【試走】ブルーアーカイブRTA 称号『特異現象消失』獲得 エイミチャート…?   作:和泉 元エイミ

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Part11/12

 エデン条約調印式、当日

 

 エデン条約、それは長年にらみ合っていたトリニティとゲヘナが手を取りあおうとする前代未聞の条約だ。行く末を見届けるため、二校の一挙一動すべてにキヴォトス中が注目していた。

 

 

 __裏を返せば、今日はミレニアムに最も注目が集まらない日とも言える。

 だからこうしてC&Cとヒマリを引き連れてこそこそ怪しげな行動をしていても、誰も見向きもしない。

 

 私たちはG.Bibleの解析をとある絶海の孤島で行った。

 エイミが遺したヒントに従い、()()()()()()()()()()で移動。住人も渡り鳥ぐらいしか居らず、携帯も圏外で外部への連絡が不可能、および外部からの干渉を受けない完全なオフライン状態で。

 

「本当は破壊したかったのだけれど……」

「ダメですよリオ、『緊急時を除いて破壊やデータ消去はしない』という約束で先生は許可を出したんですから」

 

 やはり、エイミは正しかった。

 GGAの中に入っていたのはもちろんG.Bible。これはただのゲーム作りの心得だった。この程度のものゲーム開発部へ迷惑料として渡してしまっても問題ない。

 

 そしてもう一つ。『Key』という謎のプログラムファイル。その中身はヒマリをもってしても「訳が分からない」「戻ってちゃんとした設備で解析すれば…」とお手上げ状態だった。ここの最低限の設備ではスペック不足かもしれないが、整った設備に接続してしまったらどうなるか分からない。

 

 間違いない。エイミが警戒していたのはこれだ。

 どうしてG.Bibleだけでなくこれが混入していることに気が付いていたのかはもはやどうでもいい。少なくともこれがキヴォトスに危機をもたらす厄災であるのは確定だ。

 

 一刻も早く破壊して、エイミを“自由”にしてあげないといけないのに……!!

 

「……リオ、電話鳴ってますよ」

 

 いつの間にか通信がつながるところまで戻ってきていたらしい。相手はユウカだ。

 

『やっと繋がった!! 良かった……って今はそれどころじゃなくて!大変、大変なんです!会場にミサイルが落ちて、それで先生が……先生が……!!』

『ユウカちゃん、落ち着いて。……代わりました、生塩ノアです。その件について確定した情報だけを簡潔に伝えます』

 

『エデン条約調印式会場が何者かによるミサイル攻撃で壊滅状態、出席していた先生の安否は今のところ不明、またアリウスと名乗る武装集団に包囲され近寄ることができないようです』

「なるほど……、すんなりいくとは思っていなかったけれど少し予想外ね。他校同士の問題に不用意に首を突っ込むのは危険だから援軍は様子見、怪我人の受け入れ態勢を整えるよう指示しておいて」

 

『そのことなんですが式が始まる45分ほど前にミレニアム医療センター地下にて爆発事故があったようでセンター内は若干の混乱状態になっています』

「……地下?」

 

 嫌な予感がする。地下と言えば……

 

「エイミは!? エイミはそこに居ますか!?」

 

 ヒマリにひったくるようにして電話を奪われてしまった。

 

『ヒ、ヒマリさん…?ビックリしました…… あ、えっと()調()()()()()()()()()()エイミさんですね? 申し訳ありませんが現在連絡が取れないようで……』

「今すぐヴェリタスに繋いで!! 行方を探させてください!!」

『えっ、ちょっ……』

「ヒマリ、落ち着いて。ノアが困ってるわ」

 

 冷静でないヒマリから電話を取り返す。エイミが向かったということは“何か”があるはずだ。

 しかし、どうやってあの拘束を?それに薬も効いていたはず……

 まるで外部に協力者がいるような…… やはりただの二重人格ではない?

 

「……こちらでも少々問題が発生しているの。今すぐ戻れるというワケではないけど、可能な限り早く戻るわ。そこでできる限りのことをして待っていて」

『はい、分かりました。情報が入り次第伝えます』

 

「なあ、大丈夫なのか?……色々と」

 

 ネルが深刻そうな顔で聞いてくる。言葉にはしないが他のC&Cも動揺を隠せていない。

 

「とりあえず情報収集をしておきなさい。……外部との連絡ツールを最低限しか船に乗せなかったのが仇になったわね」

 

 C&Cに情報収集を命じるもモーターボートの上でかつ最低限の携帯電話しか持たせていないため、難しいだろう。

 

「それとヒマリ、貴方は少し落ち着きなさい」

「リオ……」

 

 こうなったということは「B」が外に出ていられる時間は終わってしまったのだろう。……少し聞きたいことがあったのだけれど

 

「エイミの脱走に関して……予測できていなかったわけではないわ。手は打ってある」

 

 想定外の行動ばかりするエイミだ。念のためトキを監視に残しておいて正解だった。

 …………止められると良いんだけど。

 

 

 

 

「ああ、『謎の覆面スク水メイドA』さんですか」

「…………誰よそれ」

 

――

 

 ユスティナ焼き合作(参加者1名)なRTAのPart10、はーじまーるよ―

 前回に引き続き軽トラで調印式会場に向かっているところです。

 

「おいコラ!止まれ!!」

 

 前方に風紀委員による検問が見えますが無視して突っ込みます。後で怒られるかもしれませんが、どうせこの後それどころじゃなくなるので。

 

 

『前方で何かが光ったと思ったら、会場が燃えていた。何者かに襲撃を受けているようだ』

 

 おっ、ミサイルが落ちましたね。ではこのまま速度を上げてイクゾ!

 

(エイミちゃん移動中……)

 

「止まれ、貴様は何だ。返答次第じゃあ……」

 

 おっ、早速アリウスに囲まれました。

 ……あれ?もうユスティナ聖徒会が居ますね。ちょっともたもたし過ぎたかな?まあいいや。誤差だろ誤差。

 むしろ時間が短縮されて爆アドですね。ありがたい。

 

 でも、アリウスと一緒にユスティナ聖徒会を相手するのは大変だなぁ……

 あ、倒すのは一瞬ですよ?ユスティナ聖徒会だけに対してスキルを使うのは少々骨が折れるというか……

 

 よし、ここでオリチャー発動です。こんな上振れ、逃すわけにはいきません。

 アリウスとユスティナ聖徒会関係なく焼きます。アリウスだから焼いても……良いでしょ、多分。

 

 じゃ、この後はひたすらアリウスごとユスティナ聖徒会を焼いてスキルレベルを上げつつ会場に向かいます。あの辺に一番集まってるので効率が良いので。

 終わるまで単調な作業なので会場まで倍速しますね~

 

 オラッ!汚物は消毒だ!スキルレベルの肥やしとなれ!

 

――

 

 ()は少し遡る……

 

「ヒ、ヒナ委員長、このままだと遅れてしまいますよ…?」

「じゃああなたは先に行ってて。この怪しい奴を放置するわけにはいかない」

 

 謎の覆面スク水メイド(アスマ)ことトキはエイミを連れ戻すため追いかけていたが、不幸にもヒナが乗っている車に遭遇してしまった。

 

(ゲヘナの風紀委員長…… 不味いですね)

 

 

 

 

 

 

 会場へ万魔殿の用意した車で向かっている最中、検問をしていた生徒から不審車両に無理やり突破されたと報告が来た。

 そしてすぐ猛スピードでこちらへ向かってくる謎の救急車を発見し交戦。なんとか止めさせて対処していたのだが……

 

 

「そんなふざけた格好の奴、私たちで対処できますので委員長はお先に……」

 

 降りてきたのは何故か水泳帽を顔に被り上からゴーグルを着けたスク水のどこからどう見ても不審者だった。

 

 正体はトキなのだが、当然ヒナはそんなこと知らない。

 彼女が水着な理由はやたらエイミが水で攻撃されていたことから、水中戦の備えとして常に持ち歩いていただけなのだ。メイド服で素顔を晒してそのまま出て行くのはまずいと判断したトキの精いっぱいの変装である。

 

 

 

「あなた、目的は何?ミレニアムの生徒が何の用?」

 

 スク水はミレニアムのロゴ入り、救急車もミレニアムの医療センターの物のはず……

 

「病人がここまで逃げてきたので連れ戻しに来ました。一刻を争う事態なので通してください」

「じゃあ、風紀委員で探しておくわ。特徴を教えて頂戴」

 

 相手がかなりの手練れであるのは間違いない。

 ゲヘナの不良が泣いて逃げ出す風紀委員長に正面から対峙しても平常心を保ち、逃げ出す隙を探している。こうして質問している間も隙を一切見せていないのだ。

 

「そうはいきません。それが私の役目なので」

「…じゃあその恰好は何?やましいことが無いならそんな格好する必要ないじゃない」

「それは……………………」

「それは?」

 

「……趣味です」

 

 長い沈黙の後、苦しそうに出した答えは趣味だった。そんなわけない。

 

「そう……とにかく、あなたみたいな不審者をこの先に通すわけにはいかない。ここで……っ!?」

 

 条約に乗じて暴れようとするなら例えミレニアムの生徒だろうと容赦はしない。デストロイヤーに手をかけようとしたその時だった。

 遠くに見える古聖堂にミサイルが落ちた。激しい熱とともに衝撃がここまで伝わってくる。

 

 

 

「どういうこと……?」

 

 ちらりと相手を伺うと、水泳帽でよく見えないがその表情は驚いている。

 

 風紀委員長として今するべきなのは目の前の不審者の相手ではない。だが、あのミサイル攻撃だ。相当な数の怪我人が…… 怪我人?

 

「ここは通す。その代わり私も乗せていきなさい」

「えっ!?ヒナ委員長、そんな怪しい奴の車に乗るんですか!?我々万魔殿の用意した車の方が……」

「よく観なさい。あれでは怪我人が大勢出ているはず、この頑丈なミレニアム製の救急車が必要なんじゃなくて?」

「そっ、それは……」

「それに何かあっても私なら安心でしょう?」

「…………ありがとうございます」

 

 謎の覆面スク水ナースAは小さく礼をし、私が乗り込んだことを確認すると救急車を発進させた。これがあれば安全かつ迅速に会場まで辿り着ける上に重症者の応急処置が可能だ。よく分からない生徒を近寄らせるというデメリットと比べてもお釣りがくる。

 

「私たちと違って頑丈でない先生は大怪我しているかもしれない。急いで」

「はい」

 

 

 

「どうしよう……」

 

 ヒナと謎の覆面スク水ナースAに置いて行かれた生徒はただただ困惑するばかりだった。

 

 

 

 

 

 ミレニアムの最新型救急車は瓦礫が散らばる悪路でも揺れも少なく静かで乗り心地が良い。ゲヘナにもこれを購入するよう検討しても良いかもしれない。

 

 ……今はそんなこと考えている場合ではないか

 

 チラリと運転する謎の覆面スク水ナースAを横目で見る。

 

 それにしても彼女……ミレニアムの医療系の生徒で警戒するような生徒は情報部からの情報にはなかったと思うけど……

 そうか、理解した。覆面にスク水、これから向かう先にはトリニティの要人が大勢……なるほどね。

 

 

「あなた、覆面水着団のメンバーでしょう?」

 

「…………誰ですかそれ」

「隠さなくていい。その恰好、情報と一致するわ。それにトリニティの要人がリーダーとの情報が入っているもの。その人を助けに行くのでしょう?ここは見逃してあげるからその代わり私に協力して」

「…………はい」

 

 ゲヘナ風紀委員長空崎ヒナ、予定より大幅に遅れたものの()()()会場に到着……

 

――

 

 へへっ、ただいま到着ーっと!(AKSR)

 

 良いですねえ、あと20回ぐらいでスキルレベルが上がります。うんまぁいですねぇユスティナ。

 

 じゃあこのままアリウスの注意を引きつつユスティナ狩りをしていきま……

 

「待っていたぞ。必ずここに来ると信じていた。張り切って作品を完成させた甲斐があるというものだ」

 

 ふぁっ!?マエストロさん!?ナンデ!?

 

「我が木目は業火を観察し確かに理解した。やはりその力は『崇高』の領域に到達している」

 

 待って 待って まだレベル上げ終わってないよ~

 

「その光景は傑出であり、偉業であり、驚嘆に値する。そして一層の深みを望んでいる」

 

 つーか、何言ってんだよ木偶人形が。「崇高」が何だって?

 もう!うちのエイミちゃんに変なこと吹き込まないでください!

 

「いや…如何にして高みに至ったのか、その経緯をご教示願いたい」

 

 ん?エイミちゃんが崇高に至っているということはもしや……

 

「失礼、身の程を弁えず多弁になっていた私を許してほしい」

 

 崇高の正体はRTAなのでは……?

 

「私はマエストロ。卑小な人形でありながら、芸術の志を抱き、研究の道を歩んでいる者でもある。以後お見知りおきを」

 

 ここまでかなりの良いタイムが出ているエイミちゃんが崇高なら納得はいきますねぇ……

 

「……聞く耳を持たぬようだが、それでも構わない。ここで披露するのは不完全で未完成な芸術にすぎないのだから」

 

 ゲマトリアはゲーマー集団……ゲーマートリアってコト⁉

 

「だがどうか、崇高の披露に対する我が感謝の意を受け取っていただきたいのだ」

 

 ……待ってコイツ、ヒエロニムス召喚しようとしてない⁉

 

「顕現した太古の教義にして我が傑作“ヒエロニムス”……どうか楽しんでほしい」

 

 ああああああああああああああああああああああああああああああ

 

 

 

 

 いや、これかなりありがたいのでは?(冷静)

 本来なら次の日に出てくるボスがこんなに早く出てきてくれる……上振れ気持ち良すぎだろ!!!

 

 ここで本日二回目のオリチャー発動です。

 スキルのレベルを上げるための20回発動、その後ユスティナ聖徒会を50回“焼却”、そしてヒエロニムスも“焼却”すればやることは終わり。バルバラまで暇になります。

 ということでここで全部やります()

 

 作戦はこう。

 ①ヒエロニムスの取り巻きのユスティナ聖徒会相手に「発熱」を20回使用、レベルが上がった「発熱」1回で倒せるようにヒエロニムスにも削りを入れておくことを意識します。

 ②スキルレベルが上がったらユスティナ聖徒会を50体焼きます。称号の獲得条件です。

 ③この時アンブロジウスがまだ残っていたらついでに焼きます。ここで称号が手に入らなくてもバルバラの時に残りを焼くだけなので関係ありません。

 ④最後にヒエロニムスを焼きます。未完成の状態で倒すと完成後と貰える称号が違いますが「特異現象消失」の獲得にはどちらでも構わないです。

 

 

 

 よし逝くゾ~

 エイミちゃん、覚悟決めろ

 

――

 

『せんせえぇぇええぇ!!!起きてくださいいいぃぃいぃぃ!!!』

「はっ…!?」

『もう持ちません~!!』

 

 アロナの悲痛な叫びで目を覚ます。

 

 目を覚ますとそこは地獄だった。崩れ去った古聖堂、倒れ伏すトリニティとゲヘナの生徒たち。

 

「素晴らしい……素晴らしい……この光景は永遠のものとして記録せねば……」

 

 感嘆の声を上げ続ける人形

 

「…………!!」

 

 声にならない悲鳴を上げながら何度も焼かれる謎の幽霊のような生徒、中央で次々と攻撃を繰り出す聖者のような巨大な存在。

 

「おい!あのバカ芸術家か炎女のどっちでもいいから止めろ!!こっちまで巻き込まれるぞ!」

「……無理、弾丸も届く前に熱で溶かされる。近寄ることすらできない」

「クソッ、芸術家気取りめ……協力者じゃなかったのかよ」

 

 あの時のアリウスと同じ格好の生徒たち

 

 そして……

 

 

「エイミ……?」

 

 激しい熱波を何度も放ちながら周りのものすべてを焼き尽くさんとするエイミの姿だった。

 

『も、もう限界です~』

 

 その熱波はアロナが貼ってくれるバリアを一回で溶かしていく。アロナももう限界のようだ。

 一体、気を失っている間に何があったのだろうか……

 

 

 

 

「先生!ご無事ですか!?」

「ヒナタとハスミにツルギか……良かった……」

 

 ヒナタとハスミとツルギの3人が助けに来てくれた。だが一安心とはいかない。

 気が付いたアリウスの生徒がこちらに集まってきている。

 

「私とツルギで時間を稼ぎます。先生はその間にヒナタと逃げ…」

「伏せろ!」

 

 ツルギに頭を押さえつけられる形で飛んでくる熱波を躱した。髪の毛が少し燃えるにおいがする。

 攻撃に巻き込まれたアリウス生は吹き飛ばされそのまま起き上がってこない。

 

「彼女は味方なのでしょうか…?」

「……敵ではないよ」

 

 周りのものすべてを巻き込みながら攻撃するエイミに対してのハスミからの質問に、そうとしか答えられなかった。

 ハスミはシャーレで何回かエイミと顔を合わせているが今のエイミの姿と攻撃に困惑を隠せていないようだ。

 

「……エイミ」

 

 何故ここに居るのか、どうして戦っているのかは何も分からない。今のあの様子じゃあ“エイミ”に声は届かないだろう。他の生徒の力が必要だ。

 熱波が飛んでこないタイミングを狙って少しずつ炎から離れていく。

 

 今はトリニティとゲヘナ陣営の体勢を立て直すために動くしかない。……すまない、エイミ

 

――

 

「居た!あれは間違いなく先生よ!」

 

 隣の風紀委員長が指をさした先には確かに資料で見たとおりのシャーレの先生が何人かの生徒に囲まれた状態でそこにいた。

 だが、周囲には謎の幽霊のような何かや武装生徒、そして暴れまわる怪物にそれと戦うエイミ。初めて会った時と同じように激しい熱波を苦しそうに放っている。

 

 

 現在の古聖堂は混戦を極めていた。ゲヘナ・トリニティ、アリウス、ユスティナとヒエロニムス、そしてエイミ。

 ゲヘナ・トリニティはエイミの戦闘に巻き込まれる形で思うように動けず、アリウスもユスティナと戦闘員がエイミに焼かれ続けて大幅に戦力は減少。ミサイルを撃ち込みその混乱に乗じて一気に制圧する算段は、エイミというイレギュラーと自分のことしか考えない芸術家気取りによって崩れ去った。

 

 ミサイル攻撃で戦力を削られたゲヘナ・トリニティ陣営とエイミによって削られたアリウス陣営の戦力は想定の何倍も低いレベルでほぼ互角、お互いに不利、この戦場はもはやどことどこが戦っているのかよく分からない混沌と化していた。

 

「先生!乗って!」

「ゲヘナの風紀委員長に、ミレニアムの救急車と水着……?何故ここに…いえ、今は任せましょう」

 

 周囲の武装した生徒を吹き飛ばしながら救急車を止めて先生を乗せる。

 

「殿はここまで体力を温存できた私がやるわ。あなたたちはその救急車で先生と怪我人を拾いつつ撤退して」

「私は残ります。あの生徒を連れ戻さなければいけないので」

 

 ゲヘナとトリニティの問題に首を突っ込むのは危険ですがこれ以上エイミを放置するほうが危険です。何とか隙を見つけてこの鎮静剤を……

 

 

 

 

「……20」

 

 騒がしい戦場だというのにやけにはっきりと聞こえたそのエイミの一言。

 その言葉が聞こえた瞬間、古聖堂の温度が急激に下がったようにも感じて何か嫌な予感がした。

 

 私は瞬時に隣の風紀委員長の首を掴み、先生を乗せたばかりの救急車に飛び乗り扉を閉める。

 

 __この判断をした私を褒めてほしい。

 遅れていたら、消し炭になっていたかもしれないのだから。

 

――

 

 しゃあっ!20回終わり!!

 聖徒会焼き行くぞオラァ!!!

 

 まず一回目ぇ!

 続けざまに二連打ァ!!

 

 称号獲得『聖徒の沈黙』

 条件:「ユスティナ聖徒会」を50体討伐し復活不可能な状態にする

 

 ヨシ!称号獲得!

 おっ、アンブロ君まだ残ってるじゃん!!

 

 やっちゃえ!三連打ァ!四連打ァ!

 

 称号獲得『所詮は失敗作』

 条件:「アンブロジウス」を10体討伐し復活不可能な状態にする

 

 称号獲得まで行けたの嬉しすぎて脳汁ドバドバですわ~

 

「……篝火と聖者による人形劇はこれにて終幕か。なかなかの名演だったぞ、また会おう“機械仕掛けの煉獄(メカニカ・パーガトリウム)”よ」

 

 うるせぇ!五連打ァ(グォレンダァ!)

 

 称号獲得『永遠に未完成』

 条件:「ヒエロニムス(未完成)」を討伐し復活不可能な状態にする

 

 

 ぬわあああああんつかれたもおおおおおおおん チカレタ・・・(残留思念)

 

 ということで上振れタイムでヒエロニムスとユスティナとアンブロジウスの称号獲得です!

 じゃ、エデン条約編でやることは一旦ここまでなのでミレニアムに戻りましょう。ちょうど区切りが良いので今回はここまで……

 

「何なんだよ……」「ちょっ、リーダー!」

 

 あれ?アリスクの皆さんじゃないすか!ご無沙してます

 サオリちゃんは何の用かな?迷子?

 

「何なんだよ……何なんだよ……」

 

 おいおい、どうした急に斑鳩ルカみたいになって(笑)

 

「何なんだよ!! お前はァ!!」

 

 283プロはその横の人ですよ(中の人ネタ)

 ちなみに私はストレイ箱推しです(隙自語)

 

「私たちがどれほどの思いで…… それを何の関係もないお前が……!!」

 

 あ、焼き合作とか言ったせいか。世の中のすべては実質アイマスと昔はよく言ったものです。

 

「……っ、何とか言えよ!」

 

 うーん、そこに居られると軽トラに乗れないなぁ

 

「どうでもいいんだけど」

「『どうでもいい』……だと?この……っ!!」

「それ、私の軽トラだからどいてくれる?そこに居られると邪魔で乗れないんだけど」

 

 おっ、素直にどいてくれた。ありがサンキュー!

 戦闘になっても良いくらいにタイムが上振れしてるので問題はなかったんですけどさっきのでちょっと疲れたので助かりました。

 

「……何なんだよ」

 

 じゃ、悪いけど僕先に帰るよ。先生、後は頼みました。

 

(エイミちゃん帰宅中……)

 

『エイミ!今どこで何をしてるんですか!?』

 

 ヒマリじゃん、おっつー☆

 今はミレニアムに帰ってるところで~す。

 あ、お土産買ってこうか?

 

『……結構です。とにかく早く帰ってきてください、心配したんですよ……?』

 

 そっか、ごめんね。でもこれはタイムのためだし運転中だから切るね。

 

 う~ん、でも病院を抜け出してきちゃったわけだし詫びロールケーキでも買って帰るか!

 おい!そこのスイーツ部!なんかいい店教えろ!あっ逃げないで……

 

 

 …今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。次回は……まあ楽しみにしててください。

 

――

 

「エイミは“停学”にする。これは決定事項よ」

「……異議はありません」

 

「ト…謎の生徒が風紀委員、正義実現委員会、シスターフッドの主要人物に加えて先生を大きな怪我もなく戦場から撤退させたという成果を上げていたし、エイミを直視した生徒も数は少ない。それに先生がフォローしてくれたからミレニアムの評判が落ちるということはなくむしろ上がっている……ただ、それを差し引いてもさすがに今回のエイミの行動は許容できない……というのが理由よ」

「本音は?」

 

「……エイミが任務に囚われてしまっているなら、一旦開放して自由にした方が良いわ」

「そうね……でもこれだけ言わせて」

 

――

 

 あの時、“エイミ”は周囲に先生と正実の生徒、おそらくシスターフッドの誰かとそしてトキ?が居たことに気が付いていなかった。

 トキ?が攻撃を察知してくれてよかった。でなければ、死んでいた。

 

 私の「熱」は“特異現象”を殺すのに特化してしまった。

 先生が使う不思議なバリアも、あのユスティナとかいう集団も、ヒエロニムスもすべて貫いて焼き殺すことができるほどに。

 

 もちろん、生徒が纏っている“()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 そして“何か”は“私”が体を動かしている間に何があったか知らない。

 

――

 

「あなたの部下ならちゃんと変装用の装備は用意してあげた方が良いですよ」

「……それはそう」




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