【試走】ブルーアーカイブRTA 称号『特異現象消失』獲得 エイミチャート…?   作:和泉 元エイミ

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蛇足です


蛇足
Part13/12


 途中で逃げることは許さないRTAのPart13、はーじまーるよ―

 

 

 

 

 

 ……なーんて、言ってみただけ

 

 

 まぁ、そういうこと。

 私は『まとわりついていた色彩』を倒して自由を手に入れた。

 ……失ったものが多すぎるけどね

 

 “反転”しちゃったらしいしそのせいで見た目もヘイローも前の私とは全然違うけど、“和泉元エイミ”はあそこで死んだ。そういう意味では決別になってちょうどいいのかも。

 

「……理解できぬ。何故色彩を受け入れてなお自己を保てるのだ」

「“称号”が手に入らないと思ったらまだ生きてたのか。これじゃアイツを馬鹿にできないや」

 

 自己?無かったんだから保ってなんかいないけど

 

 

 

 

 

 

 称号獲得『無名の殉教者』

 条件:「無名の司祭」を7人討伐する

 

 良かった良かった、ちゃんと称号が手に入った。アイツみたいに取り逃すなんてことがあったらいけないから。

 

「ガバはRTAの華って言うらしいけどやられる側はたまったもんじゃないね」

 

――

 

「なっ、なによこれ……」

「うへ~まるでヒフミちゃんと行った古聖堂みたいだね~」

「一体どんな兵器が使われたんでしょうか……?」

『熱源反応を観測できたのは一回、目の前のビナーの破損具合と目撃情報から判断しても使用されたのは一度のみとしか……』

「ミレニアムの生徒会長は何か知ってる?…………そっか」

 

「あっそうだ、あの子に伝えておいてよ。アビドスに来るなら歓迎するよ~って」

「……そうなんだ。じゃあ無理か~ 残念」

 

 

 

 

「……何があったのか知らないけどさ、少し力を抜いてお昼寝でもしたら~?」

「今、すっごい怖い顔してるよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 称号獲得『理解できぬ』

 条件:「ビナー」を討伐し復活不可能な状態にする

 

 ……危ない、鉢合わせるところだった。発掘作業は後にして次に行こう

 

――

 

「また会ったな“機械仕掛けの煉獄(メカニカ・パーガトリウム)”…………なるほど。この呼び名は嫌か」

「人形であることをやめ、自らの足で歩きだそうとしている者に対して無礼だったな。謝罪しよう」

 

「では、その門出を祝わせてもらおう。存分に楽しんでくれ。私の新たな芸術作品____」

 

 

 

 

「__音楽は嫌いだったか? ……ほう、演歌」

「失礼、少々意外だったのでな」

 

「その力は劣らず、むしろより業火に近づいたかのようにも思える」

「肉体という檻から解き放たれ、自由になったはいいものの、その自由に戸惑っているようだな」

「光に近づきその身を焼き尽くしてしまうなら、闇に身を投じてしまうのもまた一興」

 

「光は手を差し伸べているようだが、闇も歓迎の準備を済ませている。好きに選びたまえ」

「我々はいつでも見ているぞ」

 

 

 称号獲得『喝采の終わり』

 条件:「グレゴリオ」を討伐する

 

 ……次

 

――

 

 ……もはや懐かしいね。思えば君との遭遇がすべての始まりだったような気もするよ。

 そっちも。君が感化されたおかげで部長と会えたんだから。

 いや……

 

 

 

 

 

 

 称号獲得『慈悲はない』

 条件:「ケセド」を討伐し復活不可能な状態にする

 

 称号獲得『仕事に戻れ』

 条件:「ホド」を討伐し復活不可能な状態にする

 

 別に思い出話をするような仲でもなかったか。それに良い思い出ではないし。

 

――

 

「……よく来た。文字通り次元の違う敵すら焼き殺す相手にここから勝つ方法など存在しないことは証明しなくても分かり切っている」

「やはり私は絶対ではなかった。認めよう」

 

「……一つ聞かせてほしい。“自己”をどのように定義付けしている?」

「なるほど。やはりそうか…… ではこちらも自己証明をやり直すとするか」

「また会おう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 称号獲得『王位陥落』

 条件:「ケテル」を討伐し復活不可能な状態にする

 

 称号獲得『証明失敗』

 条件:「デカグラマトン」を討伐する

 

 ……へぇ、おびき出すつもりなんだ。

 

――

 

「おっ、のこのこと釣られてきました」

「まんまと罠にかかったおバカさんだ」

「アレがおびき出すための餌だったとは思ってもなさそうな顔ですね。どうでもよいのですが」

 

「待ってました!『お姉さま』の復活における最大の障害なので死んでもらいます!」

「この極寒の中だったら全力出せないんじゃなーい?」

「戦闘データは学習させています。抵抗は無意味ですよ」

 

「……『上振れ助かる』?」

「意味分かんない」

「助かるのはこっちなんですけ……」

 

 

 

 

 

 

 

 称号獲得『峻厳な無秩序』

 条件:「ゲブラー」を討伐し復活不可能な状態にする

 

 称号獲得『幽玄の闇』

 条件:「アイン」「ソフ」「オウル」をすべて討伐する

 

 もっとフラグが必要かと思ってたのにこんなに早く倒せるとは思ってなかった……

 ……あれ、これバルバラまでに戻れる?

 

――

 

「裏切りましたねッ!黒服に……マエストロ!」

『クックックック……それはそれは心外としか言えませんよ。我々の仲間になるかもしれない方にゲマトリアが何をしているのかイメージしてもらうため、最も進んでいるあなたを紹介しただけですので』

『カタコンベは複雑怪奇な迷宮……こうして“電書鳩”を飛ばすのが精々と言ったところか。ゆえに我々は彼女がここで何をしようが止めるすべを持っていない』

 

 ベアトリーチェは怒りのままにミレニアム製通信機付きドローンを掴んで地面に叩きつけ、通信を一方的に切る。

 このままではあの調印式で邪魔をしてきた女が襲撃に来てしまう。遠い氷の世界へ行ってしまった隙に物事を進めてしまおうと思っていたのに余計なことを……

 

 だが、今はそれどころではない。裏切り者のスクワッドと鬱陶しい愚かな大人がここへ向かってきている。そっちの対処が先だ。

 

 ……結局のところ、相手がスクワッドだろうが色彩の使いだろうが崇高だろうが儀式を完遂させてしまえば所詮は大人に搾取される子供でしかないのだ。ならばやることは変わらない。

 ああして黒服とマエストロが気に入っているのもどうせ研究材料としてだろう。

 

――

 

「私のお姫様に何しているの!」

 

 ベアトリーチェが足止めのために送り込んできたバルバラ率いるユスティナ信徒の集団、その相手を一人で引き受けたミカ。大半が調印式で焼失したとはいえその脅威は健在である。

 いくらミカでもこの数と相手では分が悪い。それに相手はユスティナ聖徒会において最も偉大と謳われた聖女「バルバラ」だ。大急ぎでミカのところまで戻り、あの時2人を助け出した時のように懐からカードを取り出す。

 掲げたカードから溢れる光は……

 

 

 

 炎によって無慈悲にもかき消された。その炎はそのままユスティナ信徒を、アンブロジウスを、バルバラを飲み込み燃やし尽くす。

 

「間に合わないところだった危ない危ない。……これだから不確定要素(ガバ)は」

 

 聞こえてくる声も、肌で感じる炎の温度も、あの時いなくなってしまったエイミであるとしか思えない。それなのに目の前にいる彼女はどうしても“和泉元エイミ”に見えなかった。

 体を覆い隠すかのように厚手のコートを身に纏い、背は伸び、ピンクだったヘイローは黒く染まりヒビが入っている。それでも目は()()()()()()()()こちらを見ているのか見ていないのかよく分からない目だった。

 

 

 

「エイミ!!」

 

 そのまま帰ろうとする彼女を引き留める。言葉が届いたのか立ち止まってくれた。振り返ってはいない。

 

「……エイミじゃない。“和泉元エイミ”はもう死んだ」

「そっ、それは……?」

 

 でも、それでも……!

 

「……ヒマリが待ってるよ」

「もうあそこには戻らない。……というか戻れない。私があそこにいる資格なんてない」

 

「待って!!トキとリオは……!!」

「知ってる。攻略Wikiを読んだから」

 

 何だ?今なんて言った……?

 聞こえなかったわけではない。脳が理解することを本能的に拒んだのだ。

 

 

「じゃあね先生、残った部長たちと楽しく過ごしてね。人殺し(わたし)のことなんか忘れてさ」

 

 __違う!“エイミ”は人殺しなんかじゃあ……!!

 

 

「あ、でも」

忘れ物(Key)、そのうち取りに行くから」

 

 __待って!

 声が出るよりも先にエイミは消えてしまった。

 でも、生きていることだけでも分かってよかったと思う。それだけで救われる人がいるから。

 

――

 

 アリウスとトリニティの件が大体片付いたら、そのまま休む間もなくミレニアムへ向かった。エイミが生きていることを伝えるために。

 

「良かった……。もう、エイミは私に心配ばかりさせて…………」

 

 きっとほとんど寝ずにエイミを探し回っていたのだろう。ヒマリの目の下には深い隈ができていて、その疲れ切った表情には彼女の尽力が如実に表れていた。

 

 私の報告を聞いて安堵の表情が浮かんだ瞬間、彼女はそのまま力尽きたかのように眠りに落ちてしまった。彼女の安らかな寝顔には抱えていた緊張と不安から解放されたような平穏が漂っていた。疲れ果てた身体と心がようやく安らぎを見つけたようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、エイミはAとBのどっちだったの?」

「多分だけど、B。Aだったらあそこまで自虐的にならないと思う」

「そう……」

 

 ()()にもエイミのことを伝えた。表情はほとんど変わらなかったが、その目の奥に微かな光が灯り喜びの兆しが見え隠れしていた。

 

「それで先生、エイミはG.Bibleを取りに来るんですよね?」

「ヒマリ、もう少し寝ててもいいんだよ」

 

 いつの間にか起きていたヒマリが会話に割り込んできた。

 

「いえ!エイミが帰ってきてくれるかもしれないのに寝てなんかいられません!!」

「そうですね。エイミが戻ってくるなら歓迎の用意をしておかないといけません」

 

 

「お客様を出迎えるのはメイドの役目ですから」

「盛大に歓迎してあげなさい。____トキ」

 

「あら、あなたもやるんですよ?____リオ」




ごめんね
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