Wildsが落ち着いたらMHST3が出ると俺は信じている。
ちなみに育成システムは厳選含め初代が一番好きです。
「お前、それをどこで手に入れた」
この世界でかつてない脅威になるかもしれないその卵を、異質な女が有している。まさかゴルコンダが言ってた仲間の一人がMHST世界のモノを有しているっていうのはこの女のことで、持ってるのは白竜の卵って事かよ。笑えない冗談だ。
これが黒服のような大人なら、その命を弄ぶような真似はしてもキヴォトスに害をもたらすような事はしなかったかもしれない。どちらにしても許せないが。
だが、この女からはそんなことお構いなしに自分の目的だけを優先するような…そんな気配がする。その勘が正しいなら、この卵の行きつく先は…最悪の展開だな。
「答える義理はありませんが…そうですね。冥土の土産に教えてあげましょう。この卵は、あなたが一度死亡した後、あの砂漠にあったものです。私が活動する上で間違いなく障害になるであろうあなたが勝手に死んでくれたのは僥倖だった上に、このようなものまで手に入ったのです。これ以上無いほどの幸運でした。このアリウス自治区を手放そうかと考えたくらいです」
「ここが、お前の支配下だと?」
「ええ、そうです。彼女らは良く言うことを聞いてくれる都合のいい駒だったのですが…すべてあなたに倒されてしまいましたね。まあ、今となっては用済みです。どこで野垂れ死のうが私の知るところではありません」
「…」
全部、コイツの言いなりの駒だってのか。ボロボロのミカを見つけた時と違って頭が冷えた状態だが、大きくて確かな怒りが俺の中で渦巻いた。
「少し予定が早まりましたが、何も問題はありません。儀式を始めるとしましょう。私が、崇高に至るための。この卵を贄とすれば確実でしょう」
「させるかよ!」
俺が輝王剣リオレウスを振りかぶると同時、何かが飛び出してきて俺の攻撃を防ぐ。
「私があなたの攻撃に何の準備もしていないと思いましたか?」
「ッ!?ジンオウガ素材の障壁!?」
「あなたが倒した狼を回収した黒服から素材を融通してもらい作ったものです。そう何度もは使えなさそうですが、今はそれで十分」
慈愛の怪盗の時の奴か…!
俺がもう一度斬りかかろうとするも、俺は見てしまった。卵が黒く染まり、ひび割れていくのを。卵の周りが闇に包まれ、黒が一際大きくなるのを見て後退する。
「…マキリ・ノワ」
ついに孵化してしまった災厄。本編では一回ヴェルサを挟んでからだったが、ここまで劣悪な環境だと最初からか…!
「何故卵が孵ったのです!?私の儀式は完璧だった!なのに一体何故!?っがぁ!?」
一番傍にいた女が真っ先に狙われ壁に叩きつけられる。
此方を睨みつけるマキリ・ノワ。背中を見せたら一瞬でやられる。
オトモンは呼ぶのに時間がかかる。たった今レウスを呼んだがあまり手ごたえがない。地上で迷ってるかもしれない。
援軍は期待できない。完全にソロのマキリ・ノワ戦。ゲームじゃ実現できないやつだな。
輝王剣リオレウスを構えるなり、放ってくるブレス。横に跳んで避けるとそこには既に迫ってくる尻尾。咄嗟に輝王剣リオレウスでガードし吹き飛ばされる。壁に叩きつけられ着地すると、思ったよりも自分にダメージが入っているのがわかる。ドクドクと頭から血が流れる感覚と痛みに確信する。
――こいつ、上位個体だ。
しかもよく見たらキヴォトス特有の神秘までまとってやがる。本当に最悪だ。一応撤退するという選択肢はある。だがそれをしたら最後、間違いなくこいつは地上に出て甚大な被害を齎す。地上にコイツレベルと戦える戦場はない。強いて言うならアビドス砂漠だが、そこまで大人しくこいつがついてくるとは到底思えない。
「…ここで倒すしかない」
レウスが来るのも望み薄。魔王は帰ってこないということはまだミカを安全な場所まで送り届けてない。援軍は期待できない。
「やってやろうじゃねえか」
もう補充できないであろう消耗品の類も惜しみなく使う覚悟をし、俺は剣を構えた。
一時間くらいは戦ったか?まだ全然倒せる気配がない。バリアを警戒して頭ばっか殴ってたせいか、マキリ・ノワの行動がやたら素早い。やっぱ尻尾壊さないとダメか。
火、氷、雷。…そして、黒。4種の戒めの内黒以外を巧みに使われたせいで、傷はアイテムで治せても精神的にも体力的にもかなり限界だ。モンハンの制限時間が50分なのも、人が集中してプレイできる限界が50分だからって話も聞いたことあるし、いつ終わるかわからないこの戦いは…絶望的だな。奇跡的に黒はまだ使われてないが、使われたら終わりだ。DPSチェックはまず抜けられない上、技の規模的に地下のこの場所ではまず生き埋めだ。身代わり玉で技のダメージ自体は防げても、空から降ってくる地面に耐えられるかと言われたら…無理だろうな。
既に体は鉛のように重い。故に、光線のような強龍ブレスを放とうとしているマキリ・ノワに対して体が動かなかったのも、致し方ないことだと思う。その龍のブレスが収束しているのがやけにスローモーションに見えて…見慣れた火球が
「今のは…レウス?」
「やっほ~レクト。なんだか大変そうじゃん?」
「ホシ、ノ…?」
「レウスとサクラと、アビドスの皆もいるよ~」
「「「レクト先輩!」」」
「どうして…この場所に?」
ここは地図上にない地下、ナビルーでもルート検索ができなかったどうやって行くかわからない場所。魔王だって万能じゃない。アビドス全員を背中に乗せて潜行するなんて無理だ。
「”ミカから、レクトを助けるように言われてね。カタコンベまでハナコに案内してもらって、あとはこの子に壁を全部壊してもらったんだ”」
「魔王!?遅くなってたのはそのせいか…いや、それよりも!!相手するのが何なのかわかって言ってるんですか!?キヴォトスの人間でも普通に死ぬような相手ですよ!?」
「それでも、です」
先生の後ろから今度はハナコが現れ、続くように補習授業部の面々、便利屋、ゲーム開発部、C&Cと続々見知った顔が現れる。
「ここにいる皆さん、全員レクトさんを助けるために集まったんですよ♡わざわざ全自治区で自由戦闘が許されるシャーレに入ってまで」
「おい、レクトゴラ。あたしが勝つまで他の奴に負けるのは許さねえぞ」
「リーダー、レクト君に勝つのに執着してるもんねー!」
「ネル先輩はレクト先輩にご執心、と…。アリス、わかりました!『この戦いが終わったら、告白するんだ…』というやつですね!ネル先輩、それは死亡フラグなのでやめましょう!」
「っせぇーぞアスナ、チビ!あたしとレクトはそんなんじゃねぇ!あとチビはお前後で覚えとけ!」
「ひぃっ…」
「まあ?青星がここまで苦戦した相手に勝てたのなら、わが便利屋も拍がつくというものだし、手を貸してあげないこともないわ」
「流石ですアル様!」
「アルちゃん顔ひきつってるよー!」
何故ここまで俺のために命を賭けてくれるのか、全くわからないでいると、ヒフミが一歩前に出た。
「レクトさん、私はレクトさんが死んじゃうのは嫌です。私達のために命を張って、その結果死んでしまうなんて、そんな暗くて憂鬱なお話、私は嫌なんです」
「それは…俺も嫌だけど」
「でしょう?…私には、好きなものがあります。平凡で、大した個性もない私ですが、好きなものに関しては、絶対に譲れません」
「だろうな。見てればわかる」
「友情で苦難を乗り越え、努力がきちんと報われて、辛い事はお友達と慰めあって、苦しいことがあっても…誰もが最後は笑顔になれるような!そんなハッピーエンドが私は好きなんです!」
「…」
「誰が何と言おうと、例えレクトさん自身であろうと、何度だって言い続けて見せます!レクトさんとの物語をここで終わりになんてさせません、まだまだ続けていくんです!私たちの―――」
「…ああ、そうだな」
何故助けてくれるのか…愚問だった。友達を助ける理由なんて、”友達であるから”。それだけでいい。
「”レクト、お説教は後でね。今は、あいつを倒すよ。皆!準備は良い?”」
「うへへ~、じゃ、気楽にいこうか~」
「気楽に行けそうな相手じゃないわよホシノ先輩!?」
「まあまあ~、いつも通りで行きましょう♧」
「ん、アヤネも支援してくれるらしいから大丈夫」
『あまり過度な期待はしないでくださいね?いつもと違う地下空間ですし…』
「あら、コハルちゃん。緊張しているんですか?」
「ばばばばばっかじゃないの!?私は正義実現委員会のエリートなの!あんなのへっちゃらなんだから!」
「そうなのか?私は今も身が竦み上がる思いだ。コハルはすごいな」
「あはは…」
「(あぁぁあああどうしよう!?こんな化け物相手するなんて聞いてないわよぉ~!?」
「…はぁ、やるしかないみたいだね」
「アル様、いざとなったら私が囮に!」
「そんないざが来たら皆で逃げよっか?」
「お姉ちゃんが『絶対インスピレーションの素になる場面になるから!』って言ったせいでこんなことに!」
「実際そうでしょ!?しかもレクト先輩が危ないんだから助けなきゃ!」
「はい!勇者は仲間を見捨てません!」
「うぅ…やっぱりロッカーに籠ってるべきだった…」
「おいおでこ、しゃんとしろ。なにかあっても死なせねえからもうちょっと堂々といけ」
「まあ確実になんかありそうだけどね!」
「ひぃっ!?」
「アスナ先輩、あまり怖がらせない方が…」
「あの巨体、手持ちの爆弾で足りるでしょうか」
このメンツならまあ、負ける気はしないか。学園も年齢もバラバラ、されど亀裂などなく、目標は全員一緒のただ一つ。
「”皆行くよ!!”」
【総力戦 マキリ・ノワ】開幕
ここまで長かった…!
最終編は?
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伝説の黒龍
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プレナパテス