待て」
剣先ツルギ、見かけによらず意外と話しやすい人だったな。割と常識人なのかもしれない。…いい機会だ、少し聞いてみよう。
「なあ、ちょっとした質問なんだが…男女が熱を測るためにおでこをくっつけるのは普通なのか?」
「!?…いや、少し距離が近いと…思います…」
「だよな。良かった。俺は普通だった」
少し…いや、かなり顔を赤くしたツルギを見て、意外と乙女なのかもしれないと思いながら美食研究会を監視していると、すぐに護送車がやってきた。…ついでに先生も。
「”レクト?”」
珍しく顔の怖い先生だ。レアだぞレア!
「”あのね、レクトが強いのは十分知ってる。でもね、それでも心配なものは心配なの。いくら防具を着てるって言っても、レクトは私と同じ外の人間なんだから。だからせめて、戦うときは私の目の届くとこでして。私が責任を負えるようにして”」
なるほど。先生の指揮内であれば、その中で何か起こったとしても先生が責任をとれる。大人として、子供に自己責任なんて言葉を使わせたくない、先生らしいと言えば先生らしいかもしれない。でも、
「…俺は自分のために戦った結果傷ついたとき、先生のせいにはしたくないです。例えそれが俺自身のためじゃなく、誰かのためにやった結果傷ついたとしても、その傷は先生じゃなく俺のものです。先生には背負うべき…いや、自ら背負っていこうとする責任が多すぎます。だから、俺は先生の守るべき生徒ではなく、先生を守る生徒でありたい。俺以外に先生の手が必要な生徒はたくさんいますから」
「”それでも、レクトも私の大事な生徒だから。…そろそろ行こうか。ゲヘナ学園に美食研究会を引き渡さなきゃ”」
バゼルギウスを送還し、先生と一緒の車に乗り込む。そのままゲヘナとトリニティの間にある、深夜の閑散とした道路で、引き渡しは行われた。
何故かあちら側にはヒナもいたが…まあ美食研究会を少数且つ安全に輸送するにはヒナくらいの抑止力が手っ取り早かったんだろう。
ヒナが先生と何か話をした後、こちらに向かってくる。
「…龍塚レクト。補習授業部は先生が守るとして、先生の事はあなたが守ってくれるのよね?」
「もちろん」
「そう。ならいいわ。あなたが居ればほとんどの武力問題は解決できるだろうから」
「その点で言えば、そっちも同じだろう。それに、俺はお前程優秀じゃない」
「…誉め言葉として受け取っとくわ」
そう言ってヒナは美食研究会を連れてゲヘナに帰っていった。…俺達も帰るか。流石に眠い。
「龍塚レクト…あなたがゲヘナだったら、私ももう少し楽だったのかしら」
インフルエンザに気を付けて、よいお年をお迎えください。
常々書かなきゃとは思っています。ユルシテ…ユルシテ…
最終編は?
-
伝説の黒龍
-
プレナパテス